10月24日にイリノイに到着してから今日で、ちょうど2週間と2日。
本格的に家探しを始めて、丸2週間。
この短期間に、なんと今の私たちにぴったりの物件が見つかった。まさに奇跡
以下、備忘録も兼ねて家探しドキュメント。
10月28日(日)
このあたりのエリア感覚をつかむために車で散策。通勤に時間をかけるのはばかばかしいので、なるべく職場近くでかつ便利で静かなところ、というのがふたりの条件。
10月29日(月)
職場から紹介されたリロケーション・センターへ、さっそく希望条件に合った賃貸物件の紹介依頼にでかける。ついでに家の売買を仲介している不動産会社も紹介してもらう。
その後時間があったので、社会勉強もかねてその不動産屋へ。もしも「買う」という選択をしたら、と仮定して鬼のように質問を浴びせる。
今から思えば、アメリカでの不動産購入知識が何もなかった私たちにとって、このときに質問したことがその後大いに役立った。
*この週、さんざんいろいろ勉強し研究を重ねた結果、ふたりの気持ちは「借りる」から「買う」へと固まっていった。(正直な話、私ははじめから買うつもりだった)
11月3日(土)
インターネットで物件を紹介してくれた地元の不動産会社の担当者Josie(女性)に物件案内してもらう。初めての家見学。
Bataviaという町のダウンタウン近くの一軒家を中心に見て回る。この町は歴史も古く、家の年齢も軽く100年を超すものが多い。それでも古さは感じられず、手入れも行き届いていて魅力的だった。(この日に見たひとつのが、あの“三角お屋根”)
ただ問題は、戸建ては敷地が広すぎるため税金が高いこと。う~ん、どうしたもんかのう。
11月4日(日)
Bataviaと職場をはさんで反対側、Warrenvilleという町で戸建てと“タウンホーム”を見て回る。タウンホーム(Town House)というのはいわゆる軒続きになった家のことで、“長屋”のようなもの。1、2階ぶち抜きで一戸なので、上階の音に悩まされることがない。(これは私たちの必須条件)
この“タウンホーム”自体、比較的新しく建ったものが多いので中はモダンで清潔。しかも管理会社が木の伐採や清掃など周囲の環境を整えてくれるので、自分たちの家の広すぎる庭に悩まされることがない。ふたりともこの方式を一気に気に入る。
そして以下の2軒に候補を絞った・・・
その1
タウンハウスの中でも希少な、Duprex(2戸だけが軒続きになったものの1戸)。三方が開いているのでまるで一軒屋のような感覚。おまけに2バスルーム。欠点はすぐ近くに比較的交通量の多い国道が走っていること。音に異常にセンシティブなPちゃんはここだけがひっかかっていた。
これがそのタウンホームとその中身。(まだ人が住んでいるのでこの状態)
その2
同じエリアにあるタウンホーム。基本的な間取りは一緒だけれど、2階のファミリールームにBarカウンターがあるのが魅力・・
11月6日(火)
昼間の自然光で二つの物件を比べたくて、再度この間のタウンホームを見せてもらいに行く。本気で考えると、やはり車の音が気になる。案内のついでに、Josieが「こんなのもあるわよ」と近所の別のタウンホームに連れて行ってくれた。その風情にふたりとも釘付け。
リストアップさえしていなかったエリアだったけれど、Pちゃんの職場に激近。この間見た画一的なタウンホームと違って、一軒一軒の表情がちがいまるでヨーロッパの家並みのよう。
おおお、これはいいかも!とステキな予感に胸が高鳴る。
おまけにLiving+Diningがぶち抜きの大空間になっていて部屋の細切れ感がない、玄関ホールがある、という私の条件にぴったり。そしてたっぷり3ベッドルーム。これは売却するときにファミリー向けにいい条件になる。
私の気持ちはここで固まっていた。
近所の街並みはこんなかんじ。
各家が責任を持って周囲手入れをしていて、全体として殺伐とした感じがしない。
いわゆる全て管理会社任せ、という不自然な感じもない。
この晩ふたりで話し合ったところ、ふたりとも同じ意見で決まった。
野菜ひとつ買うのにもぐずぐず比較してなかなか決まらないあのピッキーなPちゃんが、ベタボレして即決めしたことに私のほうがむしろびっくり。こんなに早く決まるなんて軌跡だ!!
その晩のうちに、「この家に決めた」ことをJosieにメールで伝える。契約を至急進められるように今後の流れを聞く。
11月8日(木)
Josieの事務所で仮契約。
注意事項を聞き、関係書類にサインし、最終的な希望購入価格を売主に伝える。がっちり値引き交渉(←これは私の役目)。
ここまでが今日の私たちのお仕事。
そしてその晩。私たちの交渉額を受けてJosieから今度は売主からの最終希望価格が伝えられる。これにOKを出して口頭での売買契約成立。
第一回目の祝杯
11月9日(金)
一番の難関はココ。
今日はふたりで銀行にローンの手続きに出向く。Josieから紹介してもらったビッキーという融資担当者は、これまた凄腕そうな女性。
ここは、勉強に勉強を重ねて今や知識完璧、アメリカ人よりも詳しい(?)Pちゃんの出番。必要書類を全てそろえて無事に契約完了!不明点は一切なしの完璧な契約。Pちゃんお疲れ様!
なんだかあっという間に家探しから家購入まで全てをやってしまって、ちょっとした虚脱状態に。
正式な祝杯
<つづく>
Das ist unser kleines Häuschen!! (これが我が家で~す!!)