Life in America ~JAPAN編

I love Jazz, fine cuisine, good wine

Eric "Guitar" Davisの死

2013-12-28 13:44:22 | アメリカ生活雑感
悲しいニュースや怒りを思い出すような出来事はなるべくここに書きたくないけれど、これまでみたいに胸の内にだまってしまったまま新年を迎えるのはもうやめにした。
今年のうちにすべて吐き出して、2014年を真っ白な気持ちで迎えたいから。





12月に入ったある日、ショッキングなニュースが飛び込んできた。
シカゴのブルースミュージシャン、エリック“ギター”デイヴィスが、早朝シカゴのサウスサイドで何者かに撃たれて死んだ。
まだ41歳という若さだった。
いつものようにブルースバーでギグを楽しんだあと朝方家路に向かい、車を停めたところを数発の銃弾を撃ち込まれたという。
数ブロック離れたところでも74歳の元バス運転手も同じように撃たれていることから、同じ犯人の犯行として警察は行方を追っている。シカゴではこの日だけで銃犯罪で5人の命が失われた。
大好きな町シカゴはこういうところなのだ、ということを再び思い知らされて暗い気持ちになった。


http://www.huffingtonpost.com/2013/12/20/eric-guitar-davis-chicago_n_4480753.html


私は彼のことをよく知っているわけではないが、続々と書き込まれていくフェイスブックの投稿をひとつひとつ読んでいると、いかに彼が愛すべき人物であったかがわかる。
伝説のドラマーである父、 Bobby "Top Hat" Davisの演奏するB.B・キング、レイ・チャールズ、マディ・ウォーターズなどのバンドを見て育った彼が、ブルースミュージシャンへの道を選んだのはごく自然なことだった。
今や、自身のバンド“ the Troublemakers(ザ・トラブルメーカーズ)”のリードギダリスト、&ボーカルとしてシカゴのみならず各地のブルースバーで演奏をする、若手のホープだった。
そんな彼が、道半ばにして銃犯罪の犠牲になった。
クリスマスを前に突然一家の大切な柱を失ってしまった家族のやり場のない悲しみはいかばかりだろう。
愛する子供たちとブルースセッションをしている楽しげな映像は、何度見ても胸が熱くなる。


事件後、残された奥さんと6人の子供たちを支えようとシカゴのブルースミュージシャンたちがすぐさま“Eric Davis Memorial Fund”を立ち上げ、募金活動を始めた。
お葬式を出すにも、まとまったお金が必要になる。家族に十分な貯金があったとは思えないからだ。
この募金でまたたくまに100万円以上が集まり、12月28日無事にエリックのお葬式が執り行われた。
シカゴのブルースマンたちの絆はとても厚い。この件に限らず、仲間に何かがあった時の結束力は固くそのことが周りの人たちを突き動かしてくれるのだ。


さらに、来年1月19日には、“Rosa's Lounge”で、彼の追悼ライブが開かれることが事件後すぐに発表され、多くのミュージシャンたちが名前を連ねた。
出演者はもちろん無償で演奏し、チケット売上代金はすべてエリックの家族に贈られることになっている。




※追記
シカゴの殺人件数の減少率は、ここ半世紀のなかで一番大きかった、とリポートされている。
しかし、今年1年で(12月16日まで)395人が犠牲になり、そのうち328人は銃犯罪の犠牲者だということは重く受けとめなければならない。
アメリカから、シカゴから銃犯罪がなくなる日はくるのだろうか。



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クリスマスDinner

2013-12-26 16:15:03 | cooking
今年は3年ぶりのホワイトクリスマス。
Dinnerには、はじめてラムの塊肉でラムローストを作ってみた。
前の晩からいろんなハーブをすり込んで寝かせたラムを、ゆーっくりとロースト。
とろとろにやわらかく焼けてごっつおいしかった。





そして、テレビでも紹介されていたアメリカ中西部の家庭料理といわれる「チキン・ポット・パイ」にも初挑戦。
とはいっても、前日の残りのホワイトシチューに具を足して、市販のパイ皮をかぶせてオーブンで焼いただけ。
皮はさくさくして中はしっとりとあったかい。
なるほど、冬にはもってこいかも。


 メリークリスマス!


 
GORO「プレゼントちょーだい」
ジンジャーブレッドマンをおそるおそるがぶり。



今年も面倒くさいなーと文句たれながら、ブッシュ・ド・ノエルを焼いてみた。
これが結構大成功。しっとりとしておいしかった。



GOROも興味津々・・・だけど、犬には砂糖とチョコは禁物。見るだけやで。


ということで、今年も無事にクリスマスを迎えることができました。

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2013年クリスマス。

2013-12-25 23:53:38 | アメリカ生活雑感



シカゴのクリスマスイベントで絶対に外せないのが、ドイツのクリスマス祭り“クリストキンドルマーケット”。
本場ニュルンベルクからやってきたクリスマス屋台が、シカゴのダウンタウンどまんなかにきらびやかに並ぶのだが、
ここで毎年グニューワイン(ホットワイン)を飲みつつ、今年も終わったなぁとしみじみするのが我が家の恒例行事。

先日放送の「にじいろジーン」では、こともあろうに「シカゴクリスマス・マーケット」などという勝手な名前をつけられていて、怒りを通り越してあきれた。視聴者に嘘の情報を流すなっちゅーの!
これはシカゴで行われているれっきとした本場ドイツのクリスマスマーケットであって、シカゴのクリスマス市ではない!
こちらからは初めから正しい情報を送っているというのに、こういういい加減な仕事は本当に腹が立つ。
シカゴに住んだことがある人ならすぐに間違いだとわかるというものだ。まったく視聴者を愚弄していて情けない。。




さて、今年は私がここしばらく働きづめだったのでなかなか二人で出かける時間がなかったけれど、このイベントだけは外せないので、22日に駆け込んみで行ってきた。
この日の気温は32度(0℃)。前日-20℃まで冷え込んだことを考えると温かいとさえ感じてしまう。



これが毎年楽しみにしているホットワインのマグカップ、2013年版。
ブーツ型じゃなかったのでちょっとがっかり・・主催者によると来年からブーツは復活するそうだ。


 
開催期間最後の日曜日とあってきょうは満員。Pちゃんもごきげん。



今年のツリーは、ウィスコンシン州のある家族からおくられた「ルーシーちゃん」。
毎年このツリーはシカゴ市が一般家庭から募集しており、今年も100件近い応募の中から姿形のいいこの木が選ばれたそうだ。
1913年のクリスマスイブに、グラント・パークで最初のクリスマスツリー点灯式が行われてから今年でちょうど100周年。
先月11月26日にはエマニュエル市長をはじめ多くの有名人が参加して、それは盛大なツリーライティングセレモニーが行われた。




せっかくふたりでシカゴに来たのだから、このあとは12月にオープンしたばかりの「EATALY(イータリー)」へ寄り道。
イタリアンの“鉄人”マリオ・バターリがNYに次いでオープンしたアメリカで2つめの“イタリアンのテーマパーク”だ。

 


ここでは、ありとあらゆるイタリアの食材や小物雑貨を販売しているほか、買った食材をその場でつまみにできる手軽さが大人気。
目の前の窯で焼き上げてくれるもちもちのピザは、たまらないおいしさ。




そんなこんなで、4時間の滞在でドイツとイタリアを満喫して帰ってきた。
これぞシカゴの正しい過ごし方!


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年末恒例・郊外日本人妻クリスマス会

2013-12-13 23:10:23 | アメリカ生活雑感
12月8日

毎年、この辺りに住む日本人のお友達のひとりがホストをしてくれる「日本人妻たちによるクリスマス会」。
このお誘いが来ると、ああ今年も終わりだなぁとしみじみする。
それにしてもここ数年、あっという間に一年が過ぎ去っていく気がしてこわい。

このPartyの楽しみは、なんといっても持ち寄りの一品。
みんなお料理上手で、本当に心のこもったおいしいものばかり。





 

 

 


みみちゃん特製ケーキ。何が楽しみって食後にいただく彼女のケーキがいつも最大の楽しみ。




そして今年も激しい争奪戦が繰り広げられたクリスマスギフト交換会。
くじ引きの数字の順にプレゼントをとっていき、自分より先に開けられたプレゼントを略奪することができるという「ダーティーサンタ」方式。
私が最初にひいた「キティちゃんのパンケーキ焼き器」は、あえなくK代さんに取られ、そのK代さんもその2分後にはA子さんに略奪されるという仁義なき戦いに、大盛り上がり


でもって、私が最終的に手に入れたプレゼントはこれ。

だるーいおっさんの「茶こし」とカフェオレカップ。
このゆるさが結構お気に入り。Pちゃんもお気に入りで、めでたしめでたし


F妻さん、今年もいろいろありがとう!

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Thanksgiving 2013

2013-12-13 22:39:06 | アメリカ生活雑感
11月28日 

もう忙しくてこれどころじゃなかったけれど、一応毎年恒例トラディショナル御膳を作ってみた今年のサンクスギビング。
毎年あんまりかわり映えしないなぁ・・・。
まっいいか。





今年のターキーにはもち米と野菜ミックスをスタッフィングしてみた。






あとは巻きずし2種と、サラダと



これもお決まりのいんげん



シカゴで毎年開けれているドイツのクリスマス市、クリストキンドル・マーケットのホットワインマグ。
2011年と2012年のマグで今夜はホットワイン。




なぜか蝶ネクタイのPちゃん(爆笑)
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シカゴロケ終了。

2013-12-07 20:07:57 | アメリカ生活雑感
この1か月、ある仕事で精も根も使い果たし、ブログを更新する時間も気力もなかった。



この仕事というのは、日本のあるテレビ番組のシカゴロケ(撮影)のコーディーネート。なにをやるかというと、

撮影先の事前情報リサーチ、
撮影許可手配、アポイント、
取材スケジュール設定
移動車輛の手配
取材家族の手配
モデルの手配
当日のアテンドとすべての通訳、
ロケ後の確認作業・・・

などなど。
一言でいえば、シカゴを知らずに日本からやってくる撮影クルーのアテンド件通訳兼現地コーディネート全般。
要は何でも屋。

しかしこれがもう、何というか大変な作業だった。
もともとこの仕事はある知り合いの方からの紹介だった。というのも、今回の取材・撮影はシカゴ市のショップ、レストラン、観光アトラクションなどありとあらゆるところに及ぶため、シカゴ市観光局の協力なくしてはとてもなしえない。
日本の制作側とシカゴ観光局との間に入って調整をしつつ進めなければならない、神経をつかう仕事でもある。
そこで、シカゴ観光局と接点がある私ならこのあたりの“橋渡し”ができるだろうということでお声がかかったわけだ。

しかし、私は今までこういう“コーディネート”という仕事は本業外でやったことがない。
青森のブルースフェスティバルでここ2年間ミュージシャンのアテンドや通訳全般をやらせてもらっているものの、半分は自分の趣味みたいなボランティアで、今回のように「仕事」として、しかもまったく会ったことのない人たちとやるというのは全く初めてのこと。
かなり迷ったものの、今回の仕事は「少しでもシカゴの素晴らしさをそのまま日本の視聴者に伝えたい」という私のミッションにはまったこともあり、お引き受けすることにした。


かくして11月30日から12月3日までの4日間の撮影が無事になんとか終了。


普通なら達成感に包まれて高揚しているところだが、今はただ、疲れ果てた状態。
正直この仕事だけは初めて「終わってくれてありがとう」という感じだ。もう・・・なにがなんだか(苦笑)
今回つくづくわかったことは、日本のTVの制作現場(下請け制作プロダクション)がいかに劣悪な労働環境におかれているか、
そういう環境で作業(ロケ)を行っている人たちがいかに追い詰められた気の毒な精神状態にあるか、
この番組に限らずだと思うが、現地に住まずに日本でリサーチした材料だけで作りあげたストーリーに、ぶっつけ本番で現地の映像を“はめ込んでいく”という作業には、かなりの無理がある、ということだ。

特に、事前準備にじっくり時間をかけて作りあげるドキュメンタリーなどと違い、この番組の場合は週替わりで海外取材ものを作らなければならないのだから、まぁそうする以外にないのはわかる。が、なんだかその「あてこみ」が視聴者を欺いているような気がして、なんとも後味が悪いのである。
これに関しては、放映前にいろいろ裏話をすると差し支えるので今は黙っておこう。
詳しくは放映後、じっくり書きたいと思う。


放映は、12月21日朝8時半から。「にじいろジーン」(関西TV系)。
天候にも恵まれ、冬のシカゴの美しいシーンがふんだんに盛り込まれているので、きっときれいな映像になっているはず。
とにかくまぁ、見てください。
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