中野さなえ活動日誌

花には太陽を こどもらには平和を

子どもに投資教育なんて!

2006年02月10日 17時40分52秒 | 活動日誌
 昨日の新聞報道で、子供向けの「投資教育」が紹介されていましたが、ただあきれてしまいました。とても経済教育とはいえない、マネーゲームの流れでしょう。
 金融庁がからんでいるのですから、これは重大ごと。

 子どもはまだ、経済的に責任が持てる立場にはありません。

「あなたのところ、お小使い、いくらあげている?」
「使い方は管理してる?」
「お年玉はどうしている?」

など、子どものお小使いをめぐっては、PTAなどで始終論議になるところです。

 子どもには汗水たらして得たお金の価値、労働の大切さや、物の価値に合った使い方、また、計画性などを丁寧に教えることこそが大事です。

 それも満足にできない子どもに、マネーゲームの真似事をさせるなんて「あきれる」を越して、とても許しがたい。

 「金が一番」とのホリエモンの考えは、人を信頼してないところから始まっています。お金のための人生、人生のための生きたお金ではない。

 中国の代表団が不破さんとの会話の中で言っていたことガを借りれば、「生きるために食べる」のであって、「食べるために生きる」のではないのですから、「生きるために金が必要」なのであって、「金儲けのために生きる」のではないのです。

 人生哲学まで、ゆがめてしまうではありませんか。

 一部学校の授業にも取り入れられているとは、一体現場は、国連の人権委員会からの勧告を、どう受け止めているのでしょう。

 こんな人たちに、子どもを任せては置けない、と私はムラムラしてきましたね。

 ディッケンズの「クリスマス・キャロル」を子どもに読んであげることの価値が、急に大きくなった気がしました。

 金に目がくらんで金に縛られてしまったスクルージーは、晩年やっと、夢で出会った友人との対話で気がついて、人間の大事なものを取り戻してゆくというお話。優しいおじいさんになってゆきます。

 こんなことは、口角泡を飛ばして力説することではなかったのに、それが崩されてゆくという、とんでもない価値観の変動に恐怖を覚えます。

 大事なものを見失わないようにしなければ。

 

 
コメント (2)
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