日増しに秋を感じるようになってきたこの頃。
久しぶりにミシガンの風を感じたくなって、きょうはしっとりと音楽を聞きに出かけた。
今週末チェックしていたのは、「Day of Music (12thAnnual FREE misic Marathon)」というフリーイベント。
午後2時から夜の10時まで、クラシックからワールドミュージック、Jazzまでという幅広いジャンルの一流の音楽が無料で楽しめるというイベントだ。
会場は、いまだに足を踏み入れたことがなかった、憧れの“Chicago Symphony Hall"。
そう。今日の一番のお目当ては、国内でもトップクラスを誇る地元の“シカゴ・シンフォニー・オーケストラ”を聴くことだ。
開演前の様子。
着いたころにはすでに超満員で座席はバルコニー席。転げ落ちそうに高かった。
でも、ここからはオーケストラが全て見渡せてとてもよかった。
ファミリーイベントなので、いつもの堅苦しさはなし。
小さな子供連れでもOKということもあり、ホールには普段は連れて来れない小さな子ども連れの家族も結構目立った。(やっぱりうるさかったけど・・)
普段は100ドルはするだろうというクラシックコンサートをただで聞けるということに加え、この日の演目は2曲ともPちゃんの一番好きなピースだったらしく、クラシック好きの彼もいつになくうれしそう。
2曲目の「展覧会の絵」オーケストラバージョンは、特に素晴らしく、ふたりとも大感激!
Chicago Symphony Orchestra
Charles Dutoit/conductor
Robert Chen/violin
Sibelius "Finlandia Lalo Symphonie espagnole"
Debussy "Prelude to The Afternoon of a Faun"
Mussorgsky "Pictures from an Exhibition" (orch. Ravel)
いつか来ようと思いつつも、敷居が高くて最初の一歩がなかなか踏み出せなかった私たちのような庶民に、今度改めてちゃんと来ようという心の準備ときっかけを与えてくれるこういう催しは本当にありがたい。
次に立ち寄ったのは、ロビー広場で行われていた若手オペラシンガーのソロ。
Chicago Opera Theater
Young Artists Program
Amanda Tarver/ mezzosoprano,
and Lucas Harbour/ bass-baritone
Director of Musical Studies Scott Gilmore for a program
of arias, songs and duets ranging from classical opera to
American musicals.
7:30pmからは、以前ミレニアムパークで聞いたボサノバの巨匠、Paulino Garciaによるクァルテットをたっぷりと。
ボサノバを聴くには、このくらいの規模のほうがやっぱりいい。
Paulinho Garcia Quartet featuring Greg Fishman (sax)
8:45pmからは、サクソフォーンの大御所、Von freeman QUINTET。
一言では言い表せないけれど、最近見た中で間違いなく一番素晴らしいライブだったことは間違いない。
フリーマンの、変幻自在かつメロディアスなサックスに、絶妙に絡み合うギター、ベース、ピアノ。
そして憎いほど正確なドラム。
どれをとっても完璧な、それでも見ている側にテンションを感じさせない心地よさを与えてくれる演奏だ。
ベースよりも大きいベーシスト・・
おちゃめなフリーマンと一緒に。
いろんな音楽を堪能して、大満足
活力をもらった。