Life in America ~JAPAN編

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田宮プロジェクト、始動!

2024-06-12 00:23:17 | がんばろう、日本。
我が家とはほぼ縁切れ状態だった叔母が亡くなって丸2年。
子どもがいなかったので、結局は遺産の半分(半分は従妹)は我が家(父)が相続。
それが私の大仕事の始まりになろうとは、その時には知る由もなかった(苦笑)。
つまるところ、彼女の不動産は私が責任をもって引き継ぎ管理をしていくことになった。
少なくとも、不動産業に通じている人がやった方がよいでしょうという話だ。

この、長年手入れもされていない昭和の遺産(家)をどうしたらよいものか。
今はやりの民泊にしようか、近くの会社の外国人従業員のためのシェアハウスにしようか、いっそのこと取り壊すか・・と様々思いあぐね、各方面のセミナーに出かけて行ったり、知り合いに話を聞きに行ったり、物件を見てもらって助言をもらったりという日々が続いた。
それでもピンとくる活用法は見つからないまま、これから降りかかってくる税金の心配だけが頭をよぎる。

そんなときに出会ったのが、「テナント契約先行型・空き家活用」という新しい方法。
地元の銀行のセミナーを聞きに行ったときに、地元の不動産会社がこの方式を始め市内にも成功事例があるというので、個別にアポイントを取って物件の資料と共にじっくり話を聞きに行った。
一言でいうと、空き家のテナント募集&契約を、取り壊しやリフオームの前に行ってしまうというもの。
テナントにとっては入居までに幾分時間は要するが、大家にとっては建物を取り壊したもののテナントが決まらない、という一番のリスクを回避することができる。
さらに、不動産会社と建築事務所が組んでいるため、デザインを含めてその後のテナント工事への移行がスムーズにいき、テナント&オーナー双方にとってもいらない出費が免れるというメリットがある。

昨年秋に不動産情報をネットに流しテナント募集を開始。
何件か下見はあったものの、時間がかかることやサイズなどで話はぽしゃり、そろそろ次の手を打ちましょうかと話し合っているところへ、この物件が気に入ったという某業種の方から熱烈なオファーがあった。
こちらが希望した賃料にもOKしてもらい、多少時間がかかってもじっくり待って店舗設計に備えますと言ってくれた。

かくして4月に賃貸借無事契約を結び、あとは一部建物の取り壊しとリフォームにかかるローンが下りてGOサインだ。
今まで一度も個人で銀行ローンを組んだことのなかった私が、この年齢になって・・と一抹の不安もあったが
計画通りいけば繰り上げ返済できそうだし、なんといっても空き家で木や草が生い茂っていた”不良物件”がきれいな更地になって、道路も拡張でき、コミュニティーのためにもなるということが何よりうれしい。

2年間、こつこつと家の中のものを整理してきた苦労が報われるときがきた。

(つづく)

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