Life in America ~JAPAN編

I love Jazz, fine cuisine, good wine

2017夏日記 ~ 悪夢の始まりはアメリカン航空

2017-07-22 23:35:59 | アメリカ生活雑感
いやまぁ、なんと。
この夏はこれでもかというほど波乱万丈。予期せぬ事件が立て続けに起きた。そしてすべてはこの事件から始まったのだった。

7月某日、シカゴ→ロス→羽田→徳島という乗り換え予定で、朝7時過ぎのフライトへ。
ところが、この日は朝からシカゴは大荒れの天気。雷注意報のせいで空港外で飛行機を誘導する職員が皆避難してしまい、LAに向かう便が2時間以上も遅れてしまった。
LAに着いたらすでに羽田行の飛行機は出たあとで、ゲートで係員から告げられたのは翌日の同じ便。
この夜のホテル宿泊と二人で20ドル(ドケチ!)の夕食バウチャーを渡され、仕方なく空港近くのホテルで意味もなく1泊。
Pちゃんは「わーい、カリフォルニア気分だぁ」とはしゃいでいたが、一日も無駄にしたくなかった私の怒りは収まらず。

翌朝、同じ便(午前10:45発羽田行)でやり直し。
と・こ・ろ・が。
離陸後2時間で機長アナウンス。
「機械故障が見つかりましたので今から当機はLAに引換します」

WHAAAAAAAT?勘弁してちょーよ。


やり直し


そして私たちはいったん機外へおろされ、ターミナルの中で待たされ続けること約5時間。(この時点でもう羽田での乗継は無理じゃん・・。)そして午後5時過ぎやっと機内に案内され、ゲートが閉まった。
ところが今度は「ただいま副操縦士1名の到着を待っております」
結局この副操縦士、なぜかいったん空港の外に出ていて渋滞に巻き込まれたらしい。最低だ。
この1名のために乗客乗員は40分も待ち続けた。副操縦士が到着しました、のアナウンスに拍手が起こるが、私だけは怒り心頭に達していた。
なんで拍手?わからん!

ボロボロで羽田に着いたらもう午後10時。当然国内線への乗継はできず、結局翌朝一番の徳島行の便を手配された。
さて、ホテルは?と聞いたら「近辺のホテルは全て満室でございました」。つまり、今晩の宿泊は何も保障されないという酷すぎる仕打ち。
同じように国内線乗継の人たちはほかにもたくさんいたが、みんな文句ぶさくさ言いながらもそそくさと去っていく。
地上職員に執拗に文句を言ったのは、結局私と他1名、ビジネスマンらしき男性だけだった。
乗継ぎができなかったのに「ホテルが手配できませんでした、空港内で寝ろとはいったいなにごとだ!」と。

あまりのしつこさに降参した乗務員、「わかりました。では客さまが個別にホテルをご手配いただければ上限1万円(宿泊料金や移動料金の合計)で精算させていただきます。」と、用意してあった書類を渡してきた。
え、それじゃぁなにかい?文句を言った人だけがそれ(精算書)をもらい、他の人たちは自費でどこかで泊まってるってことでしょ?
この“二段階”の姑息な対応に、余計にキレた。こういう、不公平はほんま許せない。


このようなことが起こった場合、必ず地上係員に「宿泊の保障をせよ」と強く迫ること!

午後11時過ぎ、国際線ターミナル内でしか使えない食事チケット(一人2500円まで)をもらい、やっと夕食。
さて、宿泊をどうするかと考えたが今から探してチェックインしてもせいぜい4時間くらいしか寝られない。というわけで、諦めて朝一番のフライトだし空港内のソファーで寝ることにした・・・。
深夜の羽田空港、いるわいるわ、同じような人たちが。みんな早朝の便なのだろう、ソファーでぐっすり。しかもこのソファー、こんなとき用なのか、ちょっと幅もあってちょうどベッドのように使える。
ここでしばらく横たわり朝を迎える。

シカゴを出てからもう丸二日。今頃は自宅のベッドで寝ているはずだったのに。
アメリカン航空よ、「やっぱりお前は屁の様な」。




夜明けのデッキ~♪

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シカゴ寄席

2017-07-18 15:39:05 | アメリカ生活雑感
シカゴの7月の風物詩と言えば、「シカゴ寄席」。
毎年この時期にシカゴ郊外にある大学内の講堂で開かれるこの寄席は、はるばる日本から柳家さん喬師匠、林家正蔵師匠をお迎えしての、贅沢な二人会。

ここ数年、このイベントにはメディア取材兼会場ボランティアとして参加しているのだけれど、今回は初めて和服で参加してみた。
実は今回、主催者側の粋な計らいで和服で参加すると5ドルおまけしてくれるという特典つきとあって、浴衣姿の女性が非常に目立った。
歌舞伎もそうだけど、観客席に和服姿の観客がいるだけでなんだか特別な催しに参加しているという高揚感があっていいもの。
歩き方もしゃべりかたも、しゃなりしゃなりとする(気がする)。

今回、度の着物で行こうかと迷いに迷った挙句、結局選んだのはこの渋い一重の混麻の着物。






実はこれ、お婆ちゃんの形見の着物。
多分もう何十年も箪笥にしまいこまれていたものを、この間帰省した時に持って帰ってきた。
カジュアルに着ていたものだと思うけれど、傷みもなくきれいに保管されていた。ただ、やはり全体に丈は小さいので私の身長ではおはしょりがほとんどでなかったが仕方ない。
あまりに地味すぎるかなとも思ったけれど、どうしてもこのお気に入りの夏物の帯を締めたかったので、あえてこの渋い着物を選んだ。
みなさんから、渋くて素敵、と言っていただいたので正解だった

帯揚げや帯締めは、すべて母のもの。
三世代を身にまといつつ、日本の古典芸能を外国で観る。またをかしからずや、だ。
今回はラッキーにもプロの着付けの方に着つけていただいたので、お太鼓も美しく、何時間たっても着崩れずにいられた。

 

お友だちのゆうこさんも和服で参戦。

 

で、一緒に阿波踊りのポーズ。



この会の楽しみのひとつが、会場で配られる「助六弁当」。
歌舞伎十八番の「助六所縁江戸桜」の主人公、助六の愛人である花魁の揚巻に由来して、揚げ→おいなりさん、巻→巻寿司としゃれて「助六弁当」と呼ぶようになったそうだ。



そしてこれが、本日の演目。
いつもながら当日直前まで演目は知らされていない、というかご本人も直前になってお互いの演目を聞いてからバランスを考えて決めるそう。

美しい江戸言葉の香りを味わいつつ、爆笑と涙が交錯する珠玉の芸に今宵も酔いしれた。
さて、もうちょっと自分の中で消化させてから、記事を書くことにしよう。

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人生で一番うれしいプレゼント。

2017-07-08 18:02:14 | アメリカ生活雑感
Most beautiful and touching present ever.
My dear singing buddy, Richard and his wife, Sylvia gave us this beautiful handmade bookends the other night at the jam session after a while.
I asked them how they knew I was coming tonight.
He replied, "Well, I always carry this in my car in case I see you.
This bookends were made by three different woods with his name, our name and the year coin (2017.)
Sylvia told me that he spent a couple weeks for making this. I cried.
He is becoming 90 years young this November. I cannot wait to sing for you!
I love both of you!



先週、久々に昔よく通っていた近所のレストランに顔を出した。
毎週水曜日、ここでJazzのジャムセッションをやっていて、ほぼ毎週のように歌ったりピアノを弾いたりしていた想い出の場所。

けれど、2015年の年末を最後にぱったりと行かなくなっていた。
歌う気分にもなれず、そのままずっとご無沙汰していたら復活するタイミングをすっかり逃してしまった。
ときどき、歌いにおいで、どうしてるの?と歌仲間から電話が入ることもあったのだけれど、どうしても足が向かなかった。
このままもう、歌もピアノも遠ざかっていくんだろうな、と漠然と考え始めていた。

でも、この日はどういうわけか気持ちが違っていた。
「今日は(このレストランで)地元のラジオ局の40周年Partyを兼ねたJamがあります」という声がラジオから耳に飛び込んできた。
今日を逃したらもう本当に行けないかもしれない・・。

そして約1年半ぶりにお店へ。
もちろん、2年前とほぼ同じ人たちが笑顔で私を迎えてくれた。
何も変わっていない。
誰も欠けていない。

素敵な歌仲間のひとりでもあり、"アメリカのお父さん"と慕っているリチャードが、「君に渡したいものがあるからちょっと待っておいで」と持ってきてくれたのがこれだった。








リチャード自身がハンドメイドしてくれたブックエンド。
3種類の木材を使い、丹念に磨き上げた渾身の作品だった。裏にはわざわざ焼印と2017年の1セントコインまで埋め込んで。





私がしばらくつらい時間を過ごしていたのを知って、励まそうと作ってくれたのだ。
数週間をかけて作ってくれた、その時間に込められた気持ちがうれしくて涙が出た。

今日来るってどうして知っていたの?と尋ねると、「君にいつ会っても渡せるように、ずっと車に積んでこの日を待っていたんだよ」と満面の笑顔。
今でも現役で素晴らしい歌声を聴かせてくれるリチャードは、11月で90歳を迎える。
彼の盛大な誕生祝いに招かれている私たち。この大切な日に何を歌おうかと、また歌う意欲が湧いてきた。
歌は心。


添えられた手紙。「このブックエンドには、夫婦が互いに支え合うという意味も込められているんだよ」

ありがとう、リチャード&シルビア!


後日お礼かたがたふたりで行った別のレストランで、リチャードは素晴らしい歌声を聴かせてくれた。




一番右がリチャードとシルビア。

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GORO、7歳。

2017-07-03 01:00:28 | アメリカ生活雑感
6月25日はGOROの誕生日。
今年でなんともう7歳。りっぱなおっさんだ。
車で3時間かけてGOROを迎えにいったあの日が昨日のことのよう。
今はGOROなしでは生きていけない私。
朝起きてGOROがそばにいないと落ち着かないし、寝る時もGOROが私を寝かしつけてから自分のベッドにいく。
面倒をみていもらっているのは、完全に私のほうかもしれない。

ともあれ、こんなに性格が穏やかで賢くて、かわいいやつがうちに来てくれただけで感謝、感謝。

今日だけ特別に、犬用のバースデークッキーをプレゼント。









改めてケーキでお祝い。食べるのは私。
7歳おめでとう、GORO。
これからもずっと健康で我が家の癒しでいてね。

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