Life in America ~JAPAN編

I love Jazz, fine cuisine, good wine

アレサの帽子の行方

2009-01-31 05:11:23 | アメリカ生活雑感
しつこいようですが、帽子の話の続き。
実は私、大の帽子(被り物)好きなもんで。

新聞に、私が常々疑問に思っていたことにスパッと答えてくれる面白い記事が出ていた。

「黒人女性にとって、帽子はどんな意味をもっているのか?」

帽子は昔から神に対する敬意や感謝を表するもの、そして自己そのものを表現する手段と考えられてきた。
神へのリスペクトはそのまま、自己へのリスペクトをも意味する。
また、教会は普段は着飾る機会のない女性たちが、おしゃれを楽しめる唯一の場でもあったのだろう、教会に行く日曜日にはとびきりのおしゃれをし、特に帽子には念を入れるという。
そのゆえんか、黒人女性に広まっているこの手のど派手な帽子は“Sunday Hat”または“Church Hat”とも呼ばれているそうだ。
帽子は黒人女性にとってその人そのものであり、ど派手であるほど強い主張を表すと考えられているというから面白い。


ところで、最新の情報によると、アレサ・フランクリンは就任式で歌ったときに被っていたこの帽子をスミソニアン研究機構に寄付することを考えているそうだ。
スミソニアン博物館に彼女の帽子が陳列される日も近いかもしれない。
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Inauguration 裏話いろいろ。 ~アレサ・フランクリンの歌った歌は?~

2009-01-28 07:15:09 | アメリカ生活雑感



大統領の就任式で、“Queen of Soul”アレサ・フランクリンが歌ったのは、
"My Country, 'Tis of Thee(わが国、それは汝のもの)" という曲だった。
通称、“America”というタイトルで知られ、「God Bless America」、「America the Beautiful」と並んでアメリカでは独立記念日など国の重要な記念日には必ず聞く代表的な愛国歌のひとつだ。

なぜ、アレサはほかの曲ではなくこの曲を歌ったのだろうか?
それには深い理由がある。

元々、この曲のメロディーはイギリス国歌(と考えられている)「God Save the Queen(女王陛下万歳)」であり、1831年にサミュエル・フランシス・スミス牧師(Samuel Francis Smith)が歌詞を書いたもので、現在のアメリカ国歌が作られる前までは事実上のアメリカ国歌として親しまれてきた。


“わが国、それは汝のもの、
麗しき 自由の国。
われは汝を讃える。
わが父祖たちの死せる国、
巡礼父祖の誇れる国、
すべての山腹から
自由の鐘を鳴り響かせよ。”

歌詞からわかるように、イギリスからアメリカにわたった開拓者たちの精神を讃え、本国イギリスからの自由を歌った歌だ。

その後この歌は、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師が黒人の公民権を訴えた1964年8月28日の『ワシントン大行進』での「I have a Dream(私には夢がある)」スピーチに引用されることになる。

“This will be the day when all of God's children will be able to sing with new meaning, "My country, 'tis of thee, Sweet land of liberty, Of thee I sing: Land where my fathers died, Land of the pilgrims' pride, From every mountainside, Let freedom ring." And if America is to be a great nation, this must become true.”
(・・その(私の夢がかなえられる)日こそ、神のすべての子どもたちが、あの歌を新しい意味を込めて歌うことができる日となるだろう。
“わが国、それは汝のもの、麗しき 自由の国。われは汝を讃える。わが父祖たちの死せる国、巡礼父祖の誇れる国、すべての山腹から自由の鐘を鳴り響かせよ。”
もしアメリカが偉大な国になるべきなのであれば、このことが実現しなければならない。)

キング牧師の言った“新しい意味”―それは、“すべての人種の人たちが自由、平等に共存できる美しい国家を讃える”という解釈だった。
つまり、オバマ大統領というアメリカ初の黒人大統領が生まれた日にこそ、歌われるべき歌だったのだ。

「I have a dream」から45年。
黒人のアレサ・フランクリンが歌う「My Country, 'Tis of Thee」は、ここに“新しい意味”で甦り、アメリカの夜明けを告げたのだ。


***************



ところで、巷ではアレサがかぶっていた帽子に話題が沸騰している。
調べてみたところ、この帽子をデザインしたのは韓国系2世のLuke Song(36)さん。
韓国から移民したSongさんの母親が1982年にダラスでこの帽子屋を開業し、彼はそこでデザイナーをしている。
顧客の90%は「教会にでかけていく」黒人層で、アレサもこの店の古くからのお客さんの一人。
彼女が就任式で歌ったあたりから店の電話が鳴りっぱなしになり、翌日までにはこのデザインの帽子100個単位で飛ぶように売れたという。
ちなみにお値段は179ドル(アレサのは特別仕様なので値段なし)。

よく、着飾った黒人のご婦人が教会のミサでものすごい派手な帽子をかぶっているのを見かけるたびに「そんな帽子いったいどこで買うねん!!」と心の中で突っ込んでいたが、ははぁこういう店があったのか、と妙に納得してしまった。
すっきりした。


(参照記事:http://www.freep.com/article/20090122/COL27/901220379)
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アメリカの龍馬が行く。

2009-01-25 08:35:28 | アメリカ生活雑感
やけに長く感じた1週間だった。
アメリカが、長いブッシュの呪縛から解放され、憑き物が落ちたのように未来に向かって歩き始めたのを身をもって感じる。
毎日、ニュースを見るのが楽しみになってきた。

歴史が今、オバマ氏を呼んだのだとすれば、日本はどうなっているんだろう。
「日本を変えてやる」と命を懸けた幕末の志士たちは、もう現れないのだろうか、と悲しくなる。

世間がまだダンスの余韻に浸っている間にも、「アメリカの坂本龍馬」オバマ氏は新政策のもと、“dust ourselves off(ほこりを払って)”さっそく次々と新しい大統領令に署名している。



1.キューバ・グアンタナモ基地のテロ容疑者収容施設を向こう1年で閉鎖。

2.テロ容疑者に対する「水責め」など過酷な尋問方法を禁止。

3.中央情報局(CIA)が東欧など海外に設けた尋問施設の閉鎖

さらには、昨日(1月24日)、ブッシュ政権が制限を設けていた胚性幹細胞(ES細胞)研究への連邦予算の支出制限の緩和にもGOサインを出した。
このES細胞をめぐっては、アルツハイマーなどの難病治療法の解決につながるとして、長年科学者がその研究のサポートを訴えてきた。
しかし、ES細胞の研究には受精卵を用いることから、ブッシュは“宗教的観点から”2001年に研究費支出を禁止。
06年と07年に、研究を助成する法案が議会で可決したが、ブッシュは2度にわたって大統領の拒否権を行使して法案を葬ったといういきさつがある。

「受精卵にはすでに“魂”が宿っており、それを他の細胞組織の再生に使うのは神が許さない」
という、エバンゲリカル(キリスト教原理主義者)の立場を押し通したブッシュ。
それによって、どれほどの命を救えるのかを考えもせずに。
個人的に何を信仰しようがかまわないが、それを国家の法案決定に使ったのがブッシュ政権の決定的な過ちであり、このことはアメリカならずとも全世界の科学者を敵に回すことになった。

またオバマ氏は、女性の地位・権利の向上のため、妊娠中絶に関しても「選択できる権利」の支持を表明した。
ブッシュがかたくなに守ってきた「アボーション反対」に、風穴を開けたのだ。
保守派のアホなやつらはすぐに「オバマは人殺しだ」とわめきだすだろう。
しかし、中絶が倫理的に正しいと思っている人は誰もいないのだ。その“議論”の余地を、初めて「女性の権利」という立場から示したオバマ氏には、多くの支持が寄せられている。


オバマ氏の就任演説のなかで最も注目された一説のひとつに、
「We will restore scientce to its right place」(我々は科学を本来あるべき場所に引き戻す)

というくだりがある。
この一文で、アメリカ中のサイエンティストがどれほど救われたことだろう。

戦争が大好きだったブッシュ政権は、国防総省系研究機関への予算を重視し、大学や独立研究機関など学術機関を軽視してきた。その結果、多くの大学や企業系研究機関は資金難に悩み、行く先も見えぬままベンチャービジネスは衰退の一途をたどった。
Pちゃんの職場であるFermilab(フェルミ国立研究所)でも大幅な予算削減が行われ、多くのサイエンティストが職を失い我が家も戦々恐々としていた。

一方、オバマ次期大統領は、学術機関やベンチャーを重視すると約束している。
地球温暖化政策や代替エネルギー政策にも積極的に取り組む姿勢を打ち出しており、新政権のエネルギー省長官には、1997年にノーベル賞を受賞したスティーブン・チュウ(Steven Chu)博士が着任した。
チュウ博士は、Pちゃんの前の職場だったローレンス・バークレー国立研究所(LBL)の研究部長だ。
このことによって、サイエンティストに与えた希望、インパクトは計り知れない、とPちゃんもうれしそうだ。



人々がずっとやってほしかったことを、彼はこの2~3日でやってくれたのだ。
あの夜、ミシェル婦人と踊る彼の頭の中は、翌日からの任務遂行でいっぱいだったにちがいない。
彼にはダンスホールよりも、ホワイトハウスがよく似合う。
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余韻

2009-01-21 13:29:02 | アメリカ生活雑感
今日は早起きして、朝からテレビの前に座りっぱなし。
就任式、パレード、そして延々と続くball(舞踏会)まですべてのチャネルを回しながらオバマ大統領誕生に酔いしれた。
まだ頭のなかがパツンパツンで、まとまらない。


でも。

7時からの舞踏会を見ていたとき、
ビヨンセの歌う「At Last」でオバマ夫妻が踊ったあの瞬間、なんだかもう、今日の一日をありがとう、と叫びたくなった。
なんて美しいんだ!


(・・・つづく)
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あすは就任式。

2009-01-20 02:11:05 | アメリカ生活雑感


今年初の、シカゴ詣で。
雪のシカゴも美しいなぁ、とうっとり。
この日は寒さも和らいで、-5℃くらい。これくらいもう平気。





20日のInauguration(就任式)に向けて、
一部の土産モノ店で静かに盛り上がっていた。


明日の就任式は、家でゆっくりテレビにかじりついて目に焼き付けよう。
レポートはその後・・・



Pete Seeger and Bruce Springsteen singing Woody Guthrie's "This Land is Your
Land" at the Lincoln Memorial yesterday.






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氷の世界。

2009-01-15 04:14:50 | アメリカ生活雑感


ここ数日は、とにかく寒い。
いや、寒いなんてもんじゃない。
さっき見たニュースでは「北極に行った人はいますか?いなくても大丈夫、明日はそれを体感できます」と言っていた。
coldを通り越して「painfully cold(痛いほど寒い)」と表現していた。

シカゴあたりは軒並み-20℃の世界。
ウィンチル(体感気温)は-30℃になるので要注意、と呼びかけていた。
うそだと思ったらココをクリック!


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ジュリー

2009-01-14 04:03:38 | アメリカ生活雑感
真夜中に、何気につけたテレビからいきなりジュリーの歌声が聞こえてきた。
たまたま合っていた日本語チャネルがジュリーの60歳ライブ「人間60年 ジュリー祭り」(東京ドーム)を放映していたのだ。

「ジュリーが還暦。」

心の中で反芻してしまった。
なんだか異常に感慨深い。

私はジュリーの音楽とともに育った世代。
厳密に言うと、私よりもう少し年上の世代が夢中になっていて、友達のお姉さんあたりが熱狂していたのを覚えている。
ジュリーは、小学生の私にはセクシーすぎたのだ。
しかし、子供心にも当時あれほど洋楽を歌いこなせるアイドルはいなかったっと思う。
愛してる、I love you, ジュ・テーム、ミ・アモーレ・・・何語で言ってもいやらしくない、唯一の人だった。
あの、枯れない高音の艶っぽさ。
どんな曲を歌っても、すべてジュリー色に変えてしまう魅力があった。

大学の頃、医学部の学園祭にジュリーが来るというので大騒ぎになった。その後の地獄は覚悟の上で、部活をサボって見に行ったっけ。(と、遠くを見つめる・・
このときが、人生初生ジュリーだった。

こんなことを一瞬のうちに走馬灯のように思い出しながら画面を見ると、ジュリーはインディアンのような巨大な羽の衣装にメタボな体を包んで舞台を走り回っている。
おいおい、しょっぱなからこんなに飛ばして大丈夫か!?
元気なのはわかるが、あまりにも動き回るので画面を見ていると酔ってきて、途中からほかのことをしながら音だけ聞くことにする。


次の瞬間、電撃が走る。

「だ、誰?このギターは?」

カツカツと刻むリズムのカッコよさ。
シンプルなのに存在感のある潔いリード。
控えめでいて、主役を食ってしまうほどのこのギターの主はいったい誰??

テレビ画面に走り寄り、食い入るようにギタリストを探す。
そして、納得。
なんと、元ルースターズの下山淳ちゃん(ファンなので“ちゃん”づけ)じゃないか!
カッコえ~はずだよな。

遠い昔、京都磔磔に、Dr. KYONとのコラボライブを見に行ったっけ。(と、また遠くを見つめる・・
見た目はヘビメタ兄さんなのに、わざとしゃべる山形弁とのギャップが妙にキュートな人だった。

その彼がいま、ジュリーとがっぷり組んでいる。
淳ちゃんを選んだジュリー、あんたはえらい!
ジュリーを選んだ淳ちゃん、あんたも最高!

残念ながら番組は最後まで見られなかった(ビデオ撮っておけばよかった・・後悔。)けれど、この日ジュリーは20分というわずかな休憩をはさんだだけで、全80曲を歌詞をすべて暗誦して歌いぬいたという。

やっぱり、ジュリーはいくつになってもジュリーなのだ!


私も負けてられへん!     (って、何を?)





*私の好きなジュリーの曲

抱きしめたい
許されない愛
時の過ぎゆくままに
サムライ
ヤマトより愛をこめて 






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続かない耐寒訓練

2009-01-08 05:34:26 | アメリカ生活雑感
今年のNew Year's Resolution(新年の抱負)の第一は、生活に一定のリズムをつけ体を鍛えること。
Pちゃんは、仕事柄定時出勤というものがない。
そのせいか、あるときはとんでもない夜更かしをして朝起きられなかったりして午前中を有意義に使えない日が結構あった。
朝出遅れるとその反動で仕事は夜にずれ込み、そしてまた寝るのが遅くなるという悪循環が生まれてしまう。
そこで、今年は何があっても朝は定時に起床し、頭をすっきりさせるためにも30分~45分はランニングで一日を開始すると堅く決心したPちゃんだった。
私もできる限り参戦することに。

初日。
外には霜が下りていてかなりやる気をそがれたが、耐寒訓練と思えばこれくらい平気だ。
さっさと着替えてPちゃんを無理やり外に引きずり出す。
外気に触れるところはもう、感覚がなくなるくらい寒い。
それでも、朝外に出る快感は何ものにも替えがたいすがすがしさだ。

すっかり気をよくして、夕方はジムへ。
ここでも最新の機械に気をよくしたPちゃんは、飛ばしまくる。
30分のマシンランニングに筋トレ。
こういうトレーニングは無理をせずコンスタントに続けることが肝心なのだが、この人はどうもやることが極端なんだよな。

翌日。
Pちゃんは思ったとおりの筋肉痛ですっかりやる気をなくした上、階段で足を滑らせてひざを強打。
「ああ、今日は走れない」
ってあんた、二日目でもうリタイアかよ!
どうも走れないいいわけを自分で作っているようにしか思えない。

この人、体育会に放りこんだらまず3日で死ぬな。
その前に、ボコボコにされるやろうな。

日本の小中学校では、冬に「耐寒訓練」というのがあった。
今もあるのかどうか知らないが、毎朝6時ごろ起きてはただトラックを何周も走らされた記憶がある。
罰則があったわけでもないのに、1週間通い続けたあとはなんだか達成感が沸いてきて“やればできる”という小さな自信になった。
こういうストイックな「修行」は日本独特なんだろうか?

以前、知り合いのガイジンが「昔、柔道を習っていたけれどすぐやめた」と言っていたので理由を聞くと、「上下関係が厳しくてあほらしいから」と答えた。

寒いから。
意味がないから。
痛いから。
下積みがいやだから。
うまくならないから。
忙しいから。


辞める理由はいくらでもある。
でも、続けるからこそ得られるものがある。

ローマは一日にして成らず。
さぁ、今日も鍛えるぞ。
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映画と晩酌の三が日。

2009-01-06 03:18:21 | movie


年末は忙しくていけなかった日本スーパーで、やっと日本酒を手に入れた。
純米吟醸酒「夜半(よは)の月」。
普段20ドルのところ、9ドルだったので、2本買ってきた。
この「夜半の月」という名は、どうやら紫式部の和歌から名づけたらしい。

~めぐりあひて見しやそれともわかぬまに
           雲がくれにし夜半の月かな~

すっきりとして、すがすがしいお酒だった。


さて、今年のテーマのひとつは「体を鍛える」。
これは毎年のテーマでもあるけれど、これからは内・外から基礎体力をアップして怪我や病気のよりつかない屈強な体を作り上げるのだ。
というわけで、さっそくPちゃんとふたりで市の運営するジムに月間会員申し込みに行き、ランニングやマシンでひと汗流した。
今の季節、気軽に外でランニングというわけにもいかないので、こういう屋内ジムの存在はとても大切。
横では数人の太ったアメリカ人がせっせと汗を流していた。
きっとこの人たちの今年の目標は「やせる」なんだろう。
どうしてココまでなる前に気づかないんだろう・・

もうひとつのテーマは「映画」(DVD)。
ふたりとも映画が大好きなので、とにかくいい映画をたくさん見ること。
そして、見た映画を忘れないようにちゃんと記録すること。

かくしてこの三が日は映画&晩酌の日々。

元旦に見たのは、「MIST」。
はっきり言って、これは年の初めに見る映画ではなかった・・
「映画史上かつてない、震撼のラスト15分」とあるが、震撼というより絶望のどん底に突き落とされる後味の悪いラスト・・・。
登場人物のほとんどが死ぬ、というとんでもない終わり方をするのだ。
原作は、ミステリー&ホラーのベストセラー作家、スティーブン・キング。(“ミスティック・リバー”“ミズリー”)
気持ち悪いことこの上ないが、ただテーマはとてもよく語られている。
人間は究極の恐怖と絶望に落とし込まれたとき、どこにその“よすが”を求めるのか。
ひとりの狂ったファンダメンタリストの女の言うことを人々は次第に信じ始め、あげくのはてには生贄と称して仲間を殺し始める。
いやぁ、人間って怖いっす。


2日目は「The Bank Job」
2008年のベスト10映画に入ることの多いイギリス映画。
30年以上前に実際に起こった銀行強盗事件を題材にしている。
借金取りに追われるしがないカーディーラーの男が、ある日銀行の地下金庫破りを持ちかけられる。
ことはうまく運び、仲間7人は一夜にして大金を手に入れるが、その中にはイギリス王室のスキャンダル写真や、警察のわいろリストなどやばいものが含まれていた。
金目当ての金庫破りが、今度は国家機密を奪回しようとする巨大な組織に狙われることになる。
本当にあった話、として見るとこれまたたまらない面白さだ。
個人的には、一瞬ちょい役にミック・ジャガーが出ていたのに激しく反応してしまった。(クレジットも出ていないうえ、一言も発しない役なので、よーく見ていないと誰も気づかないと思う。)

3日目は「Bucket List」
アメリカを代表する2大スター、ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンによる感動のストーリー。
癌で余命いくばくもないと知った同じ病室の二人が、「死ぬ前にやっておきたいこと(Backet List)」を一緒に果たす旅に出る。
そして、ふたりが戻った場所は・・・
いい役者ふたりいれば、あとは何も要らないという名作。







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Feliz Año Nuevo

2009-01-03 00:49:01 | アメリカ生活雑感
あけましておめでとうございます。

今年のおおみそかはどこへも行かず、今夜は久々に暖炉に火を入れておでん。
NYのニューイヤーライブ→シカゴのニューイヤー中継をはしごで見ながら(1時間の時間差)、ときおり裏でやっているNHK紅白を見る。
紅白・・・誰だかわからん人ばっかり。もうついていけないかも。
演歌が楽しみになっている自分が怖い。



シカゴのお正月は、かなり寒かったものの雪はなく穏やかな新年の幕開け。
シャンパンで乾杯して、年越しうどんを食べる。
カトキチの冷凍讃岐うどんが大のお気に入り。


元旦は、特におせちも作っていなかったのでいつもどおりにパン中心の朝食を。
韓国スーパーでは丸もちがなく、お雑煮も作れずじまいだった。
でも夜は、それなりに。
おせちとは呼べない“なんちゃってお節”。
なんかとっても体によい感じ。

 

まずは焼き蛤から・・・

 

梅型ごはんサーモン&いくらのせ
鶏肉とたけのこのたいたん
いんげんのごまソースあえ
オリーブ
厚焼き玉子
えび姿煮
にんじんとごぼうのきんぴら
ごまめ
しゅうまい
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