魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

何となく

2022年11月01日 | 星の流れに

ソウルの人雪崩による大事故で、日本でもとメディアは便乗心配をしていたが、ソウルと同じ事故は起こらない。日本には日本の大事故は起こるが、人災事故は文化背景によって異なった様相で起き、異なった結果を招く。
相次いで、インドでも吊り橋の落下で大事故になったが、占星術でも国や文化の形質によって星と共鳴するのであって、どこでも同じ事が起こるわけではない。

ソウルのハロウィーンと、渋谷のハロウィーンは映像で見ても様相が異なる。
もともと、渋谷には仮装した人たちが芝居小屋やステージとして集まったから、基本的に満員電車のような密集は避けたい人たちで、せいぜいマハラジャレベルだ。
ところが、ソウルの映像を見るとほとんど仮想はしていない。ちょっとした化粧はしているが、どう見ても、集まりのために集まった群衆で、自分を見てもらおうという主体的個人の集まりではない。

過去の人雪崩を見ると、閉鎖空間での火災や犯罪、花火大会終了後など、本来の目的と異なり、自分の意志と判断の無かった情況で、一方向の行動を迫られた時に起こっているようだ。
今回のソウルの場合も、双方から「一方向」と思い込んで入って行っている。
もし、仮装を見てもらおうと渋谷に来た人なら、混雑状況を見れば、自分の場ではないから、そこに入りたいとは思わないだろう。
渋谷も、全員が自分を見てもらおうと思っている人ではないだろうが、自分の目的を持った人の割合によって、群衆の質は違ってくる。
何か面白いことはないかと、漠然と集まってきた人ばかりだと、情況に流され、物理的なシミュレーション通りの結果になる。

また、警備の面でも、今のような自発的なハロウィーンが始まった日本では、警察は長年の試行錯誤を繰り返してきている。韓国の警察は、デモのような意志のある集まりには慣れているかも知れないが、ハッキリした祭りでもイベントでもない、何となくの人出の意味が解らなかったのかも知れない。