Life in America ~JAPAN編

I love Jazz, fine cuisine, good wine

Chicago Jazz Festival

2008-08-30 15:02:37 | music/festival
恒例のJazz Fesが始まった。
金曜日の穏やかな午後、久々にシカゴに出かけると、町のショウ・ウインドウはすっかり秋物に変わっていて、なんだかさびしくなる。
ああ、短い夏ももう終わってしまうのね・・・。


きのうのソニー・ロリンズのショーで幕を開けた今年のJazz Fesは今年で記念すべき第30回目。





ニューオリンズ・マーチバンドがそこら中を練り歩く


今日のお目当ては、7時過ぎからのDee Dee Bridgewater。
ミシガン育ちでイリノイ大学出身というから、シカゴの人たちにとって彼女はまさに地元のスターだ。

彼女とはなぜか“縁”がある。
初めてJazzらしきものをコピーしたのが、今から約20年前。彼女の『Maybe Today』というバラードだった。
そして、2001年に最初にアメリカで生活を始めて、最初に見に行ったJazzが、“Yoshi's”での彼女のステージだった。
その次は、SFJAZZでボランティアをしているとき。
なんだか何年かに一度、節目節目で彼女を見ている。

今日は平日ということもあって、5時ごろにはいつもは混み混みのステージ前椅子席がまだ結構空いていたので、そこに席を確保して二つのグループを続けてみる。

5:00-5:50
T.S. Galloway’s Tribute to Capt. Walter Dyett featuring Julian Priester, Ari Brown, Mwata Bowden, Ken Chaney, and Edwin Daugherty


6:00-6:55
AACM Tribute featuring Roscoe Mitchell, Wadada Leo Smith, Amina Claudine Myers, Michael Logan and Thurman Barker





そして、予定時間をかなり押して7:30頃、“Dee Dee Bridgewater Tribute to Betty Carter” が始まる。

メンバーは、
Mulgrew Miller (pinano)
Ira Coleman (bass)
Winard Harper (drums)

まずはトリオによるインスト演奏。
もうここでなんともいえないオーラが一気に会場を包み込む。Mulgrew Miller、初めて見たけど彼のピアノ、素晴らしい!
ソロの存在感と、バッキングの見事なコントラスト。
一切の無駄がない。どんなに早くひいてもひとつひとつの音が生きて届いてくる。
そのあと出てきたDee Deeの歌も、なんだかピアノ負けしているようにさえ感じた。








さて、そのDee Dee。
ベティー・カータートリビュートということもあって、ベティーとの思い出話を挟みながらじっくりと彼女の好きだったスタンダードを歌ってくれた。


大好きな彼女の『チェロキー』を生で聴けた!うれしい!


「私が始めてNYに行ったとき、私はベティーの“シャドウ”になることを許されたの。それからは彼女の行くところ全てについていったわ。ライブハウスも全てね。身の回りの雑用も何もかもやったの。」

ベティーが亡くなる2日前、DeeDeeが枕元に訪ねたとき、マネジャーがベティーにDee Deeが来たわよ、と伝えるとベティーはこう言ったそうだ。

「え?Dee Dee?今は(電話に)出られないって言っとくれ。そうそう、それから次のふたつのことを必ず彼女に伝えるんだよ。ひとつは、絶~対に私のトリビュート・アルバムなんか出すんじゃないよ。これは弁護士にもくれぐれも言っておくからね。ふたつ目は、私以外『タイト(Tight)』を唄えるのは唯一彼女だけだよって。」

懐かしそうに笑いながら、Dee Deeは『タイト』を唄い始める。
あまりの緊張で出だしがうまくいかず、「深く息を吸ってもう一回」とやり直すハプニングも微笑ましかった。

「今日のトリビュートは一応、(ベティーの)息子さんには伝えておいたの。でも絶対に録音はしませんからって(笑)」








ラスト・ソングは、ニーナ・シモンの十八番、『Four Women』。
肌の色の違う4人の女たちを唄った歌だ。
唄い終わったあと、こう叫ぶ。

「ここにいる全てのcolored womenに!
そうよ、Yes, We can!!」

もちろん、これはオバマ氏のスローガンである。
次の瞬間、会場みんなが「Yes, We Can!」と続く。
昨日のオバマ氏のデンバーでのスピーチの興奮がまだ冷めやらないといった様子。やはり地元ではオバマ人気は根強い。




このあとは、“ Eddie Palmieri Latin Jazz Band”。
8:40の電車は無理とわかり、しばらくこのバンドを見ることに決定。
出だしはラテン・バージョンの『In Walked Bud』」。
これがむちゃくちゃかっこよくて、気分は最高!






ありがとう、シカゴ!!


さぁ、明日はドナ・サマーだ!!!


"Four Women" (Nina simone)

My skin is black
My arms are long
My hair is wooly
My back is strong
Strong enough to take the pain
Its been inflicted again and again
What do they call me
My name is aunt sarah
My name is aunt sarah

My skin is yellow
My hair is long
Between two worlds
I do belong
My father was rich and white
He forced my mother late one night
What do they call me
My name is siffronia
My name is siffronia

My skin is tan
My hairs alright, its fine
My hips invite you
And my lips are like wine
Whose little girl am I?
Well yours if you have some money to buy
What do they call me
My name is sweet thing
My name is sweet thing

My skin is brown
And my manner is tough
I'll kill the first mother I see
Cos my life has been too rough
I'm awfully bitter these days
Because my parents were slaves
What do they call me
My Name Is Peaches

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食い放題。

2008-08-29 11:28:09 | アメリカ生活雑感

さて、これは何でしょう?
qué es esto?

実はこれ、お隣さんがくれたお化けきゅうり。
éste es un pepino.


お隣さんは大のガーデニング好きで、うちの「なんちゃって菜園」なぞとは比べ物にならないくらい、それは立派なご収穫。
でも、不思議なことにあまり食べている気配がない。トマトはたわわになったままになっているし、きゅうりも放っておくのでこんなにバカでかくなり始末に困って私にくれた(多分)。
う~ん、どうして食うべか、と思ったけれど、迷ったらまず炒めてみようということで、大量のガーリックで単純に塩こしょうで炒めてみた。
皮が硬っ!味は大味。こりや、瓜だな。
仕方ないので、今度は天ぷらに。
これはまぁまぁ。かぼちゃから甘みをなくしたような味。



一方、うちの菜園は「地獄のトマト攻め」。
初めはふたつしか植えなかった苗が、なぜかあちこちに飛び散って(?)庭がトマトだらけになっちまった。
普通のトマトとプチトマト。
とってもとっても、次々になるのでトマト消化策として鶏肉とトマトシチューにした。
こりゃ、うまかった。



 

赤紫蘇もあっという間にすぐ生える。

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la reunión de "hable español"

2008-08-29 02:42:38 | アメリカ生活雑感
先週末。スペイン語クラスで知り合ったメキシカンのお友達で近所に住んでいるリディアから、自宅でのガーデンパーティーのご招待をいただいた。
彼女は元メキシカン航空の国際線スチュワーデス。リタイア後はアメリカに生活の拠点を移し、ひとり娘のサライちゃん(8つ)を離婚後一人で育てている。
聡明にしておちゃめ。話をしていてもとても面白くて魅力的な人。
初めて会ったときから、なんだかとても気が合ってクラスでもそれ以外でも何かと交流をしている。クラスの打ち上げパーティーで彼女と会ったペドロも、いっぺんに仲良しになった。

今日は彼女のご近所さんや近い友達が集まって、自宅でBBQパーティー。
集まった人たちもみんな楽しくて素敵な人たちだった。



さっそくテキーラ片手におしゃべりの輪。
男組(右はペルー出身のルイスさん、左はポーランド出身のノアさん)
女組(ルイスさんの奥さんはアメリカ人のジェーンさん、ノアさんの奥さんは同じくポーランドのアーティスト、バーバラさん)




クラスメートのスティーブがつい最近adopt(養子)にした一人息子のロニーちゃん(4つ)を連れてきてくれた。
スティーブはネイティブ・アメリカン(インディアン)。医者である彼は2年前、仕事で訪れたグァテマラで、両親に捨てられてfoster family(里親)に育てられていた2歳の坊やを養子にすることを決めたという。
手続きや何やかやで約2年(!)の歳月を要したものの、このたびやっと彼をアメリカにつれてくることが出来た。
ロニーはスペイン語しかしゃべれないので、親になるスティーブはスペイン語を勉強しようと私たちの通うクラスにやってきたというわけ。
2年の月日を経て絆を深め合ったこのふたり、まるで本当の親子みたい。
グァテマラにはまだまだロニーのような子どもたちが街角にあふれかえっているとスティーブが話してくれた。
これからはアメリカでいっぱい幸せになってね、ロニー!
él es mi amigo pequeño



飲んで食べて・・


しゃべって笑って・・・


宴会は11時過ぎまで続きましたとさ。

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帰ってきたソルジャー

2008-08-27 17:23:29 | アメリカ生活雑感
ある朝、団地内に配られたチラシ何気なく見てているとこんな記事が。

「(ここの町の)住民がイラクから帰ってきます!」

なんでもイラクから無事に帰還する兵士をコミュニティーで盛大にお祝いしましょう、ということらしい。
よくテレビで見るシーンが頭のなかにふくらむ。
マーチングバンドの演奏の中、オープンカーに乗ったソルジャーが街頭で星条旗を振る人たちに誇らしげに手を振りながら通り過ぎていく・・・
こんな光景がうちの近所で見られるとは面白そうだ。こりゃ、行ってみるべか。
Pちゃんを急かして急いで外に出てみると・・・


さっそく、団地の入り口には「Welcome Home (お帰りなさい)」横断幕が!

でも、残念ながらあまりにも広報が遅かったため(だって当日に言うんだもん)集まったのはたまたま家にいた近所の数人だけ。
(もしくは、ほとんどの人はそんなこと関係ないわ、と無視していたのかも。ちょっとほっとしたかも。)



集まったご近所さんでとりあえず「お帰りなさい」と声をかけにいく。
へぇ~、思ったより若い。


やっと会えた喜びに浸る若夫婦。
結婚して9ヵ月後にイラクに行ってしまったというから、ろくに新婚生活も送っていないそうだ。
こうやって若い人たちを連れ出しておいて、結局何のためにもならなかった戦争。
いったいなんだったんだろう。


一応、記念写真。
短い間に「God Bless You」のプラカードを手作りしてきたご近所さんにはドン引きしてしまった


でも、一番の傑作はくだんのチラシ。



彼の写真のすぐ下に「コミュニティーのピクニックは中止になりました」という見出し。
パッとみたら、この人物がピクニックを中止にしたみたい。
お隣さんも「写真を切り取ってプラカードに貼りつけるとき、あれ(見出し)も一緒に切り取りそうになったよ~」と言っていたので爆笑。
レイアウトセンス。ゼロ(笑)
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戦い済んで。

2008-08-27 04:28:48 | アメリカ生活雑感
やっと平穏な生活が戻ってきた。

「オリンピックが終わっちゃうよ~」と名残惜しげな私とは正反対に、Pちゃんは「おお、神さまありがとう。」とうれしそう。
ふんっ、だ。

「オリンピックが終わったらしばらく腑抜けになるから」と予告していたわりには、アメリカで見ていたせいかあまりひっぱらずに済んだ。
インターネットのおかげで、見たい競技はほとんどライブで(解説はないけれど)見ることが出来たし、途中からは日本のテレビもネットで見ることだ出来たので見損ね感はなかったかな。

いろいろ課題の多かった北京。
でもこれだけはっきりしたのがかえってよかったかも。
2016年を東京で!と名乗りをあげているならあげている国らしく、もっと国策としてアスリートの底上げをしてもらいたいものだ。
じゃないと、盛り上がらないもんね。

2016年はシカゴも名乗りをあげている。
さてどうなるかな。

アジアが続くのを避けて、そろそろアメリカ大陸にやってくるという説が強い。
そうなれば、シカゴかリオデジャネイロか!?

ああ、でももう次が待ちきれないわ。
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女サムライ。

2008-08-22 03:43:07 | アメリカ生活雑感
夕べ(というか朝方)は、もう久々に泣けた。
アテネでは、男子体操の「栄光への架け橋だ~」で泣いたけれど、今回は後半にこんなすごいプレゼントが待っていた!
女子ソフトの優勝は、世界に日本のオンナの底力を示してくれた。
日本を離れて暮らしている私にとって、これほど心強く勇気づけられることはない。


準決勝でアメリカに負けたあと執念でオーストラリアにサヨナラ勝ちをおさめた日本チームを、NBCのオリンピックサイトでは
“Japan wins Beijing Marathon.”
(日本、北京マラソンに勝利。)

と見出しを立てて書き立てていた。

このとき、アメリカのメディアはまだ余裕だったに違いない。

そして、今日はこれだ。
“Sayonara, Team USA; Japan takes title."
(サヨナラ、チームUSA。日本がタイトルを手に。)



彼女たちと共に“戦う”ために今日は5時半起き。
同時に行われている女子サッカー対ドイツ戦も見ながらの観戦。
前半は手に汗握る投手戦。でも、どんなピンチがきても心の中では「やれる!君ならやりぬける!」と叫んでいた。
それほど上野は、すでに何かを越えてしまっていた。
明らかに、昨日のダブルヘッダーがうまく働いている。


今回のオリンピックで、「ああ、いい目をしているな」と思ったのはみんな女性アスリートだった。

柔道の上野雅恵。
卓球の平野早矢香。
トライアスロンの井出樹里。
レスリング、伊調千春。
そして、上野由岐子。

みんな「負けたくない。勝ちたい」一心でがむしゃらに立ち向かっていた。
誰に見せるんだか、丸坊主にするなどというしょーもない時代錯誤なパフォーマンスをやっているダルなんかとは、比較にならん強さだ。


日本の男はもうだめだ。
そろそろ、女帝に戻すか。

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疑惑が疑惑を呼ぶオリンピック

2008-08-20 02:52:39 | アメリカ生活雑感
オリンピック放送をどの国で見るかによって、バイアスがかかるのは当然のこと。
国が威信をかけて望んでいる種目や、メダルを狙える種目への期待は大きく膨らむし、報道も加熱する。
アメリカにとって前半のハイライトはもちろん、競泳。毎日毎日、フェルプス、フェルプス、の絶叫だ。
フェルプスのインタビューも、ママとのツーショットちょっともう、うんざり。

そして今、ホスト国中国との間にちょっとした火種になりそうなニュースがくすぶり始めた。
女子体操種目別。
最初の火種は、跳馬での出来事。

アメリカ期待のアリシア・サクラモンが、中国の程 菲に敗れて4位となりメダルを逃したことだ。
アリシアは、女子団体で床と平均台で大きな失敗を犯しチームの足を引っ張り、中国に金メダルをやってしまった“戦犯”でもある。
でもそこはアメリカ。なんとか彼女の名誉を挽回してやろうと彼女の跳馬でのメダルを応援していた。
演技はまずまず。
そこへ中国の程 菲。着地で大きく乱れひざを着くという大失敗をし、自身も顔をゆがめた。
しかし、結果はなんと意外にも程 菲のほうが点数で上まわった。
審査による結果といえばそれまでだが、いやぁ~なムードが漂った。


そして2日め。
今度は段違い平行棒でのこと。
アメリカのエースで個人総合覇者、リューキンと中国の何可欣がいずれも完璧な演技を見せ全く同点の16.725。
しかし、タイブレーク(優勝決定採点)とやらの末、何可欣が金メダルとなった。

このタイブレークの方法というのが、実にお粗末というか稚拙というか、こんなもんで金と銀という大きな違いをつけてしまっていいのか、と本人でなくてもやりきれくなる。
アメリカの解説者も言っていたが、どうしてふたりに金メダルではいけないのか。

当然、アメリカのメディアは黙ってはいない。
先日の跳馬での“不可解な”採点もあいまって、ホスト国中国をたたき始めた。
たたき方もちょっといやらしい。
今回、中国の女子体操選手にはオリンピックの出場資格を満たしていない16歳以下の選手がかなり含まれているといううわさに目をつけ、その一人と目される何可欣に「あなたはいったい何歳なんですか?」「証明できるんですか!」と執拗に質問を浴びせ、最後は彼女をむっとさせていた。

「(アメリカがかなりのメダルラッシュに沸いた)アトランタのときはアメリカも開催国のアドバンテージを得た、ともいえますね」
というコメントにも笑えたけれど、
「もし(2016年に)シカゴでオリンピックとなれば、このアドバンテージはアメリカにもありってわけですね」と不気味な発言。


あれ?オリンピックってフェアじゃなかったの?





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オリンピック英語

2008-08-17 05:30:14 | アメリカ生活雑感
英語で実況を見るときに一番困ったのが、競技の正しい英語表記を知らなかったこと。

平泳ぎは英語でなんて言う?
鉄棒、平均台、あん馬・・?


ちょっとまとめてみました。



 水泳

平泳ぎ
カエル泳ぎだから“フロッグ・スタイル”ってのはウソ。カエル泳ぎは日本だけ。

 ⇒ breaststroke (ブレスト・ストローク) 胸でかくってことですね。



 体操 (Gymnastic)

個人総合

 ⇒ Individual All-Around (インディビデュアル・オールアラウンド)言われてみれば納得・・・


床 ⇒ Floor
跳馬 ⇒ Vault (ヴォールト)
あん馬 ⇒ Pommel Horse (ポメル・ホース)
吊り輪 ⇒ Rings
平行棒 ⇒ Parallel Bars
鉄棒 ⇒ Horizontal Bars 
段違い平行棒 ⇒ Uneven bars
平均台 ⇒ balance beam (バランス・ビーム)

 レスリング

フォール勝ち(する)

 ⇒ pin


 陸上

(300m)障害物競走 ⇒ Steeplechase(スティープルチェイス) *steeple(尖塔)なんで障害物が尖塔なのかはナゾ。
 7種競技 ⇒ Heptathlon (ヘプタスロン) *ヘプタは数字の7を表す。ヘプタゴンは7角形
 棒高跳び ⇒ Pole Vault
 円盤投げ ⇒ Discus Throw
 三段跳び ⇒ Triple Jump



予選

 ⇒ Preliminary (プレリミナリー)* 複数形のPreliminariesを使うのが普通。
Heat (ヒート) * 主に競泳の予選に使われる。

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前半戦を終えて。

2008-08-16 06:28:05 | アメリカ生活雑感
北京が朝を迎える頃、こちらは夜に入る。
おかげで、昼間は何に心を煩わされることなく仕事を片付けることができる。
午後7時。私のオリンピックが始まる。
夕飯の支度をすませ、午後9時から始まる競泳~決勝をテレビ観戦。
なんでも、アメリカの放送局はフェルプスの新記録で盛り上がる競泳の決勝をアメリカのゴールデンタイムにもってくるように中国側に迫ったらしい。

午後11時。
競泳がひととおり終わって一息つくと今度はインターネット動画に切り替えて、柔道観戦開始、長い夜が始まる。
柔道の準決勝は午前5時なので、とりあえずベスト4入りが決まればそれまで3時間ほど仮眠し、それから準決勝→決勝→表彰式と見て寝るのは午前6時過ぎ。
そんな生活を7日間続け、とりあえず前半の“戦い”が終わった。


やはり、柔道の結果には寂しいものがある。
同じ武道をやるものとして、日本の「柔道」の行く末には危機感を感じずにはいられない。
根本的に何かを変えなければ、とは思うけれど日本の「柔道」は守りとおしてもらいたいと思う。
そもそも武道をオリンピック競技にするべきではなかったのだ。


今回は、テレビに最初に映し出されるその“面構え”でその後の戦いがだいたい読めてしまった。
期待された泉は、初めから死んだマグロの目をしていたし、鈴木はアテネのようなふてぶてしさが全くなくうつろに見えた。
他の予選敗退選手はそもそも生命力のかけらもなくおどおどしていた。
それに比べて、石井のあの飢えたオオカミのような目。


今年の全日本柔道を制したとき、メディアはまるで石井にあてつけるかのように「積極的に戦って」負けた井上康生をねぎらい賞賛した。
“逃げ”の柔道とバッシングを一身に浴びながらも、「そもそも美しい柔道ってなんですか?」とインタビューで言ってのけたヒール。
日本人の待ち望んでいた勝ち方ではなかったけれど、石井には「こいつは負けないだろう」という安心感があった。



「試合は殺し合いと思ってやれ」
大学時代の剣道部の師範がよくこう言っていたのを思い出す。
“お行儀のいい”うちの大学チームに、もっと泥臭くなれとはっぱをかけたかったのだろう。一本とられたら殺される、というくらいの殺気を持てと説いたのだ。
死ぬ気で相手に向かう気持ちには、体がおのずと反応する。



美しい=お行儀がいい、ではない
美しい=正しい、だと思う。
表彰式に向かうメダリストのなかで、谷本だけが畳に上がるとき一礼をしていた。
これこそが美しさ・正しさであり、しいては強さの基なのだと思う。
究極の美しさを身に付けたとき、究極の強さも同時に手に入れる。
ロンドンでは、そんな美しさを世界に見せ付ける日本であってほしいと心から願う。



心に残ったことば。

「これから柔道する子供たちにもっともっと一本を取る柔道をしてもらいたい」(谷本歩実/柔道女子63kg級)



「親父なんで。親父の仕事をしました。」( 内柴正人/柔道66kg級)



「自分の人生に優先順位をつけろ。」(太田雄貴/フェンシング)



「これが自分色のメダルです。」( 松田丈志/競泳男子200mバタフライ)




雑感
インターネットで日本のテレビを生で見られる秘策を入手。めでたく日本の実況を見られるようになって喜んだのだが・・・


なにしろ、うるさい。う・る・さ・い!!!!
女子アナ、いらない。タレントもいらない。
それにいちいち流れるあのBGM、やかましい。
アテネのときは気にならなかったのに、今はただうるさく感じる。
もっと競技に集中させて欲しい。


どうして日本のメディアはいつまでも女子選手を“ちゃんづけ”で呼ぶのだろう。
29歳の谷本選手を「歩実ちゃん」よばわりしたキャスターには、怒りがこみあげてきた。
また、2組の片方だけを「美人コンビ」と呼ぶのも不快だ。
アメリカのメディアは、性別や年齢に関係なくアスリートに大して最大の敬意をはらってインタビューをする。
日本のメディアの軽薄さが、日本をだめにしていることに早く気づくべきだ。


「星野ジャパン」、「反町ジャパン」って何?
そもそも選手が主役だろ?
選手をリスペクトせずにメダルだけ期待するなんて、失礼千万。
これも全てメディアのせい。



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家庭内“オリンピック”別居

2008-08-11 10:18:54 | アメリカ生活雑感
先週末、ついにオリンピックが始まり戦闘体制に入った。

開会式。
チャン・イーモウ(張芸謀)監督の独り舞台、という感じだった。
スピルバーグが顧問を辞退したくらいで何が揺るぐものか、という中国4000年の絶対的な自信を見せつけた。
何しろ美しい。この人の映画はどれをとっても美しくて大好きだが、本領発揮というところだろう。
欧米のオリンピック開会式に見られる「ただスケールの大きい華美な」開会式とは違い、「静けさの中にある圧倒的な伝統の美しさ」を表現したのには、同じアジアの人間としてとても共感した。
機械仕掛けではない人間の美。その一糸乱れぬ動きを各国は身のすくむ思いで見つめたに違いない。
「アメリカよ、ロシアよ、目ん玉こじ開けて見るがいい。お前らにこれができようか」と言わんばかり。
中国の底力を見せ付けた、素晴らしい開会式だった。
開会式には何も興味がなかったというPちゃんでさえ、「もしこの場にいたら(あまりの美しさに圧倒されて)泣いてしまったかも」というほど感動していた。


さて。
私の一番の悩みどころは一番見たい柔道をどうやって生で見るか、だった。
柔道が始まるのはアメリカ時間では午後11時。決勝はだいたい朝の5時~6時になる。
当然こんな(アメリカでは)マイナーなスポーツはテレビ中継をしないので、アメリカの独占放送局、NBCのサイト(nbcolympics.com)のインターネットライブ中継を見るという方法にたどり着いた。
海外からは日本の放送局による動画は見られないのだ、グスン。


かくして、私の柔道観戦半徹夜生活が始まった。



そしてこれが、私だけの夜中のこもり観戦部屋。
ここに閉じこもって仮眠をとりながら、朝までネット観戦するのだ。

でも、ライブ動画は映像を流すだけで当然解説も何もない。
一人でむなしく小さな画面を見ながら「おっしゃぁあああああ」と叫ぶのもむなしいもの。
こういうときはやはり、日本語の解説が聞きたくてたまらない。
アホなタレントのコメントや涙はいらないが、篠原の爆笑解説は聞きたいものだ。


一方、アメリカのメディアはオリンピックをどう伝えているかというと、
日本が北島一色なら、こっちはもちろん
マイケル・フェルプス一色。
彼がオリンピックレコードタイの8つの金メダルを獲るその瞬間に、全ての照準を合わせて放送している感じだ。

もう一人の静かな注目は、41歳のママさんスイマー、Dara Torres(ダラ・トレス)。
彼女のデビューは1984のロス五輪というから何と24年前。
400m自由形リレーで金メダル、次の1988年のソウルではリレー2種目でそれぞれ銀・銅メダルを獲得。そして翌年に引退を表明。
しかし、1992年のバルセロナで復活するや、再び400m自由形リレーで金。そして再び引退を表明する。
ここからが信じられない話。
引退して数年後、32歳のトレスは友人の勧めで再びプールに戻ることを決意、トレーニング生活に入る。引退後も続けていたフィジカルトレーニングがここで大きく役立つことになった。
33歳で出場したシドニー(2000年)では過去最多の2つの金(リレー2種目)、さらに個人競技として初めて3つの銅(50mフリー、100mフリー、100mバタフライ)を獲得し世間をあっと言わせた。
このときすでに、アメリカの現役競泳選手では最年長だった。
2005年、妊娠中に“体型を保持するために”再び泳ぎを開始し、2006年4月に長女を出産。そして彼女は自問する。
"When can I start working out again?" (いつから復帰に向けて動き始めようしようかしら?)

特別番組で彼女の日常のトレーニング風景を見たが、まさに鉄人そのものだった。
鍛え上げられた強靭な筋肉に加えて成熟した精神力は、もういかなる若者を寄せ付けない。
なんだかこういう人を見ているだけでも体にパワーがみなぎってくる。
これぞ、アメリカ。
子持ちのアスリートを「ママさん○○」と特別視する日本社会がアホらしく思えてくる。

チャンネルを韓国チャンネルに合わせると、こちらは400m自由形で金メダルを獲ったPark Tae-Hwan(朴 泰桓)一色。
187cmのイケメンが堂々と世界の競合と競り勝っての金、しかも4年前のアテネでは期待をされながらフライング一発で失格となったあとだけに、韓流ドラマも顔負けの筋書きだ。
声を枯らして絶叫する実況中継は、まるで日本と同じで思わず笑ってしまった。


初めは相当落ち込んだアメリカでのオリンピック観戦だったけれど、考えようによっては世界が見えて面白い。

それにしても、中国チャネルも韓国チャネルもちゃんと自国の選手をピックアップして中継しているのに何で日本語チャンネルだけには許されないのか。
いまだに腑に落ちない私であった。


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