Life in America ~JAPAN編

I love Jazz, fine cuisine, good wine

Hyde Park Jazz Festival

2011-09-26 18:29:04 | music/festival
ここのところ、朝夕は10℃を下回る寒さ。
シカゴの夏はあっという間に去り、秋を通り越してまたあの厳しい冬がやってくる。
短い夏の間、毎週のようにあちらこちらで行われていた野外のフェスティバルも、9月をもってほぼ終了だ。
その最後を締めくくる2011年最後のJazzイベント、「Hyde Park Jazz Festival」(9/24-25)に行ってきた。

ハイドパーク区域はシカゴダウンタウンの南にある。有名なシカゴ大学やオバマ大統領の自宅もある、閑静な住宅街だ。
とはいってもここは“シカゴ・サウス”。少し通りをはずれると犯罪件数もそれなりに多い、やばい区域でもある。
自由にふらふらできるダウンタウンのフェスティバルと比べて、やはりひとりで行くには根性がいる。しかもこのイベントは深夜にまで延々つづくのだ。
そんなわけで、ここ数年このイベントには行くのをためらっていたのだが、何事も経験してみなきゃ気がすぬ。今年は絶対に行こうと決めていた。
珍しく一緒に行くと言ってくれたPちゃんとふたりでゆく夏を惜しむべく、いざシカゴへ。

★ ★

このフェスティバルの特徴は、150人を超えるミュージシャンたちが13か所の会場で一斉にパフォーマンスを行うことだ。
午後1時から始まり、最後のJam Sessionが終わるのはなんと午前4時!
メインステージ以外は全てシカゴ大学などの施設内のホールが使われる。この時期、夜風にさらされなくてすむのがうれしい。
もちろん、全て無料だ(ドネーション受付あり )。

午後6時すぎ、大した渋滞もなくハイドパークに到着。
まず私たちが向かったのは、シカゴ大学のインターナショナルハウス。
ここのパティオ(ガーデン)で行われていた「Miguel de la Cerna Quartet」を聴きながら、軽食&ワインでちょっと腹ごしらえだ。



7:00PM
場所をお隣のホールに移して、
「Fareed Haque Trio with Tony Monaco」
の演奏を聴く。
FAREED HAQUEのエレクトリックギターに、TONY MONACOのハモンドB-3オルガンが絶妙にからみつく。
のっけからすごいものを見た、という感じだ。

 
7時の開演前には長蛇の列ができるほどの人気。その理由がすぐに分かった。

20分ほど楽しんだあと、シカゴ大学の名物でもある“ロックフェラー・メモリアル・チャペル”に移動し、今度はそこで
「University of Chicago Jazz X-Tet Big Band Tribute to Monk & Mingus Conducted by Mwata Bowden」を。
目もくらむような荘厳な大聖堂の中で、よもやビッグバンドを見られるとは!こういう粋な計らいが、いかにもアメリカらしい。

 

8:00PM
「Don Byron New Gospel Quintet」

DON BYRON(クラリネット、テナーsax)、DK DYSON(vocal)、XAVIER DAVIS(piano)、BRAD JONES(bass)、PHEEROAN akLAFF(drums)の5人編成による、ゴスペル・Jazzクインテッド。
DK DYSONの深く豊かなヴォーカルが小さなホールに響き渡ると、圧倒的に黒人比率の高い観客がそれにこたえるようにグルーブする。まるで、地元の教会の中に放り込まれたようだ。
特に今夜は“黒人ゴスペル音楽の父”と呼ばれるThomas Dorseyを称えての選曲だっただけに、なおさらdeep感が漂っていた。



たっぷり1時間のステージを堪能した後、今度は屋外パーク内のメインステージにてくてく歩いて
「Orbert Davis Quintet featuring Terisa Griffin」を。


オフィシャルTシャツのモデルはオバマ大統領夫妻

Orbert Davis(トランペット)を見るのは、7月のGlen Ellyn Jazz Fest、9月のChicago Jazz Festに続いて、今年3回目。
今が旬の地元のミュージシャンのひとりだ。

 
ARI BROWN,saxophone; RYAN COHAN, piano; JAKE VINSEL, bass; ERNIE ADAMS, drums.


今夜はTERISA GRIFFINがゲストヴォーカリストとして出演。ソウルフルなヴォーカルで“Misty”を熱唱。

10:30PM
ロックフェラー・チャペルに戻って、今夜最後のプログラム(深夜からのJam Sessionは除く)「Three Ellas: Dee Alexander, Frieda Lee, Spider Saloff」を。
シカゴを代表する3人のディーバによる、エラ・フィッツジャラルドのトリビュート・ステージだ。

 
この時間にもかかわらずチャペルは超満員。



(左から)Spider Saloff、Frieda Lee、Dee Alexander

さすが選りすぐりのヴォーカリストだけあって、三人三様、本当に素晴らかった。
今まで退屈だと思っていた曲が、彼女たちにかかるとこんなに素敵な曲だったのかと改めて思い知らされた。
特に、 Frieda Leeは私の大好きなタイプ。
心で歌うとでも言うのか、声量にものを言わせてぐいぐい押してくる黒人タイプとは一線を画する、魂の声なのだ。
今夜は特に大聖堂というシチュエーションも手伝って、彼女の歌声が神々しくさえ感じた。
実は昨年4月に「Fitzgerald's」というJazz Clubで彼女を見たことがあるのだが、そのときは名前を聞き逃し、いったい誰だったんだろうとずっと気になっていたのだった。
その彼女との、まさに運命的な再会だった。

 
彼女の歌う「In A Sentimental Mood」にはまじで心が震えた。
奇しくも、ベーシストは今一番お気に入りのJIM COX。(昨晩見に行った、友人でJazz vocalist&educatorのJanice Borlaのコンサートでも彼がベースを務めていた。)
最高の夜だ。

★ ★

ギター&オルガントリオに始まって、ビッグバンド、ゴスペル、トランペット&サックス、Jazz Vocalと
多彩なスタイルのJazzを堪能した5時間だった。
今年見たいろんなフェスティバルのなかで、一番心に残った。
ああ、本当に来てよかった。

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ゴーヤづくしの夏だった。

2011-09-24 13:40:57 | アメリカ生活雑感
Pちゃんがきれいに整えてくれた新しいガーデンで、今年は初めてゴーヤに挑戦。
種をカナダからネットで購入し、6月半ばに畑にまいておいたところ何もせずともスクスクと成長し、緑のカーテンが伸びすぎて途中で崩壊・・・
それでもかわいい実をどんどんと生らしてくれた。



2~3日収穫せずにいたらまた実がたわわになっているので、せっせと収穫してはひたすら食べた。
なにせ、Pちゃんにとっては、未知の食べ物。初めにいい印象を与えるようになるべく食べやすいように苦みを取り除いて塩もみしてサラダにした。
このメニューがもう、癖になるおいしさ。
白いご飯にも合うし、ほかのサラダに加えてもおいしい。

ゴーヤとツナのサラダ


軽くゆでて薄く切ったものを常備しておいて、細かく切ってGOROのごはんにも混ぜたら、GOROも喜んで食べてくれた。


他にもこんなメニューが大活躍。
子供もOK!苦くないゴーヤチャンプル

揚げないゴーヤの唐揚げ☺つまみに最高☺

【農家のレシピ】ゴーヤの佃煮


今年はゴーヤのほかにも、トマト、バジルが大豊作で、採りたてのトマトでスープを作ったり、
摘みたてのバジルでバジルソースを作ってパスタにかけたりと、とにかく畑の野菜にはお世話になった。
なかなかあったかくならずに短い夏だったけど、それなりに満足。

来年は何を作ろうかな?(って、来年もいられるのかな・・)
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10年後の9/11。

2011-09-12 12:38:07 | アメリカ生活雑感
10年前の9月11日。
早朝、日本からの電話でたたき起こされた。
言われるままにテレビをつけると、そこには信じがたい光景が映し出されていた。
何が起こっているのか、知るすべもなかった。
ただ、この瞬間に罪のない何千人もの命が失われたということだけは疑いようのない事実だった。

スーツケースひとつでアメリカにやってきて、約2週間。
まだ何もわからず頼れる知り合いも誰一人いない中での出来事に、正直どう反応していいのかわからなかった。
奇しくも、アメリカで最初に学んだことは「テロリスト」というものが本当に存在するということだ。
こんなことは学びたくはなかったけれど。

あの日から、アメリカは確実に壊れていった。
“テロとの戦争”という大儀名分のもとにイラクとの因縁戦争へと突入。
この10年間で、イラク戦争で失ったアメリカ兵の命、4770名。
戦争にかかる1日のコストは約2億5500万円、すでに3.2-4兆円を費やしたと計算されている。

この巨額な負債が、今日のアメリカ経済の史上最悪の赤字につながっていることは明白だ。
また戦争の予算を絞り出すために、ブッシュ政権はあらゆる“国力養成”に必要な予算を削減し続けた。
サイエンスといった学術部門の研究予算を削り、未来のアメリカを担うべき子供たちへの教育予算をも犠牲にした。
その結果が今、確実にアメリカを蝕みつつある。オバマ大統領がどんなにがんばったところで1期や2期くらいでは取り戻すことはできないだろう。
そういう意味では、テロリストたちは9/11によって実に巧妙にアメリカを壊したということになる。

★ ★

あの日と同じ、よく晴れた日曜日。
10年という節目に、隣町(Naperville)で行われるというメモリアルイベントに参加してみた。
「One Naperville:“9/11 Community Event: Remember, Release, Renew.”」と名付けられたこのプロジェクトの趣旨は、
9/11で失われた命を思い出し悲しみを解き放ちながら、同時に人種や性別や宗教に関係なくお互いをリスペクトすべきという個人個人の、そして地域社会の責務を改めて確認し合おうというもの。




大学のホールに集まった多くの市民たちによる、手作りのメモリアル。
キリスト教徒、イスラム教徒、ユダヤ教徒、ヒンズー教徒、仏教徒ほかあらゆる宗教を信仰する人たちによる朗読や、音楽演奏など多彩なプログラムのなかで、人々は改めて彼らの声を「平和へのひとつの声」としてとらえ、お互いのつながりを確認し合った。(無宗教派の声もあればなおのことよかったのだが・・)
9/11そのもののメモリアルというより、それから学んだ「アメリカのあるべき姿」を地域で深く確認し合うという手法には、とても共感するものがあった。
相手のことをよく知らないという怖さが、違和感や差別につながるわけで、一緒のコミュニティーに暮らしている者同士、深く理解し合おうという考えには激しく同感する。
一方で、この町はほぼ100%白人の町でもある。その現実を考えると、ちょっと偽善的な感も否めない私だった。




このあと、ホールにいた人たちは一緒に近くのリバーウォークを練り歩いた。


この町に住むイスラム教徒を代表して、一人の男性がコーランの一説を朗読。
「平和への願いはみな同じなのです」

 9/11で失ったすべての命に黙とうを捧げる。


ツインタワーのbeam(梁)を使って作られたメモリアル塔
地元Naperville出身で、ペンタゴンで命を失った男性の慰霊碑も




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JAZZ WEEK ~33rd Chicago Jazz Festival 9/4

2011-09-09 15:30:28 | music/festival
さて、翌日も(今日はひとりで)シカゴへと車を走らせる。
本当は電車で行きたいところなんだが、なにしろこっちの電車は遅れるわ、1時間に1本しかないわでもう予定が立たぬ。
こんなんだからいつまでたっても車に依存する社会になってしまうんだよなー。

ともあれ、渋滞もなく約30分で4時半過ぎに到着、Jazz Festは初体験という日本人のお友達ご夫妻と現地で合流、
メインステージの前方の椅子席に3人で座って最終日の鑑賞が始まる。
昨日とうってかわって、さわやかな秋晴れ。時折吹く風が心地よい。絶好の屋外Jazz日和だ。



最終日、メインステージのラインナップは、

5:00 – 5:50 Mike Reed’s Myth/Science Assembly
6:00 – 6:55 Ira Sullivan 80th Birthday Celebration
7:10 – 8:10 David Sanchez w/Special Guest Stefon Harris
8:30 – 9:30 Roy Hargrove


6時からは、シカゴで長年活躍するサクソフォニスト兼トランペッター(両方をプロとして演奏できる人はまずいないそうだ)、Ira Sullivanの80歳“お祝い”ステージ。
80歳とは思えないほどの肺活量!そしてしゃっきーんとした姿勢の良さにびっくり。



ベースはDennis Carroll。この人のベース、重くてよかったなぁ。



なんと、スペシャルゲストのピアニスト、Willie Pickensも80歳!
ショーの終わりにはダブル80歳のお祝いとしてみんなでHappy Birthdayを歌うシーンもあった。
Iraの本当の誕生日は5月だそうで、「一年中誕生日を祝ってもらってありがたい」と本人もおどけていた。
「シカゴは素晴らしいところ。若いミュージシャンにはいつもこう言うんだ、“ニューヨークへなんか行くな。シカゴがあるだろう”ってね。もし行くなら若いうちにシカゴで熟成してから行けばいい」。
シカゴアンはこれにもちろん大拍手!



お次は、プエルト・リコ出身のサクソフォニスト、David Sanchez。
この人のリズム感・グルーブ感・オリジナリティあふれるメロディはもちろんのこと、観客を虜にしたのはスペシャルゲストのビブラフォニスト、Stefon Harris。
目にもとまらぬバチ捌きに、目がくらくら。頭もくらくら。
あ~今夜はものすごいものを見た、という興奮に会場全体が包まれていくのがわかった。
ある意味、トリを飾ったほうがよかったかもしれない・・・ともいえる。

こっそりと荷物に忍ばせて持ってきた赤ワインのボトルを、日が暮れたのを見計らって開け3人で飲み始める。
シカゴの美しいスカイラインをバックにラテンジャズを堪能しながらこっそり飲む赤ワインのうまいこと!



今年のJazz Festのオオトリを飾ったのは、大好きなトランペッター、Roy Hargrove。
彼のトランペットはCDやラジオなどで今まで腐るほど聴いてきたが、生を見るのは初めて。
いったいどんなエキサイティングな演奏が繰り広げられるのだろう・・・と期待していた。
が、この日は案外おとなしかった。
いや、大人しいというより、むしろ少しヘンだった。
自分がトリを飾っているというのに、なんだか妙に前に出てこない。ソロも人に譲ってばっかりでなんだか少ない。
しかも、最後のメンバー紹介以外はついに一言もしゃべらなかった。地味だ。
もともとこういうキャラなんだろうか?いや、マイルスの真似か?
最後の曲になってやっと、テンションがあがってきたがちょっと遅すぎた。


 

Justin Robinson(Sax)、Sullivan Fortner(P)、Ameen Saleem(Bs)、Montez Coleman(D)
言わずもがなの超一流バンド。特にAmeenのベースは最高。


★ ★

9時半過ぎに今年の日程がすべて終了し、なんだかちょっと物足りない気分になっていた私は、車を止めていた場所にほど近いシカゴの老舗のJazz Live Bar、「Jazz Showcase」へひとりでふらりと立ち寄る。
昨夜、ここでJazzフェス出演者たちが熱いJam Sessionを繰り広げたらしい。
今日は最終日なのでもっと盛り上がるかも・・?と淡い期待を胸に。
それに、さすがに運転する前にワインを覚ましておかねばならないし(というのは言い訳・・)



店は言わずもがなの超満員。
こんなに超満員の「Jazz Showcase」は初めてだ。
案内された椅子に一人腰かける。
今日はJam Sessionナイト(After Jazz Fest Jam Sessions hosted by Bobby Watson)。
ホストのベテランSax奏者、ボビー・ワトソンが入ってきたミュージシャンを次々にステージに上げていく。

1時間ほどして、さっきフェスティバルで演奏を終えたばかりのミュージシャンたちが続々とやってきた。
David Sanchez、Stefon Harris、Dennis Carroll、Ameen Saleem・・・
違うバンドで出演した人たちが入り混じってのJamに、店内の客も大盛り上がり。
あの、ステファン・ハリスのばち捌き(ビブラフォーン)を間近で見れただけでも来たかいがあったというものだ。
と、そこにのそりと現れた人物。Roy Hargrove。
いつの間にか私の横の席に座ってステージを見つつトランペットを取り出して準備を始めた。
相変わらず不機嫌そうだ。





しかし、いったん彼がJamに参加するや、雰囲気がガラリと変わったのがわかった。
After Festivalにふさわしい、この豪華な顔合わせ!
彼らは疲れも知らず、いやむしろこのまま朝まででもやっていそうな勢いで熱い演奏バトルを繰り広げる。
ハイライトは、客席にいた“伝説の”トランペッター(名前忘れた・・)の90なん歳かの誕生日をお祝することになり、
急きょこのメンバーが「Happy Birthday」でJamを始めたときだった。

まず初めに、ホストのボビー・ワトソンが「Happy Birthdayのメロディーで始める。
そしてDavid、Stefonと怒涛のソロが続き(もちろんHappy Birthdayだとはだれもわかるまい)、最後は全員のHappy Birthdayメロディーに戻るという約10分にもおよぶ大セッションに客席はやんやの喝采。
これぞまさにJazzの醍醐味!!!


ふと時計を見たら、ちょっと1時間のつもりが12時半!
やばい、パーキングメーターは12時24分までだった、と気づきあわてて店を飛び出す。
飛び出したところにRoyがひとりで憂いをたたえてたたずんでいたので「Thank you, Roy!」と声をかけると
「Thank you」と、彼はこっちも見ないで小さくつぶやいた。
やっぱり最後まで不機嫌なRoyだった。
ひょっとしてDavidにおいしいところを持っていかれたことが不満だったのだろうか!?


かくして夢のようなJazz Weekは終わりを告げ、普通の地味~な生活に戻っていく私であった・・・・
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JAZZ WEEK ~33rd Chicago Jazz Festival 9/3

2011-09-07 15:39:34 | music/festival
9/1~9/4の4日間の日程で、「Chciago Jazz Festival」がいよいよ開幕。
今年は好きなアーティストが多数参加するので、前からわくわくしてこの日を待っていた私。

9/3の土曜日は、あいにくのストーム模様のお天気。
それでもどうしても大好きなカサンドラ・ウィルソンの生歌が聴きたくて、この日もMeetupの“Jazz Picnic”に参加することにした。
「行かない」と言っていたPちゃんを、たった1日でもいいから一緒に行こうとなだめすかして、いざお弁当(パスタ)を持って午後5時過ぎに家を出発。

★ ★




  
"Meetup"の人たちのピクニック場所に合流。早い人は正午に来て場所取りをしてくれていたらしい。
私たちが到着する少し前に激しい雨が降って、地面はびしょ濡れ状態。
そのあとも小雨が降ったりやんだりというあいにくのお天気。そのせいか、例年より人出もかなり少なかった。



前方クリーンではまさに
Trio 3 + Geri Allen
演奏のが映し出されていた。
雨上がりのChicagoの空に響き渡る極上の音楽・・・。それを聴きながらピクニックをするこの贅沢。

Reggie Workman (B) 
Andrew Cyrille (Ds)
Oliver Lake (sax and flut)
Geri Allen (P)


続いて、トランペッター、Orbaert Davis率いる、Jazz オーケストラ“Orbert Davis’Jazz Philharmonic Chamber Ensemble with special guests Zachary Brock and Brandon McCune”
シカゴ・シンフォニー室内楽合奏団とJazzとの融合が不思議な世界を醸し出し、実に心地いい。





(photo by Don Dreier/ Chicago Jazz Meetup)






午後9時。
いよいよ今日のトリにして私の大好きなシンガー、Cassandra Wilsonの登場。

  
(photo by Don Dreier/ Chicago Jazz Meetup)

 
Marvin Sewell(Gt), Reginald Veal(B), Herlin Riley(Ds), Gregoire Maret(Harmonica)

ハスキーで時には野太く響き渡るアルトサックスのような彼女の声に、マーヴィンのギターが、グレゴリーのハーモニカがからみつく。
どんな曲を歌っても、自分ただひとりだけの曲にしてしまう彼女の"free-floating"ヴォイスに、酔いしれる。
惜しむらくは時間が妙に短かったこと。
あと2~3曲は聴きたかったなー・・・。





コンサート終了後は、馬ポリス隊に追いやられて会場を後にする・・・

(明日につづく)
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JAZZ WEEK ~シカゴ・Jazz Club ツアー

2011-09-02 15:34:58 | music/festival
8月31日。

シカゴでいよいよ今週末から始まる「Chicago Jazz Festival」の前夜祭イベント、「Chicago Jazz Club Tour」に参加してきた。
これは、シカゴのJazzシーンを内外に広く知ってもらおうと10年以上前に始まったイベントで、
30ドルの前売りチケットで、イベントに協賛する市内のBar(今年は15か所)を何か所でもに自由に出入りできるという何ともお得なツアーだ。
とはいえ、この15か所のBarは南北に何十キロも離れて点在しているため、移動は専用のトロリーバスを使う。
全ては行きつくせないため、事前に出演者を調べつつ行きたいルートをあれこれ考えるのもまた楽しい。

シカゴに来てから毎年行きたいと思いながらも、いつも平日の夜とあって参加できずにいた。
が、今年こそはと意気込んで事前にチケットを購入(半額バーゲンで15ドル!)。
Pちゃんはというと、予想通り「行かなーい」というので、それを見越して私は“Meetup”に参加することにした。
このMeetupというのはいわゆるインターネットを通じたクラブ活動で、趣味を同じくする人たちがいろんなグループを作っては月単位で活動している。
私はいろんなMeetupグループのメンバー(「シカゴ柴犬クラブ」「Bluesクラブ」、などなど)になっているのだけれど、この“Jazzクラブ”にちゃんと参加するのは今回が初めてだった。


さて、そのMeetupの今晩の集合場所は「Buddy Guy's Legend」。
ここを起点にどのルートで行くかを決めようというわけだ。


先月のBuddy Guyの誕生日に、店の前の通り名が「Buddy Guy's Way」に認定された。


クラブの裏の駐車場に車を入れて7時ごろに店に入ると、グループの人たちのかたまりがすぐにわかった。
さっそく「初めまして、よろしゅ~に」と皆さんにご挨拶。
他の人たちはいろんなイベントを通じてもうすでに知り合い同志という感じだった。
この日誘ってみた友達のリサも一緒にここに参加、あっという間にみんなと仲良しになっていた。
知り合いであろうかなかろうがとにかくおしゃべり好きなアメリカ人には、こういう集まりがうまく機能するのかもしれない。



なんとBuddy Guy'sで今日の前座をしていたのは、ジミー・バーンズ御大!
一人で渋~く、ミシシッピ・デルタブルースを弾き語りしていた。なんとも贅沢な幕開けだ。


さて、今夜の私たちのルートはサウスに決定。
というのも、シカゴのサウスはかなり危険エリアなので普段は絶対に行くことがないからだ。
移動手段もあって大人数で行動する今夜は、サウスへ行ってみる絶好のチャンスなのだった。





午後7時。最初のトロリーバスがやってきた。
このトロリーバスが、各ルートで午前0時まで運行している。
バスが到着したら「トロリー停車中」というボードを持ったヴォランティアの人が店の中を歩いてくれるので
それを見て移動したい人は乗る、というわかりやすいシステム。

これに乗って次の目的地「Marmon Grand」へ。

 
ここでは、Ray Silkmanのバンドがライブレコーディング中。
私の大好きな、Jazzファンク。ちょっとサウスに入っただけで、客層はもう黒人が70%。

お次は「L26」へ移動。

トランペット&サックスをフューチャーしたフアンキーな若者バンド。


そこから延々と南に下って、「ETA」へ。
ここはクラブではなく、アート・カルチャーセンターだった。

 
ちょっと気どった白人のおねぇちゃんが「Love For Sale」を熱演中。いまいち・・。2曲ですぐに撤収。



それにしても今日は30度超えの蒸し暑さ!
夜風がなま暖かい


お次に到着したのは、本日の最終目的店「Red Peppers」。


個人的には今夜一押しのBar。
Deepなサウスのど真ん中にある、Deepな匂いがむんむんと漂う店内。
普段は100%黒人の客層なんだろうな、と思わせる。
今夜に限って普段はめったに来ない“いちげんさん”の白人たちがどやどややってくるので、黒人の常連客はちょっと迷惑そうだったけれど。
演奏も、雰囲気も最高だった。

 

ここで私たちはすごい少女を発見してしまう。

 
パーカッショニストのTaylor Moore。

これはYoutubeで見つけた彼女の映像。若干21歳。シーラ・Eの再来だ。



とても残念だが、1曲だけで休憩に入り次のステージが始まったとたんに最終のバスが来てしまった。
これに乗り遅れるとサウスに乗り残されてシャレではすまなくなるので、みんなで泣く泣く帰路に。
午前0時、出発店のBuddy Guy'sに無事到着。
今日行動を共にしたみんなにまたの再会を約束しお礼を告げて、夜のシカゴから高速を飛ばして帰宅。


ほんとにいい経験だった。何でもっと早く参加しなかったんだろう?

<今年の協賛Clubと演奏者>
*ANDY'S - 11 E. Hubbard
Neal Alger/Mike Smith(Straight Ahead)
*BUDDY GUY’S LEGENDS - 754 S. Wabash
Matt Stoller (Blues)
*CHANT - 1509 E. 53rd St.
Petra Van Nuis/Le Percolateur (Trad and Gypsy jazz)
*CITY LIFE - 712 E. 83rd St.
June Yvonne & The Mixed Ingredients (Mainstream)
*CLOSE UP 2 SMOOTH JAZZ - 416 S. Clark Street
Tim Brand/Chris Zamora (Contemporary Jazz)
*GREEN MILL - 4802 N. Broadway
Alphonso Ponticelli/Frank Catalano (Gypsy Jazz and Straight Ahead)
*JAZZ SHOWCASE - 806 S. Plymouth Ct.
Ira Sullivan and Friends (Straight Ahead)
*JAZZIN’ ON THE SOUTHSIDE AT ETA - 7558 S. South Chicago Ave.
Junius Paul Trio/Erin McDougal Quartet (Straight Ahead)
*L26 - 2600 S. State St
Corey Wilkes/Rajiv Halim (Straight Ahead)
*M LOUNGE - 1520 S. Wabash Ave.
Gray Matters (Contemporary Jazz)
*MARMON GRAND BALLROOM - 2230 S. Michigan Ave.
Ray Silkman-Live Recording! (Contemporary Jazz)
*MAYNE STAGE - 1328 W. Morse
Saalik Ziyad/Koka Gonza + Natalie Oliveri (Straight Ahead)
*PARK 52 - 5201 S. Harper
Robert Collazo Trio (Contemporary Jazz)
*RED PEPPERS - 428 E. 87th St.
Taylor Moore and Friends (Straight Ahead)
*REGGIE’S MUSIC JOINT - 2109 S. State
Zzaji + Crawl (Fusion)

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JAZZ WEEK~地元でBig Band

2011-09-02 15:09:46 | music/festival
8月30日。

Jazzキャンプで一緒だったお歌仲間たちからのお誘いで、ここから15分くらいの隣町Napervilleのライブ・バー“Jilly's”へBig Bandを聴きに行く。
ご近所なのに今までこんなBarがあることをまったく知らなかった。

毎週火曜日は“Pete Ellman Big Band”のライブ演奏。
曲目はクラシックナンバーからモダンなものまで幅広く、なかなかよかった。
この店はJazzだけでなくRockやブルース、ソウルなど毎日日替わりでライブスケジュールが組まれている。
雰囲気も良く、音楽を聴きながらちょっと一杯ひっかけて帰るには最適の場所。


 
アメリカのBarではご年配の人たちがすぐこうやって踊りだす。何度見ても素敵な光景。


今日一緒だったメンバー、
左から)リンダ、エミリア、エミリアのご主人フォレスト
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