中野さなえ活動日誌

花には太陽を こどもらには平和を

県が就職前の青年に「職場で必要なルールブック」を

2006年02月21日 19時08分09秒 | 活動日誌
   (スイトピー  今日は暖かくてコートを脱ぎました)

 
 国会から笠井あきら衆議院議員が長野入り。目的は、長野県社会部労政課で行っている「職場で必要なルールブック」の配布、活用についての聞き取り調査でした。私も、ご一緒しました。
 
 「職場で必要なルールブック」は長野県独自のパンフレットです。職場で必要な労働法(Q&A)が収録され、「パートタイム労働者として働く時」や「派遣社員として働く時」の項目も設けて、権利をしっかりと説明し、労働相談の窓口の紹介もしてある、B5で62ページの内容のある解りやすいパンフレットです。

 毎年、更新しているとのこと、「情勢が変化していますから。」と。

 これを教育委員会とも連携し、高校や専門学校、短大の学生に配布し、要請があれば、県職員が出向いて一時間ほどの講義をしているのだそうです。
 就職前の青年に、基本的な権利を知って欲しいとの狙い。

 今青年の労働条件は大変厳しいものがあり、めちゃくちゃな働きを強いられています。派遣のある青年は、明日の勤務時間が決まるのは今日の夜とのこと。「明日は9時に来てくれ」「明日は2時でいい」「明日は休み」・・・これでは計画も立てることができません。

 ある青年はパートでありながら、長時間労働を強いられていました。

 また、笠井さんの話では、「就業規則を見せてくれない会社があって、コピーも許さず、社長ににらまれながら、毎日少しずつ書き写して、ああ、ぼくはこのような条件で働いているのかと。それをてこに、サービス残業代を支払わせた例もあります。雇い主が労働法を知らないという実態もあります。」

 労働相談の99パーセントが労働法違反であること、だから、長野県の取り組みは高い評価に値することだと思います。

 このようなパンフレットを作成しているのは、全国で3県1都1道とのこと。
長野、神奈川、高知、東京、北海道です。
 しかし、長野県のように出向いて講義までしているところはほかにはないそうです。
 
 しかも、1964年から実施しているといいますから、長野県は先駆的な取り組みをしてきたのですね。これには私もびっくりしました。

 はじめたきっかけは、あまり昔なので、今では解らないとのことでした。

 労政課の方と、「成人式に紹介したらどうですか」「全国に広めたいですね」「働いている青年に知らせたいですね」など、話がはずみました。いろいろに活用できそうです。

 この事業は国の中小企業福祉事業補助金の対象になっており、1万部ほどの印刷で400万円、うち200万円が国の補助金になっています。

 事務所に帰ったら、青年の間でも話題になり、「大学生にもしらせたい」と。4年制大学生には、県もまだ取り組まれていません。

 笠井さんはゆうべ長野に着き、今朝は9時から10時までの一時間の懇談を終えて、そのまま国会へとんぼ返り。
 
「今朝は街頭演説してましたね。レストランで話題になってましたよ。共産党は朝から元気がいいって。」
 私たちはいつも駅頭のホテルの前で演説するのですが、笠井さんはそのホテルに泊まっていたのでした。
 聞かれているとは知らずに、参りましたねえ。急に恥ずかしくなりました。

 私はその後、9時から始まっていた「子育てネット」の学習会に遅刻して参加。長野県の高校改革プランの学習でした。高教祖のK先生が講師。
 統廃合先にありきのこのプラン、県民の声を反映させず、強引です。県民参加で充分な時間をかけて論議すべきです。

 中学生のお母さんから、「中学では声を上げると、ああ、お宅はその高校に入るつもりなのね、と見られて、負け組みに見られてしまうようで、言えないのす。」との言葉が、胸に突き刺さりました。
 
 子どもを守るために仲間つくりと学習で、そこを突破したいですね。高校生も立ち上がっているのだから。
 
コメント
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