食生活が戻った・・

1週間の旅でいちばんつらかったのは、食事。
ウワサにはきいていたけれど、とにかく何を食べてもマズイ。やたら量だけ多い。まるで牛か馬になったような気分だ。
もっとも覚悟はしていたので、食事は「とにかく胃に何か入れとこう」ぐらいの気持ちで望み、何も期待はしていなかったけれど。
最悪の場合、車にお米と炊飯器と梅干をつんでいたので“米を炊く”という選択もあったのでずいぶん気が楽だった。
もしこのまま旅行（アメリカ式外食）を続けていたら映画の『スーパー・サイズ・ミー』のごとくドクターストップがかかっていたこと間違いなしだ。

ちなみに「今回の旅でまずかったものベストテン」をふたりでやってみたら、1位がワイオミンのCodyという小さな町のファミレスで食べたパスタ（Pちゃん）。“パスタのようなもの”にサラダにかけるようなマヨネーズのソースがかかっていたそうだ。私は乙乙つけがたいのでコメントなし。

＜旅の晩メシメニュー＞
17日　中華レストランでごはんと鶏ムネ肉ソテー（P)と鶏ももとブロッコリーのソテー・・旅の鉄則は「比較的大きな町でアジアンレストランを探せ！」。やっぱり中華は裏切らない。
18日　閉店間際の中華レストランでシーフードラーメン・・まずかったけど一応栄養は採れた。
19日　Jacksonでステーキ
20日　Yellowstoneのホテルでビーフステーキ（P)とバイソンステーキ
21日　Codyのファミレスで超まずパスタ（P）とチキンサラダ
22日　Custerでピザ（P）とラザニア・・やっと見つけたレストランがピザ・ハット。シーズンオフは閉めているレストランが多いので仕方なく。
23日　South Dakotaのドライブインのステーキハウスでチキンステーキ（P)と白身魚のソテー・・味なし。


まだましだったのが・・

Jacksonのウェスタンハウスで食べたステーキ


Yellowstoneのホテルレストランで食べた人生初のバイソン（バッファロー）ステーキ。やわらかくて重くなくおいしかった。

さて、ミツワマーケットに行ってからはやっと人間的・健康的なメニューに。
調理用具が使い慣れないのでイライラするけれど、それ以外はおかげでとても快適。
Pちゃんに言わせると、「胃がwelcomeって言ってるよ～～」。

10/28

夕べのスキヤキの残りの具入り味噌汁、タコの佃煮、だし巻き卵、かぼちゃソテー、肉じゃが、
冷奴（しらす、ねぎ、かつおぶし）、胚芽米＋ごま

10/29


スキヤキの残りの具入り味噌汁、さば塩焼き、かぼちゃソテー、肉じゃが、
きんぴらごぼう、冷奴（しらす、ねぎ、かつおぶし）、胚芽米＋ごま

日本スーパーで初買いあさり。

Pちゃんのジョギング仲間、ヨハネス君がバークレーから出張でやってきた。
今日のトークのために夕べは徹夜をしたそうで、今日はお疲れ模様。そんなら晩御飯食べにおいでよ、とさっそく彼をご招待した。


初招待客！
今日の晩御飯はポテトサラダとビーフひき肉入りのやさいたっぷりミネストローネスープ。胚芽米ご飯。

翌日、ヨハネスをgovernment車でシカゴ空港に送って行ったついでに、空港近くにあるミツワマーケット（日本のスーパーマーケット）にさっそく立ち寄った。
出張でシカゴによく来るというスシカル仲間のトシさんから地図をもらっていたので迷うことなく到着。
いやぁ～、このスーパー、でかい！感動！！何でも売ってる！！！
うれしさのあまり、お魚やらお野菜やら調味料やら買いまくり。
本日の主な買い物：お酒、黒酢、Japaneseかぼちゃ、しいたけ、長ネギ、ねぎ、大根、白菜、しらす、蛸、冷凍うなぎ、さば、豆腐、ごま、わかめ、パン粉、ねりわさび、ねりしょうがなど。


Pちゃんは試食コーナーでカレーを試食中。
スーパーの中にはラーメン屋や持ち帰りすし屋なんかもあり、なかなか楽しめた。
うちからはちょっと遠いのでシカゴに行くついでに立ち寄ることになりそう。


そんなわけで、いいお肉も手に入ったし今日はスキヤキに決定！
スープのように見えるのは、味噌汁。お椀がないのでこんなモダンな形になった。
PM7時には席について、ちょうど始まったワールドシリーズ第3戦を見ながら三晩目のディナー開始。
私はロッキーズびいき（松井びいき）なので、先発の松坂がいつ崩れるかをひそかに楽しみに（失礼・・）していたのだが、今日のDice-kはなかなかよかった。

ゆるゆる1日目

夕べは夕食から戻るとPちゃんは即、沈没。
今日は午前中うだうだとすごし、昼過ぎにPちゃんをLABに送りがてら昼食。職場が私たちのために車を1台無料で1ヶ月間レンタルしてくれているので、これからはこうしてPちゃんの送り迎えをすることになりそう。
なんてったって、車がないと生きていけないのがアメリカ。バークレーでは公共バスサービスも充実していたし、自転車があればちょっとした買い物もOKだった。職場のシャトルバスもすぐ近くを走っていたので車を持たない主義を貫き通すことができたけれど、ここではそうはいかない。なにしろ主要道路に横断歩道というものがない。人は道を歩いてわたるな！といわんばかり。ここではダンナの出勤用途奥さんの買い物用の2台を所有するのが当たり前だという。そんなことしてるから温暖化が進むんじゃねーか！アホアメリカめ！！

Pちゃんを送ったあとはさっそくスーパーへ買出しへ

さっそくワイン売り場へ


バカでかすぎてむこうが見えへんちゅ～ねん！！
買い物が終わったらヘトヘトだった。
駐車場でビールをのせたまま気づかずにカートを帰して車に戻ると、「ねぇちゃん、ビール忘れとるで。いらんねやったら、もらったろか？」と親切なお兄ちゃんが声をかけてくれた。危ない危ない。


今晩は職場主催のコラボレーション・ディナーパーティーというのがあり、ただ飯とただアルコールにありつくことができた。しめしめ。


フィジシスト・バンドがバカうるさいロックを演奏中。中学生バンドなみ（笑）
仕事を忘れてみんな楽しそう。


多くの知り合いに再会して声をかけてもらい、Pちゃんもちょっぴりうれしそう。
ここ数ヶ月の緊張がやっと解けた瞬間。


ハロウィーンのデコレーションをバックに話すふたり。変な図・・

10月24日（水曜日） 涙の終着駅。

夕べの夕食のあと（午後10時過ぎ）、運転を交代したPちゃんは根性で走り続けた。
とにかくイリノイに少しでも近づいておかないと明日車を返せないと必死。
「疲れるからどこかで泊まろうよ」と心配する私をよそに、なんと彼は3つの州をぶっとばし朝まで走り続けたのだった・・・

これが今回のアメリカ横断全ルート

本日のルート
MINNESOTA（ミネソタ州）～WISCONSIN（ウィスコンシン州）～ILLINOIS（イリノイ州）


気がついたらゴール間近。ハイウェイに日が昇る・・・


午前11時すぎ、終着駅のFermilabに入る。
まだ思ったほど寒くなく、気温は１５～６℃ほど。


ここが職場が用意してくれたゲストハウス。
家が見つかるまで、30日間は無料で仮住まいをさせてもらえることに。ありがたや。

中はこんなかんじ。何もかも所帯道具がそろっているのですぐに生活が開始できて大助かり


広々リビング

　
ダイニング

　
キッチンにはまっさらぴんのパンセットがそろえられていた。
一番うれしかったのは部屋の中に洗濯・乾燥機があること。なんたってこの1年間、洗濯は自転車でコインランドリー通いだったから。


そして、タイレストランでやっと満足のいく夕食。
Pちゃん、感動の旅をありがとう。

10月23日（火曜日） そして旅の終わりへ・・

本日のルート
SOUTHTH DAKOTA(サウスダコタ州)～WiSCONSIN（ウィスコンシン州）～


夕べ泊まったCUSTERのめちゃ安モーテルを出発！


友人のマルグリーオススメの国立公園。
ここも野生の王国


プレイリードッグの里



途中はこんな不思議な岩がそびえる道路をくぐり抜け・・


昼間の大統領を見るために、もう一度行っときました"Mount Rushmore National Monument"


ガイドツアーに参加。
この4人の大統領が選ばれた理由や一人ひとりのミニヒストリーなどが聞け、
とてもいい勉強になった


あとはもう、東に向かうだけ。
最後のアトラクションは"Badland National Park"。
ちょうど日没前の時間と重なって、息をのむような美しさ








夕食はHW90途中の町のレストランで。ここもめちゃくちゃウェスタン。
それにしてもこの1週間、おいしいと思った食事はただの一度もなかった。
早くまともなもの食べたい～～！！



さぁ、あとは走るだけ。
ここからひたすらシカゴへ！！

10月22日（月曜日） どこまでいってもNature

本日のルート
WYOMING（ワイオミン州）～SOUTHTH DAKODA(ノースダコタ州)


夕べのお宿、Greybullのモーテルを出発！


今日もひたすら、Route14を東へ東へ！
BGM:“Prince Best”　





途中みかけた小さな美しい町で思わず立ち止まる







このあたりの岩山は５億年前（！）に作られたという。
あまりの壮大さに私たちは運転どころじゃなく、何度も立ち止まっては写真を撮り続けた





山を登り続けると15分後にはもう雪景色
BGM：“Home”（大野俊三：トランペット）



これから一気に下ります


途中の町、Sheridanでランチ。町の大衆食堂といった風情


ここはめちゃくちゃウェスタンな町だった


そしてまた、ひたすらHW90を走り続け・・
時速80マイルで数時間もぶっつづけで運転していたら肩がコリコリ
BGM：“These Days”（Bon Jovi）


最後にたどり着いたのは、4人の大統領の顔の岩で有名なMount Rashmore National Memorial
今日はここ、Custerでお宿をとりましょう。

10月21日（日曜日） イエローストーンへ。

本日のルート
WYOMING（ワイオミン州）
Yellowstone National Park ～ Greybull


夕べのお宿


朝から近所のガイザー（間欠泉）トレイルを散策していたらなんと・・

こんなものが後ろを歩いていて思わず逃げた。
バッファローーーバッファロー、つむじ風バッファロー（もう誰も知らない近鉄バッファローズの歌）









こんなに自然の温泉がいっぱいあるのに、どうして公共温泉にして開放してくれないんだよ！もったいねーなぁ、アメリカ人。






ここでは自然が主役、人間はちっぽけな存在。
バイソン（バッファロー）は悠々と道を歩くし・・


オオカミも堂々と道をふさぐ


こちらはエルク（かもしか）。慣れているようで全くの野生。


途中、大勢の人たちが向かいの山肌を望遠鏡で観察していたので
何だろうと聞いてみると、「14匹のオオカミがグリズリーベア（熊）を取り囲んで不穏な動きをしている」という。
ここは、オオカミウォッチングで有名なスポットだった。




どこまでいっても、あきれるような自然

10月20日（土曜日） 雪の中

本日のルート
WYOMING（ワイオミン州）
Jackson ～GRAND TETON NATIONAL PARK ～＜HW89＞YELLOWSTONE NATIONAL PARK（Old Faithful）
10月だというのに、今日のコースはもう冬景色。


Grand Teton Nationla Park から、一気にYellowstoneに向かいます






寒いよ～ぴょんぴょん


沿道で見かけたフクロウちゃん








Yellostone National Parkの中にあるOld Faithfulという町で日が暮れたので
今日はここで一番大きいガイザー（間欠泉）を鑑賞したのち、
Snow Hotelというちゃんとしたホテルで疲れを癒すことに。
なんと、明日から冬季休業に入るらしく今晩のお客がコンシーズン最後の宿泊客。ギリギリセーフ


BWOOOOOOOOO～～～

10月19日（金曜日） Wyomingへ

本日のルート
IDAHO（アイダホ州）からWYOMING（ワイオミン州）

Twin Falls　～＜Route30＞Japanese Internment Natinaol Monument ～Shoshone ～＜HW93＞Craters Of the Moon Natinal Park ～＜HW26＞Idaho Falls ～Jackson


夕べ宿をとったTwin Fallsの町はすっかり秋




1941年から45年の終戦まで、1万人のJapanese-Americanが収容されたミニドカの日本人強制収容所のあと





雨の中をShoshoneという小さなウェスタンの町を通り過ぎて、HW93を走り・・


クレーター・ムーン・ナショナルパークに到着。
ここは巨大なクレーターの中にあるナショナルパーク


風が強すぎて飛ばされるPちゃん（ウソです）


名前の通り、月の表面を歩いているみたい。


曇天から一気に晴れ間が。
BGM：“These Days”（Bon Jovi）


さあ、あとはHW26をひたすら走りワイオミン州に向かう。
BGM：“So Many Colors”（小曽根真トリオ）


氷雨の中を走り続け、たどり着いたのはJacksonという町。
カントリーウェスタンそのもの。
夜はもちろんステーキ。

10/18 OregonからIdahoへ

本日のルート
OREGON（オレゴン州）からIDAHO（アイダホ州）へ
Hines ～Oregon Trail ～Ontario ～Twin Falls


夕べのお宿、Hinesの"Comfort Inn"。ちょっとお高かったけど快適だった。
朝起きたら外は一面雪化粧でビックリ！


今日もHW20をひたすら東へ。


走っても走ってもこんな風景ばっかり。




オレゴンとアイダホの州境の町、Ontario（オンタリオ）で見かけた古い駅舎に入ってみると・・


そこの人たちなんと、Pちゃんの生まれたスペイン・バスク地方の人たちだった。
祖父母の世代がバスクから移住してきてここに大きなコミュニティーを作ったらしく、Pちゃんも皆さんもこの偶然に大感激。
このあたりには日本人のコミュニティーもあるらしい。
こんなアメリカの内陸部にまで移民文化が根付いていることにちょっと驚き。ご先祖は長い旅をしてきたんだなぁ。
昨年、バスクから贈られたゲルニカの木の前で記念撮影。