あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

カントリーウオーク高坂

2007-05-29 23:34:23 | カントリーウオーク
 昨日は、神奈川県箱根町(姥子)のホテルでの1泊の集まり
に出かけ、投稿できなかったので、26日のカントリーウオーク
の模様を報告します。

==========================
 2007年5月26日(土)



 埼玉県内を中心に歩くカントリーウオークグループの例会で、
埼玉県中部に広がる比企丘陵の一角を歩いた。

 毎年11月上旬に開催される日本最大のウオーキング大会、
日本スリーデーマーチの30kmコースで通過するエリアである。
今日の熊谷の予想最高気温は29℃、かなり暑くなりそう。

 10時7分に東武東上線高坂駅西口をスタート。元宿2丁目の
住宅街を抜け、関越自動車道を跨線橋で渡り、すぐ西の常安
寺に行く。
 
境内はアカマツ、モミジ、桜など緑が豊富。 本堂のほか、赤い
のぼりの並ぶ米山薬師堂がある。


 寺の背後に抜けて、高坂ゴルフ場沿いに出る。道が途切れた
ので畑のあぜを下の道に下り、さらにキビタキの鳴く森に沿っ
てゴルフ場沿いを南に回ったが、再び道が途切れる。

 竹やぶなどの間をかき分けて田んぼ沿いの車道に出て、ゴル
フ場の南側を西に向かう。

 足利基氏館跡の標識を過ぎ、弁天沼際へ。東屋があったので
休憩した。

 沼の東側にスイレンが咲く。かつて阿弥陀堂があったという
東屋の背後に、板石塔婆や古いお地蔵さんが数体並んでいた。


 車道を横切り岩殿集落へ。正面の岩殿観音に向かう真っ直ぐ
な参道の両側に民家が並び、商店などは残っていないが門前町
の面影を残している。

 参道の突き当たりで急な石段を上がると、坂東三十三観音第
10番札所の岩殿(いわどの)観音。

 元禄15年(1702)再建の鐘楼はかやぶき。銅鍾は元亨2年
(1322)年に鋳造されたもので、県文化財である。

 本堂は精巧な木彫が施され、坂東札所らしい落ち着いたたた
ずまい。本堂西側に、数十本の枝とからみ合った複雑な根を見
せる大イチョウが立つている。


 南側の新しい石段を上がって県道343号を横切り、11時
43分、標高135mの三角点のある物見山に上がり、展望台
の下で昼食とする。展望台の周囲は、桜や広葉樹が茂り、肝
心の展望は得られない。

 12時42分に出発、県道を西に少しで、アカマツなどの混交
林下をたどる東松山市民の森の遊歩道を進む。かなり気温が
上がってきたが、豊富な木陰が暑さを和らげ、さわやかな風も
抜けてくれる。


 遊歩道に分かれて車道をさらに西に進み、宇宙航空研究
開発機構の地球観測センターに寄り、30分ほど見学する。

 緑豊富な構内には、大きなパラボラアンテナが4基、空を向き、
地球観測展示室に入ると、観測用アンテナの模型や、観測され
た宇宙からの東北日本の画像、観測の仕組みの解説などが見
られるようになっていた。館内は涼しいので、暑くなった外に出
るのがためらわれる。

 センターからさらに西へ、稜線沿いの林間を進み、県道41号
を横断、ウグイスの鳴く林を進んで笛吹峠に出た。

 ここにも東屋があったので休憩。のどが渇き、水分補給が欠
かせない。

 笛吹峠は、嵐山町と鳩山町の境にあり、坂東十番札所岩殿
観音と九番慈光寺を東西に結ぶ巡礼街道と、峠を南北に貫く
鎌倉街道の交わるところ。かつて、数多くの武蔵武士が往来
したという。

 その鎌倉街道を北に下る道筋にも桜並木が続き、ウグイス
があちこちで鳴く。将軍沢集落の北端付近の民家の入口に
大きなクワの木があり、桑の実がいっぱい。

 黒く熟した実を口に含んで幼い頃の味を思い出す。

 森を出たので午後の日差しが厳しい、次の大蔵集落に入り、
天保10年(1839)造営という重厚な山門のある安養寺で再び
休憩。山門横の梅の古木が、大きくなった実をたくさんつけて
いた。


 大蔵集落に入り、車の多い県道172号を横断し、大蔵神社の
森に入る。木曾義仲の父、源義賢が築いた大蔵館跡で、四隅に
残る土塁や空堀から、東西170~200m、南北220mと推定
され、大蔵神社付近が館の中核だったと考えられるという。

 この辺りは南北朝から室町、戦国時代にかけて戦乱の絶え
なかった地域で、その時代の重要拠点として利用されていた
ようだ。

 大蔵集落の北端に近い向徳寺にも回る。山門横の屋根掛け
の建物に、古いのは1259年頃、大きいのは康永3年(1344)
のものなど、10数体の板碑が保存されていた。

 本堂内部には、国重文の銅造本尊阿弥陀如来及び両脇侍
立像があるという。

 上流に奥武蔵の山並みを見ながら、都幾川にかかる学校橋
を渡る。

 国道254号バイパスと交差して嵐山町の町並みに入り、16時
18分に東武東上線武蔵嵐山駅に着いた。

(天気 快晴後晴、距離 13km、地図(1/2.5万) 東松山、越生、
 武蔵小川、歩行地 東松山市、鳩山町、嵐山町)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アートウオークセラピー葉山 | トップ | サンショウの実の採取とカッ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

カントリーウオーク」カテゴリの最新記事