Life in America ~JAPAN編

I love Jazz, fine cuisine, good wine

1月の振り返り

2014-02-06 16:14:36 | music/festival
なんのかんの言っているうちに早くも2014年の12分の1が終了。
かるーく1月を振り返っておこう。

とにかく、寒かった。

以上。

いやはや、これほど寒い冬ははじめてだ。
なにしろ体感気温で-45℃って。ありえないでしょう?
「外に出ると危険」というレベルにまでなったのだから、本当に外に出ない日々のほうが多かった。
おかげで運動不足で欲求不満。
学校は当たり前のように休みになるが、毎日通勤しなければならない人たちは本当にお気の毒だ。
GOROの散歩も命がけだだった。
多少の寒さにはまったく動じないGOROでさえ、5分以上の散歩から戻ると足がガクガク震えていてかわいそうだった。


元旦のショット

  
比較的穏やかな(といってもかるーく零下だが)日は、念入りに散歩。

 
雪が大好きなGOROは首までつっこんではしゃぎまくり


雪原を泳ぐGORO



そんななか、最初のイベントは1月10日。
去年に続いて、ブルースマン、エディー・クリウォーターの誕生日ライブに行ってきた。
堂々の79歳。述べ3時間に及ぶライブをこなす気力、体力は素晴らしいの一言。

※詳しいレポートはここから↓
http://www.usshimbun.com/Music-Series/music-vol.4-EddyClearwaterBDLive







奥さんのリネーさんとツーショット。
このお二人は本当に仲が良くてほのぼのする。


ライブ終了後出演者全員のショット。




1月19日

昨年末、シカゴサウスで何者かに撃たれて41才という若すぎる生涯を閉じたブルースマン、エリック“ギター”デイヴィスのチャリティーライブ。
この日のためにシカゴの名だたるブルースミュージシャンが集まって、彼との思い出を語り、歌った。
残されたエリックの6人の子供たちも招かれ、父のバンドに交じってドラムとベースを演奏した。
涙が出た。

シカゴのブルースシーンはとても結束が固く、こういうときは「いざ鎌倉」とお互いにはせ参じて助け合う。
今までこんなシーンをたくさん見てきた。
だからこんなにもブルースに惹かれるのかもしれない。
この日、このイベントを通じていろんな面白い人たちと知り合うことができた。


気丈にも一生懸命演奏するエリックの子供たち。後ろの父のスクリーンが泣かせる。


家族席でHolle Thee Maxwellがエリックの子供たちを元気づけていた


立錐の余地のないほどの満員御礼。
この日の売り上げはすべて、残された家族に寄付される。


こういうシチュエーションでは必ずと言っていいほど登場する二人。マシュー・スコラーとデートラ・ファー


そしてこの人も。大好きなシュガー・ブルー


どさくさに紛れて一枚  ベースのメルヴィン・スミスと。この人も何気に情が厚い人。


場所はいつもここ、“シカゴで一番家族的なブルースバー”「Rosa's Lounge」。
私もここが一番好き。


この店の主で“シカゴブルースマンたちの母”、ママ・ローザ(右)とデートラ








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おそらく世界一稚拙で幼稚なマスコミ報道。

2014-02-01 00:22:12 | アメリカ生活雑感

新型万能細胞「STAP(スタップ)細胞」作製に成功した理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの小保方(おぼかた)晴子研究ユニットリーダーに関する行き過ぎた報道を読んで、日本のマスコミの軽薄さにまたもやあきれてはててしまった。
アメリカに住んでいる私でさえネットで記事を読むたびにうんざりしているのに、日本にいたらさぞ大騒ぎになっているんだろうと容易に見当がつく。

どうやら日本のマスコミは、世界的な大発見である「STAP細胞」に彼女がどう取り組んだかではなく、「ほら、理系の女性でもこんなにオンナノコらしい」ということを伝えたいらしい。
いかにも日本らしい、女性蔑視かつオトコ目線的な報道だ。
そんなに理系の女は珍しいのか?理系の女が女の子らしいと驚くのか?日本の男どもよ!?
憤懣やるかたない気持ちでいたところ、面白い記事を読んでPちゃんと二人で大笑いした。


(“「デート」「ファッション好き」革命的研究者の紹介に見る根深い新聞のおっさん思考”/by 藤代 裕之)


この記事の中で、今回報道された研究成果に一切関係ない小保方さんに関する各社の記述が紹介されていた。


自分の研究室の壁はピンクや黄色、花柄のソファを置き、実験器具などには、「ムーミン」のキャラクターのシールなどが貼り付けてある。知人の間では「ファッション好き」で知られる小保方さん。今回の記者会見でも英国の有名ブランドの金色の指輪をつけて臨んだ。”
出典:毎日新聞


“研究をしていないときには「ペットのカメの世話をしたり、買い物に行ったりと、普通ですよ」と話す。飼育場所は研究室。土日も含めた毎日の12時間以上を研究室で過ごす。「実験室だけでなく、おふろのときも、デートのときも四六時中、研究のことを考えています」”
出典:朝日新聞


実験室の壁はピンク色に塗り替えた。机にはキャラクターが並び「女子」の側面をのぞかせる。研究室にはペットのスッポン。「この子が来てから実験が軌道に乗ったので幸運の亀なんです」と笑顔を見せた。”
出典:産經新聞


これがもし、小保方さんが「30歳男性研究者」だったらどうなるかを赤字部分の言葉を入れ替えてみたら、以下のようになるという。


“研究室には鉄道模型が飾られ、実験器具などには漫画キャラクターのシールを貼る「男子」の側面をのぞかせる。知人の間では「ファッション好き」で知られ、今回の記者会見でも英国の有名ブランドの金色の指輪をつけて臨んだ。「おふろのときも、デートのときも四六時中、研究のことを考えています」と笑顔を見せた。”



これにはもう、爆笑。なんとわかりやすいこと!
いかにこの文章が不自然か・・この不自然さはそっくりそのまま、私たち女性に長年向けられてきたものであるということ、しかも今でも当たり前のように向けられている目線なのだということを男(マスコミ)たちはまったく気づいていないのだから始末が悪い。

オリンピックに美しい選手が登場したらその努力や成果などそっちのけで「○○ちゃん」と友達呼ばわりで追い掛け回し、男性がまだまだ優位な職業で活躍する女性をすぐに「美しすぎる○○」などと呼んでオトナのおもちゃ扱いする稚拙な文化がまた、新たな被害者を生んでしまったといっていい。
もし欧米の新聞が、キュリー夫人を「リケジョ」とか「ドレス姿の科学者」とか表現していたら、きっと袋叩きにあっていただろう。
女子が”男性をおしのけて”何か功績をあげると日本では驚愕の目線で見られるのか?
バリバリのキャリア女性で将来に夢も希望もあった雅子妃が、皇室に囚われてただの子作りマシンにされてしまったあげく心に深い傷を負ってしまったことに対して、誰も責任をとっていない、そんな国なのだ。
やはり日本は真の意味での男女の平等に関して、欧米から100年遅れている。


とはいえ、男性だけが悪いわけではない。
女性側がむしろ、その「オッサン目線」に心地よくのっかっている気がしてならない。

「リケジョ」(理系女子)の「オボちゃん」(←ひとりの成人女性に対して最低な呼び方!)が会見でつけていた英国ブランドの指輪や、丸襟のブラウスなどのファッションも話題となっており、「インターネット上の掲示板では「あれ欲しい!」「どこのブランド?」といった書き込みが相次いだ」というから、その女性たちのそのオツムの悪さにもあきれてしまう。
違うところを真似なさい。

ついに、過熱した報道に切れて本人からマスコミへのお願いが出されたらしい。
トホホだ。
真のサイエンティストはこれしきのこと(ノーベル賞でも)くらいではまったく浮かれてないのだ。
とにかくこれからいっそう激しくなる競争にたちむかうべく静かで没頭できる研究環境が必要なのだ。
そんなことをわかってあげることすらできないのか、マスコミってやつは。。。

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