第5日 2008年10月29日(水)
6時40起床、7時30分朝食。湯の峰バス停8時14分発で行く
予定で宿を出たら、川湯温泉経由の8時3分発があったので乗り、
8時20分に本宮大社前で下車した。
石段を上がり、昨日参拝した本宮大社にもう一度お参りする。
本宮大社の左手から、背後に回り裏鳥居に抜けた。
近くの祓所(はらいど)王子社跡には、小さなほこらがひとつだけ。
団地の東から細道の石段を上がり、杉林の木立下の山道に入
った。
杉木立下の幅広くて緩やかな上りが続く。滝尻から続く500m
ごとの標識、最初は「75」で、以下減って行く。72を過ぎると緩
やかな下りとなり、三軒茶屋跡に出た。
トイレのある新しい休憩所があり、ご夫婦が露店を出していて、
10時ころになると、古道歩きの人で賑わうとのことだった。
吊り橋を渡って再び緩やかな上り。今日もリンドウがあちこちに
咲いている。ウラジロがいっぱいの林の中でガサゴソと音がして、
ちょっとビックリする。
見上げると、男性がウラジロ取りをしていた。取ったのを袋に入
れて密封後、1週間くらいしてJAに出荷し、JAの倉庫で冷凍保
存して正月用に出荷するのだという。
形の良い葉を選んで取ると1枚10円になり、孫への小遣い稼ぎ
にやっているとも言われた。
間もなく林が切れて伏拝(ふしおがみ)集落の茶畑が現れ、上か
らご夫婦が下りてきた。この茶畑が、NHKの朝のドラマ「ほんま
もん」の舞台になったとか話してくれた。
そばに、最初の王子社、伏拝王子跡の小さいほこらがあり、左
に和泉式部の五輪塔が並ぶ。
ここからはるか谷間の下に、熊野本宮の旧社地・大斎原(おおゆ
のはら)が望まれる。
傍らに新しい休憩所とトイレがあり、婦人会の方2人が地元産品
や温泉コーヒーを販売していた。
伏拝は、山に囲まれた高原上ののどかな雰囲気の集落。
北に和歌山・奈良県境になっている果無(はてなし)山脈の緩や
かな稜線が広がる。
民家や畑は北向きの斜面に散在し、大きな柿にすずなりの実が
色づく。
数多い茶畑では、せん定作業中の人があちこちで見られ、集落
の西側の民家の前には、つるべでくむ菊水井戸があった。
集落の外れから、緩やかに上がる山道へ。ヒノキ林の樹林下に
ウラジロの多い道をトラバースして、水呑王子社跡に下った。
「水呑王子」と彫られた石碑のみ。横に、名前の起こりとなった
冷水が流れ出ていた。そばに桜が数本ある明るい広場があり、大
きな休憩舎が出来ていた。
車のほとんど通らぬ車道を進むと、ペアや数人のグループ、そし
て熊野古道の語り部に引率された20人前後の団体4、5組と行き
交う。このあたりが中辺路の人気コースらしい。
発心門集落に入ると、Y字路際に木の彫刻がたくさん並び、無人
販売のミニスタンドもあった。
集落の先に、新しい休憩所の東屋とトイレが出来ていた。
NHKの「ほんまもん」で何度も紹介されたという杉の美林スポッ
トの先が、発心門(ほつしんもん)王子跡。朱塗りの小さい社がある。
たまたま私の地元、所沢ナンバーのご夫婦が来たので、少し話
を交わす。市の東部にお住まいとのことだった。
発心門王子のところで車道に分かれ、杉木立の下を真っ直ぐ下
って行くと、車道の舗装が終わるところへショートカットして出た。
その先は砂利道となり、車道からヒノキ林への段を下って、猪鼻
(いのはな)王子跡へ。
杉木立の下に、「猪鼻王子」と記された小さい石碑があるのみだ
った。
さらに進むと船玉神社。小さい鳥居の奥に2つの社殿があり、右
手は稲荷神社のようだった。
神社の前が、湯の峰温泉からの熊野古道赤城越との合流点。
ここにも広い東屋があり、一帯の広場は桜に囲まれている。
音無川に沿って上流に向かい、車道が終わって山道となった。
流れの瀬音を聞きながらの気持ちよい道。やがて橋を渡って、
流れを離れる。少し先で、再び砂利の車道に出たが、路肩が崩れ
て通行止の表示があった。車は進めないが、崩壊地の横を進める。
地図上、道の川という小集落の表示があるが、そのあたりは深
い杉木立の下で、廃屋がひとつだけ確認できただけだった。
杉木立の下をひとしきり上がり、三越峠に出た。
車道のカーブ点に三越峠休憩所があったので入り、13時を過
ぎたので昼食としたが、林が開けている前面からの風が冷たい。
(続く)
6時40起床、7時30分朝食。湯の峰バス停8時14分発で行く
予定で宿を出たら、川湯温泉経由の8時3分発があったので乗り、
8時20分に本宮大社前で下車した。
石段を上がり、昨日参拝した本宮大社にもう一度お参りする。
本宮大社の左手から、背後に回り裏鳥居に抜けた。
近くの祓所(はらいど)王子社跡には、小さなほこらがひとつだけ。
団地の東から細道の石段を上がり、杉林の木立下の山道に入
った。
杉木立下の幅広くて緩やかな上りが続く。滝尻から続く500m
ごとの標識、最初は「75」で、以下減って行く。72を過ぎると緩
やかな下りとなり、三軒茶屋跡に出た。
トイレのある新しい休憩所があり、ご夫婦が露店を出していて、
10時ころになると、古道歩きの人で賑わうとのことだった。
吊り橋を渡って再び緩やかな上り。今日もリンドウがあちこちに
咲いている。ウラジロがいっぱいの林の中でガサゴソと音がして、
ちょっとビックリする。
見上げると、男性がウラジロ取りをしていた。取ったのを袋に入
れて密封後、1週間くらいしてJAに出荷し、JAの倉庫で冷凍保
存して正月用に出荷するのだという。
形の良い葉を選んで取ると1枚10円になり、孫への小遣い稼ぎ
にやっているとも言われた。
間もなく林が切れて伏拝(ふしおがみ)集落の茶畑が現れ、上か
らご夫婦が下りてきた。この茶畑が、NHKの朝のドラマ「ほんま
もん」の舞台になったとか話してくれた。
そばに、最初の王子社、伏拝王子跡の小さいほこらがあり、左
に和泉式部の五輪塔が並ぶ。
ここからはるか谷間の下に、熊野本宮の旧社地・大斎原(おおゆ
のはら)が望まれる。
傍らに新しい休憩所とトイレがあり、婦人会の方2人が地元産品
や温泉コーヒーを販売していた。
伏拝は、山に囲まれた高原上ののどかな雰囲気の集落。
北に和歌山・奈良県境になっている果無(はてなし)山脈の緩や
かな稜線が広がる。
民家や畑は北向きの斜面に散在し、大きな柿にすずなりの実が
色づく。
数多い茶畑では、せん定作業中の人があちこちで見られ、集落
の西側の民家の前には、つるべでくむ菊水井戸があった。
集落の外れから、緩やかに上がる山道へ。ヒノキ林の樹林下に
ウラジロの多い道をトラバースして、水呑王子社跡に下った。
「水呑王子」と彫られた石碑のみ。横に、名前の起こりとなった
冷水が流れ出ていた。そばに桜が数本ある明るい広場があり、大
きな休憩舎が出来ていた。
車のほとんど通らぬ車道を進むと、ペアや数人のグループ、そし
て熊野古道の語り部に引率された20人前後の団体4、5組と行き
交う。このあたりが中辺路の人気コースらしい。
発心門集落に入ると、Y字路際に木の彫刻がたくさん並び、無人
販売のミニスタンドもあった。
集落の先に、新しい休憩所の東屋とトイレが出来ていた。
NHKの「ほんまもん」で何度も紹介されたという杉の美林スポッ
トの先が、発心門(ほつしんもん)王子跡。朱塗りの小さい社がある。
たまたま私の地元、所沢ナンバーのご夫婦が来たので、少し話
を交わす。市の東部にお住まいとのことだった。
発心門王子のところで車道に分かれ、杉木立の下を真っ直ぐ下
って行くと、車道の舗装が終わるところへショートカットして出た。
その先は砂利道となり、車道からヒノキ林への段を下って、猪鼻
(いのはな)王子跡へ。
杉木立の下に、「猪鼻王子」と記された小さい石碑があるのみだ
った。
さらに進むと船玉神社。小さい鳥居の奥に2つの社殿があり、右
手は稲荷神社のようだった。
神社の前が、湯の峰温泉からの熊野古道赤城越との合流点。
ここにも広い東屋があり、一帯の広場は桜に囲まれている。
音無川に沿って上流に向かい、車道が終わって山道となった。
流れの瀬音を聞きながらの気持ちよい道。やがて橋を渡って、
流れを離れる。少し先で、再び砂利の車道に出たが、路肩が崩れ
て通行止の表示があった。車は進めないが、崩壊地の横を進める。
地図上、道の川という小集落の表示があるが、そのあたりは深
い杉木立の下で、廃屋がひとつだけ確認できただけだった。
杉木立の下をひとしきり上がり、三越峠に出た。
車道のカーブ点に三越峠休憩所があったので入り、13時を過
ぎたので昼食としたが、林が開けている前面からの風が冷たい。
(続く)