shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

4・21ポール@京セラドーム (Pt. 3) ~ノットルカイ?~

2015-04-25 | Paul McCartney
 「ジェット」が終わると恒例の “ワードローブ・チェンジ” で上着を脱ぎ、ベースを例の派手なレスポールに持ち替える。そう、「レット・ミー・ロール・イット」だ。袖をまくるのに少し手間取った後、おなじみのイントロがドームに響き渡る。ジョンの「コールド・ターキー」を彷彿とさせるアグレッシヴなリフが気持ちいい。この曲はポールの超お気に入りナンバーで、ライヴでも数えきれないぐらい演奏されてきているが、演奏のパワーが年々力強くなっているように感じられるのは気のせいか。
 続いては “60年代と同じギターだよ” の「ペイパーバック・ライター」、 “奥さんナンシーのため”の「マイ・ヴァレンタイン」、“ウイングス・ファンのため” の「1985」と、前回と同じMC、同じ曲順で予定調和の世界に突入。更に「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」に「メイビー・アイム・アメイズド」と、アウト・ゼア・ツアーにおける不動のセトリが続くが、どれもみな好きな曲なので全然OK。何度聴いても良いモノは良いのだ。
 私にとってポールのライヴの楽しみの一つは彼のカタコト日本語MCだ。前回の日本公演でも “モット キキタイ?” “ホナ イコカ” “カエッテ キタバイ” “カキマシター” “チョー サイコー” など、持ち前のサービス精神を発揮してファンの記憶に残る数々の珍MCで楽しませてくれたポールだったが、今回の大阪初日でもやってくれました! 日本公演初日ということでコンサート前半の日本語はまだ少したどたどしさも感じられたのだが、そんな中でも「アイヴ・ジャスト・シーン・ア・フェイス」に入る前の “ノットルカイ?” には場内大爆笑。自分の日本語がウケたと思ってご機嫌なポールのドヤ顔に萌えてしまう(≧▽≦)
ポールマッカートニー 京セラ 2015・4・21④ 夢の人 ウィキャンワークイットアウト


 「ウィー・キャン・ワーク・イット・アウト」、「アナザー・デイ」の後、ポールの “ツギハ セカイ ハツ コカイ” というMCに大歓声が上がる。アコースティック・ナンバーで世界初公開となるともうあれしかない。そう、新曲の「ホープ・フォー・ザ・フューチャー」だ。生涯現役を旨とするポールは新曲を出せばセトリに入れる傾向がるので、昨年12月に出たばかりのこの曲は演るかもしれないと思い事前に予習をしておいたのだが、自分が行った大阪公演が世界初公開だなんて、何かめっちゃうれしいなぁ...(^.^)  キャッチーなビートルズ・ナンバーの中にあってはスロー・テンポでやや地味な印象の曲だが、何度も聴くうちに心に染みわたってくる典型的なスルメ・チューンだ。paulmccartney.comで延々リピート再生しているので、今後参戦予定の方はグッズのチェックでもしながら聴いてみてください。
Paul McCartney - Hope For The Future Live in Osaka


 「エヴリバディー・アウト・ゼア」に代わってセット・インしたこの新曲を挟んで「アンド・アイ・ラヴ・ハー」、「ブラックバード」、「ヒア・トゥデイ」というおなじみのアコースティック・セット、そして例のマジック・ピアノの前に座って「ニュー」、「クイーニー・アイ」と、前回公演と全く同じ展開でショーは進行、ずっと立ちっぱなしでそろそろ脚が辛くなってきていたが、超愛聴曲「レディー・マドンナ」では我を忘れて歌い踊ってしまった。
 “次の曲は「サージェント・ペパーズ」アルバムから... じゃなかった... うそです... 本当は「イエロー・サブマリン」アルバムから... まぁ近いでしょ?” というMCで笑わせておいて、「オール・トゥゲザー・ナウ」がスタート。バックのスクリーンに映し出されるチビ・モンスターは何度見ても可愛いなぁ...(^o^)丿
Paul McCartney - All Together Now (Out There Tour Japan, Osaka, April 21st 2015)


 “今度こそ本当に「サージェント・ペパーズ」からの曲です” というMCで「ラヴリー・リタ」、“ストリングスを見事に再現してくれたウィックスに感謝!” の「エリナー・リグビー」を挟んで “これも「サージェント・ペパーズ」からの曲” と「ミスター・カイト」。このあたりは中期ビートルズの名曲コーナーといった感じだ。ついでに大好きな「ペニー・レイン」あたりも演ってくれたら嬉しいのだが、そうしたら「ニュー」とキャラが被ってしまうか…(>_<)
 次にポールはベースをウクレレに持ち替え、 “ツギハ ジョージニ ササゲマス” ということで定番の「サムシング」だ。前回のコンサートではドーム全体に響き渡るユッタリしたテンポの手拍子が非常に心地良かったので今回率先して手拍子してみたところ、周りのオーディエンスもついてきてくれて手拍子が大きな輪になっていく。まさに “ポール・マッカートニー & 4万人のハンド・クラッピング・リズム・セクション” である。このドーム独特の残響音とウクレレの軽やかな音色が絶妙に溶け合って醸し出されるマッタリ感がたまらんのよねぇ... (-。-)y-゜゜゜ (つづく)
Something Out There Japan Tour 2015 04 21
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