Life in America ~JAPAN編

I love Jazz, fine cuisine, good wine

誰も知らない。

2009-02-28 03:24:42 | アメリカ生活雑感
今週火曜日、オバマ政権発足後ホワイトハウス最初の外国首脳として麻生さんがやってきたらしい。
80分ほどオバマさんとしゃべったらしい。
会談後は、共同声明なども出さず、昼食すら共にせず、麻生さんはとんぼ帰りしたらしい。

らしい、というのはメディアに一切報道されていないからだ。
24日は、オバマさんが議会で最初の施政方針演説を行う日だった。
オバマさんの頭の中はそれでいっぱいだったはずだ。とても時間など割いている場合ではないのだが、一応格好はつけておかねばならないから「会った」という既成事実だけ残すことにしたのだろう。

その日の夕方は、どのチャンネルを回しても演説のライブ中継が行われていて、翌日の新聞も話題はそれ一色。
なので、アメリカ人は誰一人として「あそう」という死に体の日本の総理大臣がうれしそうにホワイトハウスを訪問したことなんぞ知らない。
っていうか、どうでもいいのである。
所詮日本は“いい子ちゃんの同盟国”、フォローなど最低限でOKというわけだ。
アメリカはとにかく今、大変なのだ。
「訪問するなら金をくれ」状態である。


◆◆

民主党小沢さんの発言が物議をかもし出しているが、よくぞ言ってくれたと思う。
アメリカとのこれからの関係をどうしていくのか、安保(軍事)はどうするのか、日本政府はずっと地雷を踏むまいと避けていた。
でも、日本が国として独立・自立していこうするのであればいつかは誰かが持ち出さねばならない問題。

小沢さんは突っ込まれることを知っていてあえて言った(と思う)。
自民党からやいやい言われることも、他党や同じ民主党内からも反論が沸き起こることはわかっていて、問題を提起したのだ。
ううむ。さすがタヌキだ。


「私はこう思う」と党首が堂々と言って何が悪い?
反対ならば党首にしなければいいのだ。
つまらない個人の糾弾よりも、何のビジョンもなくアメリカ様の占領下で良い子を演じてきた日本政府の今までとこれからにこそ、みんなが喧々諤々気の済むまで時間を割いて議論すべきだろう。

たのむよ、サムライニッポン。
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祝100歳。

2009-02-27 03:44:23 | アメリカ生活雑感
今月23日、うちのおばあちゃん(父の母)がめでたく100歳の誕生日を迎えた。
25年ほど前におじいちゃんを亡くしてから、経済的にも物理的にも誰の手も一切借りずずっと一人で何もかも身の回りのことをこなしてきたつわものだ。
昨年少し体調をこわして、近所に一人で住む叔母(父の鬼姉)の家にいやいや連れて行かれたらしいが、今はいたって快調。
なんと、今年の新年には一人で住む新居を建ててしまった。
今はひとりでこの新居に、まるでマリー・アントワネットのようなふりふりのお洋服を着て優雅にすごしているらしい。

人間トシをとるにつれ、家に手を入れたり、ましてや建て替えや新築などという発想は影を潜めていくものである。
それなのに100歳にならんとするおばあちゃんが家を新築。
恐るべき前向きな精神力である。

しかも、トシをとってもなおフェロモン全開なところも尊敬に値する。
これが長生きのコツなのかもしれない。

本来ならば今頃は、私たちも実家で100歳のお祝いをいしていたところなのだが、帰国がキャンセルになってしまいとても残念。
そのかわり、ヨン様ラブおばあちゃんのために特別にお祝いカードを送った。

今度帰るときまで元気でね。








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心をつかむスピーチ

2009-02-25 04:47:29 | アメリカ生活雑感
日本作品のW受賞から一夜明けた昨日の夕方(日本時間の朝)、日本がどんな大騒ぎになっているか興味津々で朝のワイドショー&ニュースをインターネットでではしごしながら生で見ていた。

やはり、ものすごいことになっていて、むしろそっちのほうに驚いた。
それに『おくりびと』一色。『つみきのいえ』の受賞はなんだか二の次にされていて、わからんでもないけどこの差はひどくないかい?とひとりでブツブツ。

しかし、アメリカではそのカトウ・クニオ監督がひそかに超人気者になっている。
監督の授賞スピーチが、アメリカのTwitterユーザーが選ぶ「第81回アカデミー賞授賞式ベストスピーチ賞」に選ばれたのだ。
Web上でも、授賞式の最中からこの「domo arigato Mr. Robot」に関する書き込みが殺到、話題騒然になっていたらしい。
いはく「見たか、ベネロペ・クルズ!これこそ真にウィットに富んだ短くて意味のあるスピーチだ!」


そう。あの最後の「ドモアリガト、ミスターロボット」の一言が、アメリカ人の心をわしづかみにした様子。
小さくて、シャイで、なんともオタクっぽいカトウ監督が壇上に上がったときは見ているこちらのほうが緊張したけれど、あの締めの「ドモアリガト、ミスターロボット」は、「なんか気の利いたことを言おうと思ってスタッフと考えていた」(カトウ監督)というからなかなかの大胆不敵さである。

この晩多くの授賞スピーチを聞いたが、一番うんざりさせられるのは「パパ、ママ、誰それ・・・ありがとう」というやつ。
家族への感謝は家に帰ってから言えよ。
お世話になった人の名前を連呼するのももう飽き飽き。
そこへきて、この小さなアジア人の男はたどたどしい英語ながら、短くてユーモアセンスにあふれたスピーチをし、場内の爆笑をさそった。

その「Mr.Roboto」のヒットで知られるSTYXのメンバー、デニス・デヤングのHPのTOPにも、この人気に便乗してかさっそくこのスピーチのリンクが張られている。

それにしても、監督は現在31歳。
この曲が大ヒットした1983年当時はまだ6歳だったことになる。
ということは、生では知らないはずだ。
周りのスタッフのナイス・アドバイスが見事にはまったということだろう。
いいぞ!ロボットのスタッフ!


一方、惜しむらくは『おくりびと』の授賞スピーチ。
たった一言、「Yes, We Did!」と言ったら誰もが忘れないシーンになっていただろうに。
アメリカ人には使い古されているフレーズだが、外国人が言うと何倍もパワーがある一言だったと思う。





え?元うた知らない?
んもう。若造なんだから。


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オスカーの夕べ

2009-02-24 02:55:11 | movie
一時、あったかくなってきたと思ったらまたもや極寒に逆戻り。
すっかり融けてなくなっていた雪も一晩でもとどおりに積もり、外は白銀の世界。
うっかり外に出ると、そこはマイナス10度以下。たちまち顔がこおばってしまう。
運動不足解消に、日曜日は夕方1時間だけジムに駆け込み、走りこみとウェイトトレーニングでいい汗を流す。
そして今夜のお楽しみは・・・


◆◆

午後6時。
オスカーのレッドカーペット中継を見ながら夕食の開始。
今日の献立は、ラムステーキと温野菜のソテー。ブルーチーズ・サラダ。

午後7時。
テレビの前のソファーに席を移して、ワインをちびちびとやりながらオスカーの生中継を楽しむ。

今年の授賞式は、例年とはがらりと趣向が変わっていてとてもすばらしかった。
今“アメリカでもっともセクシーな男”と言われるヒュー・ジャックマンの歌あり踊りありの司会が、パワフルかつスピーディーで飽きさせない。
今年の授賞式のディレクターのインタビューによると、今年は昔ながらの小さな劇場をイメージしたらしく、円形にせり出した舞台と客席の距離も近い。
主演女優・男優にノミネートされた俳優たちがその第1列に陣取り、まるでホテルのショーを楽しむかのようにリラックスしている姿が何度も映し出される。

また、各賞の発表の仕方も斬新だった。
特に主演俳優賞の発表では、過去の受賞者がずらりと並びノミニーたちをひとりひとり紹介していく方式がとられた。
その個性的でウィットに富んだ紹介には、本人ならずとも見ているこちらも思わずうるっとなるくらい。
こういう“役者個人”にスポットをあてた方法はとてもいいなと思った。


◆◆

そして、なんといっても日本作品。
一番に声をあげたのは、前半に発表された「ショート・アニメ部門」の「つみきのいえ」。
なぜかフランス語のタイトル、『La Maison en Petits Cubes』が聞き取りにくかったけれど、そのあと「クニオ・カトウ」と監督の名が呼ばれたとき思わず「よしっ!」と拳を突き上げていた。
監督の受賞スピーチの最後、 「ドモアリガト。ミスター・ロボット」には一部場内爆笑。
STYXのこの曲(Mr. Roboto)を知っている人にはバカ受け、というシーンだった。

外国映画賞は、私の予想通り「おくりびと」が受賞。
こちらのスピーチはまったく面白くなかったけれど。もっくんが冗談で言っていた「Yes, We Can!」ぐらい言ってくれたらもっと盛り上がったのに。


◆◆ ますますPoliticalになるオスカー

今年、例年になく大激戦になったのが主演男優賞。
『レスラー』のミッキー・ロークと『ベンジャミン・バトン・・』のブラピの一騎打ちの様相を呈していたが、なんと賞をさらっていったのは『Milk』のショーン・ペンだった。
ワタシ的には、一番好きな俳優なので驚きとともにうれしかった。
また、この作品にはもう一人ワタシの好みのジェームズ・フランコがショーン・ペンの“パートナー”役として出ている。
「ショーンは僕の大尊敬する俳優だから初めての共演はとてもうれしかったけど、まさかそこでキスするとは思わなかったよ」(フランコ)とレイトショーでおどけていたのを思い出す。

注目のショーン・ペンの受賞スピーチの一節。
「・・(この映画は)ゲイマリッジに異議を唱えてきた人たちに、もしこれからも反対し続けるのなら彼らの孫の世代からも大いなる恥と受け止められられるだろうことを省み、考えを変えるいいきっかけになったのではと思う。私たちは誰しも平等の権利を有しているのだから」

(・・・I think that it is a good time for those who voted for the ban against gay marriage to sit and reflect and anticipate their great shame and the shame in their grandchildren's eyes if they continue that way of support. We've got to have equal rights for everyone.)

 photo by/ oscar.com

オスカーは世相を反映していると言われる。
ここ数年は、とみにその“仕掛け”が明確になってきたように思う。
ブッシュがイラク戦争の開戦に踏み切った2003年、反ブッシュ、マイケル・ムーアの『Bowling for Columbine』がベスト・ドキュメンタリーを獲り、マイケルは受賞スピーチで「恥を知れ、ブッシュ!お前の持ち時間は終わりだ!」と絶叫した。
今回のショーンの受賞も、オスカーが巧妙に仕掛けたたともいえる。
下馬評ではミッキー・ローク予想だったが、彼にはすでにゴールデン・グローブ賞の名誉が与えられている。
この「アメリカが最も注目するショーの一瞬」にはやはり、“ゲイ(同性愛者)の人権”を声高に主張するであろう、やんちゃ者ショーンが一番ふさわしかったのだろう。

また、ベスト・ドキュメンタリーのプレゼンターは、昨年神や宗教を徹底的に否定して物議をかもし出した『Religulous』の制作者にして人気のTVホスト、Bill Maher(ビル・マー)だった。
彼の映画がオスカーを受賞するにはまだまだ時間がかかりそうだが・・・。

◆◆
そして、個人的に楽しみにしているoscarファッション。
私の選ぶ今年のベストドレスはアン・ハザウェイ。
余計なものは一切排した、シンプルでゴージャスなファッション。
若さこそが宝石のようなもの、そしてこの派手な顔こそがチャームポイントと言うことをよく知っている。

この人、レッド・カーペットではこのドレスだったのに、授賞式の最初でヒュー・ジャックマンとからんで歌い踊る場面では別のドレスを着ていた。
そしてそのあとまたこの勝負ドレスに着替えていた。
いったいいつの間に・・・
初の受賞は逃したが、こっちのほうはまだまだでしょう・・・
でも近い将来、このど派手な顔と歌唱力を生かしてライザ・ミネリのようなミュージカルでオスカーを狙う日が来るかもしれない。



◆◆

注目の作品賞は、予想通り『スラムドッグ・ミリオネア』。8部門でオスカーを受賞し、他の作品を圧倒した。
全くのダークホースで関係者は誰一人としてアカデミー賞など考えてもいなかった作品だけに、ノミネート段階から異様に盛り上がっていた。
レッドカーペットを歩くインド人の子どもたちも、はしゃぎまくっている。
何しろ自分の街を一歩も出たことのない子どもたちが始めて訪れたのはハリウッドだったわけだ。
オリジナルスコア(楽曲)賞も獲得し、オスカーの授賞式会場はまるで狂乱の踊るマハラジャ状態に。
アカデミー賞はようやく、インターナショナルの扉を開いたのだ。
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スカイプ初体験。

2009-02-22 04:03:52 | アメリカ生活雑感
遅ればせながら、やっとスカイプに加入した。
ドイツに住むバークレー以来の親友のHODAが、「SHOKO、早くスカイプに登録して話しよう」と急かすのでやっと重い腰をあげて手続きを完了。というほど大げさなものでもないんだけど、単に面倒くさかったのだ。

スカイプというのはコンピュータを通じて会話するシステム。いわば電話機がコンピュータになったようなもの。
相手が同じくスカイプに登録さえしていれば、電話のようにいちいち電話番号をダイヤルする必要がない。何より、世界のどの国にかけようがすべての会話が無料!という大きなメリットがある。
そのうえ、小型カメラをつければお互いの顔を見ながらしゃべることもできる。

スカイプに入ったよとHODAにメールしたら、彼女から即電話がかかってきた。
彼女のコンピュータにはカメラがついているので、こっちはむこうの顔を見ることができる。おおおお、これは面白い。
3年ぶりに見る彼女は全く変わっていない。
多少のタイムラグは発生するものの、音声のクオリティも十分だ。
やっぱり顔を見ながら生の声を聞いてしゃべるのはいい。今までメールばかりだったけれど、メールはいったん途切れるとそのままになってしまいがちだ。
それに比べて、スカイプでは会話のキャッチボールができるので心が通っていると実感できる。

鬼のようにしゃべり続けて気がつけばば1時間15分。
向こう(ドイツ)が真夜中をすぎていたので第1回目のスカイプ会話はここで終了することにした。

ただこのスカイプの欠点は、こちらが電話に出たくなくても暴力的にかかってくること。
それにカメラなんかつけたら、こちらのひどい格好が丸見えになってしまう。私は黙って電話をできないタチなのでとても電話中の姿は人に見せられない。
当分カメラはつけないでおこうっと。



レイクタホでHODAと(2002)


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検査のための検査

2009-02-21 07:52:54 | アメリカ生活雑感
今週の月曜日、ようやく甲状腺の検査に行った。
ここにたどり着くまでの話は前にも書いたとおり
なんかおかしいな、と初めて医者に行ってから4ヶ月も経っていた。

何をやったかというと、biopsyという組織検査。超音波映像を見ながら、問題のnoudle(子結節)に針を刺して組織を取り出すというもの。
のどに針!聞いただけでも恐ろしくてかなりびびっていたが、先日会った友人が「私もやったんですよ。そんなに痛くなかった」と言っていたのでああそんなにメジャーな検査なのね、それに痛くないのね(←こっちのほうが重要)と結構気が楽になった。

ひとりでも大丈夫だというのに、Pちゃんは絶対一緒に行くといってついて来てくれた。もしもそのあと気持ち悪くなって運転できなくなったら危ない、それにいろいろ聞きたいこともあるという。

病院は隣町の巨大な総合病院で、まるでリゾートホテルのよう。
私は昔から病院という“空気”そのものが大嫌い。一歩入っただけで病気になりそうな気がするし。

検査は30分ほどで無事終了。
ただいつものことだが、こっちの医療関係者はよくしゃべる。まず部屋に入ったら看護婦さん(イラン人)が支度をしながら「あなた日本から?ねぇ日本に行くにはどの季節が一番いいかしら?」と聞いてきた。
2番目に入ってきた少し年配の看護婦も今度はふたりでバレンタインデーがどうしたのこうしたの、とまるで女子高のような会話。
で3人目にインターン研修中の医者が入ってきてさわやかに挨拶されたが、こっちはベッドの上で身動きとれないので手を上げたのみ。
そしてその後やっと、担当医(インド系)が入ってきた。狭い部屋に5人で、すでに息苦しい。

あとからPちゃんに「アメリカの病院は無駄口が多いなぁ」と文句を言うと、患者さんを和ませるためにわざとやっているのかもよと言われ、妙に納得した。
PちゃんもPちゃんで、担当の看護婦に検査後の注意事項をしつこく質問して、最後に彼女が「聞きたいことがあったらいつでも電話してくれていいわよ」と電話番号をくれたので「じゃぁ、今日の真夜中過ぎにかけますね」としょ~~~~もないジョークを言っていた。
こっちが恥ずかしいからやめてくれよ。


3日後には結果を主治医に送っておくということだったので、これまでの経緯と一向によくならない鼻からのどにかけての不快感をどうしたもんかと金曜日に再び主治医のDr.Mにアポをとる。
Pちゃんもここぞとばかりに鼻息荒くついてきた。

結果は「良好」。
noduleは腫瘍や、炎症を引き起こすような悪玉くんではなかったというのでひとまず安心。
しかし、問題は甲状腺にあらず。まだ喉のいがいがが続いていることだ。
姉が同僚の内科の先生に症状を尋ねてくれたところによると、「後鼻腔から咽頭・喉頭にいたる炎症」ということだったので、それもセカンド・オピニオンとしてDr.Mに伝える。
で、結局またへんてこな鼻スプレーを渡された。
これを試しつつ、お次は鼻のCTスキャンをとり、そんでもって最終的に耳鼻咽喉科(?)を紹介してくれるという。

またかよ~!!
このだらだらするシステムと処理の遅さ、どうにかならんのか、ドイツじゃありえない!とPちゃんも相当強い口調でDr.Mに迫ったが、柳のようにひょろりとかわされてしまった。

ということで、まだまだこの戦いは続く・・
面倒くさいなぁ。

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アメリカでもおもちゃになってます

2009-02-19 01:55:33 | アメリカ生活雑感
夕べ、大好きなトークショーを見ていたら、やっぱりネタにされていた。

本日のTOP10コーナーのお題、「ヒラリー・クリントンが今回のアジア諸国訪問で成し遂げたいことは?」(Top Ten Things Hillary Clinton Wants To Accomplish On Her Trip Overseas)の第4位が

“Get drunk with that Japanese finance minister guy” (あの財務相と飲んだくれる)

そしてまたしてもあのみっともない顔が大写しになり場内爆笑。

映像はこちらから

http://lateshow.cbs.com/latenight/lateshow/video_player/index/php/978688.phtml
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政治家の一分

2009-02-18 07:28:44 | アメリカ生活雑感
Pちゃんにいきなり聞かれた。

「日本の財務大臣、どうなっちゃってるの?」

ああ、やっぱり知っちゃったのね・・。
Pちゃんはドイツのニュースサイトをしょっ中チェックしていて、世界中の主なニュースはたいがい知っている。
このところテレビを見ていなかったのでアメリカでの報道はどうだか知らないが、世界中では結構いいネタになっているそうだ。

Pちゃんからほれ、と動画を見せられぐうの音もでなかった。
あれが日本の代表としてこともあろうにG7に出席した人物なのだ。でも、責任は政治を政治屋にやらせっぱなしにしていた国民にある。つくづく恥ずかしい。

政治家として以前に、人間として恥ずかしい。
あのトシになって、自己管理もできないのか?
自分の酒量もコントロールできないのか?
秘書は止めるべきだったという議論もあるが、私はこうなることを見越してわざと出したような気さえしてくる。

Pちゃんは何度も何度も動画を見て笑っている。
そういえばその昔、あるドイツの政治家がべろべろに酔っ払って議会でろれつの回らない答弁をして大顰蹙を買ったことがあるよ、と思い出していた。
中川氏は議会でもよく目が血走っていたそうだが、こともあろうにG7の記者会見で世界中にしまりのない日本の姿をさらけ出してしまった。が、政権交代のいいきっかけになったかもしれない。

しかしまぁ、よりによってヒラリーさんがアジア外交の要として日本を第一の外交先として訪問したときに起こったというタイミングは、あまりにも痛すぎる。
ああ、たのむからオバマさん、今日本に行かないでくれ。
麻生となんかツーショットで握手しないでくれ。
あんなやつ、首相でも何でもありませんから~。
・・と念じていたけれど、なんと来週、麻生さんはホワイトハウスに招待されるらしい。合掌。
ところで「麻生」の発音は“ass hole”(アース・ホール=○ツの穴)に聞こえるというから、あまりにもぴったりで笑うしかない。
この“ass hole”氏、今回の任命責任はかな~り重いだろう。

オバマ政権でも、発足間もなく二人の官僚が税金の未納問題などの責任を負って指名を辞退しオバマ氏の「指名責任」が厳しく問われたが、オバマ氏は「指名責任はすべて私にある」とあやまちを素直に認めて国民に即座に謝罪し、経済再建に全力を尽くすことを約束した。
この謝罪は逆に国民を感動させることになる。
新聞の読者投稿欄に「大統領が国民に謝罪をするというのは今までのブッシュ政権では経験したことがない。なんとも心にさわやかな風が吹き抜けるかのようだった」との声が寄せられていた。


それにしても、まともに内外の要人と対峙できるコミュニケーション能力を持った政治家は日本にいるのだろうか?
オバマ氏と並ぶ姿を想像できる人は?
間違っても「わがまま・お子ちゃま・小沢」はありえない。
だとすると・・・?



「もしも中川大臣が父親だったら、黙って枕元に短刀と死に装束を置いておいてあげるわ」
とPちゃんに言ったら、相当ショックを受けていた。誰にでも失敗はある、まぁ落ち着けと。
でも、これはどう考えてもありえんでしょう?

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それぞれのバレンタインデー in Chicago。

2009-02-16 05:10:25 | アメリカ生活雑感
ひっさしぶりにシカゴにおのぼりした。
今年2回目。Pちゃんはなんと今年初だ。
近頃ちょっと寒さも和らいできたので(といっても相変わらず零下には変わりないが)なんとなくぶらぶらしたくなったのと、ちょうどシカゴに里帰り中のオバマ夫妻が今日シカゴのどこでバレンタインディナーをするのかもかなり気になっていて、ひょっとするとばったり遭遇するかもと淡い期待を寄せていた私であった。

いつもながら夜型の私たちは、日の沈む頃車でシカゴ市内に向かう。
ミシガン通りは激しく渋滞中。
でもそのおかげで、ちょうとシカゴ川に打ちあがるバレンタインデー花火を見ることができた。

きっとこのあたりでオバマ夫妻は夕食中なんだろうな。
ふたりは必ず、バレンタインデーには市内のレストランでデートをするらしい。
去年、まだヒラリーさんと激しく候補指名争いをしていたときもこの日だけはオフをとってふたりでゆっくり食事を楽しんだという。
新聞各紙は「多分このレストランだろう」という予想も出していたようだが、さて結果は・・?。

私たちはオールド・タウンで通りすがりのイタリアンレストラン「トッポ・ジージョ」でパスタを食べることに。
おいしくてボリュームたっぷり。めずらしく質量ともに満足する食事だった。

レストランをあとにした私たちは、Jazzでも聴きに行くべと老舗の「Jazz Showcase」へ向かう。
この店は2年ほど前にダウンタウンに移転していたのをずっと知らずにいたので、今日は移転後初めて訪れることになる。
ブルースの殿堂「バディ・ガイ・レジェンド」にもほど近い、ハイウェイに近い交通至便な場所にある。


 
外は真っ暗でひっそりとして、人っ子ひとり歩いていないちょっと不気味な状態。
でも一歩中に入ると人がいっぱい。
古い倉庫を改造したようなつくりで広々として開放感がある。
音の広がりも実に気持ちよかった。



壁際にただひとつあったソファー席をゲット。
おかげで食べ過ぎでまったりしていた体を休めることができた。


今日の主演は、Eric Alexander Quartet。
とてもお行儀のいいJazz、という感じ。



午前0時過ぎ、すべてのステージを聴き終えて撤収。

◆◆
さて。
結局この日、オバマ夫妻が訪れたのは「Table Fifty-Two」というレストランだったそう。
なんと、私たちの食べていたところから数百メートルというニアミスだった。

「そういえば、ミシガン通りでフロント部分に星条旗を2本立てた黒塗りの車を見たけど、あれだったのかも」とPちゃん。
だからあんなに渋滞してたのか!?

 (photo by:http://obamafoodorama.blogspot.com)
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何が8つ子を作り出したのか? ~その2

2009-02-15 05:47:31 | アメリカ生活雑感
2月13日付け記事で、信じられないニュースが報じられていた。

「Octuplet Doctor Strikes Again, Report Says」(8つ子の医師がまた当てた!)

先日8つ子出産したナディアの担当医師であるマイケル・カムラバ医師(57)が、この度またしても49歳の女性の4つ子妊娠に成功したというのだ。
この女性にはすでに3人の子どもがいるが、もう一人産みたいと望んでいたという。

このカムラバ医師は、先日の8つ子出産に際して米生殖医学会の指針に違反する6つの受精卵を母体に戻した疑いで学会から調査を受けている最中だった。今回の4つ子も、少なくとも4つの受精卵を戻した疑いがもたれている。

米生殖学会は、35歳以下の女性に戻す受精卵の数を母子のリスクを考えて2個以下と定めている。(日本では1個)
また、今回49歳の女性の4つ子妊娠に関しても、49歳という高齢から心臓発作などを起こしやすく母体の命にかかわる危険があると警告している。
しかしカムラバ医師は、「(学会の指針に違反して)多くの受精卵を戻すほうが受胎しやすい」と、あくまでも強気だ。
学会の指針はあくまで指針であり罰則規定がないことが、話をより複雑にしている。

しかし、一躍“脚光”を浴びたカムバラ医師の「妊娠成功率」は、実は10%と全米の不妊治療平均成功率39%をはるかに下回る成績だったという。
「功を焦った医師の独走」という筋書きが読めてきた。

8つ子の第一報が流れたとき、ほとんどの人たちは体外受精を確信していた。
しかし同時に、どう考えてもふつうの方法では8つ子はあり得ないとも思っていた。
今回のケースは、「取り付かれたように子どもを産み続ける女」と「どんな方法でも名を挙げたいと焦る不妊治療医師」のコラボレーションが産んだ悲劇ともいえる。

しかし、本当の悲劇はこれから始まるような気がしてならない。
多少無謀な方法であったにせよ、高齢の女性を妊娠させたという“実績”を示したのは事実。
自分の担当医師はやってくれなかったことをやってくれるカムラバ医師に最後の望みを託そうとする患者が全米から殺到するかもしれない。いや、必ず殺到するだろう。
そして、彼らは次々と“予定外の”命を生み出していくのだろうか。
そのうち、「妊娠しやすいように6つ戻しときますから、全部うまくいったらあとからひとつだけ選びましょう」などという、恐ろしい“命の間引き”が始まるかもしれない。いや、すでに始まっているかもしれない。

ああ、恐ろしい。

何も考えずに14人の子持ちになり、ウェブサイトで養育費の募金を呼びかけているナディアに、今全米から非難の声が殺到している。
心から夫婦の子どもがほしいと願い、長年出口の見えないトンネルをさまよい戦っている女性たちは、これをどのように受け止めただろうか。
ナディアには、彼女たちの心の悲鳴が聞こえるのだろうか。

* 8つ子の母親インタビュー。
彼女はこのインタビューで億単位のギャラを受けとっている。
http://abcnews.go.com/Video/playerIndex?id=6824206

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