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ダンボールコンポストの配布

2010-05-21 04:54:09 | 地域
小田原市の生ごみ堆肥化モデル事業がいよいよ始まる。まず、720の段ボールコンポストの配布が行われる。その他の方法による、堆肥化は140あるそうだ。7500を目指す、第一段階である。ダンボールコンポストの配布が行われ、継続が出来るかどうか。サポートを頑張るしかない。
説明会での説明法をサポーター会議で話し合った。以下確認を含めて、記録して見ます。

Ⅰはじめに、段ボールコンポストとは、どういう原理のものかを簡単に説明します。

1、 小田原市が、ダンボールコンポストを1000件まで配布することに致しました。家庭で身近な材料を使って、手軽に生ごみの堆肥化ができるからです。
2、 ダンボールコンポストの原理は、水と空気と微生物による有機物の分解です。自然の森の循環の原理です。落ち葉や倒木や生き物が死んで土になって行く原理を段ボールで再現したものです。
●その自然循環の状態を、段ボールの中をかき回すことと、人の手で水分調整することにより微生物の活動をスピードアップさせ、生ごみの分解を進めます。

Ⅱ次に、段ボールコンポストのセットの仕方を説明します。

3、 材料の確認、(段ボール箱くみたててつかいます。・布ふしょくふです、家で布やTシャツに変えてもらってもいいです。・ゴムで布を止めます。・温度計・シャベル・基材・米ぬか)
基材です。基材は微生物の住処になるように調整されています。(おがくず、ピートモス、クンタン、腐葉土)あと、アンケート用紙。マニュアル用紙、生ごみ入れないゴミ袋。
●ご自宅で用意していただきたいものは、ガムテープ、底上げ用の木材やスノコなどです。
4、 段ボールは折り返しを外側に折りたたみガムテープで止めます。底もガムテープで止めます。
●ガムテープでしっかり目張りすることで虫の侵入を防ぎます。
●中の基材が一杯になった場合、折りたたんだ部分を立てて、ガムテープで止めてください。
5、 段ボールの底には底の補強のため段ボールを敷いてください。基材を段ボールの7分目入れます。米ぬかカップ2杯、水カップ2杯を加えよくかき混ぜます。
6、 段ボールは部屋に置く事も可能ですが、雨のあたらない、軒下などでもいいです。
●外に置く場合は特に虫の侵入に気をつけてください。家の中に置いた方が虫は出にくいが、においが気になるかもしれません。
7、下には、床から浮く様にスノコや棒を2~3本置いてください。
●段ボールを浮かし、通気を良くすることで底が湿気ません。
8、段ボールには防虫カバーとして、不織布をゴムの輪で隙間なく、きっちりと止めます。
●ここにすきまがあると虫が入り卵をうみつけます。

Ⅲ、それでは次に、ごみの入れ方について説明いたします。

9、 1回の生ごみを入れる量は最初はおおよそ500グラムです。3角コーナー1杯が目安です。
 ● 実際の生ごみの量はこのくらいです。
10、 生ごみは何でも入れられます。魚のアラやスイカの皮などは小さくした方が分
解が早いです。
 ● 生ごみを入れたら良くかき回し、空気を入れる事が大切です。
 ● 魚は臭いが出るので、お湯をかけてから入れると臭いが抑えられます。
11、 40度ぐらいまで温度が上がり、状態がよく成ると、1日1キロまで入れられるようになります。
12、 隅ずみまで毎日かき回した方が、良い状態になります。
13、 熱を計測します。最初は温度は上がりませんが、1,2週間すると段々上がってきます。


Ⅳ、段ボールコンポストについて、よくある質問と注意事項をお伝えします。
ア)温度についてですが、
14、 20度前後でも分解はゆっくり進んでいます。冬場などは二重の箱にすると
いいです。
 ● 一回り大きめのダンボールに入れたりすると保温性が増します。あまりに温度が低くなると微生物の活動は停止します。
15、 普通は30度から40度を上がり下がりします。
16、 分解を早めるためには温度を上げます。米ぬか、廃油、納豆、糖類などを入れて、水分を60%にします。
17、 ただし、温度が上がると臭いがでる場合もありますので注意してください。
18、月に1回くらい60度まで温度を上げると虫の発生が抑えられます。
イ)次に水分についてです。
19、 水分量は60%が良い状態です。手で握り水が出ないで、崩れるぐらいの状態です。
20、 入れる生ごみが乾いていると、水分が不足になることがあります。その時は水を足します。
●水分が不足すると微生物が活動できません。
21、 水分量が多すぎると臭いが出ます。
●空気不足になって、腐敗してしまいます。
22、 水分量が多くなってきたら、米ぬかか基材を加えてください。
●温度を上げて水分を飛ばすこともできます。
ウ)そのほか、こんなときは、あわてないでください。
23、 白いカビが表面に出た場合、良い状態なので、かき回してやります。
24、 しばらく使わなかった場合、生ごみや水や米ぬかを加え、良くかきまぜれば再開できます。
●休眠状態から目覚めさせるイメージです。
エ)基材交換の時期について、
25、 投入生ごみの総量が、60キロから100キロになると、発酵がとまります。基材の交換時期です。コンポスト総量が重くなって、密度が濃い感じになります。固まっただまが出来、粘った感じになります。また、段ボールが湿気て段々弱くなります。新しい段ボール箱に変えてください。
26、 終了した基材は、堆肥として鉢やプランターの下部に入れて、野菜栽培の肥料になります。
27、堆肥はできるだけ、各家庭で利用してください。どうしても使えない人は、ビニール袋に入れて、堆肥と書いて、月一回の資源ごみの蛍光灯などの日に出してください。
28、更新は、新しいダンボール箱にできた堆肥を4分の1ほど入れ、そこに新しい基材を足して再開します。
29、大家族の場合、また、場所があれば箱を2つ用意して行うのも良いと思います。
30、原理がわかれば段ボール箱にこだわらなくても、又中に入れる基材もおがくずだけとか、自分なりに工夫が出来ます。

●アンケート用紙は7月14日から28日に提出してください。基材交換のときでもかまいません。
●生ごみサロンの紹介:月1回集まりを持ちます。一回目は6月23日でマロニエです。情報交換や意見交換など、疑問点など話し合いましょう。現物をお持ちいただくのも構いません。
●記録用紙に変化を記録してゆくと、早くコツをつかめます。
●FM小田原では「生ごみサロン」で、質問にお答えする時間が始まります。
●途中で心配に成ると思います。その時はどんな事でも構いません。直ぐ市役所に電話してください。電話番号は33-1471です。
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