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「町中華」の話

2024-03-04 04:07:08 | 地域


 町中華は石垣にも沢山ある。
「大富」沖縄県石垣市登野城555-6
「高さんの店」沖縄県石垣市登野城168-7
「金華園」沖縄県石垣市新栄町2-12
「湖南楼」沖縄県石垣市新栄町2-7
「心心」沖縄県石垣市石垣156-26
「太門」沖縄県石垣市美崎町8-6
「蓬莱閣」沖縄県石垣市浜崎町2丁目1-7
「楼蘭」沖縄県石垣市美崎町7-8
「龍翔園」沖縄県石垣市浜崎町2丁目1-17
「琉家」沖縄県石垣市真栄里185-5

  食べログにでていた石垣の町中華一覧である。沢山あるので驚いたのだが、何とすべての店で食べたことがある気がする。コロナ前のことなのだから、あの頃は外食ばかりしていたということになる。今は弁当持参でアトリエカーで食べているが、それはコロナ後の暮らしである。

 「町中華」は新しい言葉である。10年くらい前に生まれた言葉のような気がする。ユーチューブを見ていると、町中華という言葉がよく出てくる。中華鍋を振ってチャーハンを作る、見惚れるような映像が沢山ある。町中華というジャンルのお店があるらしいと言うことを知った。

 すごい勢いで手早く作る。家庭には無い強火力で一気に作る。その分時間をかけて早朝から材料の下準備をしている。もちろんスープには手が混んでいる。どこの店でもチャーハンとラーメンと餃子が売りのようだ。この3つがあるというのを町中華の条件にしたらどうだろか。

 昔、一緒に暮らしていたおばさん夫婦が中華惣菜屋をやっていたので、仕込みの仕方はだいたい分かる。餃子とか肉団子とか、持ち帰れる中華惣菜の商品開発を一緒にしたこともある。今思えば、ラーメンやチャーハンの持ち帰りも考えれば良かったかも知れない。

 ラーメン屋とか、中華そば屋とか、子供の頃は言っていた気がする。ラーメン屋でもチャーハンはあった。今はラーメン屋と言えば、ラーメン専門店になったので、チャーハンも無い店が多い。中華とは中国のことである。不思議な命名である。海外で和食の店が、大和とか、日本とかというようなことになる。

 これとは別に高級中華料理店というものがあると言うのは知ってはいるが、行ったことはたぶんない。石垣でも何とかホテルの中華料理の高級レストランというものがあるが、あまり行きたくはならない。出てくる中華料理も高級になると美味しそうなイメージが無い。

 高級レストランも好みで無いが、街の洋食屋というと行きたくなる。ただ洋食のオムライスやハンバーグは家でも出来る。だからそれ程は行かない。町中華のラーメンでもチャーハンでも、家で作るものとは似て非なるものだ。横浜の中華街にいっても、〇〇大飯店などという店は避ける。それよりも庶民的な中華屋さんを探している。

 貧乏性と言うこと、いや貧乏と言うことがある。大きな立派なお店ほど落ち着いて食べる事ができない。外食するほか無い場合は、できるだけ庶民的なお店を選んでいる。お金がいつも無かったと言うことが原因しているのだろうけれど、高級嫌いは食べ物だけで無い。

 グリーン車とか、プレミアムクラスとか、どこか許しがたいような耐えがたい気分がある。差別に対する反発である。お金で差別するのかという気分だ。もちろん本当はそうではないことくらいは、分かってはいる。安いほど偉いという気分で生きているので、仕方がない。

 町中華は私でも入りやすい。上に挙げたものはネットに出ていたのだが、多分どこも一度は食べている気がする。コロナ前のことだ。どこもそれなりに美味しいお店だが、コロナで閉じていた店が多かった。テイクアウトをやってしのいでいた見せもある。そしてそのまま止めたお店もあるようだ。

 小田原周辺には中華のチェーン店のような店がかなりある。例えば、石垣市と同じ規模の南足柄市にも数店ある。しかし、石垣には王将もないし、バーミヤンも無い。その変わりにいわゆる町中華のお店がある。これが結構楽しいものだ。バーミヤンや王将のアルバイトの作る自動チャーハン製造機のチャーハンも美味しいのだが、やはり中華鍋を振って作って欲しい。

 石垣の町中華にもラーメンは当然ある。ラーメン専門店はまだ数店しか無い。やはり、八重山そばがあるので、石垣ではラーメンは食べないことにしている。小田原に行った時食べるくらいで良いと思っている。ラーメン屋が石垣島に増えないことを願っているが、最近増え始めてきたのでちょっと不安だ。

 ついでのことだが、石垣島にもそばの美味しいお店が一軒ある。「ひらのや」という本格的な日本そばがある。まだあるかも知れないが、どうしてもそばが食べたくなることが一年に一度くらいある。大抵は年越しそばである。年越しには八重山そばでは無く、日本そばが良い。

 町中華で良く行くのは大富(おおふ)である。美味しい。営業時間中はほぼ満席。まあ並んでは居ないが、座れないぐらいに混んでいる。観光客は余り居ない。久留米ラーメンの「大砲ラーメン」は何と1時間半待ちで入らなかった。どれほど上手いか知らないが、お腹が減ってラーメンを食べに行き、1時間半待ちは無いだろう。電話予約が欲しい。

 町中華は日本食と言っても良いと思う。中国の食堂とも、台湾のお店とも違う。台湾系の町中華チェーン店が最近はあるが、日本に併せて少し代えているような気がする。定食セットメニューが多い。ビールまで組み合わせになっていたりする。

 日本の町中華はかなり美味しい方だとは思うのだが、やはり味は台湾の方が上のような気がする。中華でも味が濃くないのだ。日本の町中華の味付けは少し濃いめの気がする。歳をとり脂っこいものや、塩気の強いものは避けているので、入るのを少しためらうようになった。

 台湾の味が淡泊な分、香料や薬味が工夫されている。餃子は日本は焼き餃子だが、台湾は水餃子になる。台湾の牛そばは美味しい。牛の出汁の取り方が違う。石垣にも牛そばはあるが、台湾のあの牛ぞばの出汁の上手さは出せていない。そう塩気が少ないのに美味しい。

 
 
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