中央アジアのキルギスで８日、汚職容疑で前大統領が拘束されました。前日から拘束作戦を行っていた治安当局と前大統領の自宅に集まった支持者らとの衝突も起き、１人が死亡、およそ８０人がけがをしました。
高い塀の前に集結する治安部隊。時折、銃声のような音も聞こえます。キルギスの治安当局は８日、汚職容疑でアタムバエフ前大統領を首都ビシケク郊外の自宅で拘束しました。アタムバエフ前大統領は、自宅の敷地内で多数の支持者とともに抵抗していましたが、数千人の治安部隊を前に投降したということです。
７日には、拘束作戦を行っていた治安当局と前大統領の自宅に集まった支持者らとの衝突も起き、特殊部隊の隊員１人が死亡、およそ８０人がけがをしました。その際、支持者らは一時、治安部隊側６人を人質にとっていましたが、その日のうちに解放したということです。
アタムバエフ氏と現職のジェエンベコフ大統領は政治的に対立していて、現政権はアタムバエフ氏に汚職の容疑があるとして出頭を要請していました。しかし、容疑を否認するアタムバエフ氏が要請に応じなかったため、治安当局が拘束作戦に踏み切ったということです。
＠利権だけですから、自分がその座に座れば、政敵を抹殺する・・・途上国ではよくある話です。