あるきメデス

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関東百駅巡礼歩行 西武新宿線 入曽駅

2013-05-17 22:06:39 | 関東百駅巡礼歩行
 2013年5月11日(土)

 関東百駅巡礼歩行の第95番に参加した。集合は西武新宿線の入曽(いりそ)駅。小
雨模様なので雨具を付け、東口駅前で記念撮影をして11時にスタートした。


 東口の商店街を進んで県道50号に入る。すぐ先の入曽交差点を左折し、「茶摘み通
り」と呼ぶ県道8号へ。墓地の先にあった細道を北に入って不老(としとらず)川沿い
に出た。

 流れに2羽のカモが泳ぎ、土手にムラサキツメクサが雨に濡れる。両岸はコンクリー
ト張りだったようだが、金属ネットに包まれた石積みに置き換えられていた。何年か経
つと草が伸びてきそう。


 左岸を県道50号近くまで行くと、県指定文化財の「七曲井(ななまがりのい)」と
呼ぶ漏斗状(ろうとじよう)の古井戸がある。周囲70m余り、直径26m、深さは
11.5mあるという。

 掘られた時期は建仁2(1202)年の説があるが確かではないらしい。ただ、府中
から入間川への奈良・平安時代の古道沿いなので、武蔵国府の手によるものと考えられ
るという。

 県道際には常泉寺の観音堂があり、江戸時代後期に作られた本尊、木造聖観世音菩薩
座像が祭られている。

 常泉寺は、元禄2(1689)年までこの地にあったが、観音堂を残して移転したよ
うだ。

 県道の入間(いるま)橋際を横断して、不老川左岸の草付きの道を下流に向かう。橋
の近くに「花と緑のイタリア料理店 ろくすけ」があり、流れに面して草花の鉢などが
たくさん並んでいた。


 少し先では、金網に詰めた石積みの堤防からクワなどの草木が伸びてきていて、昔の
堤防の様相に戻りつつある。大きなクワには、まだ青いが桑の実がいっぱいだ。



 大きくなったケヤキなどが川を覆う一角を抜け、新入曽橋を過ぎると住宅が減って畑
が増え、堤防にナノハナが咲く。





 再び住宅地が近づき、大きなクワやエノキなどが両岸に繁り、いっぱい花を付けたニ
セアカシアもある。 


 小さいダムのところで次の橋を渡り右岸に回る。南側一帯に貸し農園らしいエリアが
広がり、右岸には実を付けたハナモモが並ぶ。


 その先にはソメイヨシノの古木が数本続き、そのひとつに「観桜亭」の立て札があり、
下にベンチが設けられていた。



 貸し農園にはよく育ったネギやソラマメ、ジャガイモなどが見られ、ショウブやジャ
ーマンアイリスも咲いて彩りを添える。


 流れが右にカーブして県道八号の山王橋に出た。南に山王小があり、橋の左岸際の小
さいほこらに山王様が祭られていた。

 寛文12(1672)年に、入曽村の有志が村の息災を願って勧請(かんじよう)し
たものとか。祭られている山王様は青面金剛と三猿で、庚申信仰との習合が見られると
いう。


 その先にもソメイヨシノの古木が数本堤防に残る。流れが左にカーブした先、山王中
のグランドに接して休憩舎があったので入り、小雨を避けて昼食にする。


 すぐ先の東山王橋際に咲くたくさんのポピーを眺め、さらに左岸に沿って進み、次の
橋で不老川に分かれる。


 南側の山王保育所には、最近の卒園生の似顔絵を描いた大きなパネルが2枚並んでい
た。


 そばの十字路際のお宅には、手作りらしいものを含めて、たくさんのオモチャなどの
飾り物が所狭しと並んでいた。


 県道126号を横断して、周辺から何本も高圧送電線の集まる南狭山変電所の北端に
突き当たり、畑の境に茶の木の続く農道を北東に進む。


 古い土蔵などの残る富士見里集落を少しで、広い境内の堀兼(ほりがね)神社に入っ
た。


 うっそうとした常緑樹などに覆われた境内、ご神木のクスノキが高く枝を広げ、別の
ご神木は太い根元が空洞になっている。


 社殿の左下には「堀兼の井」呼ぶ、七曲り井と同様な構造の古井戸がある。やはり県
指定文化財で、江戸時代から史跡として知られているようで、さらに古くは千載集(せ
んざいしゆう)にて藤原俊成や源俊頼、西行法師などに歌われているという。


 朱塗りの山門を入り、石段を上がった盛り土の上に、周囲を木々に覆われた社殿が祭
られていた。


 背後の富士見台集落を東に抜けて畑のあぜ道を進み、「赤坂の森」と呼ぶ県の「ふる
さとの緑の景観地」になっている森に入る。


 森を横切って3月24日に開通したばかりの広い県道126号を横断し、堀兼・上赤
坂公園に入った。緑の森の中の大部分がサッカーグランドで、南側に管理棟がある。


 管理棟に入り、ふるさとの森に生息する鳥の古い写真を眺めたりして小休止した。


 赤坂の森を南下して県道を横切る。さらにうっそうとした森の中を進み、秋草学園高
の南側のT字路に突き当たる。ここから南西に向かい大河内集落の北側、標高66m水
準点の交差点に出た。

 この先、車道の西側に平行する林間の道との間のマッチ棒のような細長いエリアに、
両側を狭山市に挟まれた所沢市の一部が500mほど伸びている。


 中ほどで林間の道に回ると「八軒家大井戸跡」や「鎌倉街道」の標柱が立ち、所沢市
と思われる民家はその先に1戸だけだった。

 雨は本降りになってきた。車道を少し進んで先ほどの堀兼神社に14時30分に着き、
今日のゴールとなる。駅まで歩くという2人に分かれ、14時44分発入曽駅行きの循
環バスに乗った。

(参加 9人、天気 雨、距離 7㎞、地図(1/2.5万) 川越南部、所沢、歩行地
 狭山市、所沢市、歩数 11,300)




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