あるきメデス

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「駅からハイキング」で二宮駅北部を歩く(神奈川)

2012-05-20 21:48:02 | JR東日本駅からハイキング
 2012年5月19日(土)

 快晴となったので、JR東日本の「駅からハイキング」に初参加した。このイベント
は、あらかじめ会員登録が必要だが、この日参加したのは期間設定コース「吾妻山の眺
望と二ノ宮里山ウオーキング」。期間設定型は当日受付で参加できる。

 9時58分にJR東海道線二宮駅に下車した。駅北側の二宮町観光協会で受付を済ま
せ、10時6分にスタートする。

 隣の二ノ宮小と二宮町役場の間を少し進むと、吾妻山(あずまやま)公園の入口とな
る。いきなり石段が2か所続き、すぐに高度が上がる。


 気持ちよい新緑の遊歩道を進み、浅間神社の鳥居下を通過する。近くに、マルバウツ
ギ↓が咲いていた。


 さらに樹林下を緩やかに上がり、山頂近くにあった吾妻神社に参拝する。


 吾妻神社の創建は第12代景行天皇の時代とか。日本武尊(やまとたけるのみこと)
が三浦半島の走水(はしりみず)から上総(かずさ)に舟で渡るとき荒波にあい、妃で
ある弟橘媛命(オトタチバナヒメノミコト)が海に身を投げて身代わりになり波浪を静
めと伝えられており、神社の主神は弟橘媛命だという。

 神社の左手背後は広々とした芝生地になっていて、その上部に展望台がある吾妻山山
頂。標高136.2mの三角点がある。



 展望台からは、南に相模湾が広がり、西に小田原方面への海岸線↑や伊豆半島から箱
根の山並み、北に丹沢山系の山並みや大山↓などが一望できるが、気温が上がって視界
が遮られ、期待の富士山も上部がかすかに望まれるだけだった。


          富士山↓      


 北に下る遊歩道も、豊富な広葉樹林に覆われていて気持ちよい。


 兎だけいるという小動物園のそばを通過し、中里登り口から吾妻山公園を出た。

 葛川(くずがわ)に近い車道に出て、萬年橋を渡る。東海道新幹線の南側沿いに西に
進み、軒吉橋西側交差点で右折して葛川橋まで行く。


 すぐ先で葛川の左岸沿いの遊歩道に入った。りっぱな桜並木がよい緑陰となっている。


 小田原厚木道路下を通過して清水橋まで進み、近くの信号で車道を横断して、遊歩道
は右岸沿いに回る。

 こちらもソメイヨシノの並木が続いている。遊歩道にクコが咲き、流れのダムサイト
にペアのカルガモが休んでいた。流れにたくさん見える黄色い水草は何だろうか…。


 新西谷戸橋のところで遊歩道は終わり、県道秦野二宮線に上がる。すぐ先の標識に従
い左折して、チェックポイントのせせらぎ公園に11時半に入り、管理事務所にあった
チェック用のスタンプを押す。

 西に緩やかに上がる谷間の水辺に設けられた公園で、アヤメ、ハナショウブ、スイレ
ン、ハスなどが多いが、花の見頃は6月に入ってからのようで、いま咲いている花は少
ない。


 木道の遊歩道を東屋のところまで進んで戻り、管理事務所のそばの東屋に腰を下ろし、
そばに咲くカラーや黄色いハナショウブなどを眺めながら昼食にした。


 11時55分に出発する。県道を少し進んで地下道で横断し、古くからの一色集落の
中を進んで「ふるさとの家」に寄る。

 もと町会議長だった旧野寄雪雄氏邸で、明治20年(1887)頃に建築されたもの
とか。かやぶき屋根にトタンを被せてあり、二宮地方の典型的な「田の字型」の建物だ
という。少し高台にあるので、庭からは葛川を挟んだ東側の住宅の展望がよい。


 葛川を渡って東側の山際を上がって神明神社へ。この地は鎌倉時代に武具の鋳造が盛
んで、地域の工人たちによって土地の鎮守として祭られたといわれているという。


 境内を左手に抜けて、背後の丘陵を越えると下り道となり、林間を右にカーブして下
る折り返しコースに向かう。

 もとは棚田だったと思われる段々畑や雑草地の横を下り、打越川沿いの谷間を下って
行く。


 個人の住宅のそばにミニ山野草園のような一角があり、アシタバ↓やコシアブラな
ど、たくさんの山野草が名札付きで栽培されていた。


 葬祭会館アンセスタ横を通過し、打越川の一色橋際に出ると、川辺の大きなキリが花
開いている。



 その先は植え込みの多い住宅が並ぶ緑が丘の新しい住宅地。中ほどの川沿いの斜面に
設けられた緑が丘中央公園を、東側上部から見下ろしながら南進する。


 少しだけ工場地帯の横を通過し、小田原厚木道路下を過ぎて間もなく、東京大学二宮
果樹園の跡地があった。現在は二宮町広域避難場所として豊富な樹木がそのまま残り、
門の右手にある大きく枝を広げた常緑広葉樹が目につく。


 東海道新幹線の高架下を過ぎ、二宮町保健センター前を通過し、県道秦野二宮線を横
断して打越川のそばに出た。


 橋の向こうに大応禅寺が見えたので、コース外だが妙見橋を渡って寄ってみた。

 境内は豊富な樹木に囲まれ、山を背にしてどっしりした本堂が立ち、鐘楼には大きな
銅鐘が下がる。

 橋の上流で合した葛川沿いの旧道を次の花月橋際まで進み、右折して山すその知足寺
に行く。

 ここも西に山を背にした静かなたたずまい。山際の墓地の一角に、曾我兄弟と二宮弥
太郎朝定夫妻の墓石が並んでいる。

 父の仇を討ち、本懐を遂げた兄弟の菩提を、二宮朝忠に嫁いだ姉が出家して弔らった
ものだという。


 墓地の上部からは、二宮の中心街の向こうに駿河湾が望まれる。本堂背後の日本庭園
にある、池のスイレンが咲き出していた。本堂前には曾我兄弟駒止石があった。


 住宅地を東に進んで駅に近い商店街に出る。二宮町ITふれあい館の前に、新しい「軽
便鉄道二宮駅跡」のプレートがあった。

 プレートは百周年記念の平成18年(2006)につくられたもので、明治39年
(1906)に湘南馬車鉄道株式会社が、この地から現在の中井町井之口を経て秦野市
本町三丁目まで9.6㎞の馬車鉄道の運行したことなどが記されていた。

 ゴールの二宮町観光協会はそばの交差点を右折してすぐ先、13時45分に着いた。
ゴールの受付を済ませ、二宮駅発13時56分の上り電車に乗る。

(天気 快晴後晴、距離 9.5㎞ 地図(1/2.5万) 平塚、小田原北部、歩行
 地 二宮町、歩数 17,800)   



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