Life in America ~JAPAN編

I love Jazz, fine cuisine, good wine

Born In Chicago

2013-06-22 16:49:41 | アメリカ生活雑感
I went to the Chicago premiere of the movie "Born In Chicago" which I' had been eager to see.
This is the documentary about the young white musicians who were influenced by black blues men in Chicago.

Nowadays, we all take white blues musicians for granted, but in the early 1960's, blues were supposed to be only for black people.
A group of young white kids, however, were haunted by the blues and frequented the Southside clubs to learn from the masters.
Those kids were Michael Bloomfield、Paul Butterfield、Barry Goldberg 、Harvey Mandel、Corky Siegel、Elvin Bishop、Charlie Musselwhite、Steve Miller、and Jim Schwall.

They improved their skills by sitting in on the gigs of blues legends such as Muddy Waters, Howlin' Wolf and Willie Dixon. They had played with rock legends such as Bob Dylan, The Rolling Stones and Janis Joplin, but Uunlike those artists, this group of white musicians kept playing root "blues" and later influenced other white rock musicians.

On the opening night of the documentary, Born in Chicago, these "kids" gathered to play together again after about 50 years in a gig named "Chicago Blues Reunion." The audience went wild.


After the screening, I had a chance to talk to the director of the documentary, John Anderson. I told him that I had often wondered how and when white people started playing the blues and that his documentary had answered my questions.


Two days later, I got an email from him saying, "Let's go see some blues and talk more some time."
I was amazed and impressed that such a busy t person l would read my articles and respond so quickly.

In fact, he is the only person who has ever responded to my articles, even though I‘ve exchanged business cards with many people I've interviewed.

This told me something about his character unlike some people in the media who are so full of themselves and don't have time for others except on their own terms.

Then I found some differences between him and others.

Never excuse like "I'm busy,"
Move on quickly to the next step,
Never complimentary,
Always be keen on new information and meeting people,
Never ever show off a piece of stupid pride (overconfidence) even though he/she got Emmy or Grammy.



We cannot predict what's going to happen to us in the daily life, but only WE can draw something around us.
Also we can create the chance of an encounter with other people...because if I had not have enough courage to speak to him at that night, we would not have had this night.


BTW, the first song of the night at "Harlem Lounge" was "Born In Chicago" by Muddy Waters.
See? He has something!




“Born In Chicago” (Japanese)

2013-06-22 16:49:40 | movie


先週、前から気になっていた映画のプレミア試写会に行ってきた。
黒人シカゴブルースミュージシャンの洗礼を受けた若き白人ミュージシャンたちの足跡をたどったドキュメンタリー、『Born In Chicago』。

今でこそ白人のブルースミュージシャンは当たり前になったけれど、1960年代初頭のシカゴではブルースは黒人だけの音楽だった。
その黒人音楽に傾倒し、彼らが演奏するサウスのクラブへと通いつめてブルースを学び取ろうとする白人のブルース少年たちがいた。
Michael Bloomfield、Paul Butterfield、Barry Goldburg、Harvey Mandel、Corkey Siegel、Elvin Bishop、Charlie Musselwhite、Steve Miller、Jim Schwallなどだ。

ブルースの巨匠、マディー・ウォータースやハウリン・ウルフ、ウィリーディクソンらのギグに飛び入りし腕を磨いていった彼らは、その後の白人ロック音楽に多大な影響を与える存在となっていく。
ボブ・ディラン、ローリング・ストーンズ、ジャニス・ジョプリンなど、ステージを共にしたロックミュージシャンは数えきれない。
しかし、その後ロックへと転向していく白人ミュージシャンらとは別に、彼らはあくまでルーツであるブルースにこだわり続けた。

先日、シカゴでのプレミア上映を記念して、当時の少年たちが一堂に会し「Chicago Blues Reunion(同窓会)」と称するミニライブが行われ、盛大ににぎわったようた。
いったいいつから白人がブルースを演奏しはじめたのだろうと常々気になっていた私は、この映画を見て多くを学び、疑問に思っていたことが解決してすっきりした。

この想いを伝えたくて、終演後にジョン・アンダーソン監督にちょこっとだけご挨拶をし、名刺交換をして会場を後にした。
数日後、ジョンは私の名刺から「US新聞」で私が書いた過去の記事(英語版)を読んでくれたようで、ご丁寧に「今度ブルース談義をしましょう」とメールをくださった。
今まで仕事も含めて名刺を交換した人で、私の記事をちゃんと読んでくれ感想を言ってくれた人はいなかった。
こんなに忙しい人が、2日後には時間を見つけてちゃんとメールをくれたことに、驚き感激した。
思うに、仕事のできる人はこういうところが違うんだと思う。

忙しいから、という言い訳をしない。
次の行動が早い。
その場しのぎの社交辞令を言わない。
常に新しい情報や出会いに敏感である。
エミー賞をとろうが、グラミーにノミネートされようが、変なプライドのかけらもない。

出会いから1週間の6月21日、さっそくシカゴサウスのブルースバーに一緒にブルースを見に行ってきた。
いやぁ、面白かった。

「あなたの頭の中にはいったいいくつの題材が入ってるんですか?」
と聞いてみたら、
「いっぱいで数えきれない」と笑っていた。
「あなたのような人がいてくれるから、知らなかったことが身近になったりお宝映像が見られたりします。本当にありがとうございます。これからもガンガンお願いします」などと、プチ酔っぱらい状態で私も思い切りおしゃべりを楽しませてもらった。

自らロック・ミュージシャンであるジョンの、ここ(映画監督)にいたる道筋、影響を受けた音楽、ブルースへのリスペクト・・・
彼のあふれんばかりの好奇心が、まわりのすべてのものを引き付けるんだということをつくづく感じた。

例えば、こんな逸話も。
ある日ランニングしていたら、同じくランニング中のボブ・ディランにばったり出くわし、(人違いで)話しかけられた。調子を合わせて会話を楽んだことがきっかけで、ジョンの映画にボブもちょこっと出演することになったらしい。
何が起こるかわからないのが人生。でもそれを起こすように仕向けているのは他ならぬ自分。

やっぱり人との出会いは自らが作り出すもの。だって、あそこで勇気を出して彼に声をかけなかったら、この日はなかったのだから。

ところで、今日のバンドの1曲目はMuddy Waters Bluesの「Born In Chicago」だった。
やっぱこの人、引き強いなぁ・・・。





Chicago Blues Festival 2013 ~後編

2013-06-18 10:52:02 | アメリカ生活雑感
★6月9日(Day3)
昨夜は早く切り上げるつもりが、結局最後(フェスティバル特別時間で2時過ぎ)までいてしまった。
なのに今朝はパッチリ目覚めるから我ながらすごい気合いだ。
まぁ、明日死んでも悔いはないように生きるのがモットーなので、これでよいのだ。

さて、今日はついに最終日。
見たい人がてんこ盛りで、しかも別のステージで時間がダブっているので忙しい。

1–2pm - Lurrie Bell’s Chicago Blues Band
2:30-3:45pm - John Primer Trio & Michal Prokop Trio (Czech Republic)
3:30-4:30pm - Big Time Sarah and Mike Wheeler Blues Band
4:15-5:30pm - Magic Slim Tribute featuring Shawn Holt & The Teardrops
4:15-5:30pm - Linsey Alexander Blues Band
6:35-7:35pm - Jimmy Johnson Band
8-9:30pm - Chicago Blues: Old School, New Millennium
James Cotton,,John Primer,Billy Branch,,Eddy "The Chief" Clearwater,,Lil'Ed,Deitra Farr
Demetria Taylor,Matt Skoller,Johnny Iguana,Billy Flynn,Felton Crews,,Kenny“Beedyeyes”Smith




まずは、言わずもがなのLurrie Bell Band。
何度見ようが何度聴こうが、この人に飽きるということはない。
今月には新しいCDもリリースされる予定で、ますますシカゴの宝になっていってほしい人。

メルヴン・スミス(Melvin Smith)(bs)  

 ウィリー・ヘイズ( Willie Hayes) (ds)

 10時間ぶりに会ったBill Sims。この人も元気だなぁ。

 
昨日見逃した、John Primer(ジョン・プライマー)
マディー・ウォータースのギタリストを長年務めたベテラン。
脂がのりきっている、円熟を極める、という言葉はこういう人のためにあるのだ、と思わせてくれる。

 
今回はチェコのブルースバンドとの共演という珍しいステージだった。
どことなくヨーロッパの香り漂う、インターナショナルなブルースはまた別の世界で、それはそれでとても心地よかった。


2月に亡くなった偉大なギタリスト、マジック・スリムのトリビュートバンド。
マジックの息子のShawn Holtと、バックバンドだったThe Teardropsの共演。


今年青森のJapan Blues Festivalに出演予定のドラムのブライアン"BJ"ジョーンズは長年メンバーとしてドラムをたたいていた。
顔はめちゃ怖いが、とっても優しい人。
ドラムをおもちゃのようにコテンパンに叩く(笑)とにかくすごいっす。

 
途中で抜けて、リン爺(リンジー・アレキサンダー)のステージを見に行く。
ホーンを3人追加して気合が入っていた。練り歩きも相変わらず。
とにかくものすごい人。彼のようなパフォーマンスの派手な人は、こんな野外のフェスティバルにはもってこいだよなー。



さて、いよいよ今晩のメインステージに場所を移す。
まずは、私の大好きなギタリスト&シンガーのジミー・ジョンソン。

88歳にして驚愕のヴォーカルクォリティー。見た目は地味地味だけれど、これぞシカゴブルースという音をじっくりと聴かせてくれた。



そして、今年のフェスティバルを締めくくったのは、"Chicago Blues: Old School, New Millennium"。
シカゴブルースのベテラン世代と次世代を担うミュージシャンが一同に会してのステージ。
あのマシュー・スコラーがプロデュースと進行役を務めた。

 
まずは、若き歌姫、Demetria Taylor(デメトリア・テイラー)がステージの幕を開ける。
右は進行役のマシュー・スコラー。
 Lil' Ed (後ろはカメラ目線のフェルトン)
 Eddy "The Chief" Cleawater
 Deitra Farr
 Billy Branch
 John Primer


バックを支えたのはこの方たち。
 Johnny Iguana
 Felton Crews (bs), Billy Flynn (gt)
Kenny Smith


次々にパフォーマーが変わるので途中でちょっともたつく場面もあったけれど、最後にこの人が登場した時には会場の雰囲気が変わった。


ご存知、伝説のハーモニカプレーヤー、James Cotton(ジェームス・コットン)
数年前に咽頭がんの手術をして以来歌えなくなったものの、今でも力強いハーモニカを聴かせてくれる。  


ジェームス・コットン・バンドのギタリストであるTom Holland(右)も特別出演。
シカゴブルース、3世代の共演だ。




最後は全員集合で大Jam大会。
ミシシッピ~ルイジアナから始まり、ソウル、R&B、オールディーズを経て、最終日はシカゴブルースで締めくくった。
これぞブルース!素敵な演出をありがとう、Chicago!


(おまけ)
今回のこの最後のステージは、マシューが全てプロデュースし取り仕切った。
近頃の彼は、自分がミュージシャンとして前面に出るよりはこういったプロデュース業に重点を置き始めている感じだ。
彼自身が前に語っていたけれど、「黒人ではないブルースマン」であることへのちょっとしたコンプレックスが彼をこのような方向に導いているような気がする。別の言い方をすれば、彼は自分の立ち位置、役割をよくわきまえている、とてもクレバーな人だともいえる。
しかし、ステージをよく眺めてみると、バックバンドは全てマシューのバンドメンバー。きっちりと彼自身のバンドの宣伝もやってのけるという、なかなかの知能犯(?)なのに気づいている人はどれほどいるのだろうか?



<After Fest>
昼間会ったメルヴィン・スミスに「今晩はどこ行くの?」と聞いたら、「Reggie'sでルリーと演るから来てね」といっていたので、もちろんここでフェスティバルを締めくくることに。
今晩は、デルマークレコードの60周年記念イベントの一環として、専属アーティストによるライブが行われるというのだ。
ちょうどフェスを終えたばかりのマシューたちミュージシャンも集結して、軽い打ち上げをしていた。
この人たちはいったいいつ休んでいるんだろう・・・
ブルースマンはやはり、不死身なのであった。


Billy FlynnとJimmy Jonson


Lurrie Bellと飛び入り参加のBilly Branch  

 どさくさまぎれにLurrieと記念ショット!

フル出動、Chicago Blues Festival 2013

2013-06-17 08:35:38 | music/festival
さて、今年も熱く燃えたシカゴ・ブルース・フェスティバルがプレイベントを含めて4日間の幕を閉じた。
あつくなかったのはお天気だけ。
今年のシカゴはちょっとした異常気象。例年ならこの時期は汗ばむ陽気なのに、夜は風が体感気をんをぐっと下げるのでなんと皮ジャンとマフラーを導入するという事態に。

さて、今年のラインナップはこんな感じ

午後8時からJay Pritzker Pavilionで行われた6月6日のプレイベントでは、若きブルースDivaのシェメキア・コープランドが元気にフェスの幕を開けてくれた。
体全体から満ち溢れる若さとパワーがまぶしい。
最後のゴスペル調の曲では、マイクなしで観客に向かって絶唱。それでも彼女の声はまっすぐに会場を駆け抜けていく。






巷では「(数日前にシカゴで公演を行った)ローリング・ストーンズもテイラー・スウィフトなんかではなく彼女をゲストに迎えるべきだったのでは?」などと皮肉っていたが激しく同感だ。
ストーンズはバカ高いチケット代に続くこの件でかなり価値を下げてしまったようだ。

終演後、軽く“Buddy Guy's Legend”に寄ってリン爺(リンジー・アレキサンダー)バンドを見る。
明日からフェスが始まるとあって、店内は満杯。しかもいつもにも増して観光客に占拠されていた。
リンジーはもちろんテンションあがりまくりで、ステージを降りてギターを弾きながら店内を歩き回るお約束の“お練り”も絶好調。曲の間のしゃべりも下ネタ全開。




ココテイラーバンドのギタリスト、ヴィノ(左)が遊びに来ていた。何とふたりは親戚同士にあたるらしい。知らなかった。


★6月7日(Day1)


今日見たかったバンドのリスト:

Mississippi Heat
The Jimmy Burns Band
John Primer and the Real Deal Blues Band
Kenny “Beedyeyes” Smith Blues Jam
Irma Thomas
Bobby Rush and his Blues Band

友人のピアニスト、ジョニー・イグアナがキーボードで参加している、ちょっとファンキーなBluesバンド、Mississippi Heat
 

続いて、大好きなJimmy Burns Band


ここでドラムをたたいていたのがブライアン・パーカー。
彼とは去年、シカゴから青森までご一緒して以来だ。
青森では常に行動を共にし、大のソウルメイトになっていたブライアン。なのにこの1年間、不思議と彼をギグで見かけることはなかった。
カメラマン席で写真を撮っている私を見つけて本人もビックリ。

 びっくりしてこんなポーズ

ライブが終わってから再会を祝して、近所に一緒に遅いお昼を食べに行った。
最近は健康に気をつかってヘルシーな食事を心掛けているらしい。・・といいつつサラダのほかにマカロニチーズを山盛り食べていた。
Jimmyのバンドのほかにも、最近ではRonnie Baker Brooksのバンドにも参加し始めたというから、これからはちょくちょく見かけることになりそう。
彼のファンキーで力強いドラムがまたあちこちで聴けるのが楽しみ。

 専用のカートで移動中。(乗っけてもらった)

これからLegendsでJimmyのギグに向かう彼と別れて再び会場に戻り、ケニー・スミスのBlues Jamをちょっこっと見る。・・・しかしちょっと今年は参加者のレベルがいまいちで聴くに堪えなかったので草々に退散。


メイン会場で、ニューオリンズの生んだ、ソウル&ブルースの女王Irma Thomasを見る。
彼女は昨年12月にも見たけれど、やはり声がゴージャス。まさに魂がこもっていて、五臓六腑にしみわたる。
派手さはないけれどしっかり届く。こういうタイプのシンガー、大好き。

 


会場には白いハンカチが舞い踊り、ニューオリンズの雰囲気に


友人のカメラマンが撮ってくれた、ステージすぐ下のカメラマン席での写真。むちゃうれしそう。
この時期にこの格好は異常。

続く、Bobby Rush and his Blues Band
初めて見たけど、噂どおりの色モノぶり。
ダイナマイトバディのお姉ちゃんを両脇に従えて、ジェームスブラウン並みに歌い踊る。
かと思えばシルバーの手袋をはめるやマイケルジャクソンになりきったりして、もうそこはちょっとした浪速の物まね寄席状態。
面白すぎて歌に集中できなかったけど、まぁいいか。そういうキャラなんだし。





このまま「なんば花月」に出られます

フェスティバル終了後は、友人のLynneがプロデュースした“Women In The Blues Festival”というツアーに参加。バスで会場を出て、サウスのライブハウス“Reggie's”へ向かう。



今晩ここで、女性アーティストたちによる女たちのブルース・フェスが行われるのだ。
ブルース界はまだまだ男性に支配されているけれど、どっこいシカゴの女性ブルースパワーもものすごいのだ。






故ココテーラーが設立したミュージシャンのための基金「Koko Taylor Foundation」。
この夜、その長年にわたる活動とブルースシーンへの貢献を表彰された。ココの娘さんのクッキー・テイラー(右)と。



★6月8日(Day2)
今日は地元の主婦友達と3人でブルースフェスを見に行く約束だったので、Buddy Guy's Legendsで待ち合わせて、お約束のこの人たちを見ることに。


Matthew Skoller Band with special guest Bill Sims (from NY)

 Billy Flynn


ご存知、今年のグラミーのベストブルースアルバムにノミネート(グループ名はHeritage Blues Orchestra)された、ビル・シムズがNYから遊びに来てくれ、特別参加。
彼とも去年は青森でご一緒させていただいたのでこれが約1年ぶりの再会で、お互いに顔を見るなりおおはしゃぎ。
Billが加わったことによって、この日のパフォーマンスはいつもにも増してサウンドが厚く、自由でソウルフルで素晴らしい演奏だった。
音数の多いピアニストが多い中、Billのピアノはひとつひとつの音が厚くてコードがしゃれていておしゃれで泥臭い。私はやっぱりこういうピアノが好きだなぁ。


5時までたっぷり楽しんだあと、ブルースフェス会場に移動して、メインアクトを見る。
まずは、
6:30-7:45pm - Otis Clay and the Platinum Band featuring Uvee Hayes

このお方も1月にシカゴで見た
でもなんだか屋外が似合わない感じ。

8:10-9:30pm - The Memphis Soul Revue starring The Bar-Kays with special guests Eddie Floyd and Sir Mack Rice

初めはちょっと退屈だったが、Bar-Kaysが前面に出てきたあたりから会場は急激にヒートアップ。
今日のノリは、ソウル&R&B、そしてオールディーズ。
60年、70年、80年代とめくるめくヒットメドレーのオンパレードに、会場は総立ちで踊りまくる。
この年でこれほど激しいパフォーマンスをできるとは、全く素晴らしい。絶句。
一緒に見に行った友人も「最っ高~!」と目をキラキラさせて踊り狂っていた。
ディスコ世代の私たちにはたまらない夜だった。



 


<After Fest>
昼間に行った"Buddy Guy's Legend"で、この間お友達になって以来個人的に日本語を教えてあげているグレッグ(バディ・ガイの息子)から、今晩のライブをただで入れてあげるから来てねと誘われていたので、ちょうど日本からシカゴに遊びに来ていた友人夫妻をさそって行ってみることにする。
本日の出演は、去年に続いてBilly Branch & Sons Of Blues。

 
店に遊びに来ていたブルースマンたち。
左からBill Sims、Lonnie Baker BrooksとWayne Baker Brooks親子

私はBillは一緒におしゃべりしながら最後までライブを堪能。
彼は私がJazzを歌っていることを知って、以来いろいろアドバイスしてくれる。
人前で歌うことに今一つ自信が持てないでいる私を、「僕だって昔は極度のあがり症だったんだよ。だからアクティングクラスに通ったりしたものさ。君は控えめすぎる、もっと自信を持って前に出なさい。それにはまず練習と経験を積むことだよ」と優しく励ましてくれるのだった。
音楽に対する理解と愛情は誰よりも深い。



最後はヨレヨレに酔っぱらったBillも飛び入りでピアノを弾き語りしてくれた。
バンドが曲についていけず、見かねたAyiroが連弾で助け舟。珍しい光景。




・・・Day3に続く・・・

Blues Widower (ブルースやもめ)

2013-06-14 09:58:18 | アメリカ生活雑感
6月6日の木曜日(プレイベント)から9日まで、4日間の熱い熱いブルースフェスティバルが終了した。
毎年のことだけれど、この時期は私は終日シカゴに出ずっぱりで完璧に家のことはあとまわし。
今年は特に大好きな人たちが続々と登場して、燃えに燃えた~。
そんなこんなで、アフターイベントまでこなしていて毎日帰宅は深夜2時過ぎ 
いつもなら1日くらいはPちゃんと一緒に行くところだけれど、友人と会ったり取材もあったりで立て込んでいたし、そこまで音楽好きではない人をケアする余裕もなかったので、今回はお留守番をしてもらった。
Pちゃんもそのほうが嬉しかった様子。ゴローとふたりで家でのんびり。

4日間何をしていたの?と聞くと、結構いろいろやっていた。

1)(ちょうどディビジョンのガレージセールだったので)私が出し損ねたガレージセールの品をガレージの前に並べ、GOROを庭につないで自分はガレージの中で本を読んでいた。
2)面白半分で近所のガレージセールを冷やかしに行ったら、なかなか面白い掘り出し物がいっぱいあったので興奮していろいろ購入して喜ぶ。(例:ユニットステレオ:$10、トイレキャビネット:$3、フードプロセッサー:$3、電気湯沸し:$2などなど・・・)
家に帰るごとに何かが少しずつ増えていた
3)GOROと散歩しながら近所の人たちとゴシップ話に花を咲かせた。

これって、もろ暇な専業主婦状態。
そうです。Pちゃんは私よりも数百倍主婦っぽい

いっそこのまま専業主婦お願いしようかな。

ビキニ

2013-06-04 17:50:24 | アメリカ生活雑感
この間ここで紹介したばかりのベテランブルースマン、リンジー・アレキサンダー
2週間にも及ぶブラジルツアーから帰ってきた。
がっつり稼いできたようだ。
ブラジルではブルースが人気のようで、ここのところ誰かいなくなったな?と思うと必ず「ブラジルツアー中」。
なんといってもシカゴブルースマンは重宝がってくれるうえ、ギャラもいいのだそうだ。
アメリカだと少ないギャラでこき使われるけれど、ヨーロッパや南米、日本などはミュージシャンを手厚く扱ってくれるのでブルースマンたちは喜んで出かけて行くのだ。

さて、そのリンジーがブラジルに行く前に「お土産何がいい?」というので冗談で「ビキニ」と答えていた件。
本当に買ってきてくれた。
しかもとってもセクスィー 
まさか本当に買ってくるとは思っていなかった。やっぱり義理堅いなぁ、この人。

帰ってきたなと思ったら、翌日から何事もなかったかのように普段通りにダブルヘッダーでライブをこなしているので
「どうしてそんなに元気なの?秘訣は?」と尋ねると、こんな返事が返ってきた。

「今日が人生最後の日と思って生きてるのさ。そんでもって、人生残りの日々はいい女と一緒に過ごしたいといつも考えてるのさ。」

参りました。

Stones in Chicago

2013-06-03 18:29:10 | アメリカ生活雑感
結成50周年記念北米ツアーの真っただ中にいるあのローリング・ストーンズが、思い出のシカゴでのべ3日間の公演を終えた。

ストーンズにとってシカゴは思い出の地。
1981年11月22日、当時北米ツアー中だったストーンズのメンバーが、今はなきシカゴサウスのライブハウス「ザ・チェッカーボード・ラウンジ」で行われた“シカゴ・ブルースの父”マディ・ウォーターズのギグに飛び入りした話はあまりにも有名だ。
そもそも“ローリング・ストーンズ”は、マディの名曲にしてブルーズのスタンダード「Rollin' Stone」から名付けられている。それほど彼らにとってマディはルーツでもあり憧れの存在だったのだ。
(マディはこのギグの2年後に他界しており、このギグは「奇跡の共演」と呼ばれている。)

そんな彼らの全米での公演チケットが、かなり苦戦を強いられているそうだ。
最大の理由は、そのバカ高さ。この不景気に、誰が2万円~6万円もするチケットを買えるというのだ?
「彼らのピーク時にさんざん見たから、もう今さら見なくてもいいよ。だいたい〝老人ホーム″のパフォーマンスに600ドルは払えないさ」なんて負け惜しみともヤケクソともいえるコメントを残すファンも少なからず。
さすがのファンもストーンズ様の強気に少し白けてしまった感がある。
かくいう私も、今回初めてチケットを買わなかった。
日本ではなんのかんのと毎回見に行ったし、10年前サンフランシスコでもオークランドでも見た。
それでもう十分。
ストーンズをたった1回2時間半見るお金で、地元でブルースを30回見られる。その方が今の私の身の丈に合っているし、十分うれしい。

それよりも彼らがいつ、このいわくつきのシカゴでシークレットライブをやってくれるんだろう、と巷でもその話題でもちきりだ。
旧友のシュガー・ブルーのライブに現れるという噂がどこからかたって、先週のシュガーのギグはブルースなんて興味なさそうな若者たちであふれかえっていて閉口した。
2回目の公演日だった5月31日(金曜日)の“Buddy Guy's Legends”は、これまた「公演を終えたストーンズが来るかもしれない」という読みのせいか、午前1時を過ぎても客が帰ろうとしないというありさま。
店には都合良くても、ブルースファンにはちょっと大迷惑だった。

さて、彼らはシカゴでシークレットギグをするのだろうか?
そうはいってもミックとてもう69歳。2時間半のステージを3回も終えたあとしばらく体を休めないと次の公演まで身が持たないだろうし、そうそう期待するのもかわいそうな気がするなぁ。

でもやっぱり今晩がラストチャンス・・・さぁ、どこに現れる?
折しも今晩、ミレニアムパークでかの「奇跡の共演」のライブウォッチングがあるという。何が起こるかな?