あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

アートウオークセラピーで京浜急行三崎口駅東側を巡る

2012-05-01 22:04:31 | カントリーウオーク
 2012年4月29日(日)
 
 山浦敬子さん企画、今年2回目のアートウオークセラピーに参加する。京浜急行本線
の終点、三崎口駅に10時に集合し、駅東側の飯森周辺が今回歩く予定のエリアである。

 好天の連休前半とあり、駅前のバス乗り場は油壺や城ヶ島などに行く人たちの長い行
列で賑わう。

 私たちはその横を通過して東側の駐車場を抜け、仲田の住宅地東側のカーブ点へ。

 畑にキンセンカが咲き競い、眼下にキャベツ畑、その先の低地には住宅が広がり、遠
く大楠山(おおくすやま)などの展望が広がるビューポイントである。




 Sカーブ状に下って行くと、飯盛公園に土地区画整理事業完成記念碑が立っていた。
すぐ先、南側谷間の潮風スポーツ公園には、テニスコートと野球場、多目的グランドが
階段状に設けられている。


 近くの住宅に、生け垣としては珍しいトクサがびっしりと植えられていて、その上の
シャクナゲが見頃になっていた。


 住宅地の先、東向き急斜面中腹にあるのが、三浦七福神「鶴園福禄寿」の妙音寺。
室町後期には小田原北条氏の祈願寺として信望厚く、その後、天正年間(1573~)
に中興されたと伝えられているという。


 寺は、花山七福神、干支守り本尊八仏霊場、東国花の寺百ヶ寺、秋の七草四番・葛の
寺、三浦不動尊などの霊場にもなっている。

 急石段上の狭いところに本殿や客殿、庫裡(くり)などが並び、前庭には四国八十八
か所に別格二十霊場を加えたお砂踏み場がある。

 背後の斜面一帯に、ソメイヨシノやツツジ、ユリなど50種5千本の花木が植え込ま
れ、その間に100種174躯の石仏が祭られ、遊歩道が巡らされている。



 遊歩道を順路に沿って進むと、最上部に平成11年(1999)に完成した大きな大
日如来が祭られ、周囲のみずみずしい新緑や、三浦半島の山々などの気持ちよい展望が
得られる。





 順路を下って本堂前に戻り、納経所で販売していた干支守本尊霊場巡りの本を求め、
四国霊場のお砂踏み場を巡って寺を出た。

 さらに延びる谷間の道を南へ。地形図に記された長い階段が樹間に延びていて、その
先には水道施設があるらしい。地図で、階段上に道がないのが了解できた。

 林間を抜けて旧三崎高校グランド横の土道を上がり、キャベツ畑の広がる台地に出た。
KDDIのアンテナ塔近くの、木陰の草地に腰を下ろして昼食とする。



 ここからは、緑の畑や新緑の森、少し霞んでアンテナの並ぶ大楠山、西北には相模湾
などが望まれ、もったいないほどの展望である。


 食後は敬子さんのオカリナ演奏に合わせ、「緑のそよ風」「ミカンの花咲く丘」「野
ばら」などの童謡・唱歌をみんなで合唱した。


 そばの畑にテントを張り、幼児を遊ばす父子がいた。鎌倉から来て、友人と畑で無農
薬野菜を栽培しているという。


 子どもさんに記念撮影のシャッターを押してもらい、昼食地を後にする。


 もとの道を下って谷間の畑付近まで戻り、東側上に見える大きな建物に向かって上が
る。そこは三浦生鮮ジャンボ市場だった。



 地元産の新鮮な野菜や三崎港に水揚げされた水産物などを安価で販売していて、車で来
た買い物客で賑わう。2階には食事処もあるようだ。


 市場前の国道134号を横断して北東へ。陣場集落の北端付近で東京湾が見えたので、
もっと見えないかと東側の畑のあぜ道に入ってみたが広葉樹林に海は隠されていたので戻る。

 その先に平行する3本の道路のうち、一番西側の細道に入った。人家が途切れてりっぱ
なモウソウ竹の間を下って行くと、民家の前に色鮮やかなシャクナゲが咲き、蜂が花のみ
つを吸っている。


 そばの大きなガレージの壁面に、この家の庭に咲く花や、おばあちゃんが海外旅行で撮
った写真がたくさん展示され、「歓迎 隠れ花菖蒲園 ザ・作兵衛」の看板があり、直売
するらしい取りたての大根が並んでいた。


 大根が欲しいというKさんが奥の母屋に声をかけたら、ご主人のIさんが出てこられ、
写真のことやお母さんのこと、生産農家の苦労話などを話してくれた。私も1本百円の大
根を分けてもらい、ザックに収める。


 広い石井家には、シャクナゲのほかにもショウブ、カラー、フジ、ツツジ、オオデマリ
などが咲き、モミジや柿、畑の作物などの新緑がみずみずしい。



 その先の民家には新緑をバックにこいのぼり泳ぎ、このあたりは三浦半島とは思えぬ隠
れ里のような場所だった。

 稲荷小路集落近くまで進み、文久年間(1861~)など3体の石仏の並ぶところから、
キャベツ畑の中を貫く真ん中の農道をスイッチバック状に上がる。


 東側道路との合流点付近まで上がったら、再び東京湾が見えてきた。


 再度スイッチバックして最後の東側の道を下る。竹林の間を抜けた先で、竹林の整備に
行くというKさん父子に出会い、機械などの投資に見合う収益は期待できず、経営は厳し
いという近隣の農家の実情などを聞く。

 稲荷小路の用水沿いまで進み、集落西端の高台にある永楽寺に上がる。参道入口に古い
青面金剛が並び、その上には疣取(いぼとり)地蔵やポックリ地蔵が祭られている。


 寺は享禄元年(1528)の起立とか。本堂前で最後の休憩をした。



 水路に沿ったキャベツ畑に、収穫時に使うらしい車輪付の台車が置いてある。廃車した
貨車を並べた塀のように続く倉庫の下を通過して、奥越集落を西に抜ける。

 下宮田交差点で国道134号を横切り、飯森の住宅地を線路際まで進む。スタートした
三崎口駅に14時50分に戻り、15時6分発泉岳寺行き快速特急にて帰路につく。

 今回歩いたのは東西1.5㎞、南北1.2㎞足らずの狭いエリアだったが、始終ウグイ
スのさえずりを聞き、変化に富む地形と好天や季節に恵まれたこともあり、三浦半島とは
思われぬ安らぎの景観地がたくさんあり、心地よいカントリーウオークを楽しんだ。

(天気 晴、参加 6人、距離 7㎞、地図(1/2.5万) 浦賀、歩行地 三浦市、
 歩数 13,600)



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