Life in America ~JAPAN編

I love Jazz, fine cuisine, good wine

7才の花嫁さん

2017-09-05 12:11:03 | アメリカ生活雑感
8月30日。
つい二日前に出会ったばかりの山側芳子さんが主催するイベント、「7歳の花嫁・ファッションショー」を身に出かけた。
これは、9月18日の敬老の日のプレイベントとして企画されたもので、お年寄りに孫(ひ孫)たちのかわいい花嫁姿を見てもらおうというもの。



美容師として40年以上のキャリアを持つ芳子さんが、この日の3人の花嫁さんのヘア&メイク、そして衣装製作まで手掛けた。
あでやかな花嫁衣裳は、フリーマーケットなどで売られていた大人用の花嫁衣装をリメイクしたそう。


ショーの最後では、花嫁さんからお婆ちゃんに「感謝の手紙」が読まれ、涙ぐむ人たちも。「お婆ちゃん」といってもまだ50歳半ばの方たちもいて、なんだかなぁ・・・という複雑な気分。

このファッションショーは、今後も徳島市内で続けられるそうです。




 



ファッショナブルな芳子さん


   

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2017夏日記 in 徳島~ 出逢い。

2017-09-02 16:53:42 | アメリカ生活雑感
この夏、とっても素敵な人に出逢った。
これからきっと、いいお付き合いになるに違いない、そんな方。

きっかけは1か月ほど前。徳島に帰ったらたまにふらふら出かけるフリーマーケット「びっくり日曜市」でのぞいた着物の古着屋さん。
その店におしゃれな日傘が展示してあったので、「これは売り物ですか?どなたが作られたんですか?」と聞いたことから始まる。
「これは私が作ったもの、素人なんですけどみんなでわいわいといろんなもの教え合ってやっていますから一度どうぞ」と誘ってくださったのが、作者の芳子さん。
そのときのチラシを大切に持っていたのである日電話し、さっそく会いに行った。

「このクラブは、みんなが自分ができることを教え合ってるんです。好きな時間に来てめいめいが好きなものを作る。だからお金もかからないのよ」

芳子さんの本職は美容師。
19歳で店を持ち、それからずっと美容師一筋45年。
ところが昨年、乳がんが見つかって生活が一変する。
ショックで、そのときは病院のトイレで泣いた。
でもしばらくしてすぐに、「元気で動き回れる今のこの時間を大切にして、人の役に立つこと、喜んでもらえることをしよう」と心を決めたという。
そう決めた瞬間から、もう目が回るほど忙しくなったと笑う。

抗がん剤を始めてしんどくなる前にと、四国88か所のお遍路も10日間で回りきった。
治療で​髪の毛が抜けてしまう前に、自分の髪を切ってそれで前髪だけの「地毛ウィッグ」を手作りした。
「自分の髪の毛だから落ち込まないんです。だからこの作り方もみなさんに教えてあげたのよ」
生き生きと話してくれる芳子さんは、キラキラしていてパワフル。とても闘病中には見えない。

一緒にお遍路を回ったママ友の日野綾子さんと、道中「楽しい手芸クラブでもやれたらいいわね」という話になり、今年に入ってすぐに始めたのがこの手芸クラブだった。
毎月1回、手を動かすのが好きな人たちが集まっては各々の得意なものを作り、教え合い、披露しあう。ふたりだけのときもあれば10人以上集まる回もある。
時間の制限もないから、好きな時に集まり帰っていく。
次第に噂が噂をよんで、大きな輪になっていった。
同じ病気で悩む人たちも「ここにくると病気を忘れて前向きになれる」と集まってくるようになった。

8月の定例クラブにお邪魔したときも、こんなかんじ。


和気あいあい


年季ものの足踏みミシンも現役。道具を大切にするあたたかい空気が教室に漂っている。
私の母のミシンも、実は芳子さんの紹介くださったミシン屋さんで見事蘇った。こういうご縁はやはり、続くべくして続くのだ。


手を動かすって、楽しい!
もともと細かい作業は好きな私、ちょっと昔の血が騒ぎ始めた。これも母の血か?


制作中のもの。さてこれは何でしょう?(答えは最後・・)


綾子さんが丁寧にミシンの使い方を教えてくださった。
最新式のミシンはコンピュータで勝手に動いてくれるので便利なんだかお節介なんだか(笑)

綾子さんもなんと今年乳がんになり、今は芳子さんと共に闘病中だという。
「ママ友が“ガン友”になっちゃった」と笑う二人を見ていたら、なんだか私も笑顔になってしまう。

ふたりのブログ『笑顔と笑顔』。

https://ameblo.jp/hatlove3660?frm_id=v.jpameblo&device_id=37cf3b31016046a59fe957e42294539a


お金や商売や自分の損得とか、そんなことなどぬきにして「自分の知識や技術を純粋に人の役に立てたい」という気持ちの気高く美しいこと。


この出会いから、母の古い浴衣がこんな素敵な日傘に蘇った。



そう、作っていたのはこれ。(まだ完成前です)
「あら、素敵ね」と母が言ってくれた気がした。


会いたい人と思った人に、すぐに会いに行く、そうすると何かがきっと必ず生まれる。
私の今迄の人生はずっとこうやって、素敵な人との出会いで彩られてきたような気がする。


山側芳子さん(右)と日野綾子さん(中)


芳子さんはほかにも、5~7歳の子供たちにミニチュアの花嫁衣装を作って着せ、ヘアメイクもして「7歳の花嫁」というファッションショーを企画・運営している。
これがまた、かわいいのなんの!お話は、このあと続く・・・

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