Life in America ~JAPAN編

I love Jazz, fine cuisine, good wine

樹木希林という人。

2018-09-18 08:32:44 | アメリカ生活雑感


なんで夫と別れないの」とよく聞かれますが、私にとってはありがたい存在です。ありがたいというのは漢字で書くと「有難い」、難が有る、と書きます。人がなぜ生まれたかと言えば、いろんな難を受けながら成熟していくためなんじゃないでしょうか。・・・難の多い人生を卑屈になるのではなく受けとめ方を変える。自分にとって具体的に不本意なことをしてくる存在を師として先生として受けとめる。受けとめ方を変えることで、すばらしいものに見えてくるんじゃないでしょうか。

自分をよく見せようとか、世間様におもねらなければ楽になるんじゃないでしょうか。だいたい他人様からよく思われても、他人様はなんにもしてくれないし(笑)。

2014年12月15日『不登校新聞』


やったことがほんのわずかだもの。やり残したことばっかりでしょう、きっと。一人の人間が生まれてから死ぬまでの間、本当にたわいもない人生だから、大仰には考えない。

がんはありがたい病気。周囲の相手が自分と真剣に向き合ってくれますから。ひょっとしたら、この人は来年はいないかもしれないと思ったら、その人との時間は大事でしょう? そういう意味で、がんは面白いのよ。


靴下でもシャツでも最後は掃除道具として、最後まで使い切る。人間も、十分生きて自分を使い切ったと思えることが、人間冥利に尽きるということだと思う。自分の最後だけは、きちんとシンプルに始末することが最終目標。


自分が生きてきたことが、人様のご迷惑にならないようにと思ってるの。生きていることによって、出すゴミがないようにね(笑)。『役目を存分に果たした』と思えるように、「人生を始末」する気持ちで毎日を過ごしてるのよ。


(夫・内田裕也とは)来世で出会わないために、今完璧に付き合っているのよ。











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「大坂なおみ」をハーフから急に日本人扱いする日本人の現金さ。

2018-09-11 07:47:47 | アメリカ生活雑感
Nicheに掲載されたこの記事。

USオープン優勝! 大坂なおみ選手の「ハーフ」の思い

https://nyniche.com/2018/09/10/usnews-usopentennis-naomiosaka/

この記事はあらゆるところでシェアされて「久々にいい記事」と絶賛されているけれど、そちらのほうがむしろ気持ち悪いのは私だけ? 

・・セリーナに対戦できたお礼まで述べた謙虚さ。
その仕草や態度はまさに日本人らしかったと感じる。アグレッシブな国際選手が多いなかで、「自己主張をしなくても、チャンピオンになれるのだ」「冷静に自分をやるべきことをやることで、勝利に導くことができるのだ」「謙虚なままでもいいのだ」というポジティブなメッセージを感じさせてくれた。”


この一文ですべてぶちこわし。
だいたい、日本人は謙虚じゃないし。
謙虚なふりをしてるけど実は”他の人”に対してものすごく失礼な人種だと思う。心の中は隠しているから。それを「謙虚なままでもいいのだ」ってあんた。
そんで「自分のままで、あるがままでいいのだ」という日本人特有の純血崇拝のきれいごと論争も気持ち悪い。
ハーフ、または二つのカルチャーの間で育ったことで人格障害のようになってしまった人の気持ちを逆なでしている。
そんなに簡単なもんじゃないのよ。それにしても日本での大坂なおみの凱旋?帰国のニュース、どうにかならんもんかね。
コメントが面白い(というより、たどたどしい日本語を面白がっているだけ)といって無理やり日本語で話させたりして。本人もうんざりな顔している。

アメリカのマスメディアもあほだけど、日本のマスコミは未熟だなぁ。
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