魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

天の導き

2020年02月10日 | 日記・エッセイ・コラム
新型コロナウイルス騒動は、いまだワクチンはできてはいないものの、どうも、新手の風邪程度の実体が浮かび上がってきた。
死亡率の比較を書こうとしたが、刻々と変化するのであまり意味が無い。要するに、罹らない方が良いが、それほど恐れることはない。交通事故の心配をする方が先のようだ。
現況は、明らかにパニックが生んだパニックだ

むしろ、この大騒動は、世界にとって日本にとっての恵みの雨かもしれない。
可愛い可愛いと、エサをやっていた中国共産党という猛獣の子供が少し大きくなって、とうとう噛みついたのだ。
今の段階なら、猛獣をどう扱うか、まだ考えることができる。
どんなに可愛くても、猛獣は檻に入れておかなければ、やがて多くの犠牲者を出すことになる。
もちろん、病気は不可抗力であり、ある意味天災でもある。しかし、これに当たる中国共産党の姿勢は、無策や隠蔽だけではなく、病気を政治的に処理する事しか考えていない。人の命よりも権力が優先する体質を、世界にさらけ出したのだ。
誰が何と擁護しようと、自由に物が言えない習近平の強権体制が招いた災難だ。

この実体を見たからと言って、世界は突然態度を変えることはないだろう。
しかし、尖閣問題以降、早々に対処してきた日本が、韓国のように全面依存している国よりは、産業被害が幾分でも少なかった状況を見て、世界は改めてチャイナリスクに目覚め、黙って手を引き始めるだろう。
日本の最大被害は、観光客の減少だろう。今、直接の被害を受けている方面はそんなことは言っていられないが、これも、日本の観光立国計画には素晴らしいボーナス、大きな警鐘だ。中韓に依存することが、いかに大きなリスクであるかを、何らの「政治的圧力」の無い状態で予行演習できたのだ。

韓国の政治圧力なら知れている。だが、中国が政治圧力の武器として訪日観光を差し止めたら、取引条件が背景にあるだけに、今以上に大きな被害が出るだろう。実際、中国は、何か気に入らないことがある国に、例外なくこれを実行している。
図らずも、中国の甘い罠の危険が垣間見えた今、政府も業界も、観光立国の計画を一から見直す良いチャンスと言えるだろう

まさか、この期に及んでも、安倍内閣が習近平の国賓招待を進めると言うなら、自殺行為だ。アメリカの圧力を牽制するつもりなら、戦前のナチス接近と同じ過ちを犯すことになる。
むろん、中国と表だって喧嘩をすることはないが、静かに間を開けておくべき時だろう。
今なら、どのようにも中断することができる、まさに、天のお導きではなかろうか。