午後5時をまわったところで現れたのが、お客様第1号のロベルト(スペイン)。
彼はスペインの大学院生で、PhDに向けて学位論文を仕上げるためにここに滞在して3年。
ずっと研究所内にある施設(ヴィレッジ)で暮らしている。
以前一度、所内にある専用ラウンジで会ったことがあるが、とてももの静かでシャイなスペイン人らしからぬ性格の持ち主。癒し系。
私はこの人とヨーロッパの歴史(主に王族)話をするのが好き。
日本に初めてキリスト教を伝えたフランシスコ・ザビエルの生誕地は彼の出身地でもあるらしく、「ハビエ~ル(ザビエルのこと)を知っているの?」ととてもうれしそうだった。
続いてやってきたのがサティー(インド)。
この人はロベルトと正反対でしゃべるために生まれてきたような人。
日本の大学(佐賀大、筑波大)で学んだ経験もあり、大の日本贔屓。「・・・だっちゃ」という変な栃木弁で笑わせてくれる。
話も面白くパーティーのムードメーカーとして適任の人。
インド人の妻(同じく物理研究者)と二人の子どもは現在インドで暮らしており、サティーは単身赴任中。
ペルーのペドロは仕事(当番)のため残念ながら欠席。
★ ★
さて、まずはPちゃん作の前菜とビールで軽くくつろいだあと、ターキーも焼きあがりいよいよディナーの開始。
ええ感じに焼きあがり、迫力で鎮座ましますターキー。
切るといえば、やっぱりこの人の出番。
出来のほうは、こまめにスープをかけた甲斐あって中までしっとりとジューシー。
グレービーソースがいらないくらい。初めてにしては大成功。
中に余計な詰め物をしなかったのがよかった。
サティー(左)とロベルト。
スペインでは「ハイ・チーズ」のかわりに「パタタ~ス(おいも)」という。
そのおいもがたっぷり入った、サプライズのトルティヤにびっくり。
大喜びのロベルト。味も大好評
“母の味”にうるさくこだわっていたPちゃんにも好評。
さすがスペイン人直伝のレシピだけある。ありがとう、ブラック!
なにやら難しい顔して物理の話を繰り広げる人々・・・。
そのうち話は研究所内で話題のちょっと変わった人物に移り、3人でバカうけ。
どこの職場にもいるんだよな、格好の酒の肴になる人って。
なにがすごかったって、このサティーというインド人のおっさん(といっても年下だが)。
5時半に現れてから終了までの約9時間、ほとんど彼がひとりでしゃべっていた。
聞いてもいないのにいきなり自分の経歴をしゃべり始め、それがまた相当面白かったんだが、
「妻との出会い」にたどり着くまでに2時間かかった。
食事のあとはまたソファーに場所を移して酔い覚ましのティータイム。
・・・といいつつ、1時を回ったころに今度はポルトワインに手が出るのだった。
ご自慢の「宇宙の写真集」を二人に見せてご機嫌のPちゃん。
午前2時をまわり、GOROもさすがに爆眠。
「人間はようしゃべる生き物やなぁ・・・」
★ ★
結局お開きは午前3時をまわっていましたとさ。
そのあとPちゃんはギアが入ってしまい、1時間かけて後片付けをしたそうだ。
翌日はぐったりしてずっと寝込んでいましたとさ。