大日本赤誠会愛知県本部ブログ版”一撃必中”

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マレーシア フィリピン武装集団スールー王国軍と衝突、15人死亡か=2月からボルネオ島上陸

2013年03月01日 21時16分13秒 | 古いシリア戦場ライブ・ロシア軍・フーシ、イエメン・アフリカ・北南米情勢


2月11日にサバ州ラハド・ダトゥの海岸に不法上陸したスールー王国軍を名乗る150人あまりのフィリピン人武装グループがその後も居座っていた問題で、3月1日、武装グループとこれを包囲していた地元治安部隊との間で銃撃戦が起き、双方に死傷者がでている模様だ。

武装グループはカンポン・タンドゥオ郊外でマレーシア治安当局の監視下に置かれていたが、英字紙「ザ・スター」によると、正午ごろに銃声が散発的に聞こえはじめた。少なくとも武装グループのメンバー12人が死亡、マレーシア人治安部隊の隊員2人が死亡し2人が負傷して病院に収容された。住民1人が巻き込まれ死亡したとの情報あり。

武装グループのリーダーでスルタン末裔を名乗るラジャ・ムダ・アジムディー・キラム氏は、マレーシア警察が先に突入し銃撃を開始したと主張している。武装グループは国際的に承認されていないスールー王国軍の兵士だと名乗っており、王国の承認などを要求するために上陸したと主張していた。現在サバ州となっている王国の領土返還を求めているとされる。フィリピンとの外交問題も絡むためできるだけ穏便に済ませたいマレーシア側は武装グループを拘束しないまま即時退去を求めていたが、武装グループ側は要求が入れられないことを理由に居座り続けていた。フィリピンのアキノ大統領も武装グループに帰国を勧告、マレーシアのヒシャムディン・フセイン内務相は最後通牒を言い渡していた。

@当初、先月の5日にアブサヤフ(ASG)とモロ民族解放戦線(MNLF)がヨルダン人人質の解放で衝突していたので、資金や戦力的に追いつめられたASGの連中が対岸のサバ州に退避したくらいに思っていましたが、スールー王国軍の名前を聞いてびっくりしたというのが本音です。ここにも根深い領土問題が存在しているようです。スールー王国軍の連中はいずれも死を覚悟のうえでの上陸であり一歩も引かないと話しているようです。