あるきメデス

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JR東日本駅からハイキングで りんごの里 板柳を歩く(青森・板柳)

2018-07-04 22:33:14 | JR東日本駅からハイキング
 2018年6月25日(月)

 JR盛岡駅7時59分発東北新幹線下り、はやぶさ95号に乗る。


 新青森で奥羽本線、弘前で五能線直通列車↑に乗り継ぎ、五能線の板柳(いたやなぎ)駅
に10時51分に着いた。
   

        



 今日は、JR東日本「駅からハイキング」の「りんごの里板柳・岩木山眺望コース」を
歩く予定である。駅員に受付場所の「板柳町ふるさとセンター」を聞くと、駅前の交差点
を左折して15分くらいとのこと。駅からハイキングで、そんなに離れた受付場所は初め
てだが、地図など駅には用意してない。

 幸い、自分で用意した2万5千分の1「板柳」にふるさとセンターの表示がある。それ
を頼りに、10時55分に駅を出た。

 駅前の交差点を左折して南へ、ニセアカシアの街路樹の続く通りには歩道があり、交通
量も少ない。少し進むとりんご畑が現れ、小さい実が赤く色づいていた。
    


 沿道に板柳りんご商業協同組合や民間の有津川りんごセンターなど大きな建物が現れ、
りんごの里であることが実感される。


    

 700mほどで変則十字路を左に入ると、広いエリアに幾つもの建物が目につく「板柳
町ふるさとセンター」である。

 ちなみに、板柳町は津軽平野のほぼ中央に位置するりんごの里。西に津軽富士・岩木山
を望み、岩木川水系の沖積土壌で形成された豊穣な土地を利用した米とりんごの町のよう。
     

 町の約3割がりんご園で、生産量3万2千トンを誇る国内有数のりんご生産地。全国初
のりんご専門市場「津軽りんご市場」があり、りんご産業をより活性化させているという。

 ふるさとセンターは、①りんごによる地場産業起こし、②体験農業の推進、③新しい
農業技術の提供の三つを目的に、町の経済活性化拠点として昭和61〈1986〉年に建
設されたようだ。


 高い塔の目立つ本館の前にある観賞池の横から南側に進むと、りんご園の向こうに日本
百名山で青森県最高峰の岩木山(1,625m)が望まれる。


 中央部にある総合案内所が、駅からハイキングの受付場所。


 受付を済ませて地図をもらうが、曲がり角などの目印は無く、方位や距離もかなりラフ
なもの。初めて来た人には何となく心許ない地図だ。

 案内所に近い青柳館には大浴場があるらしい。



 南東側の「Ringo Work」と書かれた建物はレストランのある工芸館で、売店と喫茶室
もある。建物の前に止まっていた、りんごカラーの板柳町のバス。


 駅からハイキング参加者には、売店でりんごジュースのサービスがある。ジュースをい
ただき、11時38分に出発した。



 芝生広場で休むのは保育園児だろうか、近くに「ニュートンのりんごの木」があった。
17世紀、ニュートンが万有引力を発見した英国のニュートン生家の木の、接ぎ木の孫の
木のよう。


 ふるさとセンターを南端から出て国道339号を横断し、北に流れる岩木川の右岸堤防
に出る。広々としたりんご畑の向こうに岩木山が一望である。


 堤防上は向かい風がかなりあり、半袖では涼しいくらい。少し進むと岩木川の堤外(堤
防に挟まれて水が流れている側)にもりんご園が続いている。

 駅前から伸びる通りの幡龍橋の近くまで進むと、堤外の一帯は岩木川河川公園で、スポ
ーツイベント広場↓やピクニック広場、駐車場などがある。


 ソメイヨシノやクロマツの多いピクニック広場に11時58分に下り、岩木山を眺めな
がらベンチで昼食にした。



 12時20分に出発し、堤防上からその先の花の広場にある日時計を見下ろす。橋を横
切りさらに堤防上を進む。


 河口の十三湖から42.1㎞の標識の立つ辺りで流れは左に離れ、その先堤防の両側は
りんご畑が続く。西北に望む岩木山の山容も少しずつ変わってきた。






 受付でもらった地図では、板柳警察署近くで堤防から離れるようになっているが。それ
らしい建物は見えず地図がかなりあいまいで目印など何も記されてない。

 41.8㎞点の先で堤防を下りて折り返す土道があったので、この道を行くことにする。
その道沿いのりんごの古木は、かなり実が大きくなっていた。


    


 国道に出て少し戻ると大蔵町バス停があるが、そのT字路には警察署はない。反転して
進むと、次の交差点際に板柳警察署があった。


 T字路から町道を東に少し、小さい流れ沿いに2.1㎞伸びる「中央アップルモール」
と呼ぶ板柳町歴史の散歩道の北端の表示があったので入る。

 赤レンガ色に舗装された散歩みちには、「りんごの歌謡曲」、「りんごの品種紹介」、
「りんごの家庭料理」などの紹介パネルが立ち、ところどころにりんごを形取った水飲み
場もある。
       
 

 東屋(あずまや)のある船岡公園を過ぎ、左に90度カーブして東に向かい、日本庭園
風のところで再び右にカーブして南に進む。








 右手に見えた大善寺と長延寺には寄らずに過ぎ、駅から伸びる県道の北側にある町役場
横まで行く。

       
 カエデだろうか、やわらかな黄緑の若葉の彩りが青空に映える。人工の池にりんごのモ
ニュメントが並び、与謝野鉄幹・晶子夫妻の石造の歌碑や寄棟屋根の休憩所が設けられて
いる。


       

 板柳町の沿革をきめ細かく記した大きな石碑もあるが、石に刻まれた文字は光の反射で
読みにくくく、金をかけた設備と思われるが丹念に読む人は少なそう。


 コースもほぼ半ばのようで、県道の南側は公園のような広場になっていて、トイレもあ
る。


 ここでいったんアップルモールを離れ、コース外だがその先の正林寺に寄るため西側に
平行する通りに回ることにした。


 役場の前に「りんごまるかじり条例制定の町」のパネルがある。
             

 岩木山の見える商店街をすぐ、次の十字路を南に入って正林寺へ。

 正林寺は、万治2(1659)年弘前の真教寺により開基されたとか。山門を入ると大
本堂が正面に構える。

     
 境内には松の高木が目につき、本堂前の何本かのモミジが秋のような彩り。
  

       
  

 通りは古くからの街道のような雰囲気で、かやぶき屋根にトタンをかぶせた民家が2棟
残っていた。





 突き当たりは海童(かいどう)神社で、豊富な鎮守の森に覆われている。拝殿の横から
入ったので西側の鳥居に回り、改めて正面の石鳥居から参道を進む。



 海童神社は、文禄2(1593)年に弘前藩初代藩主、津軽為信が秀吉の朝鮮征伐軍を
派遣したとき、海上安全国土繁栄の祈願のため宝量宮と名付けて建立され、現在地には承
応元(1653)年に遷宮したという。

 石鳥居を入ると左手に池があり、中の島に龍頭観音が祭られている。


      
 朱塗りの二の鳥居の近くには、板柳出身の出羽部屋の力士で相撲道の哲人と呼ばれた桜
錦利一関(1916~62)の胸像があった。
         

 拝殿左手の平和観音堂近くには、「月夜見命」と「猿田彦大神」と刻まれた大きな石碑
が並んでいる。


 東側のアップルモールに戻ると、間もなく家並みが途切れて両側はりんご畑となる。


    
 「りんご栽培の四季」のパネルがあり、りンゴ畑のりんごはかなり膨らみ、摘果をして
いるりんご畑も見られた。






 車道を斜めに横断して間もなく、中央アップルモールのゴールとなるふるさとセンター
に戻った。


 池の横やアップルモニュメント↑、工芸館の横などを通過して総合案内所に14時15分
に入り、ゴールの報告をする。



 ふるさとセンター内の施設の一つ「とれたて市」と呼ぶ農産物直売所を少しだけのぞく。


 板柳駅には14時39分に戻った。


 14時55分発JR五能線下り弘前行きに乗る。15時24分に弘前駅に着き、今日宿
伯する駅前のビジネスホテルに早着した。

 この日、関東などは35℃を超す猛暑日の地が多く厳しい暑さだったようだが、板柳は
21℃前後で爽やかな北からの風が気持ちよく、終始岩木山を眺めながらのりんごの里歩
きを楽しんだ。

(天気 快晴、距離 7㎞、地図 駅からハイキング地図(2万5千分の1 板柳)、
 歩行地 青森県板柳町、歩数 15,600)





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