魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

税葬送曲

2011年09月24日 | 日記・エッセイ・コラム

ようやく秋らしい空が広がった。
彼岸を過ぎた途端、雨が上がり、寒いくらい、突然、秋が来た。
熱気や雨から解放されて、やれやれと思えば、よけい被災地の人達の心情を思ってしまう。

この思いは、被災していない日本全国の人が共有している。
もしかすれば、日々に追われる被災地の人より強いかも知れない。
戦地で生き残った人が、何で自分だけと思い続けるように、死んだ肉親に悔いが残るように、生き残った後ろめたさと同じ、自責の念なのかも知れない。

そんな気持ちで沈んでいるところへ、電力不足、円高、世界的経済危機・・・と、先行きは暗い。街はすっかり節約ムードに覆われている。

こんな時に、金がないからと、ゾウゼイ、ゾウゼイ・・・と謳う。
まるで、悲劇ドラマのバックミュージックだ。悲壮感をさらに盛り上げる。弱り目に祟り目とはこのことだ。

金がないから金を出せ、の発想は、官僚の母ちゃん発想だ。
家計簿屋」で、3年間の税金免除と言ったが、いよいよ、本気で増税するらしい。日本にトドメを刺すのは円高ではない、官僚増税だ。

「増税は官僚の腕の見せどころ 帳尻合わせて国家絶命」

 チ~ン

税金免除は夢なのか
ズルズルと国債発行で世界一の借金国になった日本。絆創膏を貼り重ねているうちに、もう瀕死の重傷になった。
ここまで来れば、一か八かの勝負しか残っていない。

今さら、国債に頼らないなどと言わず、むしろ3年間、国債でまかない、徹底的に規制緩和し、あらゆる国庫収入を止めてみてはどうだろう。4年目から、3年間の負債を10~20年に別けて上乗せ徴収すれば、トータルで、むしろプラスになるのではなかろうか。

細かいことを言い出せば、すべて不可能になるが、死ぬか生きるかの時には、やむを得ない腕の切断もある。日本は生死の瀬戸際なのだ。

世界的な不況で、行き場を失ったマネーが一気に押し寄せるから、様々な弊害も出るだろう。それこそ、「優秀な」日本の官僚に考えてもらって、とにかく今は、一刻も早く、民を解放して欲しい。

選挙で変わらないなら、徴税停止の署名運動をしてはどうだろう。
執拗に総理の支持率ばかり調査するマスコミは、税金アンケートは何故やらないのだ。