中野さなえ活動日誌

花には太陽を こどもらには平和を

医療現場で実態を聞きました

2006年02月24日 17時55分18秒 | 活動日誌
(アジサイの芽 党県議団控え室で・もうだめかと思っていた鉢から芽が出たと管理者和田あき子さんの言葉。彼女は来年の県議選に挑戦します)

 
 病院のケースワーカー、事務の方に、医療改悪実施をまえにして医療現場での実態をお聞きしてきました。

 窓口負担、入院時の居住費に加えての水光熱費加算、75歳以上の人全てから保険料を、それも年金から天引きするなど、これで命を守ることができるか、非人間的な改悪が次々決められ、実施されようとしています。
 
 病院も患者さんと同じように大変です。
 今回の医療改訂は、史上最大の診療報酬3・2パーセントマイナス、医療給付金は3800億円削減するもの、ベッドは6年間で23万床も減らすという計画です。

 特に療養病床(慢性期入院医療)は4段階の区分がされ、長く入院している患者さんがいることができない条件がつくられています。患者さんも大変、病院も寝たきりの患者さんがベッドを埋めていると、経営事態が破綻する危険にせまられるのです。
 何処の病院の頭を抱えています。

 このようにして、ベッドを削減の方向に持ってゆく計画でしょう。

 すでに、「追い出し」が始まっている病院もあります。つまり、介護保険の認定を受けさせ、どこか入所する施設を探すように、とうながされているのですが、果たして、受け入れる施設がどれだけあるでしょうか。

 また、厚労省の計画では、追い出された人には在宅を重視し、24時間対応の在宅支援診療所設置が構想されています。
 もともと、長期入院の方は、さまざまな理由で自宅に帰れない、帰る場所がない方が多いですから、しかも、医療費がかさむこともあり在宅支援診療所(どんなものになるのか現場でもまだわからないとのこと)を利用できるかどうかは、はなはだ疑問です。
 「長期療養難民」が10万人も出ることになるのでは、と、民医連では危惧しています。

 リハビリの改悪も大変なもので、回復期のりハビリは、給付の算定期間が短縮され、その後は「混合医療」、つまり全額自己負担の道が引かれる危険があるとのことでした。

 今でさえ、デイケアに通うお年寄りが、お昼代、おやつ代を節約して注文をことわるそうです。昼はロールパンで済ませたり、駄菓子を買ってきて間に合わせたりしているそうです。
 節約しても、回数は減らしたくないとの、友人と会う楽しさ生きがいを求める必死な姿に、胸が痛みます。

 入院時の食事が、一食ずつの会計になったら、食事抜きの患者さんがでてもおかしくありません。

 医療費の未払いや分割払いも増え続けていて、3ヶ月に一回、一万円払う約束でも、支払いが出来なくなる人もいるとのこと。
 未払いは、お金がない、仕事を休むとリストラさせると、よっぽど重症になってから受診するので、当然検査も多く窓口負担が増えてしまうためもあります。

 老健の未払いの中には、生活困窮のため、入所している母親の年金をくらしにあて、滞納が数十万円にかさんでしまった人もいるとのこと、両親の年金をあてにせざるを得ない家族が増えていることを、私も実感します。

 月に一度、窓口で保険証の提示が求められますが、仕事が安定しなくて始終変ってしまうので、政管保険の場合は特に、提示してもらわないとだめなのだと事務の方のお話でした。

 命を奪うことにつながるこの医療の大改悪が、財界とアメリカの保険会社、医療機器の企業の要求で行っているのですから、社会的大きな連帯で、絶対許さない運動を広げなければ、とあらためて心に刻みました。

 私の母は介護度1です。母は弟と暮らしていますが、一人暮らしの介護度の低い方、あるいは要支援にもならない特に認知症のある方のご家族は、大変困っているのでは、と心が痛みます。

トリノオリンピック、荒川選手よかったですね。昼のニュースで見ましたが、「美しい」の一言でした。荒川、村主、安藤各選手の、感想の言葉がそれぞれよかった。とっても爽やかでした。
コメント (5)
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