Life in America ~JAPAN編

I love Jazz, fine cuisine, good wine

携帯電話狂騒曲

2016-02-29 18:25:54 | アメリカ生活雑感
私は、いわゆるスマートフォンというやつを持ったことがない珍しい人種の一人だ。
ほとんど自宅で仕事しているため自分用の携帯を持つ必要性に迫られていなかった、というのが理由。
そうはいっても、シカゴに引っ越してきた際、これから車の運転中が多くなるだろうしもし事故にでも巻き込まれた場合など非常時の連絡手段がどうしても必要なため、ふたりに1機、プリペイド式の携帯をもつことにしたのだった。
当時、一番安い携帯。
ガラケーと呼ぶにもあまりにも粗末な折り畳み式のガラガラ携帯。画面の大きさはたまごっちレベル(笑)


ところが、さすがにそうもいかなくなってきた。
ここ数年、取材など仕事で外に出ることが増え、Pちゃんの外出と重なった場合にお互いの連絡手段が必要になってきた。
外出先で頻繁にメールチェックしなければいけない事態も増えたし、みんなは当たり前のようにテキストメッセージを送ってくるが、当然読めない。
タブレットだけでは仕事に支障も増え始めた。
もう潮時。

というわけで、ついにスマートフォンを買うことにしたのだが、長いことガラパゴスに引きこもってたため何がなんだかさっぱりわからない。
そこで、手始めにPちゃんと偵察に出かけた。

最初に訪れたのが、現在自宅の電話とインターネットサービス使っているATTの販売店。
二人そろって何も知らない私たちは、いつものように店のお兄ちゃんを質問攻めにし、そこで初めてスマートフォンにもいろんな価格帯の機種があることを知ったのだった。
ちまたではやっているiPhoneとやらは軽く600~800ドルするのだが、私のように最低限の機能さえあればいい人間にとっては「猫に小判」というもの。
最近では在庫処理のために100ドルを切る価格帯のものもあり、これなら私にぴったりだ。
月額定額プランにすれば、自宅電話をこの際なくしてしまっても料金的にはトントン。これはいいかも。
ATTの兄ちゃん曰はく、「この機体だけ買ってくれば、契約&接続はうちでできますよ」とのこと。

その日はいったん家に帰り、気になっていた2~3機種のレビューを読みまくる。
そしてマイクロソフトのルミア(特別セール価格30ドル)を買うことに決定し、翌日いそいそと量販店(Best Buy)に出かけたのだがなんと在庫切れだというではないか!
昨日まではあったのに!?
どうやら30ドルという価格と、性能の良さから人気が沸騰しているそうだ。近くのモールにあるお店には2個なら在庫があるというのですぐに車を走らせる。

しかし、ここでも「売り切れ」だった。さっきの在庫確認は、全く別のものだったという事が判明。
(なんで、ちゃんと仕事できないんだよ!)

売り切れと言われると、かえって気になるのが人間の心理。
たまたま隣にあった別のATTショップに念のため在庫をきいてみたら、「この機種はまだまだ在庫ありますから大丈夫」という。
それなら、どうせ契約手続きもあるんだから最初のATTのお店に行って買おうよ、とスタート地点に舞い戻った。

そこで聞いた衝撃のセリフ。
「この店は特販店ではないのでこの機種は買えません」
なんでだよー?? それならそうと先に言ってくれよ!昨日は帰るって言うたやん!?と二人で怒りを爆発させる。

アメリカっていつもこうだ。
同じ店なのに違ったことを言う。ここで引っ込んでいてはアメリカで生きてはいけない。

そこで、最初に行ったBest Buyにダメ元で行ってみることにした。
店員が違えばまったく違うことをいうのがアメリカ。意外と在庫があったりして。

結果はやはりNoだった。

在庫がないなら取り寄せ注文したいんだが、と店員に言うと、彼女はくちゃくちゃとガムを噛みながら
「この機種は番号が長くて注文できない」と口を濁す。
番号が長い?なんだこのウソ丸わかりの言い訳は?要するにアナタが面倒くさいんでしょ?

だめだ、この女に聞いていても話にならん。
すぐにカスタマーサービスへ行って「この機種を注文できますか?」と聞くと、あっさり「はい、できますよ」
私たちは思わず顔を見合わせて笑うしかなかった。

そして本日の結論。

ここで注文するのも、家でネットで注文するのも同じ。なら家に帰ってネットで注文しよう。(爆)

かくして、二日間の格闘ののち、インターネットで2分で注文完了。

さて、品物は無事届くでしょうか?
ここはサービス後進国アメリカ。何が起こるか最後までわからない。

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2016年1月、あっという間の振り返り。

2016-02-10 09:47:33 | アメリカ生活雑感
もたもたしている間に、もう1月も過ぎ去ってしまった。
早い。
年々、1か月が早くなる。まるで1週間のようだ。

いやぁまぁ、いろんなことがあった1月。
移動距離の長かった1か月だった。

新年は、素晴らしいダンスパフォーマンスで幕を開けた。

1月9日
Thodos Dance Chicago "Sono's (ソドス・ダンス・シカゴ 『ソノの旅路』)
アジア系として初めてヨーロッパの名門バレエ団バレエ・リュス・ド・モンテカルロ Ballet Russes de Monte Carlo に入団を許された日系アメリカ人ダンサー、ソノ・オオサトを題材にした内容だった。
1919年、日本人の父とカナダ人の母の間に生まれたソノ・オオサトはシカゴで育ち、第二次大戦中は日系ゆえに多くの困難に直面するが、卓越した才能とエキゾチックな美貌で独自の道を切り開いた。
アメリカ屈指のバレエ団、アメリカン・バレエ・シアター American Ballet Theatre で幾度となく主役を務め、戦後はブロードウェイでミュージカルの舞台に立ち、96歳の現在も若い世代を指導している。
(US新聞.comより)



会場にはNYから遠路はるばるソノご本人がいらしていた。96歳の今なお後進の指導に当たるその情熱。
彼女のパッションが私に大きな勇気をくれた日だった。

翌1月10日は、JCCC(シカゴ商工会議所)の新年会。
900人もの日本人村の方々が一同に集まる、一種異様ともいえる光景の新年会だ。
今年の日本からのゲストは、由紀さおりさんと安田祥子さんご姉妹。
お二人の歌を生で聴くのはもちろん初めてだったが、日本語の美しい発音と語感をたっぷりと味わった。

 

この様子は記事にしましたのでこちらから。

2016年JCCC新年会。スペシャルゲストに由紀さおりさん&安田祥子さんを迎えて


1月16日

今年初ブルース。
大好きなカルロス・ジョンソンのお誕生日ライブを見に、「BLUES」へ。



この人はいつも、熱い。
いかなるときも全力で、全身でPassionを伝えてくれる。

「正直、ここまで生きてこれるとは思っていなかったよ。この世に産んでくれたママのおかげだ」
そう言って、涙。

今まで様々な苦難に合いながら、ギター一本で生きてきたカルロス。
彼をがっちりと支える、バンドのメンバーとの熱い絆を感じた。
そのメンバーとも久々に再会し、Happy New Yearと声を掛け合って、私の新年がようやく明けた気がした。

 


1月14日

シカゴで岩藤総領事のインタビュー。
着任インタビューを依頼していたのだが、超多忙でずっとお時間がいただけず、就任から約10か月たってのインタビューとなってしまった。
でもそのおかげで、いろいろな体験談をうかがえた。
この様子は・・・ただいま執筆中!



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