shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

「Revolver」イスラエル盤

2022-01-05 | The Beatles
 私は去年後半、憑かれたようにビートルズのイスラエル盤を買いまくったが、そのきっかけとなったのがB-SELSで買った「Rubber Soul」で、UKマザー・マト4とはとても信じられないようなラウドなサウンドに一発KOされ、その後も「A Hard Day's Night」や「Help!」、「Abbey Road」など、私好みの力強い音作りに惚れてビートルズのイスラエル盤をコンプリートしてやろうと思ったのだ。
 ペルーやウルグアイといった南米の盤に比べるとレコード価格も送料もかなり安上がりでいけることに気をよくした私は「Help!」「Rubber Soul」の流れに乗って「Revolver」を手に入れようと決意。モノラルとステレオのどちらを狙うか迷ったが、「Help!」や「Rubber Soul」で味わった爆音の誘惑に勝てず、モノラル盤にターゲットを絞った。
 イスラエル盤のレコード番号は基本的にはUK盤と同じく PMC がモノラルで PCS がステレオなのだが、なぜか中期の「Help!」~「Revolver」に限ってはモノラルもステレオも PMC で、私の知る限り、ジャケット右上の“STEREO & MONO” という銀色のステッカーの有無とランオフ部分のマトリクスを見るしか識別法は無い。
 まずeBayを見てみると1枚だけあるにはあったのだが、驚くなかれその値段が何と$800!!! 私は一瞬我が目を疑った。しかもマトが -1/-1 でステッカーありということで、内容は UKステレオの1stプレスと同じということになる。何でこれに「Revolver」最高値のUKモノ1stプレス盤(←例の回収された remix 11入りのヤツ)よりも高い値段が付いているのかサッパリわからないが、とにかくこいつは論外だ(←さっき見たらまだ売れ残ってて15%オフの$680に値下げしとったwww)。
 次に Discogs を見てみると3枚出ていたのでそれぞれのセラーにメールして確認したところ、一番安かった €50のやつがどうやらモノラル盤らしいと判明したので私は嬉々として購入を即決。盤質 VG+で “light marks on both sides” とのことだったが届いた盤はほぼEX+ と言ってもいいピカ盤で、実際にかけてみてもすごく良い音がしたので、私はいつものように B-SELS に持って行ってSさんに聴いてもらうことにした。

 私:今日は「Revolver」のイスラエル盤持って来たんですけど、ひょっとして聴かはったことありますか?
 Sさん:いえいえ、聴いたことないです。
 私:じゃあ一緒に聴きましょう。モノラルなんですけど、結構エエ音してますで。
 Sさん:(A①を聴いて)音はかなり良いですね。
 私:でしょ?
 Sさん:ギターの音がすごいグワーッと飛び出してきます。
 私:そうそう、このスピーカーから飛び出してくる感覚がたまらんのですよ。
 Sさん:(A②「Eleanor Rigby」のイントロが流れる...)これも音が生々しいですね。
 私:かなりガンガンきますよね。
 Sさん:盤質が良いのも効いてるように思います。
 私:確かに。各国盤でキレイなレコードを手に入れるのって結構大変ですからね。
 Sさん:A⑤「Here There And Everywhere」のベースラインがよく響いて気持ち良いですねぇ...(とニッコニコ)
 私:そうそう、そこがたまらんのですよ。
 Sさん:やっぱりイスラエル盤はベースラインがよく出ますね。
 私:A⑥「Yellow Submarine」も音が分厚いですし、A⑦「She Said She Said」のイントロなんかめっちゃ強烈でしたね。
 Sさん:全体としてすごくレベルの高い音ですね。
 私:そうなんですよ。じゃあB面いきましょうか。
 Sさん:このB③「For No One」、聴いててすごく気持ちの良い音ですね。
 私:バランスが絶妙ですよね、これは。
 Sさん:それと、このB⑥「Got To Get You Into My Life」の音の伸びは凄いですね。
 私:イスラエル・パワー炸裂という感じです。LN刻印が効いてるのかな...(笑)
 Sさん:最後のB⑦「Tomorrow Never Knows」のスネアの音がすごく良いです。
 私:やっぱり「Revolver」は「Tomorrow Never Knows」に尽きますね。これホンマに凄い曲ですよ。それも1966年という時代にこれ作ったんですからね。ホンマ信じられませんわ。