Life in America ~JAPAN編

I love Jazz, fine cuisine, good wine

献本第一号

2006-04-28 13:54:08 | 「たのもう、アメリカ。」

私のアメリカ生活に多大な影響を与えて続けてくれ、エッセイの中でもたびたび登場しているDedeに、私の記念すべき“作品”を差し上げることにした。

「親愛なるDedeへ。
あなたに会わなければ、きっとこの本は書けなかったでしょう。心から感謝します」


手書きのメッセージを最初のページに書き込んで渡すと、Dedeも感慨深げ。なにしろ、彼女は私の3年間のすべてを知っている“生き証人”なのだから。
「残念ながら内容はわからないけれど、これらきっとあなたにとってもいいしるしになるわね」
「ほんと。ここまでくるのに苦労も多かったけど、こうやって本にまとまってみると自分の3年間を振り返るいいきっかけになった」

内容はともかく、タイトルの「たのもう」の意味は日本人じゃないと特に説明が難しい。
「これはねー、昔、武士が腕試しをするために他の道場の門を開けてもらうときに言う独特の掛け声で・・」と必死で説明。「ここをあけて勝負しろ~アメリカ!って意味」といったら大うけだった。
あの頃はずいぶん力んでたもんだなぁ。今じゃ良くも悪くもこの国が見え見えになってしまって、そこにどう自分の居場所をもってこようかと思案中。

日本はGW。きっと今日あたりからSFには日本人がぐっと増えるにちがいない。
ちょうど大きな仕事も入ったし、しばらくは閉じこもりになりそう・・・。





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バークレー脱出計画。

2006-04-27 11:29:07 | アメリカ生活雑感

ここ戻ってきてから、ほぼまったくといっていいほどバークレーから出ていない生活が続き、さすがにだれてきた。
一日のタイムスケジュールをおおざっぱにいうと、9時半ごろPちゃんの大好物のホットサンドイッチで朝食、10~11時ごろにPちゃんを送り出したあとはフリータイム。ここで一気にメールを読んだり返信したり(日本は真夜中)、HPをUPしたりという一連の作業を済ませる。
そうこうしているうちにお昼すぎになり、天気がよければ食料の買い付けがてら図書館に行ってCDを借りたりレクチャーやイベントをチェックしたり。友だちとのランチアポやお茶アポが入っていない限り、ほぼ一日ひとりで過ごすことになる。
一人は慣れているので全く苦じゃないものの、学生生活をおくっていた頃と比べて時間管理をする“義務”がないのでやっぱり気持ちはだれてしまいがち。
Pちゃんが帰宅するのは、平均して9~10時(たまに真夜中すぎ)なので、8時すぎからご飯の支度にとりかかり、そのあと一緒に晩御飯を食べてワイン飲んでゆっくりおしゃべりしてるうちに、日付が変わってしまう。なんだか一日があっという間だ。

そういえばバークレーに来てから1ヶ月以上も経つのに、SFへは一度遊びに行ったきり。すっかり田舎モノになってしまった。
そこで、というわけでもないけれど、6月のはじめにシカゴで開催される会議にPちゃんが出席するのでひっついて行くことにした。かなりの田舎だけれど滞在用の住まいも車も無料であてがわれているというし、結構のんびり出来るかも。その頃のシカゴは気候もよく、またちょうど「シカゴ・ブルース・フェスティバル」もあるのでグッドタイミングだ。
ついでに、まだNYに行ったことがないというPちゃんの強い希望でそのままNYで10日ほど休暇を過ごすことにした。
もちろんこの頃のNYはオン・シーズン、いろいろ調べたけれどどこのホテルも高額のうえに満杯状態。
そこで今回利用を試みるのが、「Vacation Rental」というシステム。自宅のアパートの一部を観光客のために短期間シェア貸ししてくれるというもので、ある日偶然このシステムをサイトで見つけて連絡をしたところ、一晩80ドル(もちろん2人分)で貸してくれるという。家主も女性だし、場所もアッパーウェストの静かで便利な場所なので、今回はこのシステムにいちかばちかかけてみることにした。
ひとりだとなかなかおっかなくて利用できないこのシステム、ふたりだとなんとかなるだろう。しかも慎重かつ交渉の“鬼”であるPちゃんとなら、うまく安くていい旅が出来そうだ。
ま、まだまだ何が起こるかわからんけどね。


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ハイキング サンデー。

2006-04-25 05:54:21 | アメリカ生活雑感

エミリアのところに遊びに来ていた姪のトラウディが、いよいよ明日ドイツに帰るという。
今日は彼らのお誘いで、Point Reyesにハイキングに行くことになった。
出発時バークレーはちょっと曇りのお天気だったけれど、車を北へ北へと走らせると雲もすっかり晴れわたり、Point Reyesに到着する頃には絶好のハイキング日和に。
カリフォルニアコーストを眼下に眺めながら、往復約8キロのハイキングを楽しんだ。
やっぱり車があるとこういう気分転換が出来て楽しいな。でも、日ごろの運動不足がたたって、けっこう疲れた・・・。



アタリは一面のお花畑


アイリス(左)とカリフォルニアの州花、ポピーが地面を這うように咲き誇っていた


エミリア(左)とトラウディー。
3週間のカリフォルニア生活でトラウディーはすっかり日焼けしていた。


ごきげんのP氏


私たちが“シューマッハ・ハーブ”と密かに恐れたハーブ(左)。
その運転はタイヤも焦がすほどの荒くれぶり。マジ怖かった。

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再会(パート1)。

2006-04-23 04:10:27 | アメリカ生活雑感


2年前に通っていた語学学校のクラスメートのコニーから、ランチのお誘い。
彼女は数年前に香港から二人の息子と共にやってきて以来、ずっとこちらで生活をしている。本国で会社経営をしているご主人は、休みともなると時々家族を尋ねてやってくるという究極の“逆単身赴任”状態だ。
なぜこんな面倒くさいことをやっているのかと言うと、言わずと知れた中国への返還問題。二人の息子を中国人なんかにさせるものか、ただその一心から彼女はアメリカで子どもを産み、大学までの教育を受けさせる覚悟なのだ。たとえ夫婦が別々に暮らしてでも。
彼女自身は英語が堪能なわけではないので、今もカレッジに通いながら子育てをしているのだ。すごい根性だ。
そうはいっても息子たちももう18歳と16歳、彼女の“任務”はそろそろ終わりに向かっているようだ。こんな人生もあるのか・・。
年齢も国も生活環境も違う私たちはそれでも、不思議な友情で結ばれていて、こうして私が帰ってくるたびに再会の時間を持つようにしている。

私たちが向かったのはオークランドのチャイナタウン。ここは中国かと錯覚するほど、生活の“におい”のする大中華街だ。
道路の標識も、お店の看板もすべて漢字。歩いている人も99%チャイニーズ。
ここのとあるレストランで、夢にまで見た飲茶ざんまいとしゃれ込む。次々とそばを通っていくおいしそうな蒸しものに思わず手が伸びる。ふぁぁぁ~うまいっ!
ふたりで思いっきり食べて、約15ドルという価格もうれしい。
このあと、どうしても買いたかった干しえびを買うために彼女に案内してもらって近くの乾物屋に行ってみた。とにかくすごい!“食は中国にあり”を思い知らされるほどの品揃えに腰を抜かしそうになる。フカひれから鹿の睾丸まで(いったい誰が買っていくんだろう)そろいに揃ったり。ここはいったいどこなんだ!?恐るべし、中国。

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Happy 65th Birthday

2006-04-21 04:12:14 | アメリカ生活雑感

ベイエリアにやっと、通常の春らしい天気が戻ってきた。
あんまり気持ちよく晴れたので、大洗濯をして一斉にアパートのパティオ(中庭)にロープを渡して干してやった。
ついでに日がな一日太陽を浴びながら、洗濯物の監視もかねてDedeから借りた本を辞書を片手にゆっくりと読む。なんと穏やかで贅沢な時間だろう。

夕方、そろそろ晩メシのことが頭をよぎり始めた頃、「今晩ギターマン・ヨシオさんのバースデーパーティーを仲間うちでやるの来ませんか」とお仲間のひとりであるギター職人・ミチさんからタイミングよくお電話をいただく。
そういや結婚のご報告にもまだ行っていなかったので、今夜はPちゃんとふたりで「スシ・カルフォルニア」で外食することにした。
ちょうど今日は仕事がひと段落する切れ目とあって、Pちゃんも幾分リラックス気味。しかも、この日職場から2008年までの更新ビザが発行されたので晴れてビザの心配なく当分アメリカにいられるとあって、かなり安心した様子だ。これで私もちょっとひと安心。

8時半にスシカルに行くと、店はすでにディナー客で大入り満員状態。ヨシオさんと、この店のハウスミュージシャンでもあるブルースマン・ヒデオさんがふたりでごきげんなブルースをデュオ演奏中だった。
私たちは二人の演奏を目の前で並んで楽しみながら久々の外食タイムを堪能。そうこうするうちに、いつものお仲間たちが続々と店に入ってきた。閉店後はミチさん、陶芸家のナオさんらと“マイギター”でいつものようにフォークタイムが始まった。
ちょうどお客さんとして食事に来ていた近くの「宝酒造U.S.A」のおえらいさんたちも嬉々としてこれに参加し、店はまたまた狂乱の“70年代ナイト”へと突入。自らのリクエストで「神田川」を熱唱しながら涙ぐむ副社長であった・・・。やっぱりこのへんの歌って、強力やなぁ。



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本を出すということ。

2006-04-20 04:02:40 | 「たのもう、アメリカ。」

本を出してはみたものの、アマゾンには画面が反映されていないわすぐに「在庫切れ」状態になるわでいきなり大慌て。
困ったことがあるたびに、元出版社の敏腕営業マンで大学時代の友人のマロくんに手取り足取り指示をあおいで、何とか切り抜けている。
シロウトだけなら本当にお手上げだっただろう。なにせ出版社は契約内での最低限のことしかしてくれないので、こまごまと気づいたことは自分で解決するしかない。
一日に何百という新刊が出る昨今、書店もいちいちシロウトの出版物にかまってはいられない。そこをなんとかやってもらうにはそれなりの“自助努力”が必要だということも身にしみてわかった次第。これもいい経験だ。

出版から一夜明けて、この本を本屋でゲットしたという貴重な情報が1件寄せられた。
何でも梅田紀伊国屋の前に開店と同時に行き、店員のお姉ちゃんに探してもらって引き出しの中からやっとこさ見つけ出したらしい。そのために出社が遅れたという。
ひゃぁ~、ありがたや!
さすがリーダー!誕生日が出版日とは二重におめでたい。
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「たのもう、アメリカ。」ついに発売!

2006-04-19 13:46:04 | 「たのもう、アメリカ。」

苦節2年、あれやこれやと迷路にはまって苦しんだ時期もあったけれど、ついに自著エッセイ
「たのもう、アメリカ。」
が、4月20日に全国の主な書店で発売になります。
確実に搬入されるのは新宿紀伊国屋、大阪梅田紀伊国屋、日本橋丸善などです。
とはいっても発行部数もわずかなので本屋さんで見つけるのは多分至難の業。
運よく見つけた方、ご一報下さい。


こんな表紙してます。
楽しげなイラストにもご注目。(1,700円)


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今日のおもろい経験。

2006-04-18 16:34:47 | アメリカ生活雑感

野菜が切れて中毒症状をおこしそうだったので、スーパーに野菜だけを買出しに行った。
見事なごぼうがあったので、その長々としたやつをかごに入れてお買い物を続けていると、レジに行くまでの間に3人の人たちから呼び止められた。
「それはいったい何?」「どうやって食べるの?」
そのたびに「これは“ごぼう”いうんですわ」「皮そいでてんぷらにしまんねん」と答えていたけど、3人目くらいからもういやになってきた。
そういえばこっちのスーパーで買い物していると、人の買い物にちょっかい(別の言い方をすると親切なアドバイス)をしてくる人がけっこういる。
「卵はよく割れてることが多いから中身を確かめたほうがいいわよ」とか
「これはサラダにするとおいしいの~」とか。
またこっちの人たちは一度に鬼のようにしこたま買いこんで行く。まるで家に何頭も牛を飼っているんじゃないかと思う。もしくは世の終わりが近づいているかのようだ。
レジはいつも長蛇の列。なぜかというとレジ係がご丁寧に商品を袋に全部入れてくれるからである。
そんなもん、自分でさせろよ~。そのために何十人がうしろで列作って待ってると思ってんだよ!!

合理的のようでなにひとつ合理的じゃない国。

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昼下がりの風景。

2006-04-17 16:41:56 | アメリカ生活雑感


今日はイースターホリデー。
うちのアパートに住み着いている三毛ネコのミーミー(私たちが勝手につけた名前)。
最近は裏庭のテーブルで昼寝が日課。
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Jam Session

2006-04-17 16:39:07 | music/festival

2年前のSF JAZZのボランティアワークで知り合って以来、奥様のマサコさんともども仲良くしているポールから、ジャムセッションのお誘い。
ポールはドラムが趣味で、ときどき友達の家に集まっては仲間とセッションをして遊んでいるらしく、実は私が日本から帰ってくるのをとても楽しみにしていたらしい。
マサコさんはアマチュアピアニスト。彼女も時々仲間とセッションをしているのだが、どうやらポールのドラムはマサコさんたちの求めるレベルにないらしくふたりは別々のグループで演っているという。ややこしい。
マサコさんによれば、「あくまでもマサコと一緒に演りたい。(マサコが)他のヤツとやるなんていやだ!」というポールをなだめて説得するのはかなり大変だったそうだ。ちょっとかわいそうなポール。
で、私が帰ってきたとたん、ポールは「SHOKOはこっちのグループだからね!」と彼女に牽制してきたらしい。ちょっとかわいいポール。
もちろん私はどっちにも参加するつもり。

さて、今日のセッションはFillというキーボーディストの家にポールと私、昔一緒に演ったギタリストのディビッドが集まり、ブルースからボサノバ、スタンダードJazzなど気の向くままに約3時間ほど気ままに演奏。
私も途中で歌ったり、ピアノでちゃちゃ入れたりして楽しんだ。
正直言ってあまり“エキサイティング”なセッションではなかったけれど、うまくやんなきゃ、という変な力が抜けてよかったみたい。たまにはこういうのもありかな。


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