あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

四国遍路道から見える海②

2010-07-31 23:20:46 | 四国遍路あれこれ
 2月28日(日)午後、チリ地震津波に注意しながら、室戸岬の24番最御崎(ほつ
みさきじ)を目指します。

 夫婦岩を過ぎても次々に小さい岬が続き、その下を国道55号は進みます。


 幾つかのアンテナ塔の見える左下が室戸岬です。


 岬の中腹、標高165mにある24番最御崎寺に参拝して、翌3月1日(月)朝、国
道55号を岬の縁に沿って回りました。月見ヶ浜と呼ばれるこのあたりは、大きな岩
が並んでいました。


 次の26番金剛頂寺も、標高は165mあり、ひと上りして再び国道に下り、国の
伝統的建造物群に指定された古い建物の並ぶ吉良川(きらがわ)の町並み抜けま
した。

 室戸市最後の町、羽根の町並みを抜けた先、羽根岬付近。多くの歩き遍路さんは、
ここを通らず中山峠越えをするのですが、今回は腰痛のため峠を越えずに、国道沿
いを進んだので私も初めての風景で、このあたりでは雨でした。 


 3月2日(火)は天気も回復、奈半利(なはり)を出発して、標高430mの27番神
峰寺(こうのみねじ)を経て、さらに国道55号沿いを進みます。

 安芸市に入って間もなくの、大山岬の先にある浜千鳥公園付近。ここには、この
地出身の作曲家・弘田龍太郎作曲の文部省唱歌「浜千鳥」の歌碑があるのです。


 3月3日(水)、安芸市の西隣、芸西村(げいせいむら)に入ると、海沿いのほと
んどは、琴ヶ浜と呼ばれる砂浜が続き、遍路道は砂浜沿いの松林の中を抜けて
います。


 1日おいて3月5日(金)は、高知市内を進みました。32番禅師峰寺(ぜんじぶじ)
にお参りの後、浦戸大橋を渡って名勝・桂浜に向かいます。浦戸大橋から見下ろす
浦戸湾。 高知市の中心街は、浦戸湾の右手奥になります。


 浦戸大橋を渡り、桂浜公園の遊歩道から見下ろす灯台。近くには、坂本龍馬記念
館があったので、入館しました。


 行かれた人はおなじみの、名勝・桂浜。


 須崎市にある36番青龍寺(しょうりゅうじ)に参拝し、次の3月7日(日)、内海と
なっている浦ノ内湾の北岸沿いに進みました。波静かな湾内には、漁業用のいか
だが幾つも浮かんでいます。


 浦ノ内湾もそろそろ終える辺りにある浦ノ内中学校。海抜2~3mかと思われ、
大津波の時は大丈夫だろうか、チョット心配です。


 37番岩本寺を経て3月9日(火)は、四万十町から黒潮町を進みます。この日、
山間から下った初めての海が、鹿島が浦でした。

 前日の雨の名残で、かなり波立っています。


 この辺りは、景勝地・土佐西南大規模公園佐賀地区の西端、白浜海岸付近。


 3月10日(水)、四万十大橋を渡り、全長1620mの新伊豆田トンネルを抜けて、
土佐清水市に入ります。足摺岬東岸の付け根に当たる下ノ加江(しものかえ)海岸
を高見に上がると、海蝕景観と呼ぶ好展望地です。

 
 この先を下れば、間もなくこの日の宿、久百々(くもも)が見えてきました。(続く)
コメント
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