あるきメデス

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小川町郊外をカントリーウオーク(埼玉)

2010-11-23 20:50:56 | カントリーウオーク
 2010年11月14日(日)

 埼玉県内を中心に歩く、カントリーウオークグループの第178回例会に参加した。

 集合は東武東上線・JR八高線の小川町駅。今回は、起伏の多い里道を回るので、
短距離コースと遠路を回るグループとに分かれる。遠路グループは、10時15分に
出発した。

 =鬼ヶ谷津沼から輪禅寺を経て小川農産物直売所へ=

 駅東側のガードをくぐり、小川高校の横に出る。兜川(かぶとがわ)を渡った三差路
で、北側の冨士山(ふじやま)(162.1m)に上る数人は東へ、残りは兜川に沿って
西に向かう。


 池田集落の民家の庭先で、桜がよい彩りを見せる。兜川には10数羽のカモが泳ぎ、
近くの山際に、木曽街道の難所、桟(かけはし)のことを読んだ芭蕉句碑があった。

 バス道路に突き当たり右へ、みどりが丘の住宅地に向かって上がる。アメリカハナ
ミズキの街路樹が、よい彩りで続いている。

 みどりが丘二丁目から五丁目へ、住宅地の中の東側の道路を進む。どの家にも、よく
手入れれされた植木や盆栽などが見られ、ゆとりある暮らしが感じられる。


 住宅地の東北端から、広葉樹林下の遊歩道に入り、鬼ヶ谷津(おにがやつ)沼に下
った。谷間の静かな水辺に、落ち葉がたくさん浮かび、周辺の広葉樹も、きれいな彩
りを見せる。


 沼の水を利用していた休耕田は、アシが伸びて雑草地に変わり、かたわらの何種類
かのユズの木が、大小たくさんの実をつけている。


 目を足下に落とすと、季節外れのスミレが咲いていた。

 国道254号バイパス近くまで進み、高谷(こうや)集落の能満寺の下へ。かなり時間
を経過していたので、寺には寄らずに先に向かう。県道とバイパスとの交差点近くの旧
道に、「聖徳皇太子」と刻まれた、大きな石碑が立っていた。


 県道を越えて東に回り、上横田(かみよこた)の輪禅寺(りんぜんじ)に行く。

 江戸時代にこの地を治めた武田新十郎信俊が、父信実(のぶざね)(武田信玄の異
母弟)と一族の菩提寺として建立した寺。

 本堂西側にある墓地の中心に、武田氏の墓域があり、一族52基余りの墓石が並
んでいる。

 蛇足ながら、輪禅寺は私の父母の菩提寺でもある。父母の墓は、この武田一族の
墓地の裏手にある。

 上横田集落の、民家と田んぼの間の町道を東へ。葉の落ちた柿の木に、たくさんの
実が色づき、休耕田のカヤのような草が、晩秋の彩りを見せる。


 国道254号バイパス際にある、小川農産物直売所に正午過ぎに着いた。そばの、
小川ゴルフ場の隅の芝生に腰を下ろして昼食にする。

 Sさんが、Nさん世界一周航海土産の、ジャマイカのコーヒーを湧かしてくれた。

 =里道を回り紅葉の西光寺から小川町駅へ=


 農産物直売所をのぞき、買い物をしたりして、13時10分に午後のコースに向かう。

 農産物直売所のすぐ東から、南側の林間を上がり、下横田(しもよこた)の百庚申へ。
林の下の斜面に庚申塔が100個並んでいた。ここで記念撮影をする。


 中国の道教の信仰に基づくもので、平安時代から続く庶民信仰として、60日ごとに
巡ってくる庚申の日に、夜を眠らず過ごして長寿を願う「庚申待」という行事があり、
その供養ために講中や個人により、嘉永2年(1846)に建立されたものという。

 国道バイパスに戻って歩道橋を渡る。橋際に、よく熟したアケビが幾つも実っていた
が、手の届かないところなのが残念だ。


 畑の横を下り、下横田の養昌寺へ背後から入る。境内は狭いが、趣ある鐘楼や古
い二十三夜塔などがあり、高台の静かなたたずまい。


 桑畑も残る集落を東へ。畑では手で麦まきをしていて、その向こうの斜面林がよい
彩り。関越自動車道嵐山小川ICからの道路をくぐって、中爪(ながつめ)の普光寺に
入る。

 鐘楼は朱塗りで色鮮やか。本堂の前には、小川七福神のうちの大黒天、毘沙門天
など、5つの福神が鎮座していた。

 南に下って田んぼを横切る。西に少しで、七福神の残りの寿老尊と布袋尊の祭られ
ている聖観音堂下を通過し、東小川五丁目の小川東第10公園で小休止する。

 東武東上線がSカーブする地点なので、鉄ちゃんにとっては絶好の撮影地点かと思
われるところだ。

 国道バイパスと東上線の下を抜け、広葉樹が色づく菖蒲沢沼の横を通過する。午前
中の鬼ヶ谷津沼より大きいが、ここも同様に静かで晩秋のたたずまい。


 沼の横の空き地に、太い丸太を一刀彫りした彫刻が、幾つも並んでいた。

 線路に沿って500mほど進み、国道254号を横断する。下里(しもざと)集落に入る
と、南東の山の中腹に大聖寺が見えたが、ゴールへの予定時刻に遅れそうなので、
行くのは省略して、先に進む。


 はさ掛けの残る田んぼの間を抜けて、槻川(つきがわ)左岸沿いに出る。対岸の大
きなケヤキがよい彩り。


 短距離組が後ろから来たので合流し、埼玉伝統工芸会館には寄らず、川を渡って南
側の西光寺へ。

 室町時代後期の開創とといわれ、慶安2年(1649)に10石の御朱印を受けている
という。山門の上が鐘楼になっていて、その奥に大本堂がどっしりと立つ。


 境内のカエデとモミジが色鮮やかなので、その下でもう一度記念撮影を。


 カタクリとオオムラサキの林として知られる、仙元山(289m)の山ろくを進み、槻川
の北川橋を渡る。奥武蔵の笠山と堂平山の間に太陽が落ちて、夕焼けに染まる。


 槻川に合流する直前の、兜川右岸沿いを回って国道254号に出る。小川町の市街
地に入り、16時10分に小川町駅に戻った。
 
 (天気 曇一時晴、参加 19人、距離 14㎞、地図(1/2.5万) 武蔵小川、
  歩行地 小川町、歩数 25,400)

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