あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

「第2回近江みちの国講座」へ(東京・両国)

2009-02-20 22:20:16 | Weblog
 2009年2月20日(金)

 夜半からの雨も上がった今日昼前、江戸に出かけました。行き先は、
その名も「江戸東京博物館」です。

 目的は、下の写真の講座。主催は、(社)琵琶湖ビジターズビューロ
ー、近江みちの国実行委員会、井伊直弼と開国150年祭実行委員会、
近江歴史回廊推進協議会の4団体の共催です。



 会場入口付近に貼られたポスターなど。




 会場は1階の大ホール。ほぼ満員となりました。


 受付の前には、パンフレットコーナーがあり、滋賀県内の観光パン
フレットがたくさん用意されていました。


 講演に先立つ主催者の挨拶。その2番目、どの主催者かはメモ
忘れ。


 最初の講演は、「井伊直弼 -その人と生涯-」と題して、彦根市
教育委員会文化財課長 谷口 徹氏。

 「己の信念を貫いた鉄の宰相」のイメージが強いが、17歳~32歳
の時代に暮らした埋木(うもれぎ)舎での「埋木の精神」が、直弼の
キーワードとなるとのこと。

 まず、井伊直弼の生涯の紹介と、大老時代の内憂外患として、将軍
継嗣と黒船来航という大きな問題に対処したこと。

 次に、多感な青春時代を過ごした埋木舎時代に学んだ、埋木の精神、
禅学の修行、武術の修行、国学・和歌の研究、能・狂言への関心、やき
ものへの傾倒、茶人「宗観」(直弼の茶号)といったことについて紹介し、
鉄の宰相のイメージの背面にある直弼の幅広い人間像が語られました。
 
 最後にスライドで、直弼ゆかりの品などを紹介。これは月次(つきなみ)
茶器。1月から12月まで一つずつに、ゆかりの絵が描かれているとの
こと。


 こちらは、喫茶十徳といい、茶が役に立つという文言が記されている
ものだそうです。

 ちなみに、会場内の写真撮影は、自席からなら自由ということでした。

 講演の後、安土町(あづちちょう)の安土観光大使からこの秋公開
予定の東映映画「火天の城」の紹介があり、ごく短いPR映画が上映
されました。


 「火天の城」とは、信長が築いた安土城のことです。


 休憩の後、井伊直弼と開国150年祭のPRとして、彦根城の人気
キャラクター「彦にゃん」が、彦根城の甲冑武者に先導されて登場。

 甲冑武者から150年祭の催しの紹介。ちなみに、武者は彦根市の
副市長さんとのこと。

 彦にゃん人気はたいしたもので、今年の年賀状は9000通も来た
とか。彦にゃんはその全部に返信を書いたようで、人気の秘密もそん
なところにあるのかもしれません。

 2月14日のバレンタインデーにも、たくさんのチョコレートが届いた
ようですが、皆、彦にゃんが食べたようで、甲冑武者は「おすそ分け
が無かった」と言っていました。

 次の講演は、「西国三十三所結縁御開帳」と題して、西国札所
第32番 観音正寺住職の岡村瑞應師から。

 三十三所の中でも、標高432mの繖(きぬがさ)山の400m付近
にある観音正寺の紹介からはじめ、挨拶を交わすことが重要、寺を
結ぶ道中が大事、巡礼とは仏教の行為である、西国三十三所の歴
史や特別御開帳のこと、観世音とは、巡礼の作法など、分かりやす
く話されました。
 
 また、観音正寺が平成5年(1993)年に焼失し、本堂再建を前に、
本尊を再建するために、インドで輸出禁止になっている白檀の輸入
許可を得るため、訪印して交渉の末、ようやく輸入許可を得て輸入
した23トンの白檀で本尊を造り、平成16年に入仏して落慶法要に
至るまでのご苦労なども披露されました。

 これをご縁に滋賀県の札所から回って、禅宗のいう「日々是好日」
で、よいことも悪いことも素直に受け取りなさい、といったことで締め
くくられました。

 お2人の講演を伺い、たくさんもらったパンフレトとあわせ、西国
三十三所めぐりや、湖国(滋賀県)めぐりに、一層の興味を引かれ
た1日でした。

 
コメント
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