Life in America ~JAPAN編

I love Jazz, fine cuisine, good wine

ブラジルの戦友。

2005-11-27 13:49:45 | アメリカ生活雑感


バークレー時代の大親友、パトリシア(ブラジル)から久々に便りをもらった。彼女は大学で教鞭をとるご主人のお仕事の関係でアメリカにやってきた典型的な「バークレーに住む外国人妻」だった。慣れない外国生活に戸惑いながらも、当時はまだよちよち歩きだった長男のジョアン・ペドロの子育てと家事全般をカンペキにこなしながら、自らも常に勉強することを忘れなかった。
2年前に当時私が通っていた小さな語学学校のクラスに彼女がやってきて、私たちはたちまち仲良くなり、よく家におじゃましてはアメリカのこと、人生のことなどいろいろおしゃべりした。ビザの心配もないというのに、わざわざお金をかけて語学学校に入ってきた彼女の意気込みと向上心には心の底から感心したものだ。
去年、ブラジル(リオ)に戻り、次男のBruno(ブルーノ)も産まれのんびりしているのかと思ったら、彼女は専門の「伝染病医学」に関する勉強をさらに専門的に進めているという。ひとりでも手一杯な私から見ると、ほんとうに頭が下がる。

地球の裏側でがんばっているこんな友人は、とても励みになる。
落ち着いたらまたいつか、彼女を訪ねてブラジルに行ってみたいなぁ。


当時はまだ赤ちゃんだった、ジョアン・ペドロ。
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風邪

2005-11-25 11:14:36 | アメリカ生活雑感
最近どうも調子が悪いなぁと思っていたら、急にのどが痛くなり、ついで関節も痛み出し、ぼーっとし始めた。完全に“風邪”だ。仕事が一段落して、ちょっと気が緩んだのかもしれない。でも、過去3年間で一度もこんなことはなかったのに、今年に入ってもう2回目。これは私としては異常事態である。
なぜだろう?とよくよく考えてみる。その結果、たどりついた有力な原因は「都会の空気」、特にタバコの害だと気づく。カリフォルニアは基本的にどこへ行っても「絶対禁煙」だった。住んでいるときはそれが当たり前だったから別段気にも留めなかった。けれどこの東京ときたら!まるで劣悪、発展途上国だ。
道を歩きながらタバコを吸うやつ、断りもしないで隣で吸ううやつ、最も腹が立つのは人が食べている横で吸うやつだ。(事務所もそういう理由で実はあまり行きたくない。)
煙やら排気ガスやら花粉やらハウスダストやら、そんなものを毎日吸っていたら体にいいわけがない。子どもたちだってアレルギーにもなるわな。子どものためにアレルギー対策を、と叫ぶならまず「全面禁煙」にすべきだ!!

ね?そうでしょう??
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吉例顔見世大歌舞伎。

2005-11-22 11:49:25 | アメリカ生活雑感



年末といえばこれ、「顔見世」。今日は銀座の歌舞伎座で上演中の顔見世、午後の部に行ってきた。先日前を通りがかったときに、おもわずふらふらとこの日のチケットを衝動買いしたのだだった。なにしろもう、こんな機会もそうそうないから。
京都南座以外で顔見世を見るのは初めてだし、前から5列ど真ん中という席、朝から何を着ていこうか、ともうウキウキ。なんといっても大好きな仁左衛門さま、吉右衛門さまご両人に見られちゃう(逆だろ~!)んだもの。

お目当ての演目は吉右衛門が「松貫四」の名で書き下ろした【日向嶋景清】。
源氏との戦に敗れ、盲目となり俗世を離れてひっそりと暮らす平家の大将悪七兵衛景清(吉右衛門)のもとへ、二歳の時に生き別れた娘の糸滝(芝雀)が、訪ねてくる。落ちぶれた姿を娘に見せまいとする父と、父のために、身を売って得た金を渡そうとする娘の切ないやりとりが胸を打つ。

じ~んとしたあとは、ぱっと明るく【鞍馬山誉鷹】。
あの富十郎の長男(孫じゃないよ)、大ちゃん(6歳)の初代・鷹之資襲名の舞台。富十郎、雀右衛門、仁左衛門、吉右衛門、梅玉という超豪華陣に囲まれた、超かわいい“牛若丸”だった。
仁左衛門さまと目が合ってもう大変!

そして、お次はいわずと知れた【連獅子】。
親子獅子は幸四郎と染五郎というこちらも豪華な親子。染五郎、いろんな意味で若い!
最後は、歌舞伎の真骨頂、世話物の【大経師昔暦】。
ちょっとどたばたの“善意の”不義密通モノ。大いに笑い、そして最後は花道に消えていく主役のおふたりさんに「よっ、日本一」という感じ。

いやぁ~、いい夜だった。
思えば5時間もの舞台を1万4千円で楽しめるというのは、2時間で1万円もする外タレのコンサートに比べるとお得(って比べるものでもないけど)。

これで、年が越せる!



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四段。

2005-11-20 13:47:47 | アメリカ生活雑感
少し早いけれど、今年のしめくくりに四段(剣道)審査を受験した。
三段をとってから早や20年!まさか、再び昇段審査を受けるとは思ってもみなかったけれど、毎週一緒にやっている仲間たちと何かひとつの目標に向かえるということはすばらしいことだし、何よりも自分にもけじめがほしかった。
剣道はいくつになっても続けられるものだし、若いときには得られなかったものが最近になって身についたと感じるから。
再び私を迎え入れてくれた仲間たちにも、結果を出して恩返ししたかった。

今日の四・五段審査会には早朝から大勢の人たちが参加。四段だけで約800人!この中から、いったい何人の人が合格できるのか・・・。




第一の難関は、実技試験。
1分ずつ、二人と試合形式の稽古をする。それを6人の審査員が、技・品位・礼儀作法などをつぶさに見て審査し、この中の4人が○をつければ合格だ。
ちょっとほっとしたのは、三段審査では男女ごちゃまぜだったので相手が2人とも男の子で、カンペキに力負けしてしまい何度も落ちたけれど、ここ(東京都)では女性だけ、しかも年代順に並べられるので対戦する相手は私と同年代ということだった。力負けすることはないし、同年代の中では少なからず自信はある。
私の前に、同じ道場仲間でオン歳50歳のイトーさんも合格を決めていたので、それも心強かった。
「今日受からなかったら、もう一生受けることはない」という覚悟もあって、数日前からは酒も断っていたし。(これが一番きつい!)

ど緊張の実技試験。普段どおりの力を精一杯出し切るとができた。
そして、合格発表。実技でほとんどが落とされるのでここで受かればほぼ間違いなく合格だ。
あった~~!!
自分の番号がはり出されたときはもう心からうれしさがこみ上げてきた。この四段を一発で合格なんて信じられない!

私は組がおそかったので、そのまますぐに次の“形”審査に移る。
決められた剣道形10本を二人一組になって審査員の前で演舞する、最後の審査科目。
しかし、ここでやってしまった!
普段、形の稽古をあまりやっていなかったのと緊張からで木刀の床への置き方を間違ってしまい....何しろちょっとの間違いならごまかせるけど、床に置きっぱなしの木刀はもう目立つことこの上なし。

覚悟はしていたが、やはり形は再審査になってしまった。トホホ。
実技で受かってかなり油断していた私がアホだった。
これは神様が「もっとちゃんとしなさい」と私に与えた試練だったと思うことにした。やはり、自信がないものには体が正直だ。

独身四段、の夢はかなわなかったが、2月にはカンペキに形審査にのぞんで、思い残しのないようにしよう。

あ~~。とにかく体がだるい。
今日は休ませてくれ~。
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クラリス!

2005-11-20 12:44:20 | アメリカ生活雑感
ゆみちゃんの書き込みがあまりにも衝撃的だったため、調べましたところ、やはり世間では大騒ぎになっていました。
これがその、清子さんがあこがれていたというクラリス姫でございます。


from ルパン3世 「カリオストロの城」
いやぁ、清楚でしたね。終始この白いドレスを着ていましたね。


「カリオストロの城」、感動のラストシーンですね。でもって(右)中学のとき、彼女はこんな絵まで描いていました。
このシンプルなシルエット、そのまんまですな。


で。当日。


ちょっときびしいですが、中学時代からの憧れを達成したことは
素敵なことではないでしょうか。
それに、誰がどうマネしようともやはり、
“生まれながらのプリンセス”はこの人をおいていないわけで。
めでたし、めでたし。
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11月15日。大安。

2005-11-18 14:16:10 | アメリカ生活雑感
先日の紀宮さま(清子さん)の結婚式・披露宴を見ていて、久々に心から感動した。
皇室の歴史で初めて、天皇皇后両陛下が一般の披露宴にご出席されたことも感慨深かったけれど、なんといってもおふたりが娘を送り出す“親”としてみせた表情のひとつひとつに、胸の奥がじ~んとなった。
その、質素で心のこもった披露宴ぶりにも好感を覚えた。(でも、いくら質素といってもせめて髪型くらいはフォーマルアレンジしてもよかったのにな。)

一方で、皇太子をはじめとする親族の文句なしにうれしそうな様子に比べて、雅子さまのうつろな視線がなんともむなしく感じたのも事実。「ああ、いいなぁ。私もそっちに帰りたい・・」と訴えかけているように感じたのは私だけだろうか?

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同窓会と愛国(?)ツアー

2005-11-17 11:15:35 | アメリカ生活雑感
久しぶりに大学剣道部時代の東京組同期会があった。私の結婚ネタをサカナに集まろうということになり、後輩までおびき出したわりには酒宴の話題はもっぱら「昔話」。特に1年下の後輩は入部当時からいろんな意味で“深い”お付き合いだったので、すっかり忘れていた話まで出るわ出るわ。昔話が多くなるとトシをとった証拠なんだけどなぁ~。
約20年ぶりに会った後輩たちは、見た目は全然変わっていないのになんだかすっかりえらくなっていて、貫禄がついていた。時間の流れを感じるなぁ。



クリスマスライトアップされた六本木ヒルズにて


翌日はうちにお泊りした友人と一緒に、国会議事堂山間ツアーなるものに参加してみた。平日の毎日、議場など中を見ることができるというもので、これはなかなか面白かった。

 

ここに座ると何故か眠くなる・・・



勢いがついて今度は靖国神社へ!



靖国神社で売られていたお土産はなぜか、「純ちゃんの改革まんじゅう」。
これで「一私人として参拝しました」なんて言われてもなぁ。
行ってみて感じたのは「ここだけ治外法権」。なんでもアリ。まさに軍国主義。
日本人として、一度行ってみることをオススメします。


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試合にでちゃった

2005-11-07 14:52:29 | アメリカ生活雑感

熟女パワー


大田区の秋季剣道大会に出場した。
毎週通っている地元の道場から、下は小学生から上は一般の部まで、全部で6部門、8チームでの参加となった。
私が出場したのは女子の部で、現役の高校生チームもいれば昔の全日本レベルの人たちまでとっても幅広い。
私の団体チームは人呼んで「熟女チーム」、オール40代という編成。
私は大学1回生のとき以来という「先鋒」をたまわり、老体に鞭打って1回戦は快勝。続く2回戦は昨年優勝の地元の高校生チームだったけれど、1-1で引き分け、残りの二人が敗戦したためチームは2回戦敗退となった。
久しぶりの試合、しかも開会式後の第一試合ということもあって、なんだかとても緊張したけれど、慣れてくるとこれも心地いい。なんといっても日ごろ一緒に稽古をしている仲間たちの応援に包まれて、温かい気持ちになった。
小学生、中学生、そしてその親御さんたちが応援席から必死の声援を送ってくれて、地元の大会ならではの、ほのぼのとしてムードを味わうことができた。

大会終了後、蒲田でオトナだけの「反省会」。いつものようにわいわいと、楽しいお酒を飲み交わした。
マジメな反省として、「ウチの(道場の)子どもたちは、日ごろから勝つことに貪欲さがないんじゃないか」という話題になった。普段から負けてもあまり悔しいという様子が感じられないという。それは稽古をつけていてなんとなく感じていたことだった。
「実際に社会に出たら勝ち負けを味わうんだから、もっと勝負にこだわらせましょうよ」
「いや、ここはあくまでもスポーツの楽しさを教えるのが目的だから、いいんじゃない?」
「せめて競争心を持たせるために、A・Bチームに分けてみてはどうでしょう?」


「勝つこと」だけにこだわれば、剣が崩れる。かといって負けっぱなしもふがいない。このバランスをどうやって子どもたちに教えていけばいいのか。
いつものことだけれど、最後にはいつも「どうやって子どもたちを導いていけばいいか」についてみんなで喧々諤々。こういう議論こそ、近ごろの教育現場で失われているものそのものだなぁ、と感心する。

自分自身、この日試合に出てみて感じたのだけれど、大会の名目や規模に関係なくやはり「負ける」のは悔しい。他の人のように、負けたあとに談笑する気分にはなかなかなれない。それは、“勝負”にとことんこだわってきた学生時代の経験があったからかもしれない。だからといって、それを人に押し付けようとも思わない。

実際、人生には目には見えないいろんな勝負があるし、子どもたちも遅かれ早かれそれを味わうことになる。そこで、どう乗り越えられるか・・「勝つ」ことにこだわるのではなく「負けない」体力・忍耐力をつけることが大切なんじゃないかな。

こんなことをしゃべりながら飲むお酒はホンマにうまい!
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亀も空を飛ぶ(Turtles can fly)

2005-11-03 00:03:27 | movie


ついに、この映画を見ることができた。
すべてイラクのクルディスタン地方で撮影された問題作「亀も空を飛ぶ」。
ニュース映像では知ることの出来ないイラクの悲痛な現状をこの映画が残酷なまでに映し出している。腕のない子、盲目の赤ん坊、片足のない子―ー出演した子どもたちはみな、現場近くに住む素人の子どもたちだ。

ゴバディ監督は、開戦6週間後の2003年5月1日にブッシュ米大統領が「勝利宣言」を行ってまもなくイラクに入り、バグダッドやアルビルなどの町で「戦闘終結」直後の様子をつぶさに見て回った。03年秋始まった撮影は、圧倒的な臨場感で米国の侵攻が描かれている。そこで見たイラクの惨状、特に子どもたちの状況が、この映画の着手を決意させたという。

イラク戦争ほど世界で「戦争の大義」が問題にされたことはなかった。しかし大義を持とうと持つまいと、戦争に巻き込まれる悲劇にはなんら変わりはない。真っ先に犠牲になるのは子どもたちであり、その心に生涯消えない傷を残すことを、この映画はあらためて気づかせてくれる。(作品解説より)

2004年9月、ワールドプレミアとなったスペインのサンセバスチャン国際映画祭でグランプリを受賞、その後も欧州、アジア、北南米各地の映画祭で28に及ぶ賞に輝く。2005年にはベルリン国際映画祭の青少年審査員部門に招待され、映画祭の全作品の中から選出される「平和映画賞」を受賞した。

何もコメントできない。目の前に映し出されているものを直視しなければ、というただその思いだけが心に突き刺さった。
世界で1人でも多くの人が、この映画をみて考えてほしい。ただそれだけだ。
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