Life in America ~JAPAN編

I love Jazz, fine cuisine, good wine

アダム、沈没。

2011-03-25 14:03:34 | アメリカ生活雑感
お向かいのアダム一家を我が家でのDinnerにご招待した。
私たちがここを留守にしている間、アダムにはうちの郵便物を郵便局に引き取りにいってもらったり、大雪のあとには玄関前を軽く雪かきをしてもらったりと随分とお世話になった。
やっと少しだけ恩返しができる。ほっ。

午後6時半。
いつものように、アダムとレベッカ夫妻、ヘンリー(4歳)、ロージー(6か月)がやってきて楽しい食卓を囲む。
写真は撮っていないけれど、今晩のメニューは
最近Pちゃんが特にお気に入りの鶏のオレンジ煮(お友達のサイトから拝借!)、
スプリングハーブとトマトサラダ、蒸かしイモ(レッドポテト)、さやいんげん炒め。
レベッカが摂食障害持ちなため毎回メニューには気を遣ってしまうが、この間ご招待いただいたときには鶏料理だったのできっと大丈夫だろうとメインを鶏肉にした。
本当はかぼちゃスープを加えたかったところだが、前回ほとんど口をつけなかったのでやめておいた。

ヘンリー坊は食事よりも私と遊びたくて仕方ない様子で、
何回も私の横に来ては「Shoko, are you done?(終わった?)」としつこく聞くので
「このワイン飲んだらね」「このサラダ食べ終わったらね」と延ばし延ばしにしていたらそのたびに「〇○は終わった?」とやってくる。
このあたりの年頃は確実に知恵をつけてくる。曲者だ。


9時を回ったころ、レベッカがヘンリーを寝かせるために帰宅。本人も疲れたからもう戻ってこないという。
残されたのはアダムと、6か月のロージー。
ええっ?6か月の赤ちゃん置いてくんかよ?と一瞬たじろいだが、まあここはアメリカ、母親もやることが大胆かつ雑なのである。
まあこれくらい雑把なほうがおおらかに育つのかもしれんけど。




床に転がったままのロージーに見向きもせず、男二人は飲むわ飲むわ、しゃべるわしゃべるわ・・・。
ビールに続いてワイン2本が瞬く間に空っぽになり、ついに禁断の「越乃寒梅」まで開けてしまった。
今から思えばこれが悪夢の始まりだった・・・
Pちゃんとアダムは大のディベート好き。
無神論者対クリスチャン、民主党派対共和党派という真反対のふたりだけれど、なぜだか仲のいいふたり。
まぁ、こと宗教の話になった場合、解り合うのは無理な話。こういうときは先に感情的になったほうが負け。
そういう意味ではふたりとも純粋にディベートを楽しんでいたようだった。
これはアダムが英語のネィティブで聞き上手、ということに因るところが非常に大きい気がする。



そんなふたりを気にもせず、ロージーはひとりいい子で遊んでいる。
この不思議な生き物がちょっと気になるGORO・・・


ついにはふたりで遊び始めた。
犬の本能とは面白いもので、赤ちゃんの甘~い匂いにひかれるらしい。
頭をなめたりして、そのたんびにロージーも笑い声をあげる。なんともかわいい光景。

  ・
  ・
  ・
  ・
しかし、11時をまわったころ、ついにアダムのろれつがおかしくなってきた。
会話をしていてもなんだかおかし~な~、と思っていたらついにダウン。
一方、ロージーは元気全開モード。
おいおい、どーすんだよー!

 アダム、完璧に沈没。

このまま朝まで寝てもらってもよかったけれど、なんてったって赤ん坊が一緒だ。
30分くらい放っておいたけれど一向に起きる気配がないので、仕方なくロージーだけでもお届けすることにした。
が、もちろんレベッカも寝てしまっていてうんともすんとも起きてこない。
う~ん、どうしよう。
仕方なくエネルギー全開のロージーとしばらく遊んで疲れさせ、何とか寝かしつけようと抱っこして部屋を歩き回ったあげく、
リクライニングチェアーに座っておしりをぽんぽん叩きながらゆらゆらしていたら、やっとのことで眠ってくれた。
その頃Pちゃんは、うちに戻って完全に沈没したアダムをなんとかして起こし、引きずるようにして家に連れてきた。
「今夜はありがとう」といってロージーを抱いて2階に消えていったアダム。



翌日、Pちゃんが様子を見に行ったら、昨晩のことはまったく覚えていないらしい。
なのにまたその晩も、友人のバッチェラー・パーティーにふたりで飲みに出かけて行った。
懲りない人たち・・・。

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アメリカに住む日本人主婦たちができること。

2011-03-22 15:36:10 | アメリカ生活雑感
日本人妻友だち数人と、久々にランチ。
実家が地震&津波の被害にあったという人は幸いにもいなかったものの、
やはり災害関連の話題になるとどうしても暗くなってしまう。
みな3・11以来、日本語チャネルをつけっぱなしにしてニュースにくぎ付けだといっていた。
離れているからこそどうにかして新しい情報を知りたいと思うのは皆同じ。
朝起きてテレビを付ける時には「どうかさらに悪いことが起こっていませんように」と祈るような気持ちなのだ。
こんな日々を送っていたせいもあって、震災後初めて日本人の友だちとゆっくりと話ができたことでみんな心なしかほっとした様子。
特にご主人が日本人ではない人にとっては、胸の中にあったことをいろいろと日本語で吐き出しすことができて精神的にも少し楽になったようだ。


話の中心は、アメリカの報道と日本での報道の温度差、
そしてアメリカで生活をしてる日本人の自分たちに今何ができるのか、という2点に集約された。
アメリカと日本では報道にはかなりの温度差があるなと感じていのはどうやら私だけではなかったようで、皆同じ感想を持っていた。
「日本では政府が事実をはっきりと言わないようにしているのではないか」。
パニックになるのを避けるため何か隠しているんじゃないか、と疑心暗鬼になっている人も多いと聞く。
しかしこれは「普段からあいまいな表現をよしとしている日本(人)の典型的な態度」じゃないか、というのが皆の一致する考え。
これと正反対なのがアメリカ。ここではまず最悪のパターンから発表する。
あとから「何故言わなかった?」と言われないためにTopはまず先手を打ってリスクヘッジをする、これがアメリカの典型的なやり方なのだ。
アメリカ政府がこと原発事故のニュースに過剰ともいえる反応を示し、福島原発から80キロ圏内に住むアメリカ人に避難命令を下したのも、科学的な数値に基づいた判断というよりは背後に政治的な強い力を感じるし、
「政府は警告しましたからね。従うかどうかはあんたたちで決めてくださいね」という先手を打ったまでのこと。
要するに、日本とアメリカでは最後に“個”にゆだねられる判断の度合いが大きく違うのである。

だから、アメリカの報道に日本人が過剰反応するのはまったくおかしな話。
そもそもアメリカは人の恐怖心を煽るのが好きな国だということを忘れてはならない。
今までにも、やれ毒グモだ、豚インフルだ、ナイルウィルスだ・・・とあおるだけ煽って、終息したニュースをきちんと伝えたためしがない。
人間というものは迫りくる恐怖の前には可笑しいほどじたばたする。
今カリフォルニアでは「日本から放射能が風に乗って飛んでくるかもしれない」という恐怖から、ヨウ素が売れているそうで、そんな話がまた日本でニュースになるものだからバカ騒ぎが広がるのだ。
「日本の報道は信じられない。アメリカではどういう報道がされているの?」と悲痛な思いで聞いてきた友人がいたけれど、
よく調べずにドラマチックに報道するアメリカの報道こそ鵜呑みのしないほうがいい、と答えることしかできなかった。


2番目の、アメリカに暮らす私たちに何ができるのか?
地震が起こってから、知っている限りの日本人主婦仲間をメーリングリストにして募金情報や支援活動情報などを共有したところ、本当にいろいろな情報が集まった。


1.寄付について。

※ アメリカ赤十字(American Red Cross)
領事館も推奨していてオンラインで募金ができる。

※ 日本赤十字

*米国赤十字社に送ると3割は経費として引かれるため、なるべく日本赤十字に募金したほうがベター。


※ Amazonのサイトからもショッピングをするのと同様に募金ができる。

※ シカゴ日本商工会議所でも、在シカゴの企業団体、個人の篤志をとりまとめている。

※ 日本のボランテイア団体の活動などの情報がわかる「NGOサポート募金」サイトでも募金を集めている。

※ Global Givingというサイトもあり。(英語)


・ポイント募金・・・知らない間に貯まっているポイントが集まれば大きな力になる。

※ Yahooのポイント

※ 楽天ポイント

※ ツタヤポイント

※ メンバーになっている航空会社のマイレージからも募金できる。各自でチェックしてみよう。



その他にも、勤務している会社での企業募金情報(社員が$5出せば、会社も$5マッチングという方法)も寄せられた。

※ 面白いところでは、靴のドネーションというのも。
被災地の子供たちの靴がぼろぼろに汚れていたのを見て、気になっていたという方からの情報。
履かなくなった子供の靴などを店頭のボックスにドロップすればいいしくみ。


2.子どもたちの通う学校への働きかけ。

子どもたちの通う学校(このあたりは日本語学校に通っている人は稀でほとんどがアメリカの現地校)に働きかけて、
全校で募金運動を呼びかけるという動きも始まっている。
実際、Kさんは校長先生に
「(今回の日本大地震の救済のため)折り紙募金をすることは可能でしょうか?生徒が25セントを寄付すれば、折鶴をひとつもらうしくみです。集まったお金は学校から赤十字に送ってもらいます。」(日本語訳)
とメールしたと報告してくれた。
「勇気がいるかもしれませんが、今しかできないこともあります。みなさんも職場や学校に声をかけてみれば」という一言に私も背中を押された。
Kさんのこのメールが学校を動かし、さっそく4月に「Origami Paper Crane, Japanese Relief Donation Week」が設けられることになったとか。
こちらが動けば必ず回りも動く。さすが!

これに触発されるように、
「うちの子供が生徒会に入っているので聞いてもらいます」
「子どもと募金箱を作って近所を回ってみます」
「子供達が歌っている姿をビデオに撮って被災地に送るとか、クラスの子供達に絵や何か一言を書いてもらって送ることができないかとも考えています」
「うちの学校では大震災の2、3日後にすでに、子供達がポスターを描いて廊下に貼って赤十字の募金を始めていました。」・・・
などなどいろんな意見・情報が飛び交っている。
普段から社会貢献教育に力を入れているだけあって、さすがアメリカの学校はこういう時動きが早い。
それも上からではなく子どもたちが自発的に動こうとするのがいい。


3.精神的なケアもろもろ

※ 為末大さんのツイートから抜粋。(Rさんからの情報)
「罪悪感にかられて日々を疎かにしないでください。
不謹慎という言葉を恐れて人を笑顔にするのを忘れないでください。戦いは長期戦です。
自分の立ち位置で自分のできる事を自分のペースでやりましょう。それが何よりの貢献です。」


※ 親が毎日ノンストップの大震災ニュースを見ているので、その影響が息子に出始めたから注意しなくては、というMさん。
「彼自身が地震に対する怒りを募らせるようになってしまって、先生から心配の電話がかかってきました。
うちの息子の態度がちょっといつもと違うからお知らせまでとの事だったんですが」
「今はニュースをつけるのは彼の前では控えました。息子とはちゃんと話したので彼も少しは怒りがおさまったと言ってくれましたが、
今はそっとしておいてあげたいです。折りをみてまた震災について彼の心境を聞いてみたいと思います」



日本人は長期戦を乗り切るのには強い!日本人の一人としてそう信じている。
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チャリティーJam。

2011-03-20 20:45:56 | アメリカ生活雑感
先週土曜日、つい2週間ほど前に行った隣町のレストラン&バー“Morgan's Charhouse”に、再びJamりにいった。
前回との違いは、この2週間の間にあの大地震が起こってしまったことだった。
なので、今回は歌って楽しむことが目的ではなく、この大災害からの復興を何とか支援したい、それには歌うことで少しでも多くの人に募金をお願いできればと考えてのことだった。
そこで、あわててこんなポストカードを作成して持っていくことにした。


募金したいと思ってもどこにすればいいのかわからない、そんな人たちのために
信頼できる募金サイトを紹介。
年配の方が多いので、大きなフォントにした。

★ ★

今度行くときは誘ってね、と言われていたSinger仲間のLisaも今夜は一緒で心強い。
8時半ごろ中に入ってみると、ちょうどセカンドステージが始まったところで、
あのメル・トーメおじさんがムードたっぷりに歌っていた。
御年、83歳らしいがその声の艶といったら。かなり歌いなれている。

そして今夜は続々と個性派シンガーが登場。


3年前に見た「植木等おじさん」発見!やっぱりスーダラに見える。

とにかくみんなよく動く。しかも観客にうまくからんでくる。
日本だとパフォーマーとオーディエンスの間にはなんだか目に見えぬ壁があるけれど、
アメリカのいいところはみんなが一体となるところ。
歌っている人たちは観客とアイコンタクトをとり、時には手を取ったりと、サービス満点なのだ。


前回のJamとのきにすっかり仲良くなったおじさま、Padももちろんやってきた。
彼は19の頃からNYで歌っていたという筋金入りのシンガー。
このあたりのJam情報やミュージシャンのことなら何でも知っている、生き字引のような人だ。
彼がいつものように「Fly Me To The Moon」を歌い終え、ピアノのブルースに耳打ちするとブルースが私の名を呼んだ。

私は曲名を彼に告げるとひとことだけこうあいさつした。
「今夜はこの曲を私の美しい国、日本のために歌います。一日も早く復興することを願って。私たちは一生懸命再建します。」
お客さんは一斉に立ち上がって、温かい拍手をおくってくれた。
なんか泣きそう。

今夜選んだのは、あの「What A Wonderful World」
悲しみに打ちひしがれている場合じゃない。これからは「復興」に向けて、またあの美しい海岸をとりもどすのだ。
私の産まれた、あの美しい三陸を取り戻すのだ。


歌い始めたとたん、次々とカップルがフロアに出て踊り始めた。
そう広くはないフロアは、あっという間にスローダンスを踊るカップルで埋め尽くされた。
君たちはひとりじゃないんだよ、とでも言うように。
こういうLoveの表現もあるんだなあ、と歌いながらじいんとなる。

2曲目は明るく「On The Sunny Side Of The Street」。
暗いところを歩いてきた私。でも今日からは明るい表通りを前を向いて進んでいこう、というPositiveな歌詞に勇気づけられる。
座ってみている人たちからも、さまざまなアイコンタクトや、フィンガーコンタクトが飛んできた。
「応援してるよ、頑張れ!」そう言われているようだった。


今夜のステージが終了した後、各テーブルを回って募金カードを配った。
皆、温かい励ましの言葉とハグと共に受けとってくれた。
今の私にできることはこんなちっぽけなことかもしれないけれど、これからもずっと続けていこうと思う。
行ってよかった。
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「がんばろう!日本」。センバツ開催が与える勇気。

2011-03-20 15:39:31 | アメリカ生活雑感
暗いニュースに鬱々となっていたある日、父からこんなメールがきた。

「城南高校(徳島)がはじめて甲子園にでます。選抜です。色々中止になっている中で開催が決定です。アメリカより応援してください」
城南高校は父の出身校。
もともと進学校であまりスポーツで目立つということのなかったこの学校が史上初めて甲子園に出ることになったのだから、野球部OBの父は喜び爆発だ。
27日の第1試合、相手は地元兵庫の強豪、報徳学園。(なんか昔から徳島のチームとよく当たるよな~、この学校・・)
もちろん父も参戦だ。
「バスで応援に行きます。寄付金たんまりとられたからね」


父のようなOBだけでなく、春の選抜高校野球大会開催のニュースは日本中の人々の心の暗闇に光を灯したにちがいない。
今年のスローガンは「がんばろう!日本」。
東日本大震災の被災者や救援に携わる人々を応援する大会と位置づけられた。

「宮城の東北高校は満足に練習ができない中で避難所の給水活動を続け、甲子園で野球ができることを心待ちにしているという報告に強く胸を打たれた」と大会会長の朝比奈豊・毎日新聞社社長。
他にも光星学院(青森)や水城(茨城)など被災地にある出場校が参加を熱望したことが大きな後押しとなり、この最終決定がなされたという。 
19日に大阪入りした東北高校ナインは、地震直後から寮の近くの中学校でボランティア活動をしてきた。
仙台を出発する際には、地元住民が「頑張れ日本、負けるな東北!被災地に元気を」と横断幕を掲げ「勝つぞ、勝つぞ、東北」と手拍子でナインを送り出した。
「全力でプレーしたい。県民、東北のみなさんに頑張っていると思っていただけたら」(上村健人主将・3年)


スポーツイベントの中止や延期が相次ぐ中で、震災後1週間でのこの決定は、まさに英断だったと思う。
心から拍手を送りたい。
また、開催に伴い開会式の簡素化やナイター試合の回避などの特別措置も合わせて決定した。
これは今回に限らず、むしろこれからも続けてほしいことだ。
特に私がうれしかったのは、アルプススタンドでの鳴り物による応援の禁止。
この日のために一生懸命練習してきたブラスバンド部には申し訳ないけれど、野球を本当に楽しもうとするならば鳴り物はやめたほうがいい。
これはアメリカの大リーグ観戦で私が一番感銘を受けたことだった。
観客の声援と息づかいと球音がまじりあう、ひとつの空間の緊張感。
これを一度経験したら、野球に鳴り物はいらないことを実感できるはずだ。
今年の高校球児たちは、ある意味幸せ者かもしれない。


27日の城南-報徳戦。
私もネットで観戦、応援するぞ!
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ST. Patrick's Day

2011-03-19 12:15:52 | アメリカ生活雑感
3月17日は、セント・パトリックス・デー。
アイリッシュのお祭りだ。

アメリカにはアイリッシュの先祖を持つ人が多く、テリーもその一人。
本人にはアイリッシュというアイデンティティーはないのだけれど、おばあちゃんがアイルランド系ということもあって
この日だけはアイリッシュ気分に浸ろうと毎年Dinnerを作ってふるまってくれる
今年もそのスペシャルディナーにおよばれしてきた我が家2人と1匹。



テリーとビルがフルコスチュームでお迎え。
この日はゲストも「何か緑のものを身に着ける」のがならわし。
そうしないとpinchされる(つねられる)んだそうだ。

 
テーブルもバーカウンターもこのとおり。


これが典型的なセント・パトリックスデーディナー。
コンビーフとキャベツ、レッドポテト、人参の煮込み料理。
貧しい移民でも手が届く安い肉でお祝いしたのが始まりだそうだ。


左から)テリーのお向かいさん、フレッド&キャシー夫妻、ビル、ケリー
フレッド夫妻も柴犬(サリー)を飼っているけれど、これがどーしょうもないバカ犬で・・・


必ずこうやて水を飲む・・(股関節壊れてるんじゃないの?)

集まった柴犬たちは久々の再会にもう大はしゃぎ。


仲良くtreatを待つGORO、サリー、AJ。
GORO以外は完璧に肥満。飼い主を反映している・・・

AJ 「・・・ケーキ欲しい」
 テリー「ダ~メ!」


みんなにちやほやされて、ご機嫌のGORO。


と、ここでいきなりのサプライズ!なんと明日が誕生日の私のためにお誕生会が始まった。
これもまた緑のケーキが登場してびっくり。
私の横で舌なめずりをするレイチェル(フレッド夫妻の娘・5歳)は早く食べたくてしかたない様子。






いかにもアメリカらしい砂糖たっぷりのアイスケーキを食べ、アイリッシュコーヒーをいただき、おなか一杯。
久々にちょっと明るい気持ちになれた夜。


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国民を信じる政府たれ。

2011-03-16 21:39:47 | アメリカ生活雑感
今日の“American Idol”の冒頭。
スティーブン・タイラーなど3人のジャッジから「日本を救おう」というメッセージが流れた。
今日のパフォーマンスをiTunesからダウンロードすると、その課金が義援金になるという。
“American Idol”からよもや「日本を救え」という言葉を聞くことになろうとは思わなかった・・・。

「AIDS撲滅」「ニューオリンズを救え」「スマトラを救え」「ハイチを救え」・・・今までいろんな救済メッセージを聞いてきたけれど、
いざ「日本を救え」と言われてみると、いったい何を言ってるの?と一瞬体が凍るのがわかる。
そして次の瞬間、ああ本当にとてつもないことが起こってしまったんだ、これは現実なんだ、と脱力してしまう。
ともあれ、世界各国からの温かい支援が、受ける側になったとき(私が受けるわけではないけれど日本国民として)涙が出るほどありがたい。


★ ★

原発の影響で、東京では子供を休ませて田舎の実家に避難させるケースが増えてきているそうだ。
目黒の友人からも「クラスでもう8人が休んで避難してしまった」とメールがきた。
体育も外遊びも中止だとも。
これは過剰反応なのか、政府の言っていることが信じられずに国民が自分で身(特に子供)を守るしかないと思い始めたのか。
これとは全く逆のケースだが、豚インフルのときの日本政府の過剰反応を思い出した。
関西方面への修学旅行が軒並み中止になったりした、あの一連の日本全国「関西に行くな運動」を。
用心するに越したことはないけれど、情報があまりに錯綜していて今時点でどう動けばいいのかがわからない。
これはとてもストレスがたまることだろう。


一方、アメリカのニュースではかなり深刻に受け止めている。
今朝のヘリコプターや陸上からの散水活動を専門家は「従事している人たちの身が極めて危険。これはsuicide machine(自殺マシン)だ。身を殉じてミッションに向かう彼らの勇気を称えるしかない」とコメントを寄せている。
多くの国民が救われるのなら、たとえ数人が被ばくしても致し方なし、という考え方に“義”はあるのか。
ふと、あのマイケル・サンデル教授の授業が頭によぎる。
先の友人はこうも言っていた。
「福島県一帯が日本政府に棄てられてる感じ。阪神とは全く違う状況。」
このミッションに向かう自衛隊・東電の人たちがどうか無事に任務を果たされることを祈るばかりだ。



また今回の停電の件。
上から押し付けるから混乱したわけで、最初から人々の性善説に頼ったほうがよかったのでは、という意見も出ていた。
「例えば山梨県で、『病院などは除いて可能な一般家庭や企業は明日の9:00~12:00はブレーカーを落として、節電に協力してくれ』と言うやり方の方が、ずっと日本人の心情に訴えることが出来、自分も震災からの復旧に協力しているという自尊心や満足感にも寄与できて、結果節電も進んだと思う」
まったく同感だ。


頑張って立ち直ろうとする人々の気持ちとはまったく逆の方向に行政は向かっているような気がする。


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Nuclear Catastorophe

2011-03-14 22:01:41 | アメリカ生活雑感
地震が発生して以降、ここシカゴエリアでは日本のTV番組(主にNHK)が見られる有料チャンネル「TVジャパン」が無料で視聴できるようになった。
我が家は視聴料を払っているのだが、これは海外に住む日本人にとってはうれしいサービスだ。
なんといってもNHKニュースがライブで一日中見ることができ、逐次何が起こっているかを確認することができるからだ。

しかし、今回の福島原発の事故のニュースを見るたびに怒りが込み上げてくる。
ついきのうまで「人体に影響を及ぼす範囲ではない」といっていたのに、今日にはいきなり「今までとは桁がちがう。すぐに避難を」だ。

今回の事故に関しては、日本で報道されるよりもむしろ海外メディアのほうが始めからシリアスに報道していた。
インターネットでドイツのニュースを詳細を読んだPちゃんは、最初に「これは大変なことになる」と言っていた。
アメリカのメディアでも、1979年のスリーマイル島事故、1986年のチェルノブイリ事故に次ぐ世界でも最悪の事故になるだろうと報道されていた。
「さほど人体に影響がない」と繰り返している東京電力、および日本政府の見解とは大きく違っていてかなり違和感を感じた。

それほどアメリカが大騒ぎする理由は、今アメリカがオバマ政権のもとで「Nuclear Renaissance」(原子力ルネッサンス、原子力の復興)を進めようとしていたことにある。
地球温暖化の観点から、石油に頼らない“代替クリーンエネルギー”として原子力が見直され、さらなるnuclear reactor(原子炉)の製造が国家政策のひとつになっていた。
それもあってか、いくら「想定外の規模」とはいえ自然災害でleakを起こしてしまった福島原発のケースをメディアはかなり重く受け止めている。
共和党の原子力反対派はここぞと反対の姿勢を強めているが、「今のところその政策を緩めるつもりはない」(John Keely氏・Nuclear Energy Institution)と政府側も対応に慎重だ。
日本の原発事故は、アメリカの原発政策に影を落とし始めている。



(参照:3月14日シカゴトリビューン紙)
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“友達作戦”演説のウソ

2011-03-14 14:14:08 | アメリカ生活雑感
なんだかアホみたいに出回っている「感動の」オバマ大統領の演説は
映画『インディペンデンス・デイ』のパロディー。大デマ。
こんなものを作っているやつの気が知れない。
この時期、くれぐれも情報ソースを確かめてからほかの人に流すようにしましょう。




”おはよう、諸君。
後一時間足らずで、諸君ら140名は、極東に向かって旅立ち、史上最強の敵と交戦する。時を同じくして、世界各地の米兵たちも、他の35隻の原子力空母で、同様の救助に向かう行う手はずだ。

諸君がまもなく赴く戦いは、人類史上最強の救出活動となるだろう。そう、人類史上最強の・・・・人類・・・・・この言葉は、今日、我々全員にとって、新たな意味を持つ。地球に対する今回の暴虐行為に少しでも意味があるのなら、それは我々人類が共有するものの大きさに気づかせてくれた、という点につきるだろう。

今回の侵略は、この惑星で共に生きるのがういうことかを、新たなる視点から見直させてくれた。人間同士の無数の差異など瑣末事でしかないことを痛感させ、共通の利益というものの意味を実感させてくれた。そしてさらに、歴史の方向を変え、人間であることがどういうことかをも定義し直してくれた。今日このときより、世界の諸民族と諸国家がいかに深く相互に依存しあっているかを、我々は決して忘れることがないだろう。

諸君は日本を愛し、この日本を守り抜くために自らの才能と技術を差し出し、命すら投げ出す覚悟を固めている。諸君と共に戦列に立てることを、私は心から誇りに思う。

3月11日は日本の祝日だけではなく、地球上のあらゆる国家が肩を組み、こう叫ぶ日となるだろう。”我々は決して従容と死を受け入れたりしない!我々は生き続ける!生き続けてみせる!”と。その日こそ、我々は真の独立記念日の祝うのだ!

アメリカ軍作戦名
「Operation Tomodachi」(Source)”
http://www.youtube.com/watch?v=dSMz_8ZNlvM
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earthquake

2011-03-11 23:58:39 | アメリカ生活雑感
早朝、Pちゃんからたたき起こされた。
「日本で大きな地震があって大変みたいだ!」

おどろいてTVをつけた。
津波が町を飲み込んでいく映像が何度も流されていた。
神戸の地震の時も、朝テレビで惨状を知った(当時は東京に勤務していた)、あの瞬間を思い出した。

この地震のニュースは世界で大きく報道されたらしく、
ブラジル、中国、カリフォルニア、ドイツから次々と電話やメールが入った。
いずれも「日本のご家族が無事でありますように」というもの。

メールとFacebookで、とりあえず家族と友人たちの無事を確認。
しかし、壊滅状態になった町のことを考えると心が痛む。



自分にできることは何だろう・・・。
どんな小さなことでも、何か私にできることがあればどうか教えてください。
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大好物。

2011-03-10 15:09:17 | アメリカ生活雑感
今年もまた、海を越えて神戸の友人から私の大好物が届いた。
瀬戸内でしか漁れないという希少な魚「いかなご」の釘煮。もちろんお手製。
毎年どんないかなごが漁れるかはその時期がきてみないとわからない。
また、家庭によって煮るかたさや味付けなどが違う。
まさに年に一度のおふくろの味。
まだまだ雪の残る外を見ながらも、これを見るといよいよ春がやってきたなと感じる。


今年は特別にシールまで作成してくれた
 
この輝き、いつみてもほれぼれするねぇ。
今年は解禁が遅く、解禁日にはまだ小ぶりだったみたいで買わずに帰って行った人も多いとか。
それくらい小さいものはうまく焚くのが難しい。
焚きたてのごはんにかけてひとくち。うま~~~い!!


★ 大好物第2弾


近頃妙にはまっているもの。とろろ。
とにかく味噌汁やらおすいものやら奴やら、なんにでもかける。
でもこっちじゃ異常にお高いから超貴重品だ。
なんで日本からしこたま買ってこなかったんだろう・・・(と後悔しまくり)


★ 大好物第3段

GOROに手作り夕食を作り始めた。それ以来、GOROは夕食が待ちきれなくなった様子。
最近のヒット作は、鶏団子と白菜スープ。

 これは人間用バージョン。

作り方は途中まで同じで、GOROには香辛料を抜いて肉、野菜を細かくしてあげた。完食。
よっぽどうれしかったのか、そのあとも私の隣にぴったりとくっついて寝てしまった。

このメニュー、獣医の須崎 恭彦さんの本、「食べてなおす 手づくり犬ごはん」からのもの。
犬もよろこぶレシピを多数掲載、症状に効く食材も紹介しているのでアレンジも自在。
やっぱり人も犬も、健康が一番。


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