古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

福井マラソン紀行(2)

2007-10-10 | マラソン
 7日朝、6時にバイキングの朝食。その後、大浴場に行って朝風呂。「天然温泉」というのが、このホテルの”売り”になっているが、露天風呂に入ると青空が見えてきた。「今日は暑くなりそうだ」。
 7時半、散歩をかねて会場まで歩き、受付を済ませてからホテルに戻る。ランニングスタイルに着替えして、上に長袖のTシャツを引っ被ったスタイルでチェックアウト。8時半会場に行く。聞き覚えのあるキンキン声がマイクから流れている。千葉真子さんの声だ。本日のゲストランナー(5kmに出場)です。司会の女性アナを相手に”マラソンの心得”を話している。
 ゴールが別地点だから荷物を預ける。ゼッケンナンバーを記した荷札をリュックにつけてトラックに載せた。草地に腰を下ろしていたら白髪のランナーが隣に来たので声をかけた。「この大会前に走ったことあります?」、「私は25回目です」。「制限時間は割りとゆるやかですね(2時間25分)」
 「ハーフですか。私はもう2時間半でも走れないので5kmです。ハーフのコースは割りと平坦だから走り易いですよ。折り返しの手前30~40mゆるやかに上りますが、坂と言うほどの坂でない」と教えてくれた。バッグの中から縄状に巻いた鉢巻を取り出し、額に巻きながら「汗止めです」と言う。
 なるほど、暑い日は滴り落ちる汗が目に沁みて痛くなることが多い。
 開会式では30年連続出場(かなり居るという)の男性が選手宣誓をした。

 スタート時間が迫りスタート地点の大通りに並ぶ。ハーフ陸連登録選手が9:30、ハーフ一般は2分遅れでスタートです。1218名の参加。うち男子50歳以上は342名(選手名簿で確認したら70歳以上は小生含めて5名だった)。
 スターターは千葉真子さん。放送が「9時現在の気温22.1度、湿度65%、風速南南西2.5m」と伝える。9:32スタートの銃声で駆け出す。スタート線の絨毯を踏んだのが17秒。5kmに達した時、腕の時計を見ると32分。時速10kmで走る予定なので、少し遅れている。ゴールの福井運動公園を横目に見て北へ。ここからのコースは、道なりを直線とみなすと、運動公園を下端とするTの字型で、Tの横棒の左端が第一折り返し、右端が第二折り返しで、Tの字を往復する。
 10km通過は1時間4分。暑さの所為だろうが、遅い!一寸ピッチを上げないといけない。
 第一折り返しが11.7km地点、3km戻って第2折り返しが14.7km、3分の2は走った。
 「お父ちゃん頑張って!」道端から声援が飛ぶ。15kmで時計は1時間32分、遅れを取り返してきた。暑さがこたえてきたが、ここは我慢と粘りに粘る。腕を懸命にふることだけ考えた。
 ゴールした時、腕のストップウオッチは、2時間10分を24秒ぐらい過ぎていた。スタッフからスポーツドリンクを二缶貰い、草地に座り込んで1缶を一気に飲み干す。記録証を貰いに行く。
 部門(50歳以上男子)順位 244位、総合順位 721位
 公式記録 2時間10分23秒
 実測記録 2時間10分06秒
 目標記録 2時間10分 0秒
とある。公式記録はスタートロスを含むタイム、実測はスタートロスを含まないタイム、目標記録は参加申し込み時に申告したタイムである。目標時刻まで記入してくれる完走証は初めてだ。
 この暑さの中、21kmを走ったのだから、6秒ぐらいの差は止むを得ない。

 荷物を受け取り、着替えを済ませ、駅までのシャトルバスを待つ行列に並んで20分。バスで15分ぐらい。1時過ぎに福井駅についた。
 折角ここまで来たのだから、金沢で一日遊んで帰ろうと北陸本線の電車に乗ることにする。窓口で「次の特急は?」と聞くと「1時36分のサンダーバードです」と言う。
 サンダーバード?暫く考えたら、これは”雷鳥”だ。昔は”雷鳥”と言ったはずだ。”雷鳥”の方が風格があるんじゃない?サンダーバードでは、何か、アニメの名前のようだ。
 ホームで電車を待ちながら、昼飯時だなと思ったが、暑さでバテて食欲がない。こんなこともあろうかと、リュックの中に用意していたカステラを取り出して、ゴールで貰ったスポーツドリンクで喉に流し込んだ。乗車46分で金沢着。金沢の宿で、体重計に乗ったら56.5kg、通常より2kg減っている。フルだと2kg減るのは普通だが、ハーフで2kg減るのは珍しい。汗がいかにひどかったか分かる。

 翌日は雨。しかし連休で道路は渋滞。午後2時半の高速バスに乗ったが渋滞で1時間ほどの遅れ、帰宅したのは8時前でした。