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ハンガリー&チェコの建築&タイル旅2023【ヴィシェフラトのキュビズム建築&聖ペテロ聖パウロ教会】

2023-09-15 | ハンガリー&チェコのタイル&建築旅2023

プラハの中心部から、地下鉄に乗って、ヴィシェフラドへやって来た。
ヴィシェフラドには、プラハの旧城があったといわれ、現在は丘の上の城塞跡に、教会や墓地、公園がある。
この丘のふもとの方にはキュビズム建築が点在してるというのでやってきた。



ちょっとした観光地にもなっているようで、売店があったので、ソフトクリームでひと休み。見るもの多くてとにかく時間がないので、補給できる時に補給するべし。


丘の上まで歩いてやってくると、ヴルタヴァ川を見下ろせる見晴らしのよい場所に出た。
キュビズム建築のあるところまで、せっかく上った丘から急坂を下る。


そして現れた建物は、ヨゼフ・ホホルが1913年に最初に手掛けたキュビズム建築の三世帯住宅。
なぜか私は、この建物が見学できると思っていたのだが、
扉は閉ざされていて、中には入ることができなかったのでがっくり。



キュビズムといえば、通常平面の部分が立体的に表されている。
この窓下の三角形に飛び出した部分とか・・


三世帯住宅なだけあって、とても広大な邸宅。


道路に面した建物の中心部には、3階のバルコニーの両脇に彫刻が施されている。バルコニーのフェンスもちゃんとキュビズムしていた。


道路に面した方にも入口があって、こちらは木の扉に凹凸の装飾が施されていた。
三世帯なので、もう一つ入口があったのかな?!



ヴルタヴァ川沿いでは、この日はイベントらしきものがあったようで、
賑やかに人が集まり、屋台が出てた。


次なる目的地へ行く途中見かけた建物に貼り付くレリーフ。
この童子が担いでる渦巻文様が入った紐のような?蛇のようでもあるもの、
度々、レリーフや彫刻でいろんな人が担いでるのを見てきたけど、実際何なのだろう?!


次なるキュビズム建築は、同じくヨゼフ・ホホル設計のコヴァジョヴィチ邸。
窓を囲む壁面が立体的に。


扉もやはり凹凸のあるもの


金属の扉のようだけど、折り紙のように立体感が現れている。


低い位置に付いていた面格子も、斜めに窪んだ壁面から、突出していた。
建物全体に凸凹感がつけられている。


キュビズムではない?ようだけど、この建物の外壁も面白いものだった。
窓を取り囲む煉瓦風のタイル?の一部が角を表面に出して並べられているので、表面はギザギザ。平面に並べられてる部分もあるので、
ギザギザが強調されて面白い。



軒下にもギザギザに、何重にも重ねて貼られたタイルが。


ネオゴシック風の建物も。


中央のベイウィンドウの角部分には、女性と男性の像が貼り付き、
1905年との年号も。


扉上部の両脇には、
魔除けのような、見張りのような彫刻がついている。






お隣の建物は、看板によると、宿のようだ。


木製の扉の、細かな装飾のラインがいいな。



急坂を上ったり、下りたりしながらやってきた、もう一つのキュビズム建築は、1914年に建てられたこちらもヨゼフ・ホホルのネクラノヴァ通りの集合住宅。


角地の急坂に建つこの集合住宅は、やはりこの角度から見るのが一番かな?


玄関は庇や、扉のデザインまで、プリズム形のモチーフが施され、
立体感が表現されている。


ドアノブはシンプル。



玄関ポーチから建物を見上げる。


2階、3階は、窓の付き方も中央部分が突出するようについていて、凹凸が激しい。





急坂に面したエントランス。

チェコにしかないといわれるキュビズム建築、2009年にリクシルの展示、
「チェコのキュビズム建築とデザイン」を見て、
次回チェコへ行った時には、キュビズム建築を回ってみたいと思っていたが、
その念願も叶うことができた。
ヴィシェフラドのこちらの3軒以外に、黒いマドンナの家アドリア宮レジオン銀行、後ほど紹介するホテル近くに発見したキュビズム建築なども・・


この後は、元来た道を戻る。
坂が急でかなりキツい;ここは、日頃の鍛錬の成果?が問われた。
そして、行きに、前を通った聖ペテロ聖パウロ教会へ。


こちらの入口扉の尖塔アーチのある扉。
ピンク色の扉や、モザイクタイルがとても美しい。


金色を中心に、色合いもカラフルで、細やかなモザイクで、


外観にモザイクが使われているということは、中にもあるのかな?
と思い、少し迷ったがせっかくなので、入って行くことに。





中央の扉。
チケットを購入し、中へ。


おお~っ、、すばらしい雰囲気。。


ひょっとしたら、モザイクが、と思ったが、
モザイクではなかったが、聖堂内には、隙間がないくらいびっしりと、
絵画が描かれていて圧倒されてしまった。


ステンドグラスも手の込んだ美しいものがたくさん。







木彫が素晴らしい説教壇。


民族的な植物文様と共に描かれていた人物像が、ミュシャの絵ぽいなあと思ったが、
ミュシャにインスピレーションを受けた画家の絵のようだった。


聖堂は、1070年に当初ロマネスク様式だった建物がゴシック様式に、その後バロック様式を経て、現在のネオ・バロック様式に徐々に改修が行われたとか。


それにしても、この尖塔アーチに沿って描かれているアール・ヌーヴォーの壁画が美しすぎる~


教会特有の重々しいい装飾ではなく、とても軽やかで色彩豊か。



期待していたモザイクタイルでの装飾ではなかったが、
これは、見れてよかった~と、うっとりしてしまった。

















ベンチの装飾も手が込んでいる。






チェコならではの雰囲気が感じられる聖堂を堪能できた。


ちなみにこの教会の横にはヴィシェフラド墓地があり、ドヴォルザークやスメタナ、ミュシャなど、チェコの著名な文化人が埋葬されていた。


帰り道、行きに、ソフトクリームを食べた売店で、今回のチェコでの初ビール、ピルスナーを飲む。
軽い口当たりで、飲みやすく、歩き疲れた体に染み渡った~

この後は地下鉄に乗って、プラハ中心部へ戻り、市民会館でのコンサートを堪能。



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