Life in America ~JAPAN編

I love Jazz, fine cuisine, good wine

2017夏日記 in 徳島~ 母ミシンが帰ってきた

2017-08-31 20:50:33 | アメリカ生活雑感
My mother's sewing machine is back! It still works very well.

(前回のつづき)「母ミシン」が見事に蘇った。
「修理できました」とたった二日でお電話をもらい、今日迎えにいった。




自動で布を切りながらふちかがりをしてくれるロックミシンは、当時(多分30年ぐらい前)は相当値打ちものだったはず。それを奮発して母は本当に多くの服を縫ってくれた。
小さい時分から大学を卒業して社会人になるまで、アルバムの中の私はいつも母の手作りの洋服を着ている。
世界に一つだけの洋服は、私の誇りであり宝物だった。




超重たい「蛇の目ミシン」は、なんと50年くらい前のものらしい。
足踏み式だったのをモーター式に改造していた。そういえばこの使い心地、体が覚えてる。中学の頃、家庭科の宿題をこのミシン半べそかきながらやったっけ。モーターもちゃんと動いていて本当にしっかりしている。

店のご主人と奥様がふたつのミシンをきれいに修理して、油をさして待っていてくれた。
「使い方があいまいないので教えてもらえますか」とお願いしてみた。試し縫いをしつつふたりで丁寧に教えてくれた。一緒に来ていたPちゃんも興味津々で、日本とドイツのミシン談義に花が咲く。
Pちゃんの故郷、ドイツのアーヘンにはミシン針で有名な会社があるんだとか。お店のご主人もドイツ製のミシン針を見せてくれたりして。

「最近は修理できる人が減って、メーカーも修理を受け付けていないところが増えとんよ。職人さんの高齢化が進んどるけんね」とご主人。
いつまでも続けてください、また何かあったらここに持ってきますから、と私。

母ミシン復活でまた、母が我が家にもどってきた。
初盆も終えた8月最終日の素敵なおはなし。


松村ミシンさん、ありがとう!
松村ミシン工業所 :〒770-8064. 徳島県徳島市城南町1-1-16 TEL:088-622-9753





友人の結婚式はいつもお手製のドレス
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2017夏日記 in 徳島~ 母ミシン

2017-08-29 03:05:09 | アメリカ生活雑感
8月29日

「ミシン無料修理します」というチラシにつられて、母が使い込んだ30年来の古いミシンを近所の「ニコニコミシン」に持ち込んだ
。よくしゃべる店の主人、一目見て「あー、これは古いですね。動かないですよ。それにこの会社はもうないですから部品交換もできませんしね。廃棄するならうちからしておきましょうか?」とたたみかけ、それからは最新型ミシンの営業を滔々と。

どうやったらそんなことが言えるのか?
人の想い出をなんだと思ってやがるんだ。

もちろん、最新のミシン事情を取材できるだけ取材してさっさと帰ってきた。
そうはいってもどうしたものか、と悩むこと2日。先週知り合ったばかりの素敵な方の紹介で、とあるミシン屋さんをダメ元で訊ねた。
店は小さくて古く、町工場のようだった。
それでも、60代半ばごろの女主人は私が持ち込んだ超重いミシンを愛おしそうに車から運んでくださり、
「ああ、これはいいミシンですね。古いミシンはモーターがしっかりしていて最近のものよりもずっと性能がいいんですよ。お母様のものですか?動けるようにしましょうね」とその場で言ってくださった。

直線縫いだけしかできなくても、ボビンケースを使う面倒臭いタイプでも、糸調整が手動でも、自動糸通しや糸切りがついていなくても、私にとっては宝物。
ニコニコミシンで言われたことを伝えると、
「廃棄なんてとんでもない、どうしてそんなことが言えるんでしょう」と、ムッとした表情を見せてくれた女主人の職人気質。

このお店に直してもらえるミシンは幸せだ。私も。きっと母も。



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2017夏日記 in 徳島~ 阿波踊り三昧。

2017-08-22 09:21:55 | アメリカ生活雑感
徳島阿波踊り 8月12日~15日

今年はPちゃんが夏の徳島初参加。
こんな蒸し暑い日本、さぞ文句たらたらと思いきや、私のほうが暑さに参ってしまいPちゃんはまるで平気。
こういうときに100%スペインの血が役に立つのか!?

ところで、彼が一番楽しみにしていたのは、もちろん阿波踊り。
シカゴでももう2年も踊っているけれど、踊るほどに魅了されていっている様子。今回は本場の演舞を見られるとあって、もうシカゴを発つ前からそわっそわ。まるで子ども。
毎日のように徳島市内へふらふらと散歩に行っては、そこらじゅうでやっている有名連の練習風景に酔いしれて帰ってきた。


8月5日

姉も帰省したので、一足早く阿波踊り会館」に阿波踊りを観に行った。
もちろんお目当ては、「娯茶平連」

  
上品で優雅で、子供たちも上手で元気で、鳴り物がしゃんとしていて。やっぱり好きだなぁ正統派。



8月11日 
開幕前夜。
なんかいいイベントないかな、と思っていたところ、4月にシカゴをご案内した阿波踊りパフォーマンス軍団「寶船」が近所のビーチイベントに出演するという情報をゲット。
さっそくビール片手に近所の小松海岸行ってみた。
そこはお盆とか阿波踊りとか、全くどうでもよさそうな若者たちの狂乱の宴と化していた。



 



8月12日 
さて、今日から4日間の怒涛の阿波踊りが始まる。

手始めに、早朝踊りを観に行ってみた。
駅前から繁華街、新町のリバーウォークを有名連が踊り初める、「出初式」。

 


そして午後6時の号砲と共に、いざ踊りに繰り出す。
実はPちゃん、以前シカゴで一緒に踊っていたアキナさんが所属する高円寺「びっくり連」の高張提灯持ちに指名されてウキウキだった。本当に身に余る光栄。

 いざ!


アキナさんと再会


びっくり連のみなさん。
わざわざ東京からこの日のために集合したという大世帯。



ダイナミックで、女子がかわいくて、観客をすっかり魅了していたびっくり連。
Pちゃんは緊張で動きが硬い。
 

市役所前の桟敷席で先導するPちゃん。デビューいきなり有料桟敷席とは運がいい人。
踊り込んだはいいが、スターばりに大声でアナウンスされたのには少し閉口(苦笑)。


みなさんと別れて、そのあと8時半からは「にわか連」に参加。どこまでも踊りたい、Pちゃんであった。



集合待ちの間に、テレビトクシマのライブ中継にちゃっかり映り込むうれしがり。



この日の締めは、南内町演舞場恒例の総踊りを見る。何度見ても鳥肌もの。









いやぁ、初日からタフだった。今年のTシャツは「天下御免の夏きたる!」




8月13日

3日目。
疲れも全く見せないPちゃんは今日も踊る気満々。
今日はふたりでシカゴの衣装を着て繰り出した。



そして、やはりにわか連で一発。


殿様連のあんみつ姫様を見つけて一枚。


ボードウォークでは「寶船」も盛り上がる。


テレビの取材で来ていた藤井隆くんも、輪踊りで燃える。



8月14日

今日から1泊で、我が家に久しぶりに親しい友人たちが結集。なつかしい「長野民宿」状態に。
このメンバーがそろうのは15年ぶりと聞いて、月日の流れの早さに驚く。

この日も3時過ぎからPちゃんは一足先に阿波踊りへ。
今日参加するのは、徳島在住の外人たちによる「あらそわ連」。数日前にこの連に参加して踊るために申し込みを済ませておいたのだった。


毎日違う踊り浴衣を着こなし、帯も自分で結べる変な外人。

「あらそわれん」というのは徳島弁で「争ったらいけませんよ」という意味(だってみんな知ってると思ったらそうでもなかったので逆に驚いた。)

世界はひとつ、争われ~ん♪という掛け声とともに、いろんな国の人たちがひとつになって踊りこむ。
その他の一般参加者を入れると250人以上になったそうだ。






あとから皆も合流。私もこの日はあらそわ連の浴衣で。


この夜はおなじみ、家宴会。なつかしい飲み、そして雑魚寝・・。
あられもない姿なので、写真はなしよ・・。



8月15日 (最終日)

夕べの宴会疲れと踊り疲れでぐったり。
お客さんたちは午後3時ごろには皆帰ってしまい、なんだかガランとした家の中。
まさかと思ったら、Pちゃんは案の定ひとりでも行くといって、夕方きっかりに踊りに行った。
私は今晩はひとりビール飲みながらテレビで観戦。
11時ごろ、「ああ、終わってしまった。物足りない~!」といってPちゃん帰宅。ほんま、変な外人。
狂ってる・・・(笑)




2017年、最後の総踊り。




長野邸合宿に来てくれてありがとう!来年もやるよ。


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