Life in America ~JAPAN編

I love Jazz, fine cuisine, good wine

ミシシッピを下る、アメリカ中西部の旅。

2013-09-30 22:50:29 | アメリカ生活雑感
アメリカ大陸の中心部をおよそ4800キロにわたって流れるミシシッピ川は、その流域の10州を繋ぐアメリカの大動脈。
この大河の出発点、ミネソタ州から始まって、ウィスコンシン、アイオワ、イリノイ、ミズーリと湖畔の北部5州をめぐる旅が始まった。

これはシカゴ市観光局などの協力を得て企画された日本語メディア向けのツアーで、今日(9月30日)から10月11日までの12日間。
旅の途中で訪れるのは、ミネソタ州北部のアイタスカ湖畔の町、Bemidji(ベミッジ)からセント・ルイスまでの約25都市。
ミシシッピ川を下る旅はずーっと前からひとりでもやってみたかったので、この機会は本当にうれしい。
しかも、行く先々で各観光局の方々から詳しい説明を受けることができるのだ(もちろん全部英語です)。
アメリカの中でも中西部は観光スポットとしては日本人になぜかあまり注目されていない。このさびしい現状をなんとか打破して、少しでも多くの日本人の人たちにここの良さをアピールしていきたい、というのが私の野望。


今回は私だけがシカゴからの参加なので、ほかの参加者の皆さん(今回は私を含めて4名のメディア関係者)が日本から到着するミネアポリスにまず一人で飛び、そこで合流。
さらにそこから車で一路4.5時間かけてBemidjiに向かうという強行軍。
私以外のみんなは長旅でへろへろになっていたので、夕食後の9時半には各部屋でお休みタイム。
明日から強行スケジュールが待っているので、私も今夜はゆっくりと・・・。



初ミネソタを記念して、まずゆで卵を買って食べた。
わたしはミネソタの卵売り~♪ (って知らない人はいいです・・)
Comments (3)
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シカゴ・ジャズ・フェスティバル

2013-09-27 14:55:18 | アメリカ生活雑感
8月29日から9月1日まで行われた、シカゴ・ジャズ・フェスティバルの様子をレポートしました。
こちらからご覧ください。

http://www.usshimbun.com/Music-Series/music-vol.3-ChicagoJazzFestival




ジャズの音色がシカゴにさわやかな秋の風を運んできてくれる・・はずだったのだが、今年はどっこいそうはいかなかった。連日の30℃を超える蒸し暑さに、見ている側もタオルとうちわ(とビール)が手放せなかったほど。例年になく寒くて震えていた6月のブルースフェスとは、まさに逆をいくパターン。




ともあれ、今年35回目を迎えたフェスティバル、最大の変化は会場が従来のグラントパークからミレニアムパークに移ったことだ。シカゴ観光名所のクラウドゲイト、通称“ビーン”のすぐ後方のプロムナードをはさんで二つの小さなテント・ステージ(“ジャズ・ヘリテージパビリオン”、“ヴォン・フリーマン・パビリオン”が設置され、市中心部とのアクセスがいとも簡単になった。おかげで平日でも昼休みや仕事帰りにふらりと立ち寄れるし、お腹がすいたらミシガン通りのカフェでさくっと腹ごしらえすることもできる。何といっても、従来はやたらと厳しかったアルコールの持ち込みが自由になったことがうれしい! 



 さらに、メインステージがシカゴの誇る野外コンサートホール、“ジェイ・プリツカー・パビリオン(Jay Pritzker Pavilion)”になったことも大きな魅力だ。このコンサートホールは、建築家フランク・ゲリーのデザインで、パビリオンの高さは120フィート(36.58m)にも及び、数々の曲がりくねった巨大なスチールがリボンで舞台を結んだように構成されている。前方には4000の椅子席が設置され、後方には7000人が十分に座れる芝地もあって、頭上にクロスしたスチールの格子からは最先端の音響技術による明瞭な音声が楽しめる。今までの会場の音響に長い間不満を持っていたJazzファンにとっては、実はこれが一番うれしかったはず。







Hamid Drake with Michael Zerang, Eigen Aoki and Tsukasa Taiko Drummers directed by Tatsu Aoki

 
中央は司太鼓の代表でディレクターのタツ青木氏。
年末には再びこのメンバーで『太鼓レガシー』コンサートが開かれる予定だ。


Wadada Leo Smith’s Ten Freedom Summers WLS’s Golden Quartet and Pacifica Red Coral with video artist Jesse Gilbert

今までに見たJazzライブのなかでも、間違いなく一番忘れ難いインパクトを受けたのが、ミシシッピ出身のトランペッター&作曲家のWadada Leo Smith(ワダダ・レオ・スミス)のステージ。その佇まいから放たれるオーラ、一音一音に込められた闇を切り裂くような叫び。後方のスクリーンでは、様々な“非現実のような現実”が象徴的に映し出され、彼自身の作曲による組曲“Ten Freedom Summers”と相まって、見るものを圧倒した。


Frank Russell Band
シカゴ・ジャズフェス始まって以来、ベーシストとしては初めて自らのバンドを率いての出演となったFrank Russell(フランク・ラッセル)。4月にシカゴで行われたマイルス・デイヴィスのエレクトリック期をトリビュートしたライブで大成功をおさめ、今ノリに乗っているミュージシャンのひとりだ。
 2011年に発表した最新作“Circle Without End”からの曲を中心に、ハービー・ハンコックの“Dolphin Dance”やマイルス・デイヴィスの(作曲は Robert Irving III)“Code MD”を新しくアレンジした“Code MD II”などで華やかにこの日の幕を開けた。







Gregory Porter
今、最も注目を浴びている男性ジャズシンガー、Gregory Porter(グレゴリー・ポーター)。ゴージャス、オーガニック、トラディショナル、フォースフル、ソウルフル、エモーショナル・・・と、彼の歌を表現する形容詞はつきない。幼少から教会でゴスペルを歌い続けてきた経験に裏打ちされた言葉の説得力が、深いバリトンに運ばれてすべての観客の心に入り込んでいくのが見えた。あるのはただ、声と言葉だけ。そこにYosuke Stoh(佐藤洋祐)の優しいサックスの音色が絶妙に絡み合う。中盤、“Work Song”での完璧なパフォーマンスに感動した観客が総立ちになり拍手が鳴りやまなかったので、ポーターが「(ステージは)まだ終わりませんよ」と言って場内がどっと沸く。
 終演後のCD販売コーナーには200人を超すであろう観客の長蛇の列ができ、1時間以上もその列が途切れることはなかった。(2010年のデビューアルバム“ウォーター”は、グラミー賞「ベスト・ジャズ・ボーカル・アルバム・オブ・ザ・イ ヤー」にノミネート)


Charles Lloyd and Friends featuring Bill Frisell
60年代半ば、キース・ジャレットやジャック・ディジョネット、セシル・マクビーらと共に不動の地位を築いた、テナー・サックスの巨星Charles Lloyd(チャールス・ロイド)の率いるクァルテット。直前の雷雨でショーの開始が1時間近く遅れたにもかかわらず待ち構えていた熱心なファンの期待を裏切らない、エネルギッシュで自由奔放な即興は、75歳という年齢を決して感じさせないものだった。





Jason Moran: Fats Waller Dance Party
チャールス・ロイドのバンドメンバーとして共に活動している新進気鋭のピアニスト、Jason Moran(ジェイソン・モラン)率いるグループ(ベース:Earl Travis,トロンボーン: Joshua Roseman, トランペット:Leron Thomas, ドラム:Charles Haynes,ボーカル: Lisa E. Harris, ギター: Martin Sewell)による、Fats Waller(アメリカを代表するジャズ・ピアニスト)のトリビュートステージ。Fats Waller全盛期の1930年代の音楽に合わせて、ダンサーたちがステージ狭しと踊り回るミュージカルさながらのダンスパーティに、シカゴの夜が一つになる。嵐で始まった一日は華やかなショーで締めくくられた。
 




Hamid Drake & Bindu: Reggaeology
このフェスで3日連続3回目の登場のHamid。和太鼓とのコラボレーション、フリー・ジャズ・カルテット、そして最後はいよいよレゲエ・ドラマーとしての本領発揮、自身が率いるグループで有終の美を飾る。2010年に発表した “Reggaeology”から、レゲエと即興Jazzとラップ(spoken word)が融合した、単なるレゲエの枠にとらわれない独自の世界を見せつけたHamid。その不思議な世界観に観客も一緒にトリップだ。





Donald Harrison and The Congo Square Nation w/ special guest Willie Pickens
 


今年のオーラスは、ニューオーリンズ・ジャズ!
サクソフォニストのDonald Harrison(ドナルド・ハリソン)。華麗なサックスを聴かせたと思ったらコンゴを叩き、最後はマルティグラ・インディアンズたちとど派手なマルティグラ・パレードを繰り広げた。会場はちょうど降り出した雨にあおられ、傘を広げて本場さながらのマルティ・グラに。



昨日といい今日といい、最後は派手なダンスパーティで締めくくられた今年のシカゴ・ジャズ。場所も新たに35年目を迎えた“新生”フェスティバルを祝うかのようなしゃれたフィナーレだった。


シカゴジャズフェスティバルWebサイト:http://jazzinchicago.org/jazzfest/


これだけの演奏をすべて無料で見ることができる素晴らしいフェスティバル、世界広しといえどもなかなかあるもんじゃない。気候も穏やかなこの季節、来年はぜひお越しください!
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コンピュータ、死す。

2013-09-27 11:07:28 | アメリカ生活雑感

9月に入ってからどうもパソコンの調子が悪くなってきて何をするにも処理が遅いので、思い切って初期化してみた。
その後、一時はよくなったように見えたが、今度は「ハードディスクに異常がある」というメッセージが頻繁に出るようになった。
東芝の海外サポートを受けようと問い合わせてみたら、1年の保証期間を過ぎているのでHDDの交換やなにやらで400ドルくらいかかるといわれた。
あまりにアホらしいので、この際思い切って自分でハードディスクを交換することにした。

自分でハードディスクを交換するなんてとても無理とビビっていたけど、どっこいダイナブックのHDD交換はとても簡単らしい。
友人が「そんなもの、子供のプラモデルをいじるくらい簡単」といってこんな映像を送ってくれた。


https://www.youtube.com/watch?v=U3bDCF8F5HU&feature=youtube_gdata_player


近頃は大容量のHDDが驚くほど安く手に入るそうで、友人の勧めで「Microcenter」という近所の大型専門店に行ってみたら
いやー、なんと東芝のHDD、1TBが69.99ドル!こりゃ、お得。
これを即購入し、お店の中にある修理ルームであっという間に取り換え完了。


家に戻って、今度はリカバリーディスクで「魂」を注入。
ものすごく時間がかかったけれど、容量も増えたしこれで当分大丈夫(のはず)。

いろいろと相談に乗ってくれたエキスパートの方々、本当にありがとうございました。


・・・というわけで、これからは嵐のBlog更新をしていきます(笑)
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神戸から日本を変えよう!~もうすぐ神戸市長選

2013-09-17 18:50:23 | アメリカ生活雑感
同じ大学で学び、同じ会社で揉まれて育った同志、樫野孝人氏が、このたび10月に行われる神戸市長選に立候補しました。前回は僅差で現役市長に敗れ、今回が2度目の挑戦です。

神戸は私にとっても大切な第二の故郷。
その愛する神戸は、65年間もの間「副市長が次期市長に繰り上がる」という官僚主導の政治が暗黙の了解のもと続けられてきました。今回もまた、その”副市長”との戦いになります。

今、日本は多くの深刻な問題を抱えています。
その中で、国民の意見が無視された政治が平気で行われている。正しい意見を言うものが闇に葬り去られ、国民の自由な言動が法律によって取り締まられようとしている恐ろしい現実。その元凶は官僚政治、そしてそれを許してきた国民にあります。
私はまず神戸から、日本を変えたい。
神戸で大切な青春を過ごした、国民の一人として。

神戸にお住まいの方、知り合いのいらっしゃる方。
ぜひ今こそ樫野を信じて一票をお願いいたします。

樫野孝人ウェブサイト
http://www.kashino.net/index2.php
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オリンピックにごまかされるな!

2013-09-08 20:18:23 | アメリカ生活雑感
シカゴに戻ってから約3週間。
この間にもほぼ毎日のようにいろんなイベントがあったけれど、なんだかゆっくりブログを書いている暇もなく過ぎ去ってしまった。
だいたい、Facebookなどという便利なのか余計なお世話なのかわからないソーシャルメディアのおかげで、たいがいの情報は瞬時に共有してしまえるせいか、古くなった話をわざわざ時間をかけて書くことが減ってきたのは事実。
いかんいかん。

というわけで、いきなりだが今とても憤っていることをそのパワーがあるうちに書いておく。


2020年のオリンピックが東京に決まった。
その瞬間私は悲鳴を上げた。うれしいのではない。憤りのせいである。

最初に断っておくが、私は三度の飯よりもオリンピックが好きな人間だ。
オリンピックが始まると開催国にかかわらず生活がすべてオリンピック中心に動くので、別室に閉じこもり「家庭内別居」騒ぎになるほどだ。
アスリートたちの筋書きのない真剣勝負は、いつも私を熱くさせてくれる。それが私のパワーの源にもなっている。
だからもちろん、その大好きなオリンピックが自分の国で見られるのはうれしい。
しかし、今回このタイミングでだけは「負けて」ほしかったのだ。

なぜか?

震災後2年も経ったいまだに元の生活を取り戻せていない被災者が大勢いるだけでなく、まだその完全支援プランも見えていない。
そればかりか、放射能汚染水を海に垂れ流しにして地球規模の大問題を起こした国でありながら、その尻も拭かぬ間に国民の関心をオリンピックという「明るい話題」に向かせようとした政府の姑息なやり方が許せないからである。
日本ではどうだか知らないが、汚染水問題は毎日のように海外メディアで深刻に取り上げられている。それを読む限り、政府はオリンピックにうつつを抜かしている場合ではないのは明らかだ。
世界につながる海を放射能で汚したというツケは、いずれ国家予算をすべて吐き出しても足りないほどの補償問題となって日本に襲い掛かるだろう。国が破産するほどの重いツケがくることを、おそらく政府は気づいているはずだ。
そんなときに、「希望」だか「底力」だか「絆」だか実態のない気持ちだけあおって、オリンピックに金を使っている場合なのか。
オリンピックに向けてインフラが再整備されるとしても、それは都市部の話。海外からの来客の目にさらされるところだけが整備され、東北(被災地)はまた後回しになることは目に見えている。
外面だけよく見せても、当の国民が避難民のままじゃ本末転倒もいいところだ。

そんな安っぽい政府の思うツボにはまって、国民は「おめでとう」「復興への足掛かりだ」などとはしゃいでいる。
そもそも反対していた多くの人たちの声はメディアではあまり伝わってこない。それどころか、反対を唱えていた人たちまでも、決まってしまえばおめでとうの波に完全にのまれてしまった。
今、日本国民はみな「おめでとう」と言わなければならない雰囲気なのか?ヘンだろう?

何でだろう???とずっと考えていた。
答えはたぶんこうだ。
多かれ少なかれ企業で働くもの、しいてはその企業からお金をもらっている下々のもの(私のようなしがないフリーランスを含む)は皆、このオリンピックのおかげで多かれ少なかれその特需(おこぼれ)にあずかる可能性があるからである。
あまりムキになって反対したところで、そのうちオリンピックがらみのお金にその身を巻き取られていく。そのとき「アンタ、たしかあんなに反対していたよね?」と言われれば格好がつかないからだろう。

何度も言うが、私はオリンピックが大好きだ。いや、スポーツが好きだ。
スポーツによって心身ともに鍛えられたからこそ、今の自分がある。神戸で行われたユニバーシアードでもボランティア通訳をしたあの感動の日々は今でも忘れない。
2020年の東京では、通訳かなんかのボランティアを嬉々としてやっているかもしれない。
オリンピックは心から応援したいし、東京が開催国に立候補したことそれ自体を批判しているわけではいない。
この招致にかかわった人たちの努力を思うと頭が下がる。皆さんのスピーチもそれなりによかった。(安倍首相の「汚染水問題はコントロールされている」という大嘘以外は。)
要点はただひとつ、「政府の矛先変え作戦にごまかされるな」である。


あえて決まってよかったことをふたつあげよう。
一つ目はこれで政府および東京都はこの7年間、死に物狂いで放射能問題に取り組まなければならなくなったということである。
今までのように、ずるずると嘘を並べて先延ばしにすることは世界の目が見ている以上、不可能になった。
安倍首相よ、そしてそのあとに続く誰かは知らんが総理さんよ。どうおとしまいをつけてくれるかな?
そして国民のみなさん!「希望」とかいっておこぼれ目当てで浮かれてちゃだめ。国際的犯罪(垂れ流し)を起こした国の国民として自分たちが選んだ政府を今まで以上に厳しく見張っていく義務があると思う。
私も今、その責任を痛感している。

ふたつめは、日本のお年寄りに希望を与えたこと、かな?
生きている間に、日本で2回目のオリンピックを見たいという今後少なくとも7年間の生きる希望を与えたことは確かだ。
そしてもちろん、2020年をめざす若いアスリートたちにも。
わが子をオリンピック選手にしようともくろむ若い親たちが、さっそく体操や柔道、水泳教室などに殺到するんだろうな、きっと。
これもいわゆる、オリンピック効果(景気刺激)のひとつか・・・。


最悪のシナリオはこれだ。
東京近辺での放射能問題、汚染水による食の不安が世界に広がって、各国が選手団を派遣しないという決断に踏み切ること。モスクワ以来の大ボイコットが起こる可能性も否めない。
日本ではのんびり構えているようだが、実はそんな冗談をまことしやかに言い始める人も周りにはいる。


青森の方がこんなコメントをFBに載せていた。
「聖火リレーを青森市からはじめて国道45号線を南下し、仙台からは6号線を南下すれば、2020年でもまだまだ3.11が残した爪痕を見る事ができるでしょう。世界の有名人に走ってもらえばいいのです。
その際、放射線残量が高いエリアは、あの白い放射線防護服とマスクを着用して走ればいいのですよ。」
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