Pちゃんに感化されたのか、禁煙意識が日増しに強くなってきている。
良くも悪くも、日本人はタバコの害とともに生活することを強要され、飼いならされてきた。オフィスは煙だらけ、会議室も真っ白。そんな状態で十何年も仕事することを我慢させられていた。
でも、それは大間違いだと改めて気づいたのだ。
以前、Pちゃんが
「どうして日本のレストランは全面禁煙にしないのか」と聞いてきたことがあった。
「そんなことしたらお客さん来なくなるからちゃう?」と何気なく答えたら、彼は烈火のごとく怒り出しこう言った。
「それは絶対に間違っている!じゃぁタバコが嫌な人はどこで食べろというんだ。禁煙家に対してノー・リスペクトだ。」
だいたい、こんな間抜けな答えしかできなかった自分=タバコの害と戦うことを諦めた人種、だったのかもしれない。
日本に帰ってきて、特に東京でまた生活し始めて自分の中の何かに火がついた。
何でタバコを吸うやつのそばで、吸わない人が小さくなって我慢せにゃならんのだ!
町を歩いていて歩きタバコをしているやつをみると、後ろから水をかけたくなる。どんなにおいしそうなお店を見つけても、タバコの匂いがすると絶対行くものかと思う。人が食べている横で“断りもせずに”タバコを吸う人間は、どんなに仕事ができても人間として失格だ、とさえ思う。
ああ、こんなことを言っていたらもう、外に行けなくなっちまう。
友達も減るかもしれない。
でも、いやなものは絶対いやだ。人の吐いたケムリで自分の健康が損なわれるなんて考えただけでアンフェアーじゃないか!
Pちゃん、やっとわかったよ。