津山の町なかを歩いた後、やって来たのは津山城跡公園のそばに建つ津山文化センター。
昭和40年に川島甲士により建てられたモダニズム建築で、多目的ホールとして使用されている。
建物は寺社建築でも多く使われている斗栱という伝統的なモチーフを鉄筋コンクリートで表現しているのが特徴。
全部で180個の斗栱が使われているとかで、ずらりと並んだ斗栱が迫力の外観だった。
下層から上層に行くにしたがい、外に張り出す反台形の外観。
隣の裾広がりの城跡と対比を考えてのデザインだとか。
見学をお願いすると、職員の方が案内してくださった。
中二階に位置する事務所のある玄関ホールにはきれいな曲線を描く赤が印象的な階段と手摺。
階段を上がって、2階のバルコニーを1周させていただいた。
バルコニーからは目の前に斗栱が見える。
そしてこの日はホールが使用中とのことで中は見せてもらうことはできなかったのだけど、
お願いするとエントランスホールを見せて頂くことができた。
天井から蛍のように点々と照明がぶら下がる。
エントランスホール内の壁面は備前市在住の陶芸家によるデザイン、作陶だそうで
鉄分を多く含んだ赤土の朱泥タイルに大小色さまざまなタイルが貼られている。
隣に付属して建つ建物は展示ホール。
展示ホール内部
展示ホール外観
展示ホールの外壁は職人さんが4人がかりで約1か月かけてコンクリートをはつり、
模様をつけたものだそうで、水の流れのような渦巻きのような文様がみえた。
平成30年4月1日からは一部耐震改修のためにしばらく休館になるようで、この日、見れてよかった。