目を覚ますと、広島で、朝から大災害が起こっていた。
最初は、どこかの土砂崩れかなと思っていたら、地域全体が何カ所も一度に崩れている。
テレビを見た瞬間、何でここに家があるんだろうと思った。
一目でわかる立地の悪さだ。
時間が経つほど被害者が増える。小さな子供や年寄りの死者が多い。何ともやりきれない。
極端な雨量にも驚いた。一時間130mm、2時間ほどで200mm以上も降ったそうだ。
車を運転中、50mmに遭って、水中にいるようで走れなくなったことがあるが、130mmがどんな雨か想像も付かない。確か、長崎の眼鏡橋が壊れた時でも100mmだったように思う。
事情を聞けば聞くほど、これは人災だ。
災害本部長が避難指示の遅れたことを認めていたが、それよりも大きな問題は、ここで過去にも被害があり、地域の谷川がほとんど、警戒対象になっていたことだ。
見るからに危ない地形だから、警戒対象になっていたと聞いて納得したが、それにもかかわらず、避難指示が遅れたのは解せないし、何よりも、納得できないのは、こんな地形に建築許可が出ていたことだ。
まともな行政でこんなことが起こるわけがない。
利権や賄賂など、始めから、何らかの不正があったとしか考えられない。
何も知らずに、ここに家を建てた人々が、気の毒で仕方がない。