shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

The Beatles Rockband Songtracks (Pt. 2)

2009-11-19 | The Beatles
 今日は「ザ・ビートルズ・ロックバンド・ソングトラックス」の Disc-1 に入っている曲についての簡単な印象を書いてみたい。まず、①「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」、②「ボーイズ」は昨日書いたようにゲームの効果音が随所に入るトホホなミックスで、ご丁寧に歓声の SE まで入っている。DL 版は2曲ともマトモなヴァージョンやのに...(>_<) しかもこの2曲と(26)「オール・ユー・ニード・イズ・ラヴ」だけにゲームの効果音が入るという中途半端な構成だ。因みに、店頭で試聴させてもらった MUSIC INN の店員さんも “初めて聴きましたけど、ゲームの音楽ですね、コレは...” と呆れておられた。①はカウントもエンディングもノーマル、②のエンディングは公式テイクとは違う怪しい終わり方で、それは⑤「アイ・ウォナ・ビー・ユア・マン」も同様だ。逆に③「ドゥー・ユー・ウォント・トゥ・ノウ・ア・シークレット」のフェイド・アウトしないエンディングはめっちゃ新鮮で、曲の余韻に浸れる感じがいい。コレは大いに気に入った。
 ④「ツイスト・アンド・シャウト」や⑥「アイ・ウォント・トゥ・ホールド・ユア・ハンド」、⑧「キャント・バイ・ミー・ラヴ」はカウント以外は公式テイクと変わらず。⑦「ア・ハード・デイズ・ナイト」の尻切れトンボなエンディングを聴くと、逆説的に公式テイクにおける12弦ギターによるアルペジオの繰り返しの絶妙なフェイド・アウトによる演出の素晴らしさを再認識させられる。⑨「アイ・フィール・ファイン」のエンディングはライブの終わり方と同じだが、これも⑦同様レコードのフェイド・アウトの方が似合ってると思う。
 私にとってこの Disc-1 の白眉と言えるのが⑧「エイト・デイズ・ア・ウイーク」で、ポールのカウントから入るフェイド・インなしのクリアな出だしがめっちゃ新鮮!ほんのちょっとしたことなのだが、そのビミョーな違いがファンにはたまらんのですわ(≧▽≦) ⑪「ティケット・トゥ・ライド」や⑫「デイ・トリッパー」のエンディングは手抜きとは言わないまでももぉちょっと何とかならんかったんかと思うような雑な作り。「ラバー・ソウル」からの⑬「ドライヴ・マイ・カー」と⑭「アイム・ルッキング・スルー・ユー」の2曲も新たにミックスし直して作ったものだと思うが、⑪⑫よりはずっと自然な感じに聞こえる。まぁ無理やりエンディングをでっち上げるにはこうするしかなかったという終わり方だ。⑮「イフ・アイ・ニーディッド・サムワン」はエコーがキツめで何となくチープな音作りに聞こえるのは気のせいか?
 カウントで始まる⑯「ペイパーバック・ライター」って何かカッコイイ!(←ミーハー丸出し...) エンディングは日本公演のモノらしいが、言われてみれば確かに歓声が似ている気がする。⑰「タックスマン」は今まで隠れていた純正のカウントが復活したのは非常に興味深いが、やはりあの咳払いやスタジオの雑音がないのは淋しいし、エンディングのキレたギター・ソロがないと “「タックスマン」を聴いた!” という感じがしない。因みにこの曲、ゲームでは4人が日本武道館のステージで演奏する映像になっているのが嬉しい。⑱「イエロー・サブマリン」のイントロは他とはちょっと違っており、まずギターが “ジャーン!” 続いてジョンが“ワン、トゥ・スリー...” とカウントを取り、リンゴがいつもの調子で “インザタァ~ン♪” と歌い出す。エンディングも同じくひと工夫されており、最後は鐘の音まで鳴らしてしまう。単調な曲ほどエンディングの処理には知恵を絞っているようだが、これはこれで面白い。⑲「アンド・ユア・バード・キャン・シング」はジョンの気合い十分のカウントが嬉しい。これ、めっちゃ合ってると思う。
 ⑳「サージェント・ペパーズ~ウィズ・ア・リトル・ヘルプ」のポールのカウント、これもめっちゃカッコエエなぁ... とここまで書いてきて気づいたのだが、アタマのカウントとエンディングのことばっかり書くって何か変な感じ...(笑)。まぁそれがこのCDのウリやからしゃあないか。(21)「ルーシー・イン・ザ・スカイ」のエンディングはただ音を絞っただけのように聞こえるし、(22)「ゲッティング・ベター」に至ってはあのタンブーラが鳴り響く中、コンガが絶妙なリズムを刻むエンディング・パートがそっくりそのままカットされてしまって淋しいったらありゃしない(>_<) 何とかもうひと工夫してほしかったな。
 (23)「グッド・モーニング・グッド・モーニング」はフェイド・アウトしてしまわずに最後まで聴けて、しかもエンディングでジョンの声が入っているという超お宝音源だ。ミックスそのものも違っているようで、ギターの入力バランスが大きいように思う。とにかくコレは必聴だ。(24)「ハロー・グッバイ」のエンディングは“何コレ?” と言いたくなるような変な作りで、それまでのスムーズな流れをブチ壊すかのような唐突な終わり方だ。(25)「アイ・アム・ザ・ウォルラス」にはカウントが入ってないけど何故だろう?エンディングも左右に音が飛びまくってて、ちょっとお遊びの度が過ぎたという感じだ。(26)は最初に書いたように耳障りな効果音入りで、あのエンディング一体どー処理すんねんやろ?と興味津々で聴き進んでいくと、何と堂々とフェイド・アウトしてしまう(笑)という、よくわからないトラックだ。まぁ玉石混交入り混じってはいるが、長年公式テイクに慣れ親しんできた者としては、色んな意味で非常に面白く聴ける1枚だ。

Beatles Rock Band - Good Morning Dreamscape