今日は「メイキング・オブ・サージェント・ペパーズ」の後半だ。④「ペニー・レイン」に入る前にポールが「ホェン・アイム・64」に関して “ビッグ・バンドが好きで、初めはロックよりシナトラに興味があった。ロックの作曲家を目指してたワケじゃないが、ジョンと組むようになって、二人でロジャース&ハマースタインを意識した。” と語っていたのにはビックリ。この人、やっぱりめちゃくちゃ音楽的素養が幅広いわ...(゜o゜) 「ペニー・レイン」に関してはこの曲のキモとでも言うべきピッコロ・トランペット奏者デヴィッド・メイソンが登場、カメラの前で実際に例のフレーズを吹いてくれるのだ。これは実に貴重な映像だと思う。尚、この超強力両A面シングルの全英1位を阻んだエンゲルベルト・フンパーティングの「リリース・ミー」をここで初めて聴いたけど、めちゃくちゃしょーもない曲やなぁ...(>_<) まぁ「木綿のハンカチーフ」が「泳げ!たいやきくん」に、「赤いハイヒール」が「ビューティフル・サンデー」に1位を阻止されたようなモンか...(>_<)
⑤「アビー・ロード・スタジオ」ではスタジオの中にカメラが入るのだが、何か体育館みたいにだだっ広い部屋で、バスケでも出来そうだ(笑) ⑥「アルバム “サージェント・ペパー”」では再びマーティンがコンソールの前でタイトル曲のサウンドを分析してくれる。ポールのロック・ヴォイス、4本のフレンチ・ホルン、観客のざわめきSE 、そして3人のコーラス・ハーモニーと、又々1トラックずつ聴けるのが面白い。⑦「ルーシー・イン・ザ・スカイ」では曲名の由来であるジュリアンの絵についてポールとリンゴが詳しく語っている。マーティンがこの曲のイントロを電子ピアノ(?)で弾きながら “ベートーベンが生きていたら書きそうな旋律だ...” だと。さすがクラシック畑の人は目のつけどころが違う。この曲に関してはついついサイケなサウンド・プロダクションに耳が行ってしまうが、言われてみれば確かにシンプルで美しいメロディーだ。
⑧「ドラッグ & ソングライティング」では彼らのドラッグに対する考え方が赤裸々に語られるが、中でもジョージの“マリファナはビールみたいなもんだが、LSD は月へ行くようなものだ。” という発言が実に分かりやすい。ソングライティングに関しては、ジョンとポールはハイな状態でどちらか一方の家へ出かけていき、二人で午後中かけて曲作りをしていたという。このように協力し合いながら、一方で競い合ってお互い成長できたのが良かったとポールは語っている。⑨「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ」はリンゴが歌いやすいようにたった5つの音を基調としたシンプルなフレーズで作られているらしい。さすがはレノン=マッカートニーやね。元々の歌詞は “調子はずれに歌ったら 君はトマトを投げつけるかい?” やったって、ホンマかいな?それにしても何でまたトマトなん?
⑩「プロデューサー・ジョージ・マーティン」では、マーティンの仕事はデビュー時には “仕事をうまく運ぶためのまとめ役” だったものが、ペパーズの頃には “彼らのアイデアの実現役” に変わったと言っている。それだけ彼らが音楽面で飛躍的に成長したということの証だろう。
⑪「ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー」ではジョージとラヴィ・シャンカールとの出会いから徐々にインド音楽への理解を深めていった件が語られる。ここでもコンソールの前でマーティンが各トラックの音を聴かせ、解説を加えている。インドのお香がトイレのマリファナの臭い消しにもなるというマーティン発言にはワロタ (^.^) ⑫「ミスター・カイト」はビーチ・ボーイズの「ペット・サウンズ」に対するポールの賞賛で始まる。一体 “凧男” と何の関係があるんかなぁと思って見ていると、「ペット・サウンズ」ではバス・ハーモニカを多用しており、その辺の楽器の組み合わせ方のアイデアをこの曲で2,3拝借したという。前々から「ペット・サウンズ」と「ペパーズ」の関連性は指摘されてきたところだが、ポールの口からこう具体的に語られると辛いなぁ... 私の苦手な名盤最右翼の「ペット・サウンズ」、後でもう一度聴き直してみよう。
⑬「グッド・モーニング・グッド・モーニング」ではマーティンが彼らの作曲家としての急成長を絶賛、ここで何故かフィル・コリンズが登場、 “こんな事もできるのか、とレコードに対する見方が変わった。” と「ペパーズ」を評している。再びマーティンがこの曲の旋律解析からエンディングの動物連鎖まで解説している。⑭「プロセス & アートワーク」ではポールが “ヒットしそうな曲の寄せ集めより小説を書くような感じでアルバムを作った。” と上手いこと表現している。アルバムのカヴァー・アートについても拘りを見せ、著名なカヴァー・デザイナーに自分たちの抱いたイメージを具体化してもらったという。ここでもビートルズの伝説がまた一つ生まれたワケだ。
⑮「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」ではテイク1を聴きながらマーティンが2曲合体のプロセスを語っていくが、彼は余程この “シュガー、プラム、フェアリー♪” が好きなのだろう。「アンソロジー」の時と同じ微笑みを見せながらジョンの歌声に聴き入っている。フィル・コリンズ大絶賛のリンゴのドラミングが絶妙なアクセントになっている。⑯「ジェネラリゼイション」ではあの時代と「ペパーズ」の関連性が語られ、最後は “ビートルズは干上がった。5ヶ月もスタジオに入って何も生み出せない。”という当時の新聞の批判に対するポールの一言 “まぁ待ってろよ(You'll just wait...)” で番組は終わる。その後の展開は誰でも知ってるロック・ヒストリーだが、それにしても自信に満ち溢れたこのポールの表情、めちゃくちゃカッコエエなぁ... (≧▽≦)
The Making of Sgt Pepper (Part 3)
⑤「アビー・ロード・スタジオ」ではスタジオの中にカメラが入るのだが、何か体育館みたいにだだっ広い部屋で、バスケでも出来そうだ(笑) ⑥「アルバム “サージェント・ペパー”」では再びマーティンがコンソールの前でタイトル曲のサウンドを分析してくれる。ポールのロック・ヴォイス、4本のフレンチ・ホルン、観客のざわめきSE 、そして3人のコーラス・ハーモニーと、又々1トラックずつ聴けるのが面白い。⑦「ルーシー・イン・ザ・スカイ」では曲名の由来であるジュリアンの絵についてポールとリンゴが詳しく語っている。マーティンがこの曲のイントロを電子ピアノ(?)で弾きながら “ベートーベンが生きていたら書きそうな旋律だ...” だと。さすがクラシック畑の人は目のつけどころが違う。この曲に関してはついついサイケなサウンド・プロダクションに耳が行ってしまうが、言われてみれば確かにシンプルで美しいメロディーだ。
⑧「ドラッグ & ソングライティング」では彼らのドラッグに対する考え方が赤裸々に語られるが、中でもジョージの“マリファナはビールみたいなもんだが、LSD は月へ行くようなものだ。” という発言が実に分かりやすい。ソングライティングに関しては、ジョンとポールはハイな状態でどちらか一方の家へ出かけていき、二人で午後中かけて曲作りをしていたという。このように協力し合いながら、一方で競い合ってお互い成長できたのが良かったとポールは語っている。⑨「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ」はリンゴが歌いやすいようにたった5つの音を基調としたシンプルなフレーズで作られているらしい。さすがはレノン=マッカートニーやね。元々の歌詞は “調子はずれに歌ったら 君はトマトを投げつけるかい?” やったって、ホンマかいな?それにしても何でまたトマトなん?
⑩「プロデューサー・ジョージ・マーティン」では、マーティンの仕事はデビュー時には “仕事をうまく運ぶためのまとめ役” だったものが、ペパーズの頃には “彼らのアイデアの実現役” に変わったと言っている。それだけ彼らが音楽面で飛躍的に成長したということの証だろう。
⑪「ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー」ではジョージとラヴィ・シャンカールとの出会いから徐々にインド音楽への理解を深めていった件が語られる。ここでもコンソールの前でマーティンが各トラックの音を聴かせ、解説を加えている。インドのお香がトイレのマリファナの臭い消しにもなるというマーティン発言にはワロタ (^.^) ⑫「ミスター・カイト」はビーチ・ボーイズの「ペット・サウンズ」に対するポールの賞賛で始まる。一体 “凧男” と何の関係があるんかなぁと思って見ていると、「ペット・サウンズ」ではバス・ハーモニカを多用しており、その辺の楽器の組み合わせ方のアイデアをこの曲で2,3拝借したという。前々から「ペット・サウンズ」と「ペパーズ」の関連性は指摘されてきたところだが、ポールの口からこう具体的に語られると辛いなぁ... 私の苦手な名盤最右翼の「ペット・サウンズ」、後でもう一度聴き直してみよう。
⑬「グッド・モーニング・グッド・モーニング」ではマーティンが彼らの作曲家としての急成長を絶賛、ここで何故かフィル・コリンズが登場、 “こんな事もできるのか、とレコードに対する見方が変わった。” と「ペパーズ」を評している。再びマーティンがこの曲の旋律解析からエンディングの動物連鎖まで解説している。⑭「プロセス & アートワーク」ではポールが “ヒットしそうな曲の寄せ集めより小説を書くような感じでアルバムを作った。” と上手いこと表現している。アルバムのカヴァー・アートについても拘りを見せ、著名なカヴァー・デザイナーに自分たちの抱いたイメージを具体化してもらったという。ここでもビートルズの伝説がまた一つ生まれたワケだ。
⑮「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」ではテイク1を聴きながらマーティンが2曲合体のプロセスを語っていくが、彼は余程この “シュガー、プラム、フェアリー♪” が好きなのだろう。「アンソロジー」の時と同じ微笑みを見せながらジョンの歌声に聴き入っている。フィル・コリンズ大絶賛のリンゴのドラミングが絶妙なアクセントになっている。⑯「ジェネラリゼイション」ではあの時代と「ペパーズ」の関連性が語られ、最後は “ビートルズは干上がった。5ヶ月もスタジオに入って何も生み出せない。”という当時の新聞の批判に対するポールの一言 “まぁ待ってろよ(You'll just wait...)” で番組は終わる。その後の展開は誰でも知ってるロック・ヒストリーだが、それにしても自信に満ち溢れたこのポールの表情、めちゃくちゃカッコエエなぁ... (≧▽≦)
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