魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

戊戌の年

2018年07月12日 | 日記・エッセイ・コラム

今年はイヌ年。正しくは戊戌年だ。五種類ある戌年の中では、干「戊」も、支「戌」も土性で、エネルギーが重なり、極端から極端に動く。
西洋占星術では、戌はサソリ座に当たる。サソリ座の木星と牡牛座の天王星が対角にあって、何れの占いで見ても、今年の激動を告げている。

個人の運は、干支術では、日干支が基になる。生まれた日の干支はその人の魂だ。
生まれた日の干支が、巡ってきた年の干支と同じ場合、生年月日にもよるが、吉凶が強く出る。これは、星座や九星も同じで、同じものが重なれば強くなる。
生まれた太陽の星座に惑星が来た時。生まれた年の九星が九星版の中央に来る中宮の年。何れもその人の特性が強く出て、その終盤には反動が出る。

今回の日本サッカーの監督、西野朗も日干支が「戊戌」で、おまけに、九星も今年の九紫と同じだ。突然の監督指名と能力発揮は、ピークと衰退を表しており、監督を継続しないとすれば、これも、極めて賢明な判断となる。
今回の結果を花道として、一度、引いた方が、次がある。
と言うのも、戊戌、九紫と同時に、牡羊座でもあるからだ。牡羊座は、過去7年、吉凶両極端で、良かった人は反動を受ける時期に入っている。ちなみに、川島永嗣、岡崎慎司、酒井宏樹、内田篤人、さらに、ザッケローニも、牡羊座だ。

西野監督は、自動車人間のハンドルで、逆境に強い。ボロボロの日本を引き受けたことも幸いした。
ハンドルは、データ処理能力と「相手の視点」で考える裏読み能力があるが、そのことがアダになって、相手が不利になると、追い込めなくなる。いわゆる武士の情けが出てくるのだ。
一番、良いのは、負けて追い詰められている時の、ギリギリの逆転勝ちだが、今回、日本は、有利な展開で始まると、得点の度に点を入れられ、セネガル戦のように負けそうになった時の方が強みを見せた。ポーランド戦のボール回しも、「セネガルとのギリギリの勝ち」に賭けたからだ。

ベルギー戦では、早くから完勝ムードで、ハンドルの「絞り出す」闘魂が削がれてしまい、相手の対策に、寛容な「待ち」をして、機を失った。この心理的な「虚」は、本人も含め誰も理解できないかも知れないが、占い的にはごく自然なことと言える。